FC2ブログ

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その238


本を読んでいると、 義賊 という人たちに出会います。

日本で有名なのは、鼠小僧や石川五右衛門。 外国ではロビンフッドに、アルセーヌ・ルパン。ゾロ。
そして、ビリー・ザ・キッド(アメリカの銀行強盗)
    サルヴァトーレ・ジュリアーノ(イタリアの山賊)
    宋江(北宋の山賊、のち水滸伝で脚色化)
ほかにも、私が知らないだけの、いろんな国、いろんな時代の人がいました。
実在した人もフィクションの人も、なんだか普通(平凡?)の範囲には居られなさそうな感じですね。

こんな定義もあったそうです。
・ 権力者からみれば紛れもない犯罪者だが、民衆から「正義」を行ったイメージとされていること。
・ 民衆と必ず関わり合いをもっている賊であること。

言われてみると、なるほどなぁ、と思います。

顔も名前もバレてるのにご近所付き合いするとか、バレないように気を付けながら一般市民に紛れて生活してるとか。
貧しい人たちに施しをするのも共通項の一つみたい。
だからでしょうか、最期は悪人として亡くなるけど、死後たくさんのお話になって今でも私たちに夢を見せてくれる。

イイ人が頑張った話。も、もちろん好きですが、悪い人だけど良い事もしたんだよ。な話の方が面白い。 何故?
・・・・答が欲しいんじゃないけど、また読みたくなってます。 きっと、昔読んだ時とは違う感想になるはず。 
楽しみだわ~~



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

スポンサーサイト

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー81

「爺さん。相変わらずあくどいな」

聞き覚えのある声と足音が背後から近付いてきた。ばさ、と羽織が着せかけられる。
「その前に服ぐらい着せてやればどうだ」
「・・香川さん」
いつから見られていたのか。急に恥ずかしくなり肌を隠すように羽織を引き寄せ、横に立った彼を見上げた。
「まるで正義の味方じゃの。来ておったのか」
フン、と鼻を鳴らす佐々木翁。
「紀里が公開デッサンをする、と通知があった。知り合いが来たがっていて、同伴を頼まれたんだ」
来てみて良かったぜ、と肩を抱き寄せられる。その様子を凝視していた紀里さん。

「佐々木様。・・・こちらは? 」
「香川、というて苑田の知り合いじゃ」
キラ、と目が輝いた。
「香川様。苑田さんの色気、ご存知ですか? 」
「だとしたら? 」
「描かせてください! 今しかできないんです! 」
熱望する姿を見て呆れ顔になったが、何か思いついたようだった。
「二度と描かないんだな? 」
「それはお約束できません。が、モデルをしていただくのはこれきりです」
きっぱりした返答に満足したのか、
「佐々木の爺さん。承知してるんだろうな」
「無論」
鼻の効きそうなおまえに、また邪魔をされたらかなわん。とは言っているが、香川さんに怒っているようではない。
「帰りは俺が送る。それが条件だ」
「承知」
「香川さん」
あなたが関わらなくても。言いかけた言葉は指で制され、
「少し、我慢しろ」
必ず、帰してやるから。

優しい笑顔が近付き、逃げる間もなく唇が、重ねられる。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー80

しばらくは、服を脱ぐ小さな衣擦れとデッサンする鉛筆の音だけだった。最後の一枚に、さすがに躊躇う。
「それも取ってください」
手が止まった俺を見て、なぜ迷うのか? と紀里さんが不思議そうに言いつなぐ。
「私は行為の最中の人たちも描いているので、裸は見慣れています。苑田さんは今日中に帰られるのでしょう? 時間が惜しいので急いでください。もし体臭が気になるなら、あのドアの向こうにシャワールームがあります」
あけすけな言葉に、笑いがこみ上げる。
「体臭を気にする年ではないです」
吹っ切れて、全部脱いだ。そのあと、言われた通りポーズをとる。どれくらい時間が経っただろう。
「お疲れさまでした。ありがとうございます、苑田さん」
紀里さんが満足したように手を止め、声をかけてきた。大きく息をつく。思った以上に疲労していたが、これで終わり、と・・・、気が緩む。それを狙っていたように、
「紀里。苑田の色気を見ずに帰らせる気か? 」
悪魔の囁き。
「佐々木様、それは」
「佐々木翁。濡れ場は無し、と仰いましたよね? 」
俺たちの抗議をスルーし、
「この男の色気は逸品と聞く。・・が、まあ、時間も少なくて描ききれぬかもしれん。やめておくか」
聞こえるように呟く。キッと眉が上がる紀里さん。
「佐々木様、今なんと言われました? 」
「おや、聞こえてしまったかの? ひとり言じゃ、そう怒るな。美人が怒ると怖い」
わざとらしく首を竦め、素知らぬ顔で立ち上がる。
「さて、帰ろうか」
「いいえ。私には出来ない、と言われて引き下がるわけにはいきません! 」
「濡れ場は無し、と約束した。今回は諦めてくれ」
「駄目です。苑田さんは今日しか居ないんですから」
「大丈夫じゃ。苑田はここのナンバーを持っておる。呼び出せばよい」
俺抜きで進む話に呆れていたが、
「ナンバー? どういうことです? 」
割り込む。
「このビルは会員しか入れぬ決まり。二度めに入った人間は全て登録され記録が残る。おまえも立派なメンバーなんじゃ」
いっそにこやかに返答する内容に血の気が引く。

俺が、このビルに登録されてる?

「ですが」



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー79


「・・・分かりました」
芸術家モードに入った人はそこに集中してしまうらしい。諦めてネクタイを緩め、
「男の裸を見るのが趣味ですか? 」
椅子でくつろぐ佐々木翁に言えば、
「見映えのする者は彫刻と同じ。ここで有名なおまえの着替え、儂も一度は見たいと思うての」
「ここで、有名・・? 」
「ほ。行き先も聞かず連れられてきたか? 」
含みを持った言い方にゾクリとする。
「あなたが選ぶなら、それなりの場所だろうと思っていただけです」
「おまえもよく出入りしていたビル。おまえの贔屓がよく来るビルじゃ。思い出さんのか? 」
下から掬い上げるように視線を合わせ、肉食獣のような笑い顔を作る。
咄嗟にきつく目を閉じた。

大嶌ビルなのか、ここは。

「紀里はここ専属の絵師の一人。下西が見つけてきた」
「下西さんが?! 」
本当に? と紀里さんを見れば、
「はい。下西さんには感謝しています。ここなら(私は)描きたいものを好きなだけ描けるんです」
手を止めないでください、と新聞を二つ折りしたくらいの大きさの画帳を構え、促す。
「貴女は、それでいいのですか? 」
「私は何より描ける場所が欲しかった。下西さんと佐々木様のお陰でそれができる。ほかに何が要るのですか? 」
気を落ち着かせるため、深呼吸した。 これはもう俺の手に余るものだ。
早く終わらせて帰ろう。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー78

「この奥には紀里のアトリエもある」
「・・俺に、モデルになれ、と? 」
「察しが良い」
嫌な予感は当たった。
「本来なら色々用意するはずだったが、下西からも頼まれておる。濡れ場は無し。ただ脱ぐだけじゃ。紀里もおまえなら描きたいと言うてな」

断れないのを知っていて。

ぎゅっと拳を握り、息を吐いて、二人を見る。
「これきり、ですね? 」
「左様」
「はい。引き受けていただけるなら」
頷けば、答えた紀里さんの雰囲気が変わる。張り詰めた空気を纏って歩き出した先は、彼女の‘アトリエ’だった。

「そこへ立ってください」
作務衣のような服に着替えた紀里さん。室温・照明を調整した後、スポットライトのようなものが当たった場所を指示される。
「着替えは? 」
「そこで。横の椅子に服をかけてください」
「替えの服は、と聞いたのですが」
「ありません」
「無い? 」
「私が描きたいのは服を着たあなたではない」
進藤とあの女の絵を見たあとなのに、真面目に言う顔を、見返してしまった。
「できるだけゆっくり脱いでください。あなたの動き全てを描き留めたいので」


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

BL・GL・TLブログ BL小説
プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。

Page Top