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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー53

今日も苑田視点です。


テーブルライトを小さく点け、じっくり眺める。
俺より濃い眉。俺より大きめの鼻やしっかりしたつくりの顔の輪郭。
「男らしい、んだな、おまえは。それに体も」
スエットの下に手を滑らせる。いつも思うけど妬ける胸の厚みだ。本人は、
『部活辞めてからずいぶん筋肉落ちたんだ』
なんて言ってるけど、俺に比べれば・・。

「・・っん」
マズい。うっかり力を入れてしまった。力を抜き息を殺して崇をうかがう。
「~~・・さん・・」
愛おしそうに呟くと、横を・・・、さっきまで俺を抱きしめていたように横を向こうとする。

崇。今呼んだのは、 ―― 俺か?
確認したい。だが、起こしてしまう。

迷って。
俺だと思おうと、決めた。

「ありがとう。俺もおまえが、好きだ」
体中に温かいものが溢れていく。おまえを好きになってよかった。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー10

会社を出て最寄り駅まで帰る途中、パン屋さんを見つける。ってか、良い匂いで気付いたんだけど。
(そういや、お腹空いたな)
帰り道から道一本入るけどこれくらいなら迷わない。

チリリン、とドアチャイムが鳴り、出てきた人とぶつかりそうに。

「きゃ・・っ」
「あ、ごめんなさ」
「・・智さん? 」
この声は、
「佐田さん? 」

正面から見たら、、やっぱり。

「あ、あの」
「ああ、ごめんなさい、邪魔ですね」
ドアの前で立ちんぼだ。脇によけると佐田さんも付いてくる。
「ここのパン、美味しいですか? 」
「あの」
「良い匂いがするから来てみたんです」
「お・美味しいです。
私、ここのフレンチトーストとか塩パンが好きで」
「じゃ、俺も買ってかえろう。佐田さん、おとう・・、社長さんの所に行くの? 」
「はい」
「そっか。気を付けてね」
パン屋に気持ちがいってたから、佐田さんが顔を赤くしてるのなんか気づかなかった。


「和叔父さんっ、ただいま! 」
パンを買って向かったのは和叔父さんのウチ。
「おかえり。どうだった? 」
ここに来る、って言ってないのにコーヒーの匂いがしてる。
「うん、和叔父さんのおかげで社長さんにも会えた。それでね」
「そんなに急がなくても。今夜は泊まれるんだろう? 」
「当然」


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その230

うっかりして、先週1回飛んでしまいました。 ごめんなさい。🙇
その日たまたまいつもと違う色の服を着ていたんです。 学生の頃、よく授業で曜日を確認していたのですが、社会人になると休日祝日、会社の休みは覚えていても、曜日を間違えることもあり。。
とうとう、曜日ごとに違う色の服を着る! なんて方法にしたんです。  効果はまあ・・、8割程度でしょうか。


さて先日、偶然有精卵が手に入りました。 
中身は普通の黄身と白身。ですが、 「温かい所に放置すると、孵化して雛がかえりますよ~」 と言われ。
万が一ひよこになっても飼えないので、早々に料理しました。 味は‥、そう変わらず、です(苦笑

玉子。卵とも書きますね。
一般的に生物学上が卵、調理されたものや食材に使用するものは玉子なのだそうです。
でも、ゆで卵・ゆで玉子と書きますし例外も多いよう。

感じの成り立ちから見ると、
卵:::魚などの連なったたまごの形を模した象形文字
玉子:殻に入った鶏のたまごが丸い形に似てるので、玉の子 → 玉子 なんですって。

そして食べ方。
生卵を食べるのは、日本以外ではフランスとチリ、らしいです。カルボナーラやメレンゲを食べるからなんでしょうね。
そうそう、殻のまま火にかけて焼く、 ”焼き卵” なる料理(?)もあるんですよ。
味は経験したことのない味らしい。常温の卵ををじっくり弱火で転がして作るので、短気な人は向かないかも。
さらにこちらで食べられている料理。
一つは玉子だけの卵とじ。お鍋で作る温かい料理です。
もう一つは ”えびす” や ”べろべろ” と呼ばれる寒天に溶き卵を流しいれ固めた甘めの料理。
どちらも簡単で美味しいですよ。

皆さんはどんな卵料理がお気に入りですか?


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー52

すみません💦 昨日から苑田視点になってます。昨日の後半、~~ からです。 今日も引き続き苑田視点です。



崇も、疲れてるんだろう。
中島部長は崇を立花と組ませてみたいようで、三人で出かけるのを見かけたりもしてる。
目を覚ましたら困ると思いながら、呟いてみた。
「おまえの強引さも、好きなんだぞ」
すうすうと寝息で答える。
熟睡してると分かり、どこまでしたら起きるのか試したくなった。

体を反転させて向き合う。自分の体に回された腕をはずし顎に手を当てれば、ざらりとした感触。そう言えば、バタバタしてお互い髭も剃らずに寝たんだっけ。
「キスしたら、チクッとして目が覚めるか? 崇」
ぞうっと唇を重ねて・・、上下一つづつ挟んでみても、起きない。それなら、と舐めてみる。

横向きだとうまくいかない。

上の肩を押してみた。
「ん・・」
ドキッとして止める。様子をうかがうと、
「ん~~・・っ」
自分から仰向けに向きを変えた。
(やった! )
これで自由にさわれる、と、なぜだかテンションが上がる。
崇をまたいで四つ這いになり、ワクワクしながら寝顔を覗き込んだ。
「崇、起きるなよ」
我ながら矛盾したことを言って、行為の最中にはできない、自分の好きなように唇をついばむ。
「おまえの唇、案外弾力があるんだな」
そこも好き、かな。
聞こえないから言える。
一休みして、眠ってる崇を次はどうしようと考えた。


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー52

色さんは俺より少し体温が低い。
けど、こうして抱きしめてるといつの間にか温度差を感じなくなる。なんか同じになったみたいで嬉しい。

「崇。・・もういい」
「もうちょっと。俺、こうしてると気持ちいいんだ」
本当だよ? じんわり何かが伝わってきて穏やかな気分になれる。

なんか、眠くなってきた。

俺の腕の中にいるひろさんが静かにしてるからなのか、仕事以外のことを大量に頭に詰め込んだからか、睡魔に飲み込まれ・・。

「たかし? 」
「ぅん・・。ひろさん、いい匂い・・」


~~ マンションの立ち退き騒動、知らせるつもりはなかった。
崇のことだから、要らない火の粉を被りに飛び込んでいきそうで。まさかあんなところでバレるとは。おまけに下西さんまで余計なことを話してしまって。

「俺に手伝えることはある? ひろさん」
下西さんが帰って、早速言い出す。無い、と言ったのが不満そうだったから、
「その時が来たら頼む」
と追加した。

背後で、規則正しい寝息が聞こえる。
俺がストレスを溜めてると気付いたようで、ベッドに潜り込んできて抱きついてくる。
かなりの確率で、なし崩しに行為になるから抵抗したけれど。今回は大人しくなり・・、
『たかし? 』
『ぅん・・。ひろさん、いい匂い・・』
どうやら寝てしまった。

すこし、期待してた俺を置いてけぼりにして。



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