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登場人物紹介・あらすじ

登場人物紹介・あらすじ

  『プリズム』  主な登場人物など

 新井 崇(あらい たかし)・・・・・名賀都商事営業1課所属

 苑田 範裕(そのだ のりひろ)・・・名賀都商事営業2課所属

 進藤 良積(しんどう よしづみ)・・名賀都商事営業部・部長:::苑田のもと同僚

 中島 俊彦(なかじま としひこ)・・名賀都商事営業部1課所属::苑田と進藤の先輩

 北森              ・・名賀都商事営業2課所属:::新井の同僚



新井は、前任者の急な退職で人事異動になり、営業1課へ配属される。
先輩の中島と外回りに出掛けた際失敗し、屋上で落ち込んでいる所へ現れた苑田と知り合い、さまざまな事を知っていく。そしていつの間にか、苑田が気になり始め・・。
 
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登場人物紹介・あらすじ

登場人物紹介・あらすじ

『耳から始まる恋愛』登場人物など

能美 智(のうみ さとる)・・・大学2年生。
能美 敬祐(のうみ けいすけ)・智の父
   彩香(    さやか)・・智の姉

能美 和弘(    かずひろ)・敬祐の弟。智の叔父

内海 英彦(うつみ ひでひこ)・智の友人。高校受験の時、塾で知り合う
吉坂 和泉(よしざか いずみ)・智の友人。大学で知り合う
小椋 涼二(こぐれ りょうじ)・・同上


あらすじ
智は、日記代わりに始めた動画の音集めに出掛け、夜の公園で偶然情事を聞いてしまう。通いつめるうち、男同士の恋愛に関心が出てきて・・・。

本文

『プリズム』2* もらった缶は、振った炭酸

 新井の勤める名賀都商事は主に文房具を扱っている。営業一課は一般的な物を、二課は高級文具を取引していた。

(最初はびっくりしたよな・・・)
二課のサンプルにはボールペンなのに八万円(某有名メーカー)するものまであって、実物を見せてもらった時は唖然とした。
これ、俺のアパートの家賃より高い・・・。つい見入ってしまったものだ。
入社二年目の自分に扱えるものではないけど、いつかそんな品物も売り込めるようになりたいと思った。



二課にいる苑田さんと一課の俺の初めての出会いは会社の屋上だった。

主任の中島先輩と、佐々木さんの受け持ちだった取引先に引き継ぎの挨拶回りをしている時、社名をうっかり間違えて呼んでしまい、しかもそれが正しいと思い込んでいた。
「いい加減にしないか!」
三度目にとうとう先輩に怒鳴られ、その時になって初めて言い間違いに気付き平謝り。先方は笑って許してくれたけど、そこを出てから仏頂顔の先輩と帰社するまでの時間がすごく長くて、デスクに鞄を置くなり屋上へ逃げ出す。

「俺、どうしよう・・・」
あんな失敗したもんな。最悪、馘首(クビ)、とか?
悪いことばかり考えてしまい、ベンチにがっくり座っていたら、
「下を向くな。今そこに10円だって落ちて無いぞ?」
からかうような声が聞こえ、顔を上げかけたおでこに冷たい缶が押しあてられる。
[冷たっ・・]
「泣いてないな、よしよし。取りあえず、飲め。」
見知らぬ男性が俺に炭酸飲料の缶を差し出す。何を言っていいのか分からず黙って受け取り、迷ってからプルトップを上げ・・・、
「わあっ!」

シュワ―、と泡が溢れた。こ・この人、振って寄こしたんだ!

「あっはははは・・・」
明るい声で笑われ、なぜか怒れなくなる。泡も落ち着き、ようやく飲めそうになったのを、そっと横に置いて、まず手を洗いたいと、あたりを見回す。
「ああ、手を洗うならこっちだ。」
その人は先に立って蛇口のあるところまで連れて行ってくれた。


「使うか?」
ハンカチを出してくれたけど自分のもあるし、
「持ってますから。」
断る。一瞬淋しげな顔をした、ようだったけど、
「どうだ、気は晴れたか?」
覗きこまれた時には見えなくなっていた。

(そう言えば・・・)
確かに気持ちは浮上している。けどそれも、
「取引先の名前、間違えたんだって?どこをどう間違えたんだ?」
聞かれてまた凹む。

本文

『プリズム』 2*もらった缶は振った炭酸 -3

「全く・・。いつまで続ける気なんだ」
「しゅ・任・・・?」
苦虫を噛み潰すように呟くのが気になって思わず尋ねると、
「あ、いや、こっちの話だ。・・俺達も行くぞ。」
「はい。」
答の代わりに促され、次は失敗しないように、と気を引き締めながらついていった。


エレベータの扉が閉まりかかった時、
「おい、閉めるな。」
進藤部長の声が聞こえ、中にいた俺は条件反射のように開・延長ボタンを押す。後ろの主任が顔を顰め、小さく舌打ちしたのには気付かず、部長と、
(―― 苑田さん・・)
が乗り込んでくるのになぜか緊張した。
話題も無く、気まずいなか一階に着いてホッとする。先に降りた二人に続いて下りた俺達。足早に行こうとする背中に、
「進藤、苑田をどうするつもりだ?」
主任が苛立たしげに強い口調で声を投げた。顔だけ振り向いた部長は、
「別に何もしませんよ、先輩。
俺は声をかけるだけだ。決めるのはこいつ。・・そうだな?苑田。」
横にいる苑田さんを見る。
「・・・・ああ。」
視線を下に向けて答える苑田さんは、こんな時間に似合わない物憂げな雰囲気をしていて、俺は目が離せなくなっていた。
「そういう事です。では。」
そのまま行ってしまった部長の背中を睨んでいた主任は、一つ大きく息を吐くと石があったら蹴り飛ばしそうな勢いで歩き出し、訳が判らない俺は急いで後を追った。


挨拶回りが終わり、社に戻ったのは夜になってからだった。
「やっと終わったか。」
「お疲れさまでした。」
首を回しながら鞄を机の上に置く主任に言って、ホワイトボードを見るともなしに見る。
(部長は・・・・、外回り・直帰・・、か・・・)
苑田さんと、どこへ行ったんだろう?気にしていたら、
「新井。」
主任に呼ばれた。
「はっ、はい。」
「苑田が気になるか?」
「あ・・、いえ、その」
俺は部長の予定を見ていただけなのに。でも言い当てられてどきっとする。
「・・・・・。新井、おまえ、(酒)飲めるな?」
「は・・まぁ。」
「よし。ちょっと付き合え。」



「いらっしゃいま・・・、おや、久しぶりです、中島さん。」
「まあな。」
「今日は新人さんと一緒ですか?」
「新人じゃないが最近俺の下に来た、新井・だ。新井、こっちは子湖塚(ねこづか)。このバーのマスターだ。」
「はじめまして、新井です。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしく。」
丁寧に頭を下げられてちょっとどぎまぎ。

主任に倣(なら)ってカウンターの止まり木に座ったけど慣れてないから落ち着かない。

ここは主任の後輩でもある子湖塚さんが経営するバー、だ。音を絞った音楽が流れ、カウンターの向こうにはマスターと、時々臨時でバーテンさんが入るらしい。

主任は常連のようでさっさと注文してグラスを傾けている。俺は、マスターの後ろの棚に隙間なく並んだ名前も知らない酒瓶の数に圧倒されて、すでに酔った気分になっていた。

本文

『プリズム』15*湯島さんと香川さん

新井くん、拗ねてしまいました。でも、仕事に引き摺ったら駄目よ。  ほら、大変なことが。




「どこかで食べていこう。何がいい?」
「・・ひろさんの所がいい。」
「俺の?」
「だめ?」
「構わないが・・」
困惑する表情を向けられなにか。。
「じゃあ、いいです。俺、帰りますから」
「たかし?」
どうかしたのか?と腕を取るひろさんの手を振り払ってしまった。
「あ・・」
俺の拒絶に驚きと傷ついた表情を見せ、かたまるひろさん。

「帰る」

これ以上一緒にいたら喧嘩になってしまいそうで、目を逸らし、歩き出す。だから、
「崇・・」
俺の背中を見ながら、泣きそうな声で名前を呼んでくれたこと、気付かなかった。



部屋に帰ってベッドの上に鞄と上着、ついでに自分も投げ出す。
「なんだよひろさん。丸林くんにばっかり・・。俺は本の一冊だってもらった事ないのに
励ましたりとか。・・・俺には」
携帯の着信音が鳴る。あの音は、ひろさんだ。

九回鳴って、止む。

それからあと、、鳴らなかった。


翌朝、着替えもせずいつの間にか眠っていたせいで皺がついたスーツを急いで脱ぎ、シャワーを浴びて出勤する。

「いっけな。携帯忘れた。」
ひろさんにメールするか悩んで出しておいたのをポケットに入れ忘れた。
仕方ない。遅刻する。


「・・・はい、おります。新井くん、電話。」
「あ、すいません。・・もしもし」
― やっとつかまえられた。浦島商事の湯島です。」
― ああ、いつもお世話になっています。どうか?」
― 携帯に連絡入れたんだけど出なかったから。急に要るものができたの。今日、寄ってもらえるとうれしいんだけど。」
― 分かりました。時間、未定になりますけど・・、午後イチか夕方になら。」
― それでいいわ。お願いします。」
― はい。」

「どうした?ポカでもしたのか?」
聞いたのは電話を取り次いでくれた同僚の岩志田だ。
「そうじゃないけど。携帯忘れてさ。」
「ならいいけど。浦島商事って時間にうるさいだろ?」
「うん、気をつける。サンキュ」

いつも通り外回りして、社内の倉庫でのチェックがもたついて・・、
「うわっ!忘れてた!」
机に戻ってPCの付箋を見て思い出した浦島商事への連絡。
「やば。もう十九時」
急いで電話を入れる。
「誰か居てくれるといいけど・・」

― はい、浦島商事です。」
― 済みませんっ、遅くなって。名賀都商事の新井です。」
― ・・・・・」
― すいませんでした!・・・あの」
向こうでため息をつかれ、焦る。
― あの、本当に済みませんでした・・・。」
― もういいわよ、新井くん。」

うわぁ、湯島課長さんだ。

― 個人的な用事だったし、時間も遅いから難しいでしょう?次はわすれないで
  ね。」
― ですけど」
― 思い出してかけてきただけでも良しとするわ。待ちぼうけするかな、って思
  ってたし。」
― あの、せめて用件だけでも」
― ・・以前話していた’名刺‘のこと。ちょっと・・、名前が変わるから、それ用
  に作ってもらえたらな、って。」

そんな大事なこと?

本文

『プリズム』16*悩みは、いろいろ-6

少しだけ苑田視点が入ります。~~ から ~~の間ですね。そして今日から本格Rに入るので、年齢に達しないかた、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方は、スクロールしてどうぞ。






























~~まだ明るい時間だから嫌だと言ったのに、逆効果になってしまった。

部屋へ来てすぐ、本を見ている。
崇と一緒に出かけたい、と思って買った山の本を入れるスペースが無くて、抜き出した本の何冊かを丸林くんに渡した。それを気にしているようだ、と気付き、声をかけたら。

『ありがとうひろさん!すっごく嬉しい』
喜びで目を輝かせて抱きついて・・・。

崇の捻挫が治るまでしばらく触れ合っていなかったせいだろうか、キスだけでも体が反応する。
敏感になっているのを知られたくなくて嫌だと言ったのに、
「あ・あっ・・」
シャツを捲りあげた指が胸の粒をこすり、声が出てしまった。 ~~


ひろさんのエロい声に、下着の中で痛いくらい雄が張り詰める。偶然あたった指先に感じたのは、そこにあるのがはっきり分かる胸の、小さな・・、
「は・・んっ」
目の前にあるそこに吸いつけば、のけぞって、声を放つ。
「た・・たか・しっ、ぁ・・そ・・」
もう片方も指で摘むように挟むと、びくりと体が揺れる。
舌で舐め上げつついたり指で押し回したりすると、俺の肩を強く握って、
「ゃあっ、そ・・れ、やぁ、たか・・っ、だめ・・、」
「・・・ひろさん、腰、揺れてる」
頬を染める。
「ここがだめなら、ほかのとこ触ってあげる。服、脱いじゃおうよ。」
「な・何言って・・・、あ、崇」
一度体を離して起きて、ひろさんのシャツを引っ張り上げ、抵抗しそこなって伸ばした腕と頭抜いてしまう。そして、思わずじっと見てしまった。
「何見てるんだ・・」
「だって、ひろさんのそんな顔見るの、初めてだ」

少し汗ばんで上気した肌。潤んだ目が色っぽくて、何度もキスした唇が赤くて。
ごく、と唾を飲んだ。

「見るな。」
恥ずかしくなったのか、ひろさんは両腕で顔を隠す。
「やだ。見せて」
「嫌だ」
隠しきれない顎へ唇を擦りつけて。
「見せてよ、ひろさん。・・・俺だけに。」
頼んでみる。

本文

『プリズム』*パラレル-2





言葉が出ない。
さっき見た時計は22時近くだった・・。

「新井、プリントアウトしたの、あったよな?」
「あ・の・・・」
「それも出してなかったのか?」
「・・・・すみません・・」
苑田さん、はーっ、と息を吐いて、ネクタイを緩めると、
「コーヒー、買ってこい。」
トン、と俺の胸を人さし指で突く。
「はぃ・・。」

缶コーヒーを買って戻ると、苑田さんは、時々自分のタブレットを見ながら俺のPCにグラフや数字、文字を打ち込んでいる。
(文字打ち、早っ。俺、ブラインドタッチやっとなのに)
そう思いながら近付いたけど、声をかけづらかった。
「後ろで立ちんぼしてるな。コーヒーは?」
「あっ、はい。」
気配に気づいたのか、苑田さんが手を止めて振り向く。差し出した缶を見て、ふっと口元が緩んだ。
「覚えたのか?」
「だって、苑田さん遅くまで仕事する時、これよく選んでるじゃないですか。」
出したのは微糖のボトル缶。夜だし、自販機は年中温かい物もあるからそれにしたのを喜んでくれたみたいでほっとする。
「・・あと少しで終わる。コピー機のところで出てくるの待ってろ。」
「はい。」


「ありがとうございました。」
プリントアウトした書類を綴じ、部屋の電気を消したのは日付が変わる少し前。もちろんデータは無事PCにファイリングされている。
「次からは、こまめにバックアップしておけよ。」
二度目は無いぞ、と頭を小突かれ小さくなる。
「すみません・・・」

「ほんとにすまないと思ってるか?」
重ねて聞かれ、目を逸らす。
「・・・思ってます。。」
「それじゃ、お詫びくらいしてくれるな?」
言った苑田さんの目が、キラリと光った。
「・・でも俺、酒は強くなくて・・・」
居酒屋に付き合え、と言われても、多分俺の方が先に酔ってしまう。続けかけ、苑田さんに肩を押されて壁に押し付けられ、訳も分からずにいたら、唇を押しあてられた。


「そ・・苑ださ・・、んぅっ」
開いた口から舌が差し込まれ鞄が手から離れて落ちる。
逃げたくてもこれ以上さがれない俺に、
「おまえのイク顔、見せろ。それでチャラにしてやる。」
そう息と声を吹き込みながら、耳を甘噛みする苑田さん。
「な・・・、なに・・」
ぞくんと妙なものが背筋を駆け上がり、押しのけようとしたがそれより先にシャツの釦を外され引きはだけられる。
「苑だ、さん・・・っ」
「名前で呼べよ、たかし」
「・・っ!」
頭が下がり、胸を・・。
「あ・・、ぁあ」
「声、出すなよ。守衛が回って来るかもしれない時間だ。」

それは、範裕さんが。

本文

『プリズム』19**新しいこと-8

少しだけRな部分が・・・。でも、大丈夫かな?




「新井くん」
「は・い」
「きっと、中島部長は知らないと思う。私も言い触らすことはしたくないが、どうしても、という時になったら話をする。だから君も深入りするな。」

でも。

「でも、市島さん。苑田さんは」
「仕事が出来るのはよく分かったよ。一之瀬課長が頼りにしているのを見ればね。だが、私はだらしのない人間は嫌いだ。」
「市島さん・・・」

だらしないんじゃない。逆なんだ。


言い返す事もできず仕事に戻って何だかもやもやする。

「だめだ。集中できないや。」
こんなじゃ残業しても意味ないから、
::ひろさん、今晩行く」
そうメールして、明日に回せることは積み上げて帰り支度をした。



駅に着くと、
::帰りは遅くなるかもしれない」
と返事。
::待ってるから」
::食事、済ませていていいからな。出来るだけ早く帰る」
::わかった」

範裕さんのマンションの最寄り駅で降り、買い物をして部屋へ向かう。
まだ新しい合い鍵は、範裕さんが作ってくれたものだ。

「お邪魔しまーす・・・・・・ただいま?」

ひろさんの匂いがする。
玄関のドアを閉めて、いちど大きく息を吸った。

帰りを待ちながらバーガーをぱくつく。この間のキスから持て余している微熱のようなものが、この部屋に来てはっきりと形になって要求している。

ひろさんが欲しい。俺の下で熱くなるひろさんを感じたい。
ジン・・・、と腰の奥が疼いた。


「ただいま」
「おかえり、ひろさん」
「明かりがついている部屋へ帰るのは・・・いいものだな。」

帰って来たひろさんは、まだテーブルについたままの俺を見てそう言うと、照れくさそうに笑う。
気付いたら、ひろさんを抱きしめキスしていた。

「崇・・・っ、んっ、ふ・・・。んぅっ」
小さくもがいて、でも腕の力を強くしたら力が抜けて、俺に体を預けてくれる。
「ひろさん・・・。ひろ・さ・・・、俺っ」
感情が先走って言葉が出てこない。
だから、またキスをして薄く開いた唇の隙間から舌を入れて、今すぐ欲しいと言う代わりに絡ませた。

そ・・・っとひろさんの舌にも力が入る。でも、すぐするっと抜かれて唇まで離され、
「俺は帰ったばかりだぞ」
こつんと頭をたたかれてしまう。

「ひろさぁん・・・」
「おまえはよくても、俺が、困る。・・・シャワーくらい、させろ」
つい、と横を向いて言う頬がうっすら染まっている。
思わず腰を抱き寄せ、俺の昂ぶりを押し付けてしまった。
「・・・っ、分かった、から、放せ」
「うん。・・・待ってるから」


浴室から聞こえてくるシャワーの音を聞きながら、ベッドの端に腰をおろしてそわそわと待つ。

「崇、おまえはいいのか?」
「え・・・、ぁ」
声に視線を向ければ、腰にバスタオルを巻いた姿で頭を拭きながら尋ねてくる。
体に残った水滴が明かりを反射して、むしゃぶりつきたくなったのを気付いたのか、ひろさんはクスリと笑って近付いた。







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本文

お知らせ。  改めて、ですが。

 先週から、バナーが変わりました。

きっかけは、リンクさせてもらっているお友だちの、ひかるさまです。
せっかくだから、と、ぶろぐのタイトルでもある”沈丁花”と、イラストを頂いた「智くん」の・・2つで、

バナーを!

まさかこんなプレゼントを送ってもらえるなんて思ってもみませんでした!  嬉しい。
そして、そのままなんにも考えずペッタリ貼り付け。

説明もしなかったうっかりを、どうぞお許しください。





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これから、月~金は沈丁花を、土は智くんを貼っていきたいと思います。 よろしくお願いします。

チロルさま。  ひかるさま。
ほんとうに ありがとうございました。

本文

『プリズム』21**贈りものー14

「返してくれ」
捨てたものなんだ、要らないだろう?
そう言いたげに手を出す。
「俺に、くれたものなんだろ?」
「・・・・・」
「ひろさん?」
唇を噛んで目を逸らすひろさん。
「最初に・・・デートしたのは、おまえじゃないか・・・」
「え?」
そっぽむいたまま、
「・・絹里さんと、コーヒーまで・・・。俺に、内緒で」
「ひ・ろ・さん。俺、父さんにも言ったけど、彼女は仕事仲間だとしか思ってない。それに、俺はひろさんに愛の告白してるんだぜ。 それを疑う?」
「それ、は・・・」
パジャマ代わりのスエットを着て黙りこむひろさんに近付き、俺より背の高い体を腕の中に収める。
まだ怒った顔をしていたけど、腕に力を込めると、ぽす、と肩口に頭をもたせかけた。

「欲しいんだ、これ。いいよね?」
小箱を持った手を振る。背中でそれを感じたひろさん、
「・・・・好きにしろ」
まだぶっきらぼうに答える。
「うん、そうする」
ひろさんの顔見て、開けたかったんだ。そう囁いて、頬を染めたひろさんを見ながら蓋を開け、良く見えるように顔のそばへ持って来る。

石がふたつ嵌め込まれた、タイピン。

「・・・俺、こんなのもらうの、初めてだ。すっごく嬉しい。
大事にする」
もう一度、ぎゅう、と抱きしめた。
「ありがとう。それと・・・ごめん」
俺の言葉に、ひろさんが首を横に振る。

「でも。許せないから。あんな事もう二度としないで」
びく、と竦んで、そのあと、
「・・・悪かった」
小さく返事がある。
耳元で、息と一緒に届いた声と、髪油の杏の匂いに感じてしまって、
「ひろさん、こっち向いて」
空いてる手を回してひろさんの顎をとり、唇を重ね。

「ん・・・」
互いの唇を挟むようにそっと力を入れ、角度を変えて同じことを繰り返す。何度目かにひろさんが誘うように舌で舐めてきたから、俺も舌を伸ばしてひろさんの口の中へ。
「ぁ・・・っふ、・・ん・んっ」
舌下の筋や頬の内側、上顎と歯の境と弱い所を舐め回す。
鼻に抜ける声が甘くなってくる。もっと、と続けようとしたのに、内ポケットで携帯が鳴った。
「・・・なんだよ~・・」
渋々体を離し、取り出せば小野山課長からだった。

「あーあ、いいところだったのに」
「仕事中に変な気を起こすおまえが悪い」
「そんなこと言うと押し倒すよ?」
電話を切ったあと、普通に話が出来るようになってて、それがうれしい。
「まだ就業時間なんだ、仕事してこい」
「はーい。 終わったら・・、ここへ来て良い?ひろさん」
「・・・ああ」
やった、とまだ少し赤い頬にちゅっと音を立ててキスすると、
「ば・・馬鹿!さっさと行け!」
「へへ、行って来ますっ。
ちゃんと寝ててね、ひろさん」
来た時とは全然違う気持ちで、足まで軽くなって靴を履いた。


会社に戻ると、
「おー、新井。連絡あったぞ。ご苦労さん」
「新井くん、悪かったね。苑田くんから連絡があった」
中島部長、一之瀬課長から声を掛けられる。
「いえ、俺の方こそ、ありがとうございました」
仲直りも出来たし、と、それは言葉にせず頭を下げ、仕事に戻った。






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本文

雑談のビックリ箱その63

とある番組で、日本の犬が外国でとても人気がある、というコーナーがありました。
それで興味を持ってあちこちに首を突っ込んできました~。


日本犬の特徴は、第一にその外見。 立ち耳・巻き尾、なんだそうです。  言われてみれば、ですよね。
ピンとたった耳、くるっと巻いた尾っぽ。 外国の犬には無い容姿。歩く姿を後ろから見るとかわいい! 近所に真っ白な秋田犬がいて、たまに内緒で餌なんかやってたので(ヲ―イ)、散歩してる時に出会うとワフワフ寄って来てくれます。


性格は、飼い主(主人)や家族、その友人など特定の人間には懐くけど、それ以外には・・、でも、優しく温和。むやみに吠えかかる攻撃性も無く、鋭い感性と賢さがある・・んだそう。
猟犬タイプだから、かしら。躾けは大変でも番犬にはピカイチらしいですよ。

秋田犬とか紀州犬、柴犬、甲斐犬・四国犬・北海道犬(アイヌ犬とも言うそうです)、の6種類の日本固有種は、どの犬種も天然記念物!

びっくり。
おまけにアイヌ犬は、あのCMのおと―さん!  ほえ~・・です(笑)。

そうそう、秋田犬は’忠犬 ハチ公’でお馴染みでしたっけ。  イタリアで、今大モテ。日本よりたくさん飼われているんですって。

小型犬もいいけど、洋犬もいいけど・・、日本のワンコってかっこよくてかわいいですね!


本文

『耳から始まる恋愛』*暖かくなったら

「智ー、お風呂どうするの~」
階下から母さんが呼んでハッとして見上げ、和叔父さんと目があった。
「呼ばれてるよ、智。もういいね? 」
「・・うん」
「さとるー」
「分かったよ! 今行く! 」
なかばやけくそに返事して、触れていた手を離す。
「僕もすぐ行くから、お雑煮でもお風呂でも先にしていていいよ」
和叔父さんは服に手を伸ばしながらそう言って、背中を向けた。

◇  ◇  ◇


「・・・和叔父さん、風邪引かなかったかなー」
「智、どうかしたのか? 」
「別に」

ぼんやり呟いた俺に反応したのは内海。二人して図書室で試験勉強真っ最中だ。
「いっそのこと全部レポートにしてくれっと楽なんだけど」
「馬鹿言うなよ、そんなになったら逆に大変だ」
内海のぼやきにそう返し、俺はまた本をめくる。

和叔父さん、家にいた三が日着物で通して四日目に帰った。俺としてはもっと話をした
かったのにゆっくりできる時間もなくて。
(話、したかったなぁ)


一月末は試験と補習で明け暮れ。俺は今回補習もなく無事だったけど、内海が一つ、涼
二が2つ補習を受けるらしい。
「終わったらみんなで飲もうよ」
学食で揃った時和泉が言って、俺の部屋に集合と決まった。


「ひゃー、寒いッ!」
「当たり前。雪降るって天気予報あったのに、何でマフラー忘れるかな」
「しかたないだろ。手袋の方が大事だったんだから」
「智のマフラーはきれいな色であったかそうだね」
構内から外へ出た途端内海が大げさに身震いするのに突っ込んだ俺へ目を向け、和泉が言う。




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本文

『プリズム』23**チョコの行方-61

「あ、ごめ・・」
様子が変だ。

「帰りなさい、苑田くん。二課の課長に話して、タイムカードとかもしてもらう」
市島さんが強く言った。普段からは想像できない態度に、本当に苑田さんを心配しているのが伝わってくる。
「俺、苑田さん送っていきます、市島さん」
「・・そうだね。君は苑田くんの家を知っていたっけ。お願いするよ。いいね?苑田くん」
「・・・は・い」
苑田さんも市島さんに気圧されたらしく、素直に答え俯く。
「じゃあ俺、片づけものして、すぐ来ます。佐藤さんそれまで苑田さんのこと頼んでいいですか? 」
「おお、構わんよ。守衛室に一緒にいる」
「ありがとうございます」
深くお辞儀をした。

市島さんと営業フロアにあがって一之瀬課長にこっそり事情を話す。同意をもらって、急ぐ仕事だけ片付け、守衛室に駆け込む。
「佐藤さんっ」
「おう。・・・気をつけて帰れよ」
「はい。ありがとうございました。・・苑田さん、行きましょう」
「あ。 わ・かった・・。
佐藤、さん。ありがとう・ございまし、た・・」
「あぁ、頭なんか下げないでください、苑田さん。自分達はこれが仕事なんですから。
そうそう、タクシーがそこの角に来てるはずです。使ってください」
あの男に気付かれないように。と、その思い遣りに頭が下がる。
「(タクシーまで・・。)使わせていただきます、佐藤さん。ほんとうに、ありがとう」
目を潤ませて苑田さんが言い、佐藤さんは赤くなってまた、気をつけて、と俺たちを送り出してくれた。


タクシーに乗り込み行き先を告げて、動き出したら、すぐだった。
苑田さんが、自分を両手で抱きしめ、ブルッと体を震わせる。
「苑田さん? 」
「・・・・・。何でも、ない」
周防に襲われたショックがまだ残っているんだろうか。 そう思って、あまり話しかけずにじっとしていた。
変だ、と感じたのは、車が道路のでこぼこでバウンドした時だ。
「・・っっ」
全身を竦ませ、息を止める。
「ひろさん? どうかした? 」
「・・べ・つに。 大丈・ぶ・・」
大きく、まるで深呼吸するように息をしたから気になって、体ごと苑田さんの方を向くと、頬が赤みを帯びている。
「お客さん、大丈夫ですか? 」
バックミラーで、ちらちら見ていた運転手さんも気付いたみたいで、心配そうに声をかけてきた。
「え・え。済みません・・」
「いや、そういう訳じゃ・・。もう少しで着きますから」
苑田さんの、ミラー越しの返事に、なぜか運転手さんも赤くなる。そして今までより静かな運転になり、苑田さんの部屋のあるマンションに止まった。

「ありがとうございました」
「・・済みません、ここまで来てもらって。 ありがと・・うございます」
代金を払い、降りると、
「お客さん、気をつけて。具合悪いみたいだし、寝たほうが良いですよ」
窓から顔を出し、苑田さんを気遣って帰って行く。





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本文

・・・忘れてました。

ごめんなさい。 昨日の『耳から ~~』に追記で入れておくはずのバレンタインSS,忘れてました。。


「・・・あ! 」
パクっと一口。
「・・・・うん、悪くない」
「ひ・ひろさんっ! 」
「ん? コーヒーは? 」
「も・・持ってくるっ! 」


重ねがさねスミマセン。。
*** この続きは、バレンタインSSのカテゴリーに移動しました。どうぞ左側のカテゴリー、バレンタインSS、でお読みくださいませm(__)m

本文

ね・・。

ようやく、時間が持てるようになりました。 もうしばらくは不定期になりそうですが。

そして、脈絡もなく降ってきたので、消えないうちに♡  Rなので(R-17? )年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。
大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。






















「足、開いて」

答は無い。けど、体はビクビク反応する。
俺は、投げ出した足の間に、この人の背中を抱いて座らせていた。
背後から片手を胸の粒に当ててしこらせ、片手を、ジッパーを下ろし寛げた場所、下着の中に潜らせ弄りながら囁きを吹き込んでいる耳たぶを軽く噛んだ。

は・・っ、はあっ、と喘ぎながら緩く首を横に振る。
そんなことしたって無駄なのに。 俺の手の中でソレは屹立に変わっていて感じてることは丸わかり。

「聞こえない? 俺の手がにちゃにちゃ言ってるの」
わざと、音を立てて扱けば息を呑む。
知ってるんだ。隣の部屋で寝てる人のことを気にして俺を振り払えないことも、声を出したくないことも。
「ね・・、もっとシてあげる。 足、広げて」
「ゃ・・・、んっ」
掠れた声でささやかな抵抗。それでも逃げ出さず両手は俺の腿の外側で自分を支えてるだけ。
「俺に広げさせて欲しい? 自分でする? 」
舌でもぴちゃぴちゃっ、と音をさせて舐め、耳の穴へ挿しこむと、ああ、と啼く。
すごくいい。 このまま捩じ伏せたい。

食べ物のように噛んだり舐めたりしてたら、屹立が硬さをました。
「さっきより硬いよ。それにもうべたべた」
実際、手に触れる体毛は肌に張り付いている。  かっ、と抱いた体が熱を持つ。
「もうすぐみたいだね? どうする、このまま出す? 」
俺はどっちでもいいけど。





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『プリズム』26*G・Wの再会ー19

声を上げようとしたのか口が開く。すかさず深く合わせ、ひろさんの口腔をかき混ぜ舌を絡め取って強く吸う。
顔を押さえてた手の親指で首筋を撫でると体の震えが伝わってきた。
十分に味わってから、チュッと音を立てて離し、溢れて筋を作った唾液を舐め取る。
「ねぇひろさん・・。 しよう? 」
気分満々の俺に口角を上げてニッと笑い、ひろさんの方から顔を寄せてきて・・、ガブッと。
「んっんっ、んん~~っ・・」
唇に噛みつかれた。
ギブアップ、と言いたいのに言わせてくれない。痛くて体も顔を動かせないし、涙まで出てきた。

「これに懲りたら邪魔するな。 返事は? 」
「・・・・はぃ」
気が済むまで噛まれた下唇はジンジンしてる。しょぼんとしながら返事すると、ひろさんちょっと嬉しそう。

「崇、これは? 」
「あっ、それ、鳴和先輩の写真、送ってもらったんだ。今作ってる高尾のアルバムの中に入れたいな ――って」
ひろさんの作業してるそばで膝を抱えて体育座りしながら、俺のスマホをかざして聞くひろさんに答える。
「開けるぞ? 」
「うん。俺もまだよく見てないから、見たい」

「・・弁当まで撮ったのか? 」
「へへー、だって、初めて二人で作ったご飯だもん」
ひろさんとの初登山、俺も楽しくて撮ったスマホの写真には、準備した時から帰ってくるまでが色々。
「俺と違う視点だから面白いな」
「ホント? 」
俺の方を見て、笑って頷くひろさん。ずりずり隣に寄って、
「一緒に見てもいい? 」
「見るだけ、だな? 」
「うんっ」
それなら良し、とばかりに、貼りつくように座っても怒られず、並んでパソコンを眺めた。







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『プリズム』26*G・Wの再会ー25

「間違いないのか? 」
「のはずだけど。 待って、メモしてあるはず」
スマホの’メモ帳‘を出し確認する。
「・・・間違いない。ここで合ってる」
合ってるんだけど。

目の前にあるのは、
‘第○会 バーベキュー大会 会場’
と大きく書かれた看板。脇に、’参加者はリストバンドをお見せください’ と書かれた、関係者以外立ち入り禁止・的な注意書きまである。

ともかく連絡、と鳴和先輩を呼び出すと、五分ほどしてから会場出入り口に姿が見えた。

「よう。早かったな。迷子になってるかと思ったぞ」
「迷子って・・。
先輩、これ、関係者しか入れない’大会’じゃないですか」
「そうだよ。言ってなかったか? 」
「聞いてませんよ! 」
そりゃ、悪かったと笑いながら言われ、気が抜ける。忘れてた。先輩、こーゆう人だったっけ。。

リストバンドをもらい、グループ分けされてる中を通り、何組かの家族が賑やかに肉や野菜を焼いている一角へ。
「「あー、おにいちゃんだ」」
と子どもたちの声に迎えられる。
「ほい、お待ちかねのイケメン二人。ご馳走してやってくれ」
「相変わらず口は上手なんだから、あなたは。
ごめんなさいね急に。本当に迷惑じゃなかったですか? 」
子どもたちに 「こんにちは」 と挨拶する俺たちに、先輩の奥さんが謝ってくる。

「大丈夫です。特に予定もありませんでしたから」
「先輩の無茶振りには慣れてます。こっちこそご馳走になりに来ました。あの、これ」
差し出した果物の手土産に、まあ、と喜ぶ奥さんと、少ーしむくれる先輩。
「なんだよ、俺が悪者みたいじゃないか」
「そんなこと無いっすよ」
「私も楽しみにして来ましたから、鳴和さん。
「や、そう言っていただけると・・・。あ、肉、足しましょう」
ん? 先輩、ひろさんにニッコリされて喜んでる?
むむ。


この、BBQ大会、先輩の勤めている会社が入っているビルのオーナーが主催者で、先輩の会社などが協賛して行われているのだそう。

「それにしても、すごい量ですね」
「そうなの。事前の申し込みの時は六人だったのだけど、二人が急に来られなくなって」
余らせたら捨てられるから、持って帰ってほしいの。

・・・それで俺たち。納得半分で頷く。

「分かりました。お手伝いさせていただきますっ」
「おー、していけ」
先輩~。。




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『プリズム』26*G・Wの再会ー26

「如何ですか、周防さん。今回も盛況です」
「そうだな。特に問題も無いようだし概ね・・・」
スーツ姿の男性が二人、広い会場を特にあてもなく歩いている。
準一等地に高層ビルを持つオーナーの周防 克彦と、この大会を運営する委員長の黒岩だ。

どん、と誰かが周防の背中にぶつかる。
「あ、すいません! 」
慌てた声が掛けられるが、ぶつかった男はすぐ走っていってしまう。
「なんだあれは? 」
「ああ、誰か、軽い火傷でもしたんでしょう。よくあることです」

「苑田くん、大丈夫か?! 」
まだ水が滴るタオルを持って駈け戻ってきた鳴和が、大きな声をあげる。
「ええ、そんなにひどく当たった訳ではないですから」
これ! と差し出されたタオルを、ありがとうございますと笑顔で受け取りそう答える。

「範裕さん貸して。もうちょっと絞った方がいいよ」
ひょい、と手を出し、新井がもう一度絞ってから苑田の腕に巻きつけた。
「ごめ・・なさ、い」
泣き声で謝るのは、大貴。


五人でワイワイと賑やかに、時おり、

「新井がお世話になっていたようですね」
「いやあ、よっく動いてくれたんですよ、こいつは。それに素直でからかいがいが」
「先輩ッ、そこ、炭が無くなりそうですっ」
「ダッチオーブン、置くわよー」
「ママ―、おしっこ~」
などと会話をしながら肉や野菜を焼き、十分に食べた後のデザートに、焼きリンゴと焼きバナナ。
待ちきれなくて手を出した大貴が焼き網に手をつきそうになり、苑田が咄嗟に庇って火傷したのだ。

「大貴くん。
お・・、ぼくはもう大丈夫。ほら、大貴くんのお父さんが持って来てくれたタオルで冷やしてるから、すぐに治るよ。泣かなくてもいい」
しゃがんで顔を覗き、まだ引くついて鳴いてる大貴の頭を撫でる。
「ほ・・っ、と? 」
「本当だよ。大貴くんは? どこも痛くない? 」
コクンと頷くのを待って涙を拭ってやり、
「じゃあ、食べようか。リンゴとバナナ、どっちが好きかな? 」
「・・どちも好・・き」
ひくっとしゃくりながら言う返事に、あはは、と大人たちが笑った。





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『プリズム』26*G・Wの再会ー40


「馬鹿ってのは、本当に馬鹿なんだな」
香川さんがため息をついて言う。
「克彦。
その前に説明しなさい。何故苑田くんと彼が・・、新井くんと言ったか、ここの、このような姿でいるのかね? 」
「決まってるじゃありませんか。俺が客になってやると言ったのに断るからです。大島ビルに出入りして、そのおかげで仕事をもらってるくせに客を選ぶなんておこがましいと躾けていたんですよ。
お父さんだってそうしていたんでしょう? 」
質問の答えを聞いて、宮崎さんの顔色が変わる。
得々と喋っていた周防の頬に平手が飛んだ。

「お・父さん・・? 」
「おまえがそこまで愚かだと思わなかった。
・・香川さん、申し訳ない。 この通りです」
ぶたれたショックで固まる息子を見向きもせず、香川さんに深く頭を下げる。
「そこまでなさらなくても。宮崎さん、全てが貴方のせいでは無い。この男の持って生まれたものです。
ただ・・」
「お父さん! 何でこんなチンピラに頭を下げるんですか?! おまえもおまえだ、一体なに様のつもりだ! 」
自分が優位だと信じてる周防が香川さんの胸倉を両手で掴む。
次の瞬間。
「ぐは・・ぁっ」
呻き声を出してがくりと膝を折り、腹を押さえて蹲った。


あとで苑田さんが教えてくれた。
香川さん、周防の腹を膝蹴りしたんだそうだ。 早くて見えなかった。。


「宮崎さん、これ、まだ必要ですか? 」
表情も変えず、香川さんは転がった体をグイと踵で押す。あうぅ、と顔を歪ませる周防。
「・・・・ええ」
ため息をついて宮崎さんが答えた。
「これにはまだ子が居ません。先方から望まれ、養子に出したので、その責務くらいは果たさせないと」
「成る程。では、教訓で済ませましょう」
二人にしか分からない会話の後、
「おい、田代、三宅」
出入り口のドアの方を向いて人を呼ぶ。俺には見えなかったけど、呼ばれた二人はびくっと全身で跳ねあがって香川さんを見た。




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『耳から始まる恋愛』*カラコンと名前-33

文化祭、一般公開の当日。
「ね、和叔父さん、どう? 」
「いいんじゃないか」
もう三回目だよ。笑いながら言うけど、和叔父さんはもう一度俺を上から下まで見て一つ頷いた。
「大丈夫。似合ってる」
「そっか。ありがと・・・って、もう時間! 行って来ます! 」
いってらっしゃいの声を背中で聞いて、速足で駅へ向かう。

「優奈ちゃん、居てくれるかなあ」

まだそんなに経っていないのに、懐かしい気がする母校。俺もあの中にいたんだと思うけど、中に入ると圧倒される。
「エネルギーがすごいなー」
展示も屋台も熱気がこもってる。
「え、と」
展示案内を見ながら三階へ。少し静かなのは文科系の展示が多いからだろう。
「あった」
どんな合作なんだろうとわくわくしながら足を踏み入れ、・・・。
気付かれる前にさっと身を引いた。
(なんであいつがいるんだよ)

米原謙斗。

俺のこと睨んだ、優奈ちゃんの、『先輩』。
あいつ、卒業したはずだろ? どうして優奈ちゃんの横にいて笑ってるんだ?
 



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『耳から始まる恋愛』*思い出してー8

夢うつつのなか、頬に何か温かいものが押し当てられた感触があった。次は、唇。優しく触れてくるのは、
「・・和、叔父さん? 」
しか思い浮かばない。
ギク、と僅かに触れ合ったところで止まったものが震えたような気がした。けど、また眠りに引き込まれ、その先は何も覚えてなかった。

「・・畜生っ、『和叔父さん』かよ・・ッ! 」
内海が、俺に聞こえないようトイレで吐き捨てていた言葉も。


「おっはよー。智、起きろ~っ」
「・・っぐ、ぐるし・・」
いきなりの重みに叩き起こされる。なにすんだよ内海はっ。
「お・・もい、から、どけ」
「あー、はいはい。おまえ俺より細いんだもんな。ちゃんと食べてますかぁ? 」
言いながら俺を跨ぐように四つ這いになり腰に手を回す。
「変なとこ触るなよ。俺はおまえと違って、なかなか筋肉つかないのっ」
手を剥がす。せっかくいい夢見てたのに。

「でさ、朝飯どうする? 」
「。。冷凍したパンがある」
「あとは? 」
「冷蔵庫探せよ」
「りょーかい」
不意に顔が近づいたと思ったら、おでこにチュッと派手な音を立てて・・、キス、され
た?
「な、なにすんだっ」
「へへっ、朝ごはん作るお駄賃」

朝食は、なかなかだった。
スクランブルエッグはベーコンとほうれん草入りで、パンも蜂蜜バターで焼いてある。
「これは? 」
「スムージー」
「・・おまえ、絶っ対お婿に行ける」
「えー、智のお婿? 」
「要らない」
たわいもない話をしながら朝食をすませた。


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『プリズム』27*知られてもー76

新井くん、足りない、って。。(苦笑) という訳(!?)で、続きますR-18。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。























口移しで水を飲み、飲みこぼした分が口の端から伝い落ちる。気だるげに拭う仕草に見つめてしまい、
「崇? 」
顔だけ上を向いた姿勢。さっきまでの名残でくっきり浮かぶ赤い痕。頭が沸騰した。
「ひろさんっ」
ペットボトルを放り出して馬乗りに。
「なにする・・っ」
「これで、終わりにするから」
背中側に回り、また復活したモノで狭間を往復させる。ひろさんはぶるぶる・・っと体も首も振って、
「無理。起きられなくなる」
と俺を見上げ訴えた。その額に、首筋に髪が貼りついてムラムラが直情に変わる。
「た・・、んっぅ」
驚いて目を見開いてる顔に、唇を押し付け舌を吸う。気を取られてるうちに胸に手を回し小さな粒を引っかくように刺激した。
「んむ、っ、んーっ」
俺の手を剥がそうとひろさんの手が重ねられる。まるで、二人でひろさんの体を弄ってるみたいになってるのが目に映り、興奮した。
力を入れて握ってるから、俺の手ごとすいっと下へ、ひろさんの中芯に動かして、余熱の残る幹を手筒に嵌めてしまう。そして扱きながら、
「ひろさん、自分で触ってるみたいだよ」
囁きを耳に吹き込んだ。
「違っ、自分で、なんて・・、ぁ、ふぅっ! 」
くびれで止めて、親指で鈴口を開けばとろりと蜜が湧きこぼれる。
「出てきた」
「言うな・・っ」
顔を背けるけど、横顔は丸見えで生唾を飲む。股間のムスコは逆に粘液をプクッと溢れさせ。
「は、、もう、駄目」
体を支えてる方の手で探って、
「やっあ! 」
ってひろさんの声を聞きながら腰を進める。ぐちゅ・・、と伴奏つきで接合を密着にした。
「あ、そ、こっ。擦りあげ・・。ん、っい、は、ぁうっ」
壁を向いて横寝してるひろさんの声が跳ね返ってくる。
「いっぱい、聞か、せて・・っ」
「ぅんんっ、ぃ・ぃ。・・い、やぁっ、もう」
俺と同じリズムで、さっきより俺に身を委ねて、ひろさんが先にイく。その匂いを嗅いで、俺もひろさんの内側を濡らした。





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『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-3

ものすごい変化球に、思考停止状態になる。
鸚鵡返しに聞いた。
「はめる? 指に? 」
「はい。お願いします」
絹里さんは真剣だ。だったら俺もちゃんとしないと。指輪を取り、入りそうな小指に通す。
きつくて根元まではいかなかった。それでもじいっと見てみる。

指輪をしてる俺の手。 結婚したらこんな風になるんだ。指は違うけど。
会社の、何人もいる既婚者みたいに、惚気たり愚痴ったりしながら指輪を撫でたりするんだろうか。
ひろ・・、範裕さんとは出来ないけど。  あ。
同じ時計をしてるんだった。

そこまで考えが行ったとき、堪え切れないように絹里さんが吹き出し、ハッと気が付く。
「新井さんらしいですね。こんな時、女の人の指にはめるんじゃないんですか? 」
「え? そ、そうなの? 」
慌てて抜こうと、ぐいっ、とやったら関節に引っかかって、痛い。絹里さん、笑いながら、
「ちょっと待ってください」
バッグからチューブを出す。
「ハンドクリームです。手、動かさないでくださいね」
クリームの滑りで今度はするする指から抜け、軽くぬぐって差し出された指にそっと通す。
絹里さんの指は、細くてしなやかで、柔らかい。
「・・・絹里さん。犬に噛まれたのって、こっちの手? 」
「どうして、知ってるんです? 」
驚く絹里さんに、中畝さんから聞いたと答えると
「そんなことまで話してるんですか? 私のこと」
拗ねたような怒ったような顔になったから、
「いや、つい。。話の流れで、どっちがよく知ってるか、ってなって・・」
なぜか、ごめんなさい。と謝っていた。絹里さんから返ってくる言葉は無く、怒らせてしまったかとそろりと顔を上げる。
「怒ってません。
新井さん、私の手を握ったまま謝るんですもの。怒れないじゃないですか」
「え・・。うわっ! ホントだっ。ごめ・・マジでごめん! 」
おたおたしながら手を放し、意味もなく手をバタバタと振った。





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雑談のビックリ箱その133

人にしてもらうこと って、嬉しいことが多いと思いませんか?

誉めてもらったり 撫でてもらったり 助けてもらったり。
家族もそうですが、全く知らない子でも、笑いかけて 「にっこり」 が返ってきたら、私はもう舞い上がっちゃいます。
マッサージなど、お金を払った対価としてのサービスでも、丁寧にしてもらうと・・、♥

自分の心や肌に柔らかく接してくれるから、なのかもしれません。

そんな嬉しかったことの一つが、膝枕でのみみかき。
母親の膝だったり、父親の膝だったりしましたが、あれは本当に気持ち良かった(たまに痛いこともあったけど。苦笑)。
ゾクゾク、な感じもありましたっけ。
欧米では、日本を含むアジアの人と耳垢の違いもあるようでほとんど耳かきをしない人もいるそう。
し・か・し。
日本で経験したら、虜になる確率、高し!!  

気持ちいいのは世界九通、いえ、世界共通なのでした。




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お知らせ・・?

昨日で4年が経ってました。 自分でもビックリΣ(・ω・ノ)ノ! 

で、叱られました。。

「『自分でもビックリ』なんて、こっちのセリフです。俺たちの事、そんなに長く引っ張ってるんですか? 」
「そうです。俺だって早くひろさんと一緒に住みたいのに・・」
と新井・苑田カプから。

「僕もまあ気の長い方ですが、いつになったら智とベッドINできるんですか☻? 」
「俺、まだ数叔父さんの事好きだって自覚してない・・」
「智、今はそれより就活だろ? 」
私、振られちゃうんですか・・・。゚(゚´Д`゚)゚。」
和弘・智カプと内海くん、優菜ちゃんから。

「俺たち、まだゲスト出演しかしてません! 」
「舞人。・・焦ってはいませんが、早めに出してくださいね」
と翔一・舞人兄弟(実は義兄弟)。

「僕もです。美幸(よしゆき)だって高校生の事情は年々変わるから焦ってますよ」
「センター試験が無くなるのはラッキーですけどね♪」
美幸・慶一郎カプからも・・・!


はいはい、どーせ私がチンタラ書いてるせいです。
誰も えらい とか、 頑張ってるね を言ってくれませんでした。。(。>ω<。)ノ

彼らのお話にエンドマークがつけられるよう、続けていきたいと思ってます。 これからも気長にお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。





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雑談のビックリ箱その170

今日、カーラジオで 「私はサンダルを30足(組?)持っています」 というミュージシャンの話を聞きました。

サンダルかぁ。 私は1足しか持ってないなあ、と思いながら帰宅。
で、家の中に入って、「あ、これもサンダルだった」  そう、室内用のサンダル、履いていたんです~。笑

かかとの無いものやイボイボのついた、’健康サンダル’。思い出せば色々履きました。  でも、ほとんど屋内。
外で足を入れる機会がめっぽう減りました。
海も、こちらで私が歩く砂浜は足が埋もれることもなく、車が走れるほど固い砂浜。ビーチサンダル履かなくても、ヒールの靴で全然歩けるんです。

そうそう、ク/ロッ/クスというものもサンダルの仲間でしたっけ。 元はヨット用のデッキシューズだったとか。だからあの形なんでしょうね。
そしてミュール。 実物を見ると、オシャレに縁遠くなった目には、「キレイなつっかけ(言い方が古っ)」 に見えます💦💦
違いが分かる! 的コーナーでは、

足の甲の部分がきっちり閉まっている
・かかとは覆われていない
・つま先は覆われているものとオープンタイプがある   となっていました。 かかとがパカパカするやつ、なんですね。

じゃあ、ベル/ばらの靴なのかしら・・? はい、正解です( ´艸`) ・・マリーアントワネットは愛好者だったようです。


サンダル、エジプトで履かれていたのが壁画にも残ってて、足の裏を保護する目的から始まったらしいのが分かります。
人間には肉球が無いですもんね。
あ、、サンダルは、

・紐やバンドで足に固定するだけで甲は覆わない
・かかとは覆われている場合もある          だそうで。

小ネタとしては、「ビーチサンダルは日本発祥だった! 」 があります。。


今年は久しぶりにサンダルでも買ってみようかなー、と思ったりもしてます。 お洒落なのは、きっと10歩も歩いたら足が痛くなってくるでしょうから、履きやすそうなのを・・・。





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『耳から始まる恋愛』*思い出して-41

箱詰めされた本は、無事業者が引き取り、玄関が元の広さに戻る。そして、
「あと・・五分くらいかな? 智、この後出かける先でご飯とか食べる? 」
「ううん、昼過ぎだから、食べてから行くつもり」
「ならよかった。あ、そうそう、チリソースは大丈夫だったね? 」
「? うん」
何でチリソース? と思っていたら、
ピンポーン! とドアチャイム。

「おいひ・・、アツッ」
「熱いんだから気を付けて」
言いながら俺の持ってるピザの端から垂れてるチーズを指で掬う。
その指が長くてしなやかに動いて、チーズを食べ・・、その手と口になぜか、ドキ。
「でも、一緒に食べられて嬉しかったよ」
俺のドキドキを知らない和叔父さんがにっこり笑う。
「もしダメだったら、持って帰ってもらおうと思ってたんだ」

そんなこと考えてたの? だから、ピザ?

「言ってくれればよかったのに。和叔父さんの約束なら一番なんだから」
「・・嬉しい事、言ってくれるね」
俺の一番好きな笑顔をしてくれた。 それだけでピザが何倍も美味くなる。

食後のコーヒーの時、ふと思い出して、聞いてみた。

「和叔父さん・・。聞いてもいい? 」
「答えられるものならね。勉強は無理だけど」
「・・・あの、さ。自分を犠牲にして、仲間を助けるのって」


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『プリズム』32*指輪ー66

話を聞くと、例の折り紙が星里香ちゃんたちの間でブームになって、あずま書店さんのところに集まるようになったらしい。
そこで善樹さん ――あずまさんの息子さん―― が、店をリフォームしたのだという。
店の一角に座れるほどの高さの段があり、畳敷きになってる。そこに小学生の子たちが何人か、折り紙したり本を読んだり。
男の子もいた。

「今どきここらでは外を走り回って遊ぶ子、あんまし居ないし、なにかと物騒だろ? ウチは自営で、ま、・・色々あってな。
結局こうなったんだ」
「そうですか・・」
「あ、ながとのお兄さん! 」
店の中に入って話してたら、星里香ちゃんが俺を見つけて呼んでくれた。 ・・ちょっと違うけど。
「ねぇ、今日はどんな折り紙? 」
わくわくした顔で見上げられ、見たらどんな顔になるんだろう、とこっちも期待度が上がる。
「じゃーん。 今日はコレ」
「・・・なあんだ。普通の折り紙じゃない」
「ところが、違うんだな」
「え? 」
がっかりした顔の星里香ちゃんに、見本の封を切って中身を見せる。
「うっそ。 全部ピンク?! 」
「そうだよ」
単色の折り紙、一〇色くらいを持って来たんだ。
「すごーい! 」
大喜びになった星里香ちゃんに俺も嬉しくなった。
「いつも悪いね」
「いえ。
そうだ、これ、*無料で柄をダウンロードできるサイトのURLです。よかったら見てみてください」
「・・・うん。善樹に渡しとく」
メモを渡すと、あずまさん、しばらく眺めてからポケットにしまった。

 *無料ダウンロード。ホントにあります。
興味があったら、折り紙や美しい千代紙を無料ダウンロードできるサイト、で探してみてくださいね。




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『プリズム』33*夜から朝に

でも言われた通り電気を消して、ついでに水も持っていく。

「ひろさん」
ベッドの上のこんもりした人型の山に話しかける。
「ん・・」
「眠い? 」
「うん・・」
本当に眠そう。けどゴメン、俺、盛り上がってるんだ。
深呼吸したらひろさんの髪から杏の匂い。スイッチが入る。

「何・・してる? 」
「べつに」
タオルケットを口元までかけてるひろさんに覆いかぶさって、髪の匂いを嗅いでるんだ。
「犬みたい、だな」
くすぐったいのか小さく笑う。
それなら、と耳をはくっと甘噛みしてペロペロ舐める。
「っ、ぅあ、音が響く・・」
きゅっと肩を竦め文句をいうけど、それだけ。

ああ、もう。

両手足をついて隙間を作るとタオルケットを剥いで唇を重ね強引に舌を割り入れた。
「んん・・っ」
驚いたひろさんが何か言いかけたけど、口を塞がれて声にならない。そして、弱いところをグイグイ擦られ、びくんと反応した。




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雑談のビックリ箱その199

2017年も今日を入れてあと10日。  早いです。 今年は特に早く感じます。
明るいニュースが少なかったようにも思う年。

私の一文字は  。 人、物、地面、電波という波。ほぼすべてが出入りの激しい年でした。
そして改めて、 「私は片付けるのが上手くない」 と実感せざるを得ない・・。_| ̄|○
部屋がごちゃごちゃするよりは、スッキリして床の上に何もない生活をしたい! と決心したのがどこへやら。

’お片付け’に関するサイトを覗き、箱からはみ出たら捨てよう! と思っても、 「の箱はちいさかったなー」と箱を大きくしたり、床に並べるのは止めて、立てに積もう! と積み上げてしまったり。


片付ける。 断捨離する。 のには勢いと思い切りる勇気と、想いをバッサリ切る決断が必要なんだとつくづく・・・。はあぁ(ため息)

諦めてはいないので、来年も今年と同じ目標を掲げちょっとづつ前進しようと紙に書く!! ・・・つもりです。


明日は祝日。来週は、クリスマス。次の次の日曜日は大晦日。 
夕方、大きな郵便局(地区の郵便物が集まる郵便局のことです。本局、とも言う・・かな)に行くと、郵便物を出す人が行列してました。  クリスマスもお正月も イベント になっちゃってるように感じます。

羽根付や独楽回し、すごろくに福笑いが懐かしい。





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『プリズム』34*風が吹くー42

G・W明け、高塚が興味津々で、
「新井、奢ってもらった? 」
「奢り? 誰に? 」
「決まってるじゃないか。西さんだよ」
「西さん? 」
「とぼけんなよ。帽子拾ったあの」
「ああ、あの犬の飼い主、西さんだったのか」
「・・・おまえ、ほんっとに知らないの? 」
「俺、その時片付けしてたんだ」
はぁーーっ、と大きなため息ついて、
「西さんの犬が拾った帽子の相手はよその会社の人で、そりゃあ丁寧にお礼言われててさ、いい雰囲気だったんだぜ。
元をただせばビンゴをしたおまえたちのおかげじゃないか」
「なんでそうなるんだ? 」
頭痛を覚えながら聞く。会場セッティングしたのも、日にちを決めたのも俺たちじゃないし、まして帽子が飛ばされるなんて分かる訳ない。
「だって、ビンゴしなかったら俺たち帰ってただろ? それに、西さんだって犬を遊ばせたりしてなかった。
な? おまえたちのおかげじゃん」

絶対違うと思う。

「きっと西さんお礼言いに来るからさ、その時はよろしくな」
「ああ、分かった」
百%無いと思う、は言わず、適当に答えておいた。

高塚の頭の中、どうなってんだ?


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『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー47

「ただいまー! 」
テンション高めに家のドアを開ける。
「お帰りなさい。
試験受かったの? 」
「うん! あとは免許センターの試験だけ」
教習所は卒業だ。
「母さん、豚カツしてくれた? 」
「ちゃんと用意してあるわよ」

「それで、いつ(免許)センターに行くの? 」
食事しながら姉貴が聞いてくる。
「一週間以内」
「日曜日は? 」
「リーマンとか休日にしか受けられない人も居るから平日の方が良いんだ。って和叔父さんが教えてくれたから」
「また和叔父さん? あんた父さんより和叔父さんに頼るのね~~」
「だって父さんなかなか話聞いてくれないじゃん」
「そうだけどー」
「そんなこと言ってると、お父さん、帰ってくるわよ」
母さん、笑いながら言う。と、

「ただいま」

「あっ、噂すれば」
父さん、帰ってきた。二人で首を竦め知らん顔。

「智、免許取りに行くんだって? 」
晩酌しながら聞く父さんに、
「うん。夏休み中に取る気でいたから。教習所終わったし」
「和弘から聞いた。成績良かったんだって? 」
「ん」

和叔父さん、話したのかぁ。内緒にして驚かせたかったのに。

「まあ、センターで受からないと意味が無いから、頑張れ」
「うん」

和叔父さんなら、もっと違うこと言ってくれたのにな・・・・。


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雑談のビックリ箱その314

梅雨に入りましたね。


雨が止むたび庭を見てはため息ついてます。
スギナとドクダミが勢力争いをしているから・・・・です。 まったくもーー!
どちらも地下茎で伸びて広がる植物。
一度生えはじめると「え?! ここにもでるの? 」と言うくらい妙なところにまでニョキニョキ出てきて、根絶が絶望的。。(あくまで個人的感想です

ですがどちらも薬草なんですよね。
スギナは、
利尿作用、心臓の血管の丈夫にする、糖尿病、すい臓機能の活性化、血圧降下作用、止血。
咳止め、解熱、月経不順、骨折の痛み止め、細菌に侵された泌尿器管を正常にする、咳、喘息を抑える。
ドクダミは、
アレルギー性鼻炎、喘息(ゼンソク)、糖尿病、腎臓病、膀胱炎、整腸、胃腸病、胃痛、腹痛、便秘、下痢止め、婦人病、淋病、高血圧、神経痛、打ち身、二日酔い、皮膚病、水虫、たむし、あせも、ただれ、湿疹、吹き出物、破傷風、化膿止め、火傷(やけど)、解毒、風邪予防、癌予防、強壮、胆石症、蓄膿症、痔、動脈硬化、冷え性、かゆみ止め、熱冷ましなど・・。
   めまいがするほど効果があるーー・・・💦💦

どちらもお茶になってますしね。
あの生命力が効果あるんだろうか・・?

でも。
むしってる時にそんな効果は一つも浮かびません。それに、下手に放るとそこに根付いてまた増えていくし。。彼ら(?)専用の除草剤だってあるくらい。
成長も侮れません。だって、夏バテもせず、私の膝を超えるくらい伸びるんですよ?!
猛暑だって冷夏だって 我関せず
人間に抜かれてもまた同じ場所に出てくる。   まぁ、植物はその場所を動くことは出来ませんから仕方ないのですが。


いつか穏やかに「あなたたち、頑張ってるのねぇ」と呟くことができれは、大人になれるのかもしれません。
多分無理だけど


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