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『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-6

あけまして おめでとうございます。 新年からRが入っていますので、年齢に達してない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方のみ、スクロールしてどうぞ。



























服越しの体温がもどかしい。
ひろさんを欲しがって勃ちあがっている雄もきっと知られているはずなのに、焦らしているのか、触れてくれない。

「ひろさ・・、範裕さ・ん、そこ・・・、触って・・・・」
我慢できなくなって口にする。
「・・・ああ」
す、と胸から離れた指がサオを撫でて。
「あ・ぁあっ」
電流が走った。

雄から透明な滴が溢れだしたちまち範裕さんの手を濡らしていく。そしてその手が滑らかに動き出し、今度は湿った音も俺を押し上げる。
あっという間に寸前まで達ってただ喘ぐ俺に、範裕さんは不思議な微笑みを見せた。

「進んでいいのか?崇。‘普通’に戻れなくなるかもしれない・・・」
片手をついて見おろされ、今なら引き返せる、と言われても。
「やめるなんて、言わないで・・ください。俺」
俺の分身を包んだまま止まってしまった手に、解放してくれと擦りつける。
「っ、たか、し」
あと少しなのに。焦らされて、身体が刺激により敏感になる。腰を揺らして範裕さんも昂ぶらせているのに触れた場所から、全身に波紋が広がっていく。
「ひろさんだって・・・、そこ、そんなに・・してるのにっ」
「・・た、かっ」
シーツを掴んでいた手を動かし、範裕さんの服越しに、熱く、硬くなってる雄に触れると切羽詰まった声がした。
「だめだ・・・・崇・・・」
体をずらそうとしたから、ぐっと握る。
「んあ・・っ、そんな・・したら・・・・っ」
それぐらいわかる。俺だってあと半歩くらいの所にいるんだから。
「ひろさん、、ちゃんと、するって言って。・・じゃないと俺、変に・・・・なるっ」
びくびくと動くそれをなぞるように手を動かし擦る。
「ぁ・あっ。・・分かった、から・・、」
顎を上げ、俺の手の刺激で感じてる範裕さんから色香が滴り落ちる。

ごくっと俺の喉が鳴った。
欲しい。範裕さんが、もっと。

背中に回していた手でまた引き寄せ、伸びた首もとに吸いつく。
「たか・・・ぁ」
互いの手に力が入り、握られてる雄同士がひくつく。
「・・・・せ・・」
耳まで赤くしながら俺には分からない事を言って体を起こした範裕さん。
「ひろ、さん?」
「する・・。準、び、するか・・・ら、・・放、せ・・」
何をしようとしているのかこの時は見当もつかなかった。
俺は自分の事でテンパっていたし、経験もなかったんだ。だから、
「範ひろさ・・・!」
途中で切れた言葉を飲み込んで、魅入られてしまった。

俺のを握っていた手を離し、ゆっくり後ろに回すと服の下へ潜らせていく。先走りでぬめりを与えられている指が動いている気配。そして、
「・・ん・・っ、んんっ・・・」
二・三度体が震え、苦痛の混じる色っぽい声がした。

ひろさん・・・、なにして?

「はっ。。・・・っつ、く・・」
「範裕、さん・・・」
「ぁ・・、お、とこ同士、で・・・、繋がる、と・・はっ、受け・・る」
言いかけて唇を噛み、背中を撓らせる。
「・・っく、ぅ・・・っは、っ。・・ふつ・・はいっる、場所じゃな・・・・」

腕が動いているのが、範裕さんがやっている事を想像させ、説明する声も濡れてきていて、これ以上無いほど肉幹が張り詰める。
「・・あ、はぁっ。ゃ・・・、たっか・・・・、力、抜い・・・」
がくがくと上半身が揺れる。


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『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-7

今日もしっかりRです。そして新井くんはもう、♂になってます。年齢に達してない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫!な方は、スクロールして、どうぞ。






















うっすらと汗をかいて上気した肌。
息を継ぎながら途切れ途切れにこぼれる声。

いつかの、今では名前も覚えていないビルで見た時と違って、正面で見る範裕さんの媚態は刺激が強すぎる。そのうえ自分で自分を弄っている姿は、経験の無い俺でさえ押し倒し貪りたいと衝動がおきる。
やっと我慢できたのは、
「た・・かし・・っ、ダメ・だ、それ・・・、イってしま・・・・」
範裕さんが苦しげに眉を寄せて言ったから、だった。

‘何が、ダメ?’
と一瞬思ったけど、ハッとして、手の力を緩める。解放された刺激に震えるソコから、ため息のように滴が糸を引いて、落ちた。

肩で息をついたあと、範裕さんはゆっくり体を起こし、俺たちの間にあるタオルケットを押しやると服を全て脱ぎ去り、俺を跨いで膝立ちの姿勢になる。つい目をやればまだ腹につきそうな雄がふたつ濡れそぼっていて、まだ何も終わっていない、と主張している。

「あんまり、見るな。」

恥ずかしそうな声で言って範裕さんは後ろ手で反り返ってる雄を握った。
「の・り裕さん・・・」
唾を飲んで両手を伸ばし腰のそばにある腿を撫でれば、ほう、と細く息を吐いて首を振る。
「そんなこと・・すると、止・められなくなる・・・・」
言いながらも、ゆっくり腰をおろしていく。
位置を確かめるように体が小さく前後し・・、切っ先がめり込んだ。
「ん、んっ・・、く・・・っ・・」

拓かれる苦痛が、締めつけになって俺にも伝わる。

はっ、はっ、と、短い間隔で呼吸しながら少しづつ肉棒を受け入れていく範裕さん。張り出した部分が通過した時。
「・・・あぁ・・」
と、顎をあげ、ため息のような声をもらす。その仕草に体じゅうの血液が沸騰した、気がした。
「や・・!・・っ、た・崇っ・・、うごかす・・はん・・ッ」

動かしてない。
範裕さんの中に入った雄が喜んで勝手に反応して、どくどく脈打ってるんだ。さらに硬さをましたのも、わかる。
「・・ふ・ぁ、・・ぁあっ・・・・っは」
どこか内壁を擦りあげたらしい。顎を跳ねあげ、嬌声を放った範裕さんの体から力が抜け、ずぶずぶと。。
「あ・・っ、ゃっ、はあっ・・、ぁ・・っあ、ん、くぅ・・・っ」
接合した部分が密着し止まった範裕さんが小刻みに痙攣する。その姿は、串刺しにされ、あとは俺の思う通りに応えてくれるきれいな生き物のようだ。
興奮をとめることが出来なかった。

「・・ひっ、・・あ!」
範裕さんの腰を掴み突き上げる。
「ゃ・・やめ・・っ、た・・・しっ。・・・まっ・待て・・っ、・・ゃだ・・・!」
二度、三度と体が揺れるたび身悶える。それがイイからなのかどうかも気付けなかったけど、
「たかし・・・っ、 いゃ・・っ、ぁ――っ」
悲鳴のような声が斜めに落ちてきて、ぎくり、と止まる。
喘ぎながら俺の腹に手をつき俯く乱れた髪の先から、汗がポタッと落ちてきた。
「・・・ひろさ・・」
顔が見えない。
動かないひろさんに不安になって、
「怒っ・・た?範裕さん・・・」
窺う声をかけたけど首を横にふるだけで。
「・・・痛かった・・?俺、乱暴にしてた?・・・・範裕さん、が、嫌ならもう・・・・」
そんなにしてまで続けなくても、と言おうとした。
「・・違う・・・・」
小さな声だけど、はっきり聞こえる。
「おまえのが・・。奥まで・・・。だから、少し、・・待ってくれ・・・・」
「待てば、平気・・・?」
びくびくしながら聞き返せば、
「ん・・・」
掠れ声の答。その声が腰を直撃して、また熱棒が硬くなる。
範裕さんがびくっと指先まで震わせた。
「たかし」
「あっ、ごめ・・・」
だめだ。範裕さんを見てるとそれだけでもう・・・・。



『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-8

まだRが続いています。年齢に達して無い方、苦手な方は、どうぞご遠慮ください。大丈夫な方、のみ、スクロールしてどうぞ。


























ぎゅっと目を閉じて見ないようにした。けど、その分別の感覚が鋭くなる。
体が落ち着いたのか、範裕さんがそろそろと腰を浮かせている。
「う・・」
その、擦れる感覚がぞわぞわ快感を送り込んで来て、知らずに声を押し出していた。張り出した部分が引っかかってとまると、じれったいほどゆっくり、また埋め込まれていく。
「ぁ・・う・・・・」
放せずにいた手がつられて動き、まるで俺がさせているみたいだ。
最後まで入ったのか動きがとまったら、俺の雄を包む温かなそこが、きゅう、と密着した。
「ぅあ・・っ、範・裕さ・・・」
「言うな・・・・。」
自分でも分かってる。そう言いたげだ。そして、
「もぅ・・、いい、から・・・」
その後は聞こえなくて、代わりに範裕さんの内側が蕩けるように熱を帯び、柔らかく誘いはじめた。

もう、いい。

言われて、目を開けてみた。

息が詰まった。
範裕さんから欲情を誘う匂いがする。俺に合わされた瞳は潤んでいて、薄く開いた唇を舌で舐めたしぐさに悩殺され、本能が剥き出しになる。

「はん・・っ!・・あ、ぁあっ、・・あ・・・っ」
突き上げ、揺すり、かき回す。
俺の動きのまま艶やかな声をあげていた範裕さんが、ある一ヵ所を突いた時硬直した。
「・・・っは、っあ!」
「ひろさん・・?」
動きを止めれば、くたりと力が抜けた体を必死で支えている。く、と腰を動かすと、敏感になってる雄が内側の小さな突起を探り当てた。
「や!・・そっ・・・、た・っか・・、やめ」

ここか?

「ああっ。・・ぃや・・、やぁぁっ・・・・そこはっ」
髪を乱して悶える範裕さん。その乱れ方に、かすかに残っていた理性が蒸発する。
「ひ・・っあ。・・はぅっ・・、っく、・・・ぁん・・・んっ」
擦りつけながら上下すると範裕さんの限界がきたようだった。
俺の動きに合わせて揺れていたひろさんの雄の尖端からぷくっと白い球が溢れ、
「あ・・・あぁあっ」
羞恥に染まった声に堰を切ったように飛ぶ。

「・・見ないで・くれ・・・・ッ」
「・・・っ、くぅ・・っ、ひろさん・・・っ」
あまりのだだ漏れと、達した後のきつい締め上げに俺も耐えきれず、最奥まで突き刺した雄から噴き上げるように吐精していた。
「・・・ぁ、くっ、、んぅ・・・」
「・・ぅあ・・・、・・りひろさん・・っ」
全て受け止めた範裕さんが、身震いしながらまた小さく昇りつめたみたいだ。それは内側を動かし俺まで刺激して・・・・。

「・・たか・・し。。あ・・・、もぅ」
俺に手をついてやっと体を支えている、そんな姿でさえ刺激剤でしかない。
「範裕さん・・、俺、止められない・・・」
腰を揺らしてまだ硬い雄を動かせば、中から溢れた体液が、ぐちゅ、と音をたてた。
「あ・・・んっっ・・」
とうとう腕の力が抜けて俺の上に倒れ込んだのを抱きしめる。
「ひろさん・・・範裕さん。好きだ。だからもっと教えて。ひろさんのこと」
「・・たかし・・・。俺は、おまえにそんなこと言われるほど・・・んっ」
目の前で動く唇に誘われて、全部聞く前に押し付け、開いていた隙間から舌を入れる。
「・・・ぅ、ふぅ・・っ、ん・んっ、・・・」
くぐもった声を聞き、上も下も温かく柔らかな場所に包まれ、無我夢中で動いて味わっていると、あっという間に絶頂が訪れる。
二人の間の、腹で擦れていたひろさんの中芯からも、快感の証が流れた。



「・・・・・たかし・・。も・・・離して・・・」
しばらくして、呼吸(いき)が普通に戻ってきた範裕さんが掠れた声で俺に言う。
「あ・・・うん・・」
どう動けばいいのか分からず迷ったが、範裕さんごと横向きになり、腰を引いた。
柔らかくなったモノが引き出される。
「・・・・う・・・」
「ごめんひろさん・・・・俺・・」
「いい・から・・・」

眉をしかめて俺のが出ていくのを待っていた範裕さんな気だるげに半身を起きあがる。



『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-9

本格Rは終わりましたが、まだ少ーし残っているのでR付き、です。  年齢に達してない方、苦手な方はご遠慮ください。
大丈夫。な方は、スクロールして、どうぞ。























「・・・シャワー、浴びてくる。」
「ひろさん・・」
俺の呼びかけにふっと笑って、
「俺をそう呼ぶのはおまえだけだ。」
額を指で押される。
「あ・・。嫌だった?」
「嫌じゃないが・・・・、外では絶対呼ぶな。」
頬を淡く染めて言われ、ドキッとした。そして痛みでもあったのか動きを止めた範裕さん。
はぁ・・っ、と息を吐き出す。
「ど、どうしたの?」
「っ、何でもな・・・、あ」
向こうをむいてしまう。

どうしたんだろう?

「ひろさん・・・、あ痛」
つい、捻挫した足に力を入れてしまい声が出たが、それより範裕さんが心配で覗き込むようにすると、
「足、大丈夫なのか?」
俺の心配をしてくれる。
「うん。立ち上がったりした訳じゃないから。・・・ひろさんは?」
「俺はどうも・・・っ」
「ひろさん?」
「っば・ばか。触る・・・ぅ」
体を捩じった拍子に何か・・?
ぶるっっと身震いした範裕さんが、諦めたように言う。
「おまえの・・が、こぼれてくるんだ。」
俺のが、零れて?

意味が分かった途端、顔から火が出るかと思った。
「ごっ、ごめんなさい!俺・・知らなくって、一人で勝手に・・・。
あ、何か拭くもの・・、タ・タオル持って来るし、待って・・」
「崇」
「濡らした方が、いいよ・ね?・・・いくつ・・・」
「たかし。」
「はっ、はい!」
「大丈夫だから。・・な」
「でも」
狼狽える俺に範裕さんはふわりと笑い、唇を触れ合せるだけのキスをして、
「ゆっくり動けばいいだけだ。おまえのほうこそ平気なのか?」
汗で額に張り付いた髪をかきあげる。
「平気・・です、ひろさん。」
「そうか。・・あ、タオルとかは適当に探して使うから。」
俺がいつの間にかつけた紅い痕を隠すことなく全裸でベッドを下りる範裕さん。と、内腿の白い筋が目に飛び込み、カッと熱くなった。

な・なんで俺が恥ずかしいんだろう・・・。



「飲んだ方がいい。」
シャワーを浴びて戻ってきた範裕さんが俺にペットボトルを差し出す。
「汗もかいたはずだ。拭いてやるから動くなよ。」
「は、い。」
熱めの濡れタオルで体を拭き、でも、
「ソコと顔は自分で出来るな?」
と、別にタオルを渡された。   まあ、そうだろうな。。

ちょっと、気落ちした。


朝。
「崇、起きられるか?」
ポンポンッ、と布団の上から肩のあたりを軽く叩かれ、目が覚める。
「どうする?具合次第では休みの連絡入れるが。」
「は・・?え、ひろさん?」
がばっと起きれば範裕さんのアップが。
「足は・・・、まだ腫れがひどいな。湿布替えて、痛み止め、飲んでおけよ。」
言われながらそうっと足を下ろし力を入れる。 痛い。
「無理しないでいい。」
「うん・・。けど、仕事、溜めちゃうし」
「わかった。小野山課長か中島部長に遅刻の連絡しろ。」

ひろさんに言われ、連絡入れて、支度した。

歩く時も電車の中でも、ひろさ・・・苑田さんは俺を支えてくれて、嬉しい。

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その34

  たいへん遅くなりましたが。。 あけましておめでとうございます。


もう元日から10日過ぎていますけれど、そこはご容赦いただいて。
今年もまだ続く新井☓苑田ペア、能美和弘☓智ペアをよろしくお願いいたします(お辞儀深ぶかー)。


さて、私はといえば珍しく2日に初詣に行ってきました。  
いつもなら実家に帰った翌日の4日、もしくはずーーっとあとの、松やお飾りを取って、左議長へ持って行くあたり――15日前の日曜――が初詣。
左議長は、松の内で役目を終えた正月飾りや旧年のお札やお守り、書初めなどを焚き上げる 、と言う行事。寺社・学校。田んぼなどで行われていますが、針金などが燃えかすにまじるのでいつの間にか学校などで行われなくなってしまい・・残念。
今は神社に持って行きます。

そして帰りには露店で買い物。うっふ。 たこ焼きやカステラボール、なぞを買い帰ってくるのが定番でした。
今年は初詣と左議長、2回行くことになります。


普段はあまり気にしないのに、こういう時だけは信心しちゃいますね。一年無事に。とか今年はいい年でありますように。と。



そしてお正月からお雑煮にご飯を並べる一年が、始まりました(苦笑)。


みなさま、どんなお正月でしたか?

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*不思議な二人ー7

さて、昌吾さんと紫朗さん。智くんが聞いているとは知らずに。
Rが付きます。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な人のみ。スクロールしてどうぞ。

























「ここ、ですか?」
「ああ。」
下見するにはあまりに普通のマンションを見上げ、紫朗は思わず昌吾に聞きなおしていた。
「見るのは部屋だ。外側じゃない。」
行くぞ。そう言って鍵を見せた昌吾に続き、階段を上がる。


見回しても何のへんてつもない。
「普通の部屋じゃないで・・・、昌吾さん?」
「ああ、レンタルルームだからな。申し込んで、その時空いてれば借りられる。」
「レンタル・・・?どうして」
「決まってる。
おまえがいつも声を押さえてるからさ。ここでなら・・」
「昌吾さんっ」
顔が赤くなる。そんな俺に目を細める恋人は、すっと近付き顎に指をかけ、始まりの口付けを。

優しく重ねられる唇から促すように舌先が伸び、開いた歯列を越えて。
「・・ん・・んっ。ぅっ・・ん、ふっ」
自在に口腔内を愛撫して俺に声をあげさせる。
「紫朗。」
角度を変えるたび名前を囁く昌吾さんに、もう息が上がってしまう。
舌を絡め取られ強く吸われ、膝の力が抜ける。
「・・ほら、ここに座れ。」
ダイニングキッチンのような場所の、テーブルセットから引っ張った椅子に座らせられ見上げれば、フッと笑ったあと、ネクタイに指をかけ引き抜く昌吾さん。少しかがんで、
背広の釦を外し、そのまま脱がせるように肩を抜き・・。
「昌吾さん?」
中途半端に脱がされた上着が背もたれに引っかかり、動けない。昌吾さんは、にっ、と笑うと今度は両膝を持って広げ、椅子の足に俺の足をかけ、広げさせてしまった。
「なに、を・・」
少し下がってじっくりと俺の姿を見回す。
「・・いい眺めだ。鏡を持って来ておまえにも見せたいな。」
冗談ではない。それでなくても股間に視線を浴び、恥ずかしいのに。
「結構です。堪能したなら解いてください。」
「そう言うな。」
唇に笑みを残したまま、ベルトに手をかけ、何のためらいもなく手を入れる。
「しょ・・・・、っう・・ンあ」
「いつもより感じてるな。」

・・そう、そこはもう既に形を成しはじめている。

「見・・・、見ないでください」
待ち望んでいた、と思われたくなくて体をひねって見たが、
「どうして?せっかく手をどかせたんだ。楽しまない方がどうかしてる。」
そう言って下着のなかで硬くなった雄芯を取り出されてしまった。
頬が熱くなり、唇を噛む。
昌吾さんの喉が鳴った。

「そんな顔をする。だからおまえをこうしたくなる。」
昂ぶりを手が包み、扱かれて抑えきれない声が出てしまう。
「・・・っ。ぁ・はアッ。・・・くぅ・・・・ん・・っ」
「あいつらには見せられない顔だな、紫朗。」
一度手を止め、俺の顔を覗き込む昌吾さんも雄の顔になっている。
「昌吾さん・・・・」
もっと、ちゃんとして欲しいと名前を呼んだ。けれど、
「一休みするか?」
焦らして。
「・・・好きにすればいいでしょう?」
つい意地を張ってしまった。




『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-10

早々に復帰しちゃった新井くん。いくら昨夜元気をもらった(?)からって張り切りすぎるとまた怪我するよ~~。



いつもより遅めの出社。席に着く前に、
「おー、名誉の負傷者。」
「え・出て来ちゃったのか?休めばいいのに」
「元気そうでよかったな。」
などと声をかけられる。
「「ありがとうございます。」
「出来るだけ仕事で迷惑かけないようにしますから。」
と答えていると、中島部長が通りかかった。

「まあまあ歩けるようだな。」
「はい、済みませんでした。」
「謝る事じゃないだろ?それより、小野山課長と二課の一之瀬課長にお礼言うの忘れるな。苑田の事も含めて世話になったんだから。
今日からの仕事の話は小野山さんにしてあるし、それも一緒に聞いて来い。」
「はい。」

「新井くん、大丈夫かい?」
「はい、小野山課長。走ることはできませんが、それ以外なら。」
「ふふっ、デスクワークは出来るんだね。」
「苦手ですけど」
「あはは、大体そうだよ。けど、それならじっくり取り組むといい。今足に無理かけちゃ治りが遅くなるからね。」
「分かりました。あのそれと、二課の課長さんにお礼・・・」
「ああ、一之瀬課長。知ってるかい?」
「いえ・・」
「じゃ、一緒に行く?私も用事があるから。」
「はい。お願いします。」

昼休み、家に連絡を入れどうにかこうにか説明し、
― とにかく一度、帰って来なさい。」
と言われた。



事故から最初の週末、仕事帰りに範裕さんと丸林くんの見舞いに行く。

「こんにちは。」
「あ、新井さん。・・苑田さんも」
「どう?具合は。」
「昨夜は眠れた?」
二人で言いながら見舞いを差し出す。
「わぁ、すいません。・・・・まだ痛いですけど、軽い方だって言われて。」
当然ですけど、と笑う。
「単純骨折だった、って聞いたから、入院もそう長くはならないんじゃない?」
「ええ、一ヵ月くらいだって。もっと早く退院できたらいいんですけど・・」
「そうなんだ。」
「・・丸林くん。」
会話を聞いていた苑田さんが、少しばかり強い声を出した。
「焦らず治すことが今の君の課題だと思うよ。後遺症が一生付いて回る事もある。会社の何を気にしているのか知らないけど、自分の事は誰も代わってくれないんだから。」
「・・・・はい・・・」
急にしょぼんとした丸林くん。
「何も、やみくもに休めと言ってる訳じゃない、今までの君のやり方なんかを自己点検する、いい機会だと思えばいいんだ。」
にこ、と笑いかける苑田さん。

・・俺も似たようなこと言われたぞ、小野山課長に。

「はい。。ありがとうございます。・・・ですよね。焦っても仕方ないんだ。」
「『会社の事は気にしないで』うんぬん、みたいなこと言われたのかい?」
「あ・・、です。課長から、『この際だから有休消化しろ』なんて言われちゃって・・・・。」
「言葉通りに受け取っておく事だよ。お姉さんの結婚式もあるんだろう?」
「ははっ、松葉杖ついて出たら怒られます。」
「当然よ。記念写真に怪我人がいる、なんてやだからね。」
女の人の声が後ろからして振り向くと、
「姉さん。」
噂の本人がいた。丸林くんが首を縮める。お姉さんは、何か手提げを出して、
「はいこれ。・・・苑田さん、ありがとうございます。直斗ってば一人でなんか焦ってて。私が言ってもなかなか聞いてくれなかったんです。」
助かりました、とお辞儀する。
「そんな事ないって」
「そうかしら?」

「じゃあ、私たちはこれで。」
「あ、あの、お大事に。」
私的な話になりそうだと察した苑田さんにそっと小突かれ、辞去を告げる。
「新井さん。・・苑田さんも、また、来てください。」


『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-11

新井くんが、なんだか変です。




「範裕さん、また行くんですか?」
「え?」
「丸林くんの見舞い。」
何だか面白くない。
「おまえが行くなら時々は付いていくかもしれないが・・・、どうした?」
「別に、何でもありません。」
範裕さんを見る目が気になるだけだ。
こうやって歩いている俺たちを周囲の人たちが追い越していくみたいに、俺と範裕さんの気持ちは多分違っている。

俺を、嫌いじゃないって言ってくれた。体を重ねることも許してくれた。だけど範裕さんの心がどこにあるのか解らない。
そんな時だから丸林くんが範裕さんを見る目に苛々する。

「崇?」
呼ばれて、のろのろと顔を向ける。
「足が痛むのか?少し休んで・・・」
「範裕さん」
「?・・・なんだ?」
「・・何でも、ないです」
「おまえらしくないな。話したい事があるなら・・」
「いいですっ!どうせ俺は範裕さんにつけ込んで・・・」
「崇!」
ハッとして口を閉じる。

俺は、、俺は今何を言おうとした? こんな人のいるところで・・・・。

「・・・済いません。・・・俺」


「俺の行きつけに行くか?崇」
どーんとへこんだ俺にそう言ってくれた。
「範裕さん?」
「酒、はまだだめだから、食事のみ。行くか?」
「はい。」



「ここです・・か?」
「そう。」
「せも、看板とか・・、無いですよ?」
タクシーを拾って着いたのは普通の一軒屋。とても料理を出すようには見えない。
「入れば分かる。」
先に立って玄関を開け、
「こんばんは。二人、いいですか?」
声をかける範裕さん。
「・・・おふたり―?相席でもいいかしら~?」
「はい。あ・・、テーブルがいいんですが。」
少し間があって、奥の方からなにか音がする。そして、
「どうぞー。あいてますよ。外から回ってー。」
「ありがとうございます。」
姿の見えない家の人と話をしたあと、
「崇、庭から回ってほしいそうだ。」
そう言って先に立つ。

吃驚、した。

正面(?)から見たら本当に普通なのに、庭へ続く裏から回っていくと二世代住宅が立ちそうなくらい広い庭。一角には棚もある。
「範裕さん・・、ここ?」
「驚いたか?ここは昔アパートがあった所で、アパートは老朽化で止めたけど規模を小さくして下宿屋をしてる。あの棚は葡萄棚で、十月くらいまで収穫もあるそうだ。」
「ブドウ・・」
目を凝らせば確かに房がさがっている。
「まあまあ苑田さん、いらっしゃい。久しぶりねぇ。そちらは?」
「ご無沙汰しています加賀原さん。こっちはたか・・、後輩の新井です。よろしくお願いします。
今日のシェフは?」
「今日はユウくん。斬新的なフランス料理ですって。
新井さん、私は加賀原。よろしくね。」
「は、はい。よろしくお願いします。」
にこ、と笑う加賀原さんはおっとりした感じの、少し髪の白い女の人で、ここは料理人の人を主に受け入れている下宿屋さんなのだそうだ。

修業も兼ねて毎日誰かが料理を作る。でも、ある時お互いに批評しすぎてケンカになった。
たまたまその中の一人に用があって来ていた範裕さんの仲裁で大事にならずに済み、それからこう言う形態になったんだとか。


だから看板がなかったのか・・・。



『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-12

最後のほう、ゆるーーくR(?)っぽいです。でも、大丈夫・・かな?少し、さげますね。













食堂、らしき場所はほぼ満席で、美味しそうに料理を食べている。俺たちは、ラフな服装の人たちと相席になった。
「お邪魔します。」
「どうぞ。今日もおいしいですよ。」
分かります。お腹に響くいいにおい。

「予算は?」
お水のコップを置きながら加賀原さんが聞く。
「二人で二千円くらい。アルコール無しで。」
「あら残念。今日はお酒によく合うお料理なのに。」

代金は材料費になると言う。確かに、毎日食べさせられたら太るだろう料理が運ばれてくる。
「運が良ければとびきりの料理も食べられる。それが楽しくて通いつめたり、素材を持ち込む人もいるんだそうだ。」
料理人も腕の振るいがいがあるらしい。範裕さんが食べながらそう教えてくれる。
見た目がちょっと驚きの料理だったけど、口に入れると。
「美味しい・・!」
あとはひたすら食べ続け(4皿も出た!)、デザートが来た時は満腹になっていた。


「機嫌なおったか?」
帰り道でポンと頭に手を置かれる。
「・・・ごめん・・」
「空腹になると頭がよく回らなくなる。すぐピリピリしたりする。気にするな。」
おまえもそうだったんだろう?

慰められて、泣きそうになった。
俺はいつからこんなに・・、ひろさんのことで空回りしてるんだ?


「うわぁ、どうするかなあ・・」
「え?どうかした?」
「うん、うっかりしてた。ここ、終電早かった。」
駅の時刻表を見上げながら範裕さんがぼやく。俺も見あげて目で辿り、
「ほんとだ・・。」
呟く。
「しょうがない。通りへ出てタクシー探そう。」

それから二十分ほどしてやっと乗り込んだタクシーに、範裕さんが自分の部屋の住所を言って、焦った。
「範裕さん、俺、自分のとこ・・・」
「明日休みだしいいだろ?嫌なら送ってく。」
「・・・・嫌じゃ、ないです。。」
「崇の部屋でもよかったけど、布団なかったよな。俺の所なら予備があるから。」
「あ・・、そう、なんですか?」
「ああ。この間実家から送っておいた。」

それって・・・・。

心臓が踊り出す。タクシーの中でなければ、抱きついていたかもしれない。


順にシャワーを浴び、気分だけでも、と、ノンアルコールのビールを空ける。
「しばらく無理は出来ないんだから、手伝いが欲しくなったら言えよ。」
「はい。でも範裕さん、負担掛からない?」
「出来ない時は断るから安心しろ。」
言って、笑う。その笑顔は最初にあった時から変わらない。引き寄せられる。

「ひろさん・・」
ラグに座って飲んでいたからすぐ横にいるひろさんににじり寄ってキスする。
「ノンアルコールで酔ったのか?」
「ひろさん・・。酔ってるのはひろさんにだ。俺、丸林くんに嫉妬した。なんでひろさんばっかり見てるんだ、って。」
「崇・・」
「やだったんです、どうしても。俺の・・、ひろさんに。」
感情をぶつけるようにもう一度唇を重ねる。
「ん・・っふ、ぅ、ん・・」
抵抗しない体に腕を回して抱き込み、さらに深く口付ける。気持ちが伝わってほしいと。

そ・・っと、範裕さんの腕が俺の背中に回されてきた。

「ひろさん、俺の事、好き?」
「・・ああ。」
どんな種類の、どこまでの’好き‘なのか、怖くて聞けない。

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その35

お茶とチョコレート。

どちらも最初は薬の意味合いで使用されていたんだそう。
一部地域だけだったのが、世間に知れ渡るやあっという間に世界中。。

今ではいつでも口にできる普通の食品。 どちらも体に良かったり、エネルギーをくれるものではあります。



スーパーやデパート、コンビにまで、もうたくさんのバレンタインチョコが並んでいますねー。
私は甘いもの好きなので、このイベントも大好き。
普段見られないチョコがたくさん並ぶから、見ているだけでも楽しい。 そして買ってしまう。笑。

さすがに1000円以上には手が出ませんが、800円くらいまでならなんとか。
「これは○○さんの分。これはだれそれさんの分。これは・・、これは・・」 なんていつの間にかカゴいっぱい!

残った、いえ、残したいくつかはもちろんワタシの口の中。しゃーわせ~~、と言いながら食べてます。
たいがいお友は砂糖なしのコーヒー・紅茶・お茶。

渋茶に合うんです、これが。


この時期、虫歯に厳重注意です。 さて、どんなチョコが出回るでしょう?

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*不思議な二人ー8

R、に入ります。今日はまだABC・・のAくらい?ですが、年齢に達していない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫!な方はスクロールして、どうぞ。






















昌吾さんはクスッと笑って、
「わかったよ。そんなおまえを鑑賞しながら休もう。」
「し・・・」
ビールでもあるかな、と背中を向けると備え付けの冷蔵庫を開け、中身が空っぽだと分かると外へ出ていく。

俺は突然、取り残された。

一人になると、静かになる。それほどここは音の出るものがなく、聞こえてこない。体の自由を取り戻そうと身動きしたけれど、なかなかうまくいかず苛立ち、何故か泣きそうになった。

「・・・・・しょうごさん・・」
どこへも行かない、戻ってくる。と思っても、こみあげてくるものが。


「紫朗?」
ハッとして顔をあげる。ドアの開く音は聞こえなかった。

「どうした?」
帰ってきた、とじっと見上げていたら訝しげに名前を呼ばれる。
「・・・・、お帰り・なさい・・・」
咄嗟に出たひとこと。
「・・・・。泣いていたのか?」
「いいえ・・」
「おまえを置いて行くわけがないだろう?何にもないから仕入れてきただけだ。」

コンビニ袋のガサガサ言う音がする。

「・・はい」
「そんな顔を」
見おろしていた昌吾さんの指先が俺の顎を掬うように持ち上げ、顔が近付く。
舌が口の中を優しく強引に侵略していく、その感覚に声が。
「・・・しょうご・さ・・・・ん」
「めしよりおまえが先だな」
唾液で濡れた唇を親指でなぞられ、体の奥がカッとなった。


「立てるか?」
「大丈夫で・・・」
「おっと」
無理に広げられた脚が痺れてふらつく。ガタタッと椅子が音を立て、テーブルに体を預け
るような姿勢に。
「その格好もそそるな。」
「誰のせいだと、っ・・・は・んっ、」
昌吾さんとテーブルに挟まれ動けないのをいいことに、この人は俺の脇に手を入れテーブ
ルに乗せてしまう。
さらに、シャツを引き出し肌を晒した。まさか?
「こ・ここで・・は、ぅっ」
「テーブルの上だと食べ物になった気分か?」
口の端だけをあげて笑い、本当に歯を立ててくる。

「あ・・んぅ。・・・んぁっ、あぁっ」
じん、と痛みが走ったあとざらりとした感触。何か所も繰り返され、そこから疼きが全身
に広がって一点に集まっていく。
「だ・・・だめ、です・・」
自身の、硬くなっていく雄を感じる。だが、昌吾さんはまだ何も脱いでいない。
(汚してしまう、のに)


『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-13

今日も少しだけRがありま。年齢に達してない方、苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫なかたのみ、スクロールして、どうぞ。










・・・苑田も新井くんも、飲んだの、アルコールのビールだった、よね?
誰か、別なもの、飲ませたりした??
























だからそのまま押し倒そうとして、
「崇、ビールこぼれる」
「そんなのどうでも・・」
「だめだ、あとが大変なんだから。」
俺の手をすり抜け四つ這いになって缶を取ろうとするひろさんの足首を思わず掴んでいた。
「・・っ、崇」
体勢を崩し、うつ伏せた体の腰骨のあたり、見つけた場祖に爪を立てる。
「あっ・・」
ビクンと震える。乱暴にシャツを引っ張って肌を晒すと舌をつけた。
「崇、なにを」
「欲しいんだ、ひろさんの全部」
自分で言っても、範裕さんの全部が俺のものにならない、って・・知ってる。

さらにシャツを捲りあげ、肌に痕をつけながら背骨を辿って項へ吸いつく。
「ぁ・・た、崇・・っ、や・・嫌だ、そ・・、あ、くッ」
覆いかぶさるように手足をついて首筋までいくと、もう上気してうっすら染まっている耳が目に入り、
「ひろさん・・」
囁き、甘噛みして舐め回す。
「んっっ、ぁ・・っ、やっ・・あ、崇・・、やめ・・・」
息を吐きながら、範裕さんはそれでも本気で俺を押しのけようとしなかった。ただ言葉で、思いとどまらせようとする。

俺が足を庇っているのを見てるから。

「ひろさん・・、範裕さん。おれ・・・・。俺、は」
「た・・かし、ゃあ・・。そんな・・・したら・・・」
服越しに張り詰めた雄を擦りつけると、範裕さんの声が震える。
強引に進めてしまえばひろさんは俺に抱かれてくれる。けど、気持ちはどうなんだろうか?
ホントに嫌なら、言葉だけじゃなく殴ってもいいから抵抗してよ、ひろさん。
じゃないと、俺の気持ちだけ押し付けて、また体に痕を残してしまう。
(範裕さん・・・。教えてよ、俺への気持ち。こうやって二人で昂ぶって達くけど、それって俺を受け入れてくれてるだけ?

ひろさん、いつも『嫌だ』て言ってるね。俺のやり方が下手くそだから・・?)


先へ、進めない・・・。


泣きそうになる。が、歯を食いしばってこらえ、じっとしていると、
「たかし・・・?」
体を捩じって俺の方へ顔を向けてくるひろさん。目を合わせられず俯く俺に
「やめるのか?」
誘うような微笑みを浮かべ、声をかける。
「・・・ろさん・・。俺、下手くそなの?だ・からひろさん、・・イイって、言ってくれない・・・?」
「・・・それは」
「言ってくれよ、ちゃんと。ダメならもっと、練習、するから。ひろさんが気持ちよくなれるようにする。
俺、、ひろさんに、嫌われたくない・・・・」

「・・・・馬鹿だな。」
少しだけ呆れた優しい声。伸ばした手で俺の肩を撫でる。
「下手ならとっくに文句言って止めさせてる。・・第一・・・」
「あ・・っ」
肩を撫でた手で俺の手を取り、自分の前へ導く。指先が触れたそこは、今の俺の分身より熱くて、硬くなっているようだ。
「嫌なら・・こんなにならない。・・・・『嫌だ』って言うのは、その、口癖みたいなもんだ、から・・気にするな。」
赤くなって、それでもはっきり言ってくれた。

その言葉にゲンキンなほど育つ俺の雄。ヤバい気分をひろさんはさらに突く。
「俺は・・、ここよりベッドの方がいい。知りたいんだろ?俺のこと。
教えてやる。」
「・・・・っ」
流し目されて、生唾を飲む。意識する前に、首を縦に振っていた。

『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-14

今日は本格的なR(R18)です。年齢に達してない方、苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫!なかたはスクロ-ルしてどうぞ。





















下着も脱いで裸になり二人でベッドに上がって、ひろさんは俺を仰向けに寝かせ、手足をついて俺を見おろしそう言う。
「おまえのしたそうなこと、してやる。」
「ひろ・さん・・・」
「目、つぶってろ。」
顔が近付いてくる。目を閉じると、息がかかり、唇が触れ合う。
それだけで硬くなっている雄がさらに上向く。
啄んで離れ、頬に、顎に押し当てながら下りていく感触が胸まで来て、体に力が入った。
「ん・・っ」
期待して立ち上がっていた胸の粒を舐められ、そっと歯を立てられ声が出る。

それからひろさんは口と手で全身を愛撫した。脇腹も、脚のつけねも、双つの嚢までこんなに感じるなんて思わなかった。
シーツを掴んでも我慢しきれない声と滴がこぼれ続け、肉棒は濡れそぼって痛いほど張り詰めている。
一秒でも早くひろさんの中で解放したかった。

「ひろさ・・・、んっ、まだ、だめ・・?」
荒く吐き出す息の合間に強請る。くす、と笑って動く気配。そして、
「・・・いいよ。目を開けて」
少し離れた声が聞こえる。目を開けてひろさんの顔が見えなくて起き上がり、視界に入った光景に硬直した。
(ひろさん・・・!)
こっちに向けられているのは、膝をついて高く掲げられた白い双丘。狭間の奥に灰桜色の蕾が息づいている。
射精しなかったのが不思議なくらい衝撃的でヒワイな姿だった。
「・・・・たかし」
誘う呼びかけに、逆上した。

ひろさんの腰を鷲掴み、昂ぶったものを一気にこじ入れようとして尖端がするっと滑る。
「ぁ・・」
ぞくっと体を震わせ小さく声をあげたのに焦り、却って擦りつけてしまう。
「あ・あ・・っ。・・・・っかし・・」
それでも感じてくれたのか体が揺れる。俺を振り向き、
「焦らな・・っても、いい、から・・・」
緩やかに笑う。
「・・ごめんな・・さ・・、おれ・・」
返事の代わりにさらに足を開いて待ってくれるひろさん。
二・三回大きく息をして、今度は自分のモノに手を添え、外れないように宛がうと、ぐ・・っと。
「・・っ。・・・・、・・・・っは・・」
先が入り込み、ひろさんが背中を撓らせながら短い呼吸を繰り返す。そのたび力の緩むそこが、俺を受け入れていく。
「ん・ん・・っ、ぁ・・・。・・・っつ、ぅんん・・・ッ」
「く・・はっ・・」
一番大きな部分を、限界まで引きのばして呑み込んでくれたひろさんの中は、もう蕩けていた。

「ひろさん・・・。全部、入った・・」
「ん・・」
「ここ・・、温かくって、気持ちいい・・・――え・・っ?」
「・・っ、恥ずかしいこと、言うな・・・」
しばらうじっと密着してから言った言葉に反応して動き始めたのは、もちろんひろさんも知ってるだろう。向こうをむいたままポソリと文句をいったけど、きっと顔は赤くなってる。
「動いても、いい?」
腰骨の、あの場所をそっと撫でて聞いた。

ビクン、と、全身で『感じる』と言って、
「そこ・・やぁ・・・」
シーツを握りしめる。
「動くよ。」
腰を引いた。
はじめは、ゆっくりするつもり、だった。でも、
「ぁ・・・っ」
俺の動きを止めるかのようにひろさんの内部が絡みつく。ぐい、と引いたら、
「はああっ・・」
「ひろさん?」
「・・・やだ・・、擦っちゃ・・・・」
あの小さなしこりをカリが掠めたんだろうか?頭をのけ反らせて啼き、拗ねる声を出す。
その声に、征服欲が激しく反応した。



『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-15

今日もRです。新井くんがとても頑張っています(笑)。年齢に達していない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。




























グッと突いて、腰を回してひねりを加え、また引く。
「あっ・・、あぁっ、た・・・・、し・・っ」
突き入れると、動きに合わせてさらに奥へ咥え込もうと動く柔筒。逆らって引き、腰を打ちつける。
「・・っあ・・、うぅんっ・・・、んぁっ、・・かしぃ・・・」
喘ぎながら体を支えていた両手が崩れ、シーツに肩をつけた姿勢になる。

フェロモン・・が。

抽送のスピードが上がった。
「・・・い、ぁあっ、・・・かし、・・たか・・っ、ふ・ぁっ・・・・、くう・・」
俺に合わせて揺れる体をもっと染めたい。
少し体を倒し、ひろさんの前を探って包み込むと、
「ゃ・・っあ!・・だ・めだ・・・、したら・・っ。も・・・・保たな・・・っ」
「ひろさん・・、すご・・・・」
手の中の、ひろさんの雄は濡れて熱く脈打ち、今にも爆ぜてしまいそうだ。
「ひ・・っ、おおき・・・、す・るな・・・っ」
声が切羽詰まる。俺の余裕ももう無くて、部屋に早いテンポの音が響く。

「も・・・・く・・っ、達・・ってしま・・・、、っ、ぁ、イクぅ・・・っ」
ひろさんの体から胴震いが伝わり、手の中の熱塊が膨張し、弾けた。
「ぁ――あ・あ・・・っ・・、ああ・・・っ」
「う・・っ、ひろさ・・・・!」
呼応して強く収縮した内壁が俺のモノを強く締めあげ、もっていかれる。
どくどくっと快感を放っていた。
今までで一番の絶頂だった。


肩を喘がせ、力尽きて突っ伏してしまったひろさん。顔が見えなくて不安になって、呼びかけた。
「・・ひろさん、・・・平気・・?」
「・・・・・・」
「何?・・なんて言ったの?」
「・・・ばか、て言ったんだ。まだ・・、足、庇ってるくせに・・・」
でも、膝立ちで、そんなに負担はなかった、と言おうとして気付く。
「ひろさん、・・・もしかして『ベッドがいい』って・・・・俺の、ため?」
「・・知らん。・・・・ぁ」
「っ、ごめん。・・・・でも」
焦ったような声に俺を気遣ってくれたのだと分かり、嬉しくて抜いていない雄がクンと首をもたげる。
「んはっ・・、崇っ・・」
自分の中で復活しはじめた雄にひろさんが反応する。けど、この姿勢だと顔が見えない。
ずる、と引き出し、
「ひろさん。顔見ながら、シたい・・。だめ?」
燻っている熱を吐き出したい、と耳元で囁く。甘い答えを期待して。なのに、
「・・・・だめ・だ・・・」
がっくりする答が返って来る。
「ひろさぁん・・」
「じか・・ん・・、か、んがえろ・・」
時間?
「明た・・、帰る・・・・言った、ろ・・」

あ、家に帰るって、食事の時に話してたっけ・・・・。俺の馬鹿。

「・・分かったよ。。・・ひろさんは?一緒に、行ってくれる?」
それには頷いてくれた。良かった。
それじゃ、仕方ない。諦めてシャワー浴びながら・・、
「あ、ひろさん?先にシャワー・・・・っ?!」
ようやく力が入るようになったらしいひろさんが体の向きを変え、あろうことか俺の下肢に圧し掛かる。
「ひろ・・、ひろさんっ、何して・・・っ!」
膝立ちを崩され、両足を投げ出し尻もちをついた体勢になった俺の股間に手を伸ばし、躊躇い無く顔を薄めて。
「駄目だ・・・・よっ。きたな・・・いっ、んうっ。・・・あくっ・・、ぅ」
まだ何もしていない雄を扱き、含んで舌で撫で回す。

手足が突っ張った。


『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-16

前半1/4くらいにRがあるので、下げています。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールして、どうぞ。



























さっきまで俺を包んでいた場所とは違う温かさと柔らかさ。唇が竿を上下にスロートし、舌先が鈴口に挿しこまれ、擽られる。
「・・・はぁっ、あ・・・・あ・・っ、・・ぅあ・・。・・・ろさ・・ぁん・・」
じゅぷ、くちゅ・・っ、と音が聞こえ、また雄が硬く立ち上がり、知らないうちにひろさんの口の中へ押し込むように腰が動く。
「・・・んっ、ぐぅ・・っ」
喉を詰まらせたのか苦しげに声を出したけど動きは止まらない。
「や・・めっ。・・・っで・出ちゃう、っては・・・・・。ひろさ・・・っ、放し・・っ」
限界を超えそうで顔を外させようとした時、深く咥えた唇で根元をきゅっと締められ紙の中に入れていた手に思わず力は入る。

低く呻いて、白濁を放出していた。



「ただいまあ」
「おかえり。・・範裕くん、一緒だったのかい?まあ上がって。おおい、母さん。」
帰宅した俺の横に範裕さんを見つけて嬉しそうな顔をした父さん。
玄関先でばったりあったのは、今から出掛けるところだったからだと言う。
「はぁい、崇、帰ってきた・・、あら範裕さん。崇のお守りしてくださったんですか? わざわざ済みません。」
「こんにちは。図々しくまた来ました。」
呼ばれたおふくろも俺より先に範裕さんを見てにこにこ笑う。
「あ、お父さん、ついでに買い物・・・」
「分かったよ。じゃ、行ってくる。範裕さん、ゆっくりしていってください。」
上機嫌で出て行った。

「・・・・それで、ひ・・範裕さんのとこに泊めてもらって・・・」
「まあまあ範裕さん、そんなにしていただかなくても。放り出していいんですから。」
「母さん、それはないだろ」
「まるで犬が懐くみたいに懐いちゃって・・。昔っから従兄の克一(こういち)くんや竜矢くんと仲良かったけど、それ以上よね?
いっそお嫁にもらってもらえば?」
「かあさんっ」

俺と母さんの会話を笑いながら聞いていたひろさんだったけど、途中から、その笑みが消えていった。

「だけど、あの子たちは結婚したり彼女がいたりするのにあなたはそんな話したことないわねえ。・・・あ、でも一回職場に気になる人がいる、って言ってた。あれ、誰の事?」
とんでもない所からの攻撃(?)に麦茶を変なところへ入れてしまい、げほげほ咳きこむ。

「母さんだっていつまでもキレイでいられないんだから、結婚するなら早くしてね。自力で見つけるのが無理なら、お見合いだってあるし」
「じょ、冗談。お見合いなんてしないから!好きな人にもちゃんと・・・」

「崇。一回くらい受けてみてもいいんじゃないか?お見合い。」

俺の言葉を遮ったひろさんの声が低い。

「ひろ・さん・・、範裕さん、本気で、言ってる?」
「あら、いいじゃない?ついで、と言っては何だけど、範裕さんも一緒にいかが?たくさん預かっているんです、写真とか。そうすれば合同結婚式が出来るかもしれないし、呼ばれる方だって楽よ。」
「おふくろ!」
たまりかねて大声を出した。俺はともかく、ひろさんにまで。

「・・・・たかし。表にまで聞こえるぞ。どうしたんだ?」
「・・お帰りなさい、お父さん。・・・・ごめんなさい、範裕さん。不躾だったわ。」
「いえ・・・。」


ひろさんは、帰った。


「・・・やっぱり、いきなり勧めたのが良くなかったかしらねえ・・・。」
がっかりしながら母さんがおかずに箸を伸ばす。
 ちょっと贅沢な晩ご飯はひろさんが来たからで、父さんは明日の分まで買ってきていた。
「・・泊まっていってくれると思っていたのになあ。」
父さんは父さんで、範裕さんと趣味のDIYが出来ると目論んでいたらしい。

おれは・・・・、ため息をついていた。


何度も‘好きだ’と言っているけど、ひろさんから返事をもらったわけじゃない。
ひろさん自身、お兄さんが同性恋愛で亡くなったことをずっと引きずっているようだし、他にも気になる事があるみたいだ。

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その36

数字、って不思議ですよね。


言葉と同じで、意味は一つなのに表し方、色々。
漢数字、算用数字、ローマ字。コンピュータが普通になったあたりからはMBとかGBとか。さらには無限大・・、なんて数えられない数字まで。

・・日本語は、色んな読み方が出来るせいか、数字で遊ぶことも出来ます。

5963=ごくろうさん
0101=おいわい
1122=いいふうふ  などなど、それこそ無限大に。

で、13とか 4989(四苦八苦??しくはっく、ですね)なんて数字もあったり。


数字に意味を持たせたたりするのは外国でもありますが、言葉遊びにまでしちゃうのは・・、日本人ってダジャレ好き?



皆さまはどんな数字をご存知ですか?

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*不思議な二人ー9

こちらも本格的R(R18、か?)に入ります。お風呂から・・・。なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫。な方はスクロールしてどうぞ。






































「昌吾さ・・っ、も、離し、っあ!」
力が抜けそうな腕で押し返そうとした、のに。
温かな場所に雄が含まれ、何かが絡みつく。腰が、撥ねた。
「・・・っぐ」
「・・っぁああ――ッ」
口の奥に屹立を押し込んでしまったらしくえづいた昌吾さん。その刺激に耐えきれず、逐情してしまう。
はあ、はぁ、と荒い息をしながらテーブルに手をつき体を起こす。と、昌吾さんが私の放
ったモノを飲み込み、顔をあげるところだった。
「・・・そんなによかったか?」
唇の端から伝う白い筋を指で拭いながら聞かれ、かあっと熱くなる。
「・・・知りませんっ」
悔し紛れに言ってみても効果はない。それどころか、
「本番はあっちだ。じっくり聞かせてもらう。」
おまえのイイ声を、と言われ、ただ、
「そんな声、出しません・・・」
しか言えない。
「とりあえず、風呂だな。」
逆らう気もなくなり、支えられながら浴室へ向かう。

さすがに男二人が入れるほど広くはないが、一人で入るには十分な大きさの湯船に昌吾さんから浸かってもらい手早く体を洗う。
「・・・なんです?」
ずっと見られていて恥ずかしくなり聞けば、
「いや、きれいに動くな、と思って。この体を独占して啼かせているのは俺だけだと・・・・っぷ」
「変なこと、言うからです。」
シャワーを浴びせ、わざと澄ました。
「・・くくっ、外じゃ‘表情が変わんない’なんて言われてるのに。」
俺の前だとよく変わる。笑って立ち上がる昌吾さんから、つい視線をそらした。
「どうした?」
浴槽は跨いで出てくるタイプで、存在を主張するそこをまともに見られないのに、わざと体をこちらに寄せてくる。
「・・あ」
逃げる前に両腕で捕まえられ背後に密着されてしまう。尻の狭間に熱を帯びた剛直が押しあてられぶるっと全身が震えた。

「石鹸、取れ」
「・・ボディソープ、です・・・ッ」
耳元の指示にささやかに抗うと、両方の胸元を摘ままれびくびくする。
「可愛くないそ。どっちでも同じだ。」
声と舌が耳に入り声が出てしまう。それに満足そうに低く笑い、早く、と急かした。

「あ・・、ぁ・あっ。や・・んっ、そ・・・、んあ」
「こっちは喜んで、嫌だも言わずよく呑み込んでるが。・・ほら」
「はあ・・ッ!」

タイルの壁についた両手を握りしめ、抜き差しされる指に翻弄されたあと、ずぐっと音が
立つほどぬかるんだそこへ昌吾さんのモノが突き入ってくる。
侵入してくる感覚に頭をのけ反らせていた。
「あ・ぁ・あ・・っ。ゃあっ、んう・・っ、そ・・こは」
「・・今日は、反応が・・はやいな・・っ」
腰を掴んで固定され、不規則に突きあげられもう限界が、来て・・。

『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-17

お見合い話から、突然の自爆。  新井お母さんの’爆弾’と新井くんの’バクダン’。どっちがインパクトつよかったかな?




「崇。・・またため息ついてる・・・。

母さんが悪かったってば。
しばらくお見合いの話はしないし、写真もしまっておくから範裕さんにも気にしないで、って言っておいてちょうだい。
「・・・それもあるけどさ・・・・」
食べ終えた後もぼけっとテーブルについたままの俺を洗いものをしながら母さんが気にする。
「・・・写真、しまっておく、ってどういうこと?」
「そのこと?
今は親の方が婚活に熱心で、崇がまだ独身だって聞いて、色んな所から来るの。そうねえ、もう十二・三まいくらいあるかしら。」
「ええっ!?」
「そんな驚かなくたって・・。年齢も幅広いのよ。最高は、、アラフォーにお嬢さん、だったかな?」

それ、‘おばさん’に近いんじゃないか・・・?

「これ。そちらのご両親には大事な‘嫁入り前の娘’なの。変な事考えちゃだめよ。」
振り向いた母さんが俺の顔を見てわかったらしく、頭をこつんと叩かれる。
・・・はい、すみません。


「ねえ、かあさん。」
「なあに」
「・・・いつか話した『職場の人の同性愛』、覚えてる?」
少し迷って切り出す。
「職場の・・・・、ああ、覚えてるわ。」
「あれ、ひ・・範裕さんのことなんだ。」
「範裕さんの?」
母さん、俺の間向かいに座って聞く。
「確か・・、お兄さんが男の人を好きになって、一緒に死んでしまった。だったわね?」
「うん。それで・・・。その死んだ男の人の親戚が俺の前の部長。」
「そんな近くに?」
「最初はお互い知らなくて仲良かったんだって。」
「そう・・。それで?」
「それで・・・・って?」
戸惑って鸚鵡返しすれば、
「今はどうなってるの?」
ちょっとびくっとした。進藤部長のことは俺も関わっている。

「中がいいのか悪いのか、それくらいは分かるでしょ?」
「・・仲良かった、とは言えないけど。・・・・でも今部長、いないんだ。」
「いない?」
「京都に出張。長期で、向こうで人を揃えるらしくって、一人で行ってる。」
「ふうん・・。」
「だからさ、ひろ・・範裕さんに見あいの話なんか・・」
「だったら余計早く結婚して家族を作ったほうがいいんじゃない?」
「だ・・ダメだよ!ひろさんは、俺が好きなんだから!」
ガタンと椅子の音を立てて立ち上がり、声を出していた。
「―――― 崇・・・」
「あ―――」
おふくろに続きを言わせたくなくて、焦って、咄嗟にばらしてしまった。
吃驚してまん丸になった目が俺を見る。そして、
「いつから?」
意外なくらい静かな声で俺に聞いた。

いつから・・・・・?


「・・・覚えてない・・」
出会いは、俺が落ち込んでる時だった。何回も会うようになって、助けてもらって。
でも、いつからだろう。・・・守りたい、って思うようになったのは。

「‘守りたい’。か。・・・そんなこと思ってるの?範裕さんに対して。」
おふくろ?
「声に出して言うくらいなんだから本気なんでしょうけど。
とりあえず一晩、考えなさい。 母さんも考えるから。」
じゃ、おやすみなさい。

おふくろ、父さんにも話すのかな・・・・。
ベッドに寝転んでぼんやり思う。
おれの、ひろさんへの想いを一晩考えてみろ、って言ってたけど、もう動かせないんだ。


『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くんー18

新井くん、おかーさんは読書と言う疑似体験をたくさんしていたけど、お父さんは・・・?





でも、お見合い・・・・。


 克一・・克兄ちゃんには来年子供が生まれる。竜ッちゃんにも彼女がいる。

俺は部活や仕事で手いっぱいで女の子と話をする機会があんまりなかった。
今では‘山ガール’なんて流行っているけど、山は好きな女子って、周りになかなかいなくて。
お化粧やスカートの子たちと接してもどんな話をすればいいのかも分からず。さばけた先輩には彼女もいたけど、俺は苦手で。

はああ、と、今日何度目になるかわからないため息を吐いてごろりと横向きになり、ひろさんを思い出す。
仕事とプライベート、オンとオフのギャップ、あり過ぎの姿。体を重ねた時の・・・。

「あーっ、だめだ。シャワー浴びてこよ。」
つい、昨夜のまで思い出し慌てて起き上がる。階下(した)に降りたところでTVの音に気付いた。
「・・あれ?父さん?」
「お、崇。おまえも見るか?」
「あ・・、うん」
やっているのは父さんの好きな海外ドラマ。

「崇・・・、母さんに何か言ったのか?」
横目で見られて、頷く。
「珍しく母さんが悩んでいたからなあ。何の話したんだ?」
「・・・・恋ばな」
「『恋ばな』って、・・・おまえの?」
父さんまでTVも忘れて体ごと俺を見る。
「そうか・・。母さんが悩む訳だ。お見合い写真、ちゃんと返さないといけないし、相手さんに納得のいく説明しないといけないからな。」
納得しながら言う。

そっちの心配?

ガクッとこけそうになるのを我慢したけど、そんな俺に気付かなかったようで、
「だけど相手の子、この家に来てくれるのか?その子も一人っ子だったら色々大変になるかもしれないぞ?」
父さんは兄弟か姉妹のいる子がいいなあ。となぜか夢見る顔で言うので何だか気が抜けてしまった。
「・・まだちゃんと返事もらってないんだ。・・・それに、ひ・・相手の人も一人だったと思う」
「そうなのか?」
父さんに言ったらショックが大きいだろうと相手が範裕さんだって事は言わずにぼかす。

「それじゃ俺、シャワー浴びて寝る。」
「ああ。おやすみ。」
「おやすみなさい。」


シャワーを浴びて部屋へ戻りながら、父さんとの話を思い返していた。
(なーんか引っかかるんだよな・・・)
どこがどうとははっきりしないが気になり、頭の中で再生、再々生する。
―――お見合い写真
―――恋ばな
―――相手の子に兄弟や姉妹や・・・
――― 一人っ子・・?
そうか、ひとりっこ・だ。

範裕さんもお兄さんがいなくなって一人になった。
母さんが俺をせっついたみたいに、向こうの家も範裕さんくらいは普通に結婚して、家庭を作って欲しいと思っているんじゃないだろうか?

初めて、不安になった。


『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-19

崇くんの妄想劇場は第何幕まで続くのでしょうか~~~(笑)。そして新井かーさんは。





 もし、ひろさんが女の人を好きになったら。
俺に対する’好き‘が恋愛とかじゃ、なかったら。


「でも。俺の事受け入れてくれたし」
―(嫌だったらこんなにならない
「俺だけの呼び名、許してくれて・・」
―(そう呼ぶのはおまえだけだ
―(外では絶対呼ぶな

けど
―(今は、答えられない・・
「返事・・、貰えてなかったんだ・・・」



寝不足なんて久しぶりだ。
悩んで眠れなかったのは、初めて。

「うー・・、朝日が眩しい」
目をこすりながら階下(した)へおりる。

「おはよー」
「おはよう。寝不足か?崇」
「うん、ちょっと考えごとしてて。」
「プロポーズなら手直ししてやるから言うんだぞ。」
「なっ・・、違うよ」
いきなりそこまで飛ばないでよ、父さん。

食事の後、父さんに留守番を頼んで母さんと出掛ける。と言っても近くの公園だ。


「考えてみて、、どうだった?」
歩きながら母さんが聞いてきた。日除けの帽子はつばが広くて、前を向いていると口が動いているのが見えるだけ。
「どうしようって・・、思った。」
「迷うなら止めなさいね。」
きつい一言。
「・・応援してくれ、とは言わないけどさ」
「中途半端なのが困るの。お見合いの話も返事できないのよ。」
「だから俺は範裕さんが好きなんだ。」
「じゃあ、『どうしよう』って?」
「・・・・・。お見合い、ひろさんもするのかな・・って。やっぱり女の人の方が好きになったって言われたら俺・・・」
「尻尾巻いて逃げてくる?」
ぎゅっと拳を握る。
「・・・や・だ」
母さんが立ち止った。同じく止まった俺に顔をあげて目を合わせ、
「わかったわ。OKもらえるか振られるか、やれるとこまでやりなさい。一生後悔しないようにするのよ。」
きりっとした顔で言って笑った。
「母さん」
「全くねぇ。もうちょっとうきうきしたかったのにおまえったら。いきなり棒高跳びでもしないといけないくらいハードル高くするんだから。」
貴重な体験なんだしね。でも、父さんには結果が出てから言いなさい。そう締めくくりUターンする。

ありがとう母さん。俺、頑張るから。
並んで帰りながら声には出さず呟く。なんか、元気出てきた。


◇ ◇  ◇   


苑田は眩しさに目を覚ました。
どうやら昨夜、カーテンを引かずに寝てしまったらしい。

ふう、と息を吐き起き上がると、台所へ行きコップへ溢れるほどの水を注いで一息に飲み干す。


「・・お見合い、か・・・・」
こと、とコップがそのまま流しに置かれる。


崇の母親の顔が嬉しそうだった。それを見続ける事ができず、自分にしては強引にあの家を出たように思う。
「あとで、崇にメール入れるか・・、固定電話あったから、直接・・・・」
ふつっと言葉が途切れ、

「崇・・・、見合い、するのか?」
口に出した自分の言葉に動揺する。

『プリズム』

『プリズム』14*廣済堂の丸林くん-20

苑田もとうとう自覚しました。でも。



不思議なことではない。崇にはこれからも見合い話が持ち込まれるだろう。
そしていつか自分との密な関係も薄れ、誰かと結婚する。

そこまで考えた時、体が震えだした。
「何で・・・?」
両腕で自分を抱き、震えを抑えようとしたが上手くいかない。
「崇は・・、後輩だ。あいつにいつまでも甘えて・・・」
俺は、甘えている?
愕然として、その場にへたり込んでしまった。


「崇・・」
名前を呟くと、色々な場面を鮮やかに思い出せる。

(苑田さん、悔しくないんですか?
(俺だって、名前、呼びたいです。・・・・・・範裕さん
(ひろさん・・。好きです。

自分への呼び方が変わるたび、崇が心に居場所を増やしている事に気付かぬ振りをしていた。告白された答も保留にして、逃げていた。

「どうして俺なんか好きになるんだ・・・」

隆裕が同性相手に恋をしてからは自分の恋愛どころではなく。どうにか気持ちが落ち着いてからも結婚を意識することは難しかった。
隆裕の相手の家族を壊した加害者の家族なんだ、という意識がいつもどこかにあったから。
なのに。

「おまえ、一人っ子じゃないか・・・」

崇の両親も、彼が普通に女性と恋愛し結婚することを望んでいるだろう。親戚の話を、羨ましそうに話していた。
もしそれを奪うことにでもなったら、自分は兄と同じ事をしてしまう。

「だめだ、そんなこと」
崇に彼女が出来たら・・、どんなに辛くても、離れなければ。
俺の事は諦めさせ、結婚するときには‘おめでとう’と ―――、
「・・言え、な・い・・・・」

自分以外の誰かを崇が想い、名前を呼び合う。それを笑って見ていなければならない。
想像しただけで胸が苦しくなる。

もうとっくに崇に恋していた。否定出来なくなっていた。

「たかし・・」


◇  ◇  ◇


月曜。

出社してデスクPCを立ち上げると、メールがいくつか届いていた。
元やさんのは・・、記念パーティの引き出物のお礼と、名刺の追加注文。
双葉工業から、追加注文。
廣済堂からは、
「丸林くんの代わりに、高輪さん・・、か。」

代理の人が来たこと、丸林くんには伝わっているんだろうか?
「また見舞いに行こう。」
そう口にして、仕事にかかった。

いつもより減らした外回りだったけど、足が痛むので時間がかかる。電車で吊革に掴まりながら、これでやめておこうかと思った時、次の駅は廣済堂の最寄り駅だった。
「寄っていくかな。」
挨拶くらいは出来るかもしれない。呟いて改札を出る。

「こんにちは。名賀都商事です。」
久しぶりの廣済堂。
総務の部屋へ入ると、訳を知っている課内の人たちが声をかけてくれる。

「はい・・。まあ、新井さん、大丈夫なんですか?」
「あ、新井さん。災難でしたね。」
「無理しないでくださいね。」
「ありがとうございます。こっちは捻挫で済みましたので。
それと、メールもらったので挨拶に、と思って来ました。高輪さん・・て?」

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その37

まだ半分



編み物


上の、編み物の写真。これは実家の母親が、以前機械編みをしていた頃に作ってくれたニットアンサンブルです。
サムネイル加工・・、になっているそうです(自信ない)。

年末年始のお休みに、唸りながらブログのアルバムに何とか引っ張ってきました。
私にしては大仕事!なのに・・・。サイズの修正が出来ないッッ!!

他にもセーターとかあるのですが、記事として収まるのかどうかも判らず。  根性ナシの私はもう挫折しました。。。
ごめんなさい~~、また気力が湧いたら何かやってみます。



編み物は、、好き・嫌いで分けると、好きの方に入ります。やはり冬は触っていて暖かいですものね。でも、完成させたものはほとんどないんです。
直径1mほどの半円形のストール。・・・完成させる前に(本人知らないうちに網目を増やしていたのか)、毛糸が無くなりま                   。しかも現品限りだったようで同じ色が無い。結果挫折。
自分用のマフラー。・・・・・・右手と左手で編んでいたので、何かチグハグになって、「やーめた!」

そして一昨年あたり、マイブームで始めたアクリル毛糸のたわし。
基本の、10cm四方のものが正方形にならない。そのくせちょっとレベルの高そうな2色使いとか、複雑な編み方だと無事に完成。。


私って・・・~~。




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