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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その62

 が来ました。  いつごろから?・・・・・・って言われても。

家の周りでよく飛んでるな―、と思ったのが6月くらい?
庭があって、花の咲く木や草が好きで、普通の住宅の「庭」よりは、植木屋さんの「余ったし持ったいないから植えた、庭」
っぽいのです、我が家。つまり木がいっぱい。

 そのせいか、虫によく好かれているらしく、隅にある山椒の木には、蝶(アゲハかな?)の幼虫が一生懸命葉っぱを食べていたり、今の時期は蝉の抜け殻が家の壁にしがみついていたり。

―― あ、私は地味に鉢植えです。薔薇とか南天、桜など、10個くらい。


蜂もねー、ミツバチあたりなら良かったんですが、黄色と黒の、あしながバチ。。
私は別に、刺されたり、威嚇されたりは無かったんですが(それによく見るとかわいい)、
「蜂がいるよ!刺されたら大変!」
とわざわざ教えてくれた人がいて・・・、駆除される事が決まってしまいました。
巣のありかは判らなかったんですが、よく出入りしている場所が。家の横にある物置です。一部土壁になっている所があって、打ちつけてあるトタン板の、少しボロっとなった場所から出入りしてました。・・・・びっくり!

あしながバチを餌にする、スズメ蜂まで飛んできちゃったのですから。  あーああ。
取れるものなら、蜂蜜、欲しかったのに(??!)。  だって、好きなものの一つなんです、蜂蜜。


そうそう、以前お取り寄せした蜂蜜セットの中に、「栗の花の蜜」だけを集めた蜂蜜がありました。 独特で、ちょっと苦みのある甘さ。  む腐腐な気分になりました。  はっはっは。

みなさま、蜂蜜お好きですか?







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お知らせ

お知らせ。

 今日は町の一大行事、虫送りの大たいまつと花火大会があります。

私は参加する方なので、終わるまでバタバタ。帰って来るのが多分23時ころ。
なので予約投稿しました。

上手くアップされないかもしれませんがその時は出来るだけ早く確認してアップしますー!


智くんがいなかったら、「乗りそこなったのね」と、笑って待っててください。。

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*頼みごとー23

すみません、今回は少し短め・・です(汗)。

「和・・叔父さん?」
「智は、智なんだ・・って。すぐには出来ないと思うけど、気をつけるよ」
時々してくれるのとは違う抱きしめ方に心臓がばくばくして目が泳ぐ。
ふと鏡に映った姿を見て、さ―ッと気持ちの温度が下がった。なんて格好で抱き付かれてるんだろ、俺。

「和叔父さん、もういいから。着物、ちゃんとして」
「あ・・、ごめんね、そうだった」
「謝らなくていい。和叔父さんの方が風邪ひくよ」
だってまだ下着姿だ。
俺のばっかり先にして、自分を後回しにしてる。
「僕は一人で着られるから大丈夫。それに、帯の結び方は覚えただろう?そこまで後ちょっとだから」
「うん・・・」
照れて笑った和叔父さんが離れると急に寒くなった気がした。


「母さん、和叔父さんと初詣で行ってくる」
着替え終わって下におり、台所にいる母さんに声をかける。
「あら、二人で?」
「ええ、智くんと行きたいところが同じだったから。いいかな?」
「和弘さんがいいなら。あ、明日まだ居るでしょう?彩香の着物手伝って欲しいんだ
けど」
「分かりました」
「母さんてば」
下駄で歩くのに自信が無かったから、和叔父さんに途中まで付いてきてもらう。そした
ら母さん、当然みたいに頼んじゃって。
「自分ですればいいのに」
「加田浦さんが来るから、きれいに着せてあげたいの」
「ふーん」
「じゃあ、いってきます」
「行ってらっしゃい」





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『プリズム』

『プリズム』21**贈りものー17

「信じられない」
そう言われ、ただ、
「ごめんなさい・・」
しゅん、と謝る。
理由はさっきのタオル。あれ、テーブルを拭くやつだったんだ。
「そこにBOXティッシュだってあったのに。 新しいタオルだったんだぞ」
「はい・・。ごめんなさい」

で、そのタオルはさっと洗って洗濯物だ。
もちろんその他全部の片付けは俺の仕事になった。


「明日もする事があるんだ。 寝るぞ」
「あのさ、ひろさん・・・」
「自分の布団で、な」
そんな、と恨めしい表情(かお)をしたら、睨まれた。

翌日もいい天気。
ひろさんは、‘この時のため用’に買った、と言って、ストーブを出し、豆の入った鍋を置いた。
掃除して買い物して、正月の用意。  ひろさんとやると何でも楽しくなる。

「ねえひろさん。今日は一緒でいい?」
ささやかなお節セットを並べた炬燵に二人で座ったのは、それでも夜になってから。
小さな正月飾りをして、日本酒セット(銚子とぐい飲み)で、温めたお酒を差しつ差されつしながらTVを眺める。
聞きながら、また横に座った俺を見て、
「一緒にって、ここで年越しするんだろ? 今から帰るのか? 」
怪訝な顔をしたひろさんに、可笑しくなるのをこらえて、
「違う。夜」
ベッドで年越しの・・・・、と囁けば、
「ばっ・・・、い・きなりそんなこと」
ぐい飲みのお酒をこぼし、耳まで染める。
それを見て昨日から燠火のように残っている火種が、めら、と音を立てた。
「ベッドなら支度しておけば汚れても・・・・、っ、てっ」
ごん、と頭を叩かれ、おおげさに首を縮める。
「まだ、年越し蕎麦も食べてないのに変なこと・・・」
「変、じゃなくて当然だって、ひろさん。愛を確かめながら年越し・・・」
「崇!」
知らん、とばかりに立ち上がり、ぐい飲みを持って手を洗いに行ったひろさんがこっちを向かないよう窺いながら、こそこそっと炬燵の隅に隠した箱を確かめた。
クリスマスに渡せなかった時計。出来れば今年中に渡したい。

ひろさんがくれたネクタイピンは、対にして作ってもらったのだと後で教えてくれた。実際、ひろさんが持っている物を見せてもらい、二つ合わせたデザイン画にかさねると一つの形に見える。
俺はそこまで考えなかったけど、プレゼントにする時計は二つあった。
文字盤の色が最後まで決められなくて、ひろさんに決めてもらおうと2つとも買ってしまったんだ。

「崇、そろそろ作ろう、蕎麦」
「あ、うん。今行く」
時計で時間を見たのかひろさんが台所から呼んで、立ちあがった。


片付けは手早くしたい、と、山盛りにしたざるそばを、でん、と真ん中に置く。薬味や、食べ切ってしまいたいおかずも置いて。
「あ、ひろさん、そっちに座って? 」
「? ああ」
箱を隠した場所から離れた位置にひろさんを座らせる。

「「いただきます」」
だいたい晩ご飯を食べるくらいの時間に箸を取る。
「割とおいしい」
「まあまあ、だな」
言いながら食べ終え、俺がする、と片付け。 ちょっと緊張して座りなおした。
「崇? 」
不思議そうな顔をしたひろさんの前に正座して、切り出す。
「ひろさん、俺、渡したかったものがあるんだ」
「『渡したかったモノ』?」
「うん」
隠しておいた時計を取り出してテーブルに置く。






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『プリズム』

『プリズム』21**贈りものー18

さあ、今日からRに入ります。まだ緩いですが(R-15くらい?)年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールして、どうぞ。























「これ・・・。ほんとは、クリスマスに渡したかった、んだけど」
ひろさんの顔が微妙に歪む。
「それで、選んで欲しいんだ」
「選ぶ? 」
「そう。開けてみて」
押しだした二つの箱に手を伸ばし、包みを開けた。箱を開いて、
「・・・・これを、俺に? 」
呟くように、言う。
「いくつあっても困らないもの、って探して。でも、決められなくてさ。どっちの色が好き?」
好きな方取って。そう言って待った。
じっと二つの腕時計を見ていたひろさんの目から、ぽろ、と涙が零れて、焦る。
「ひ・ろさん、もしかして腕時計は嫌だった? ごめん、俺、」
体を乗り出して聞けば違う、と頭が横に振られ、涙を拭う。
「嬉し・・んだ。おまえからプレゼントをもらうなんて思ってなかった、から。
探してくれるなんて・・・。大変だっただろ?」
うう、絹里さんに手伝ってもらったとは、絶対言えない。

「ま・・、まぁね。お店の人に丸投げして、その中から選んだ、だけだけど」
「それでも、選んでくれたんだ。ありがとう」
そう言って笑ってくれる。その笑顔が俺の腰を直撃した。

ひろさん、時々無自覚で俺を発火させる・・・。

「じゃあ、、こっち。・・・崇? 」
一つを取りあげたひろさんに、我慢ならなくなった俺が肉薄し、
「ひろさんって、俺のこと煽るの上手いよね? 俺・・・、もう、だめ」
「うん?・・・・・っ」
半身を開いた姿勢のひろさんの肩と後頭部を押さえ口付けた。
「・・・っ、ふ・ぅ・・・っん、・・・んっ」
お酒の味が残る口腔を舐め回しながら、あがる声にも酔わされる。
「・・は・ぁっ。・・・崇・・っ、待て・・・って。とけ・い、・・ん、ぁ」
何度も合わせる唇の隙間から、また、炬燵は嫌だ、と、抗議され、
「ベッド・・、行く? 」
すう、と胸を撫でる。
髪が擦れるサラサラとしたかすかな音と頬が擦れる感触。小さく頷いたひろさんにもう一度唇を合わせ、体を離す。
先に立ちあがった俺を見上げて時計をテーブルに置き、、その手で俺の服を引っ張った。
「何? ひろさん」
「・・・・肩、貸せ」

肩?

「立てない(ん)・・だ」
言ってすぐ、顔に赤みが増す。
「うん。・・・掴まって」
意味がわかって、にやけた顔を隠すため屈みこみ、俺の首と肩にひろさんの手をかけさせた。
「いい? ・・・せえの!」
勢いをつけて、踏ん張る。

二人で縺れるように寝室まで行き、ベッドへ倒れこむ。ヒヤリと冷たいシーツが火照った肌に気持ち良かった。
「ひろさん・・」
鼻が触れ合うくらいの距離で見つめ合う。 消し忘れたTV番組から、除夜の鐘が聞こえてきた。
クスッと笑ったひろさんが俺を引き寄せ頬にちゅっとキスをする。
「こんな年越し、初めてだ」
「俺も」

啄むような触れあいから次第に深く合わせ、口を開けて互いの舌を絡める。
「ぁ、崇・・・、ん・・・っん・・」
「っは、ひろ・・・さん、」
息苦しくなるまで求めあい、それでも名残惜しく唇を離せば唾液が糸を引く。
そのままひろさんの服の下へ手を滑らせ。
「ま・・・、崇、待って」
ひろさんが体を捩じってベッドサイドへ手を伸ばす。
「どしたの? 」
目で追うと、リモコン。ピッと音がして、
「部屋の中、暖めてないから、・・・・あ」
横を向いた姿勢になったひろさんを背後から抱きしめ、首筋をぺろっと舐めた。






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年に

今日から、Rが付きます。なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、すくろーるして、どうぞ。























「TVは?消さないの?」
「・・聞きながら、でも、いいかと・・・・思っ、て」


気付く暇もなかった、と恥ずかしそうに口ごもる。
ひろさん、そんなこと考えた?


「はァッ、たかし・・・っ」
そのままにしとこうよ、と答える代わりに背中から手を回し、服の上から胸をまさぐる。
指先がまだ柔らかな胸の粒をこすったのか、背中を反らして反応する。舐めた首筋を強く吸い、痕をつけた。
「ば・か・・。そんなとこ、付けたら服、が・・・」
「大丈夫。見えないとこにした」
そして片手を下肌着と素肌の間に潜らせ、指さきをほふく前進で進めながら股間へ。
「ぁ・・っや・・」

ビクン!

ひろさんの全身が強張り、肌が粟立った。
「やだ・・・、それ」
「ひろさん?」
「嫌だ・・・」
その声に、さっきまでの甘い色が無い。
「どうし・・・」
「崇・・、これは、いやだ・・っ。しないでくれ・・・」
「ひろさん? 何言って」
体が、震えだしてくる。慌てて抱きしめたけど、それまで嫌なのかもがいて逃げようとする。
「どうしたんだよ、ひろさん」
「もうしない、謝るから・・、頼むから」
「だから、なにが・・・」

あ。 イブの、力づくで抱いた時。後ろから無理やり・・・。

「ひろさん、好きだ」
はっ、とひろさんが動きを止める。
「あの時は・・、ごめん。好きだよ、ひろさん」
「崇・・」
「ごめんね。痛かったよね。・・・俺、酷い事した。」
謝っても、ひろさんを傷つけた事は変わらない。あの時、ひろさんの方が俺の何倍も傷ついた。だから、
「好きだ」
囁いて、耳たぶをそっと甘噛みする。
「好きだ」
項にも唇を押しあてる。
「ずっと好きだ、これからも。ひろさん、・・大好きだ」
「ん・・。俺も、大好き、だ。」
答えてくれたひろさんの体から、ゆっくり軟らかくなっていった。

「崇、もう・・・続けて、いい・・・から」
しばらくじっとしていたら、ひろさんの方から言ってきた。
「でも、ヤなんだろ?」
この体位があの時を思い出すなら向きを変えよう、と思って体を起こしかけたら、
「・・上書きしてくれるなら・・・いい」
向こうをむいたまま、言う。

ひろさん・・・!
もう、何でそんな、俺が牡になるようなこと、言ってくるんだ?

「分かった。優しくする。けど・・、出来なかったら、ごめん」
囁いて、起き上がる。
「服、脱いで。 俺も手伝うし」
素直に頷き、脱ぎはじめるひろさんの服を引っ張る。
女の人と違って、処理などする事のない脇毛が白い肌に陰影を作り、息が止まるほど視覚から欲望に訴えてきた。
自分の雄が布地を押し上げ、濡らしている事を自覚する。 けど、まだ後だ。
今はひろさんをもっと感じさせたい。
俺もスエットからシャツから纏めて脱ぎ、下も全部丸めてベッドのすみへ蹴り出す。







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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年に-2

今日も昨日に続いてRです。もちろんR-18(笑)。なので、年利に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。




















肌を重ねて、お互いの体温と心臓の音を感じる。
「おまえは、あったかいな」
「そりゃあ、ひろさんのこと愛してるから・・・・・っつ」
さっきのように背後から抱きしめ、片足をひろさんの足の間に入れた姿勢で、返事をすると手の方を抓(つね)られる。
「ひろさぁん、痛いって」
「・・・・ぁ、たかし」
お返し、とばかり足を曲げて膝でぐい、と股間を押し上げた。
ひろさんの声に、ちょっぴり‘痛い’と苦情が混ざったけどそれ以上に感じている事を滲ませる。だから、
「もいっかい、最初からするよ?」
「ぁ・あっ、崇ッ」
肩口にキスをして強く吸う。反応して震えた躰と声に、また火がつく。

それから、躰じゅうにキスをして、指で弄って声をあげさせた。

「ゃ・・やぁっ、崇・・。た・・たか・・しぃっ。んぁ・・っ、そ・・そこ」
んぅッ・・、と声を高くするひろさんに、
「ここは、俺だけが見つけた、場所」
腰骨の窪みに舌を這わせ、舐め回す。
「ひぁ・・あ・んっ、・・くふ・・ぅっ、崇・・・っ」
肘をつき、顎を上げて声を出すから、つい聞きたくなった。
「イイ? 」
「・・ぃ・いイっ・・。っ、たかし・・、そ、あ、・・やっ」
紅い痣を幾つも散らし、汗を浮かせた背中が撓る。
「ひろさん・・・・・・、こっちも、硬くなってるね」
「あッッ」
ツンと立ってる胸の粒を擦り合わせていた指を離し、前を握りこめば、溢れていた蜜ですぐに手が滑らかに動き、それに合わせて腰が揺れ。
「ゃだ・・、そ、こした、ら・・っ」
握ったまま、先端をふにっと摘むと体液が湧き出る。
「また出てきた」
「言う・・な、ぁ」
ひろさんの雄が、クン、と固さを増し、鼓動が早くなったのが伝わってくる。
「達きたくなった? 」
答えたくない、と顎を引き、唇を噛む気配がした。 言わせたくてわざと摘んだままの指を擦り合わせて。
「はぅ・・、や、それ、やめ・・・っ、んあぅ・・ッッ!」
擦られた刺激が引き金になったらしく、ぐっと背中を丸め声を絞って弾けさせる。
手で受け止め、その滑りを借りて窄まりに塗りつけ、指を差し潜らせた。
「・・ぁあっ。・・・ぁ、たか・・・、んっ」
滑らかに入ったのを出し入れさせ小さな突起をわざと掠め、息継ぎに合わせて指を増やす。
「は・・ぅ、・・・っう・あ・・、だっ、ダメ・・・」
肩で喘ぎながら受け入れ、イイ場所を押すと尻ごと浮かせて反応し、どれだけでも俺を焚きつけてくるひろさんに、
「ごめん・・・限界。入れさせて? 」
「ふぁ・・ああ・・っ」
指を抜き、熱く滾っているモノで抉るように押しこんだ。
「・・っ、・・・、・・・ぅっ、あ」
「ひろ・さん・・・、ひろさ・・・っ、ぅんっ」
切れ切れに聞こえる除夜の鐘を聞きながら、俺の下でくねる体の両脇に手を入れ、逃げていかないよう肩を押さえる。
時々リズムを変え、腰を回して蠢く内壁へ熱棒をこすりつけると、甘い喘ぎとビクつく反応が返ってくる。そして、
「あ・・ぁ、たか・・し。 もぅ・・っ。いきた・・・、ま・た、・・達く、イき・・そ」
ひろさんの手が俺の手に重ねられ、声が解放をねだって来た。
「んっ、俺も、もぅ・・。。 一緒に、イこ・・」
肌を打ちつけ合う音をさせながら深く抜き挿す。
「あぁっ、たかしっ・・、だ・・めだッ、・・・深・・ぃ・ん、・・・んんっ」
「く・・ぅっ、ひろさ・・、ひろ・・」
「はゥんッ!・・やっ、たかし・・・!」
ひときわ奥に打ちこむと、顔が見えそうなほどのけ反って達したひろさんが、ぎゅう、と俺の雄を締め上げ、俺も弾けてひろさんの中へ熱い飛沫を放った。

二人で荒い息を吐いている時、急に聞こえたTVの声が、
「・・・3・2・1・ゼロ!
皆さん、新年明けまして おめでとうございますー!」
と新しい年明けを告げた。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その63

昨日は立秋でしたね。。’暦の上で’ とはよく言ったもので、リアルでは各地で30℃越えがあり、熱さも、そして来て欲しくない台風も、これからが本番のようです。

そして、私の住んでいる所では、8月は お盆 でもあります。
お参りはだいたい夕方。 ’きりこ’という木の札に、南無阿弥陀仏と言う文字を書いたもの、をお墓の傍に立てた棒に括ったりもします(我が家ではしませんが)。

初めて見た時はビックリしましたねえ。こんな風にお墓参りをするんだー・・・。って。
そうそう、茄子や胡瓜のウマ(?)は作りませんし、送り火も無しです。代わりに、お盆専用のお菓子があります。
皆さんの地域にも、それぞれのやり方があるのでしょう?


・・・・忘れるところでした。
お盆、ここもお休みさせていただきます(ぺこ)。   15・16日。 来週の金・土曜日です。あ、、日曜はいつもお休みなので、3連休になるんです。

しばらく、主婦をしてきます。 コメントのお返しは出来ると思いますが、記事はストップしてます。再会は来週の月曜から。
よろしくお願いします。







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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*頼みごとー24


家を出て少しして、優奈ちゃんに連絡する。
― もしもし」
― 能見さんっ!・・あ。あけましておめでとうございます」
― うん、あけましておめでとうございます。・・・俺、今出たとこだけど優奈ちゃんは?」
― はい、私も支度出来てます。え、と。待ち合わせ・・」
― あ、そっか。混んでるもんね。どこがいいかなー・・・」
和叔父さんがちょんちょん、と俺の腕をつつく。
‘ここは?’
と示してくれたのは神社の鳥居の形の絵。その右側に印がしてある。

― じゃあさ、神社の鳥居とかどう? 神社に向かって右側」
― はい。分かりました。鳥居の、右側ですね」
― じゃあ、あとで」

「和叔父さん、ありがと」
「いや。だけど時間とか言わなくて良かったのかい? 」
「え、だってすぐ連絡できるし」
スマホをぴらぴらさせる。和叔父さん、
「そうだったね。智たちは端末を持ってるんだった」
苦笑いして歩き出した。
「ねえ和叔父さん、何で一緒に行ってくれるの?」
いつもはしない、首から下げたストラップの先にあるスマホを懐にしまいながら聞いて
みる。
「智が頼んだだろう? 」
「それだけ? 」
「まあ、奉納太鼓もあるらしいし、それを見たかったのもあるけど」
「なぁんだ」
いつもよりゆっくり歩く俺に合わせてくれる和叔父さんに少し不満。 
俺だって、初デートに付いてきてもらうなんて恥ずかしいけど、優奈ちゃんを見てもらいたい気もある。

神社の鳥居が見えてきた時、思い切って、
「和叔父さん、お願いがあるんだけど」
「『お願い』? 」
「・・・優奈ちゃん、見て欲しいんだ」
驚いたように和叔父さんの足が止まる。
「・・・僕に、『見て欲しい』・・?」
「うん。すごくいい子だから。ほんとはちゃんと会ってほしいくらいなんだけど、まさか初デートでそんなこと出来ないしさ。・・・あ」
俺の話に眉を寄せる和叔父さんに、怒ったのかと慌てて言い訳する。
「嫌ならいいんだ。いきなりだもんね。
ただ、父さんたちより最初に会ってほしかったんだ、和叔父さんには」
ごめん、と言いかけた俺を遮るように、
「・・・いいよ、会っても」
そう言ってくれた。





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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年に-3


「明けちゃったね。・・・おめでとう、ひろさん。」
背中越しに言うと、
「ん、そうだな。 おめでと」
クスクス笑いながら返してくれる。その声がちょっと掠れてた。
「お水かなにか、いる?」
「欲しい」
「じゃ、取ってくる」
体を起こすと当然結合が解けて、柔らかくなったモノが白濁に道を付けるようにして出てくる。
それに震えたひろさんが息を吐いて、それにドキッとした。

自分も喉が渇いたからコップに水を入れて飲む。それが歯にしみるくらい冷たかったから、白湯を水でうめたぬるま湯と、ほかにお湯を入れたコップを持って寝室に戻ると、ひろさんがベッドで四つん這いになってる。

「ひろさん?」
呼んだら、ハッとして俺を見て、赤くなった。
「何してるの?・・・あ」
持ってきた全部をサイドテーブルに置きよく見ると、さっきまで敷いていたバスタオルを替えようとしていたらしい。
「・・・汚れたところに寝られないからな」
ツン、と顔をそむけて続けるのが、笑いを誘う。

「言ってくれれば俺がするのに」
「・・っ、おまえはしなくてい・・・アッ」
丸められていたタオルをさっと取り、床へ投げて、サイドテーブルの下に常備してある新しいのを引っ張りだした。
「するよ。そのままじっとしてて」
「―― ・・・・」
ひろさんの手足をついた間に広げると、その格好が恥ずかしいようで耳まで赤くなる。
「かわいーな、ひろさん」
「崇! 」
怒った顔でも、さっきの名残りで目が潤んでるから意味が無い。逆に、駆り立てられてしまった。
「はい、終わり。・・・・水、飲むだろ? 」
「あ、・・ああ」
腰を落とし、座りこんだひろさんの肩を押さえ、
「崇? ・・・ん・・ぅっ」
コップのぬるま湯を含み、口移しする。

こく・・・っ、と小さく喉が鳴る音が聞こえ、雄が勃ち始める。
「・・もっといる? 」
「そっちがいい」
ヤる気満々の俺を上目遣いで見て、飲みきれなかった分が唇の端からこぼれたのを指で拭ったひろさんがコップを指す。
「はいはい」


「ねぇひろさん、年はじめ、しよ? 」
「な・何言って・・・、おぃそんなとこ・・・、んっ」
「ひろさんもイき足りないだろ? 」
「あ・・、ちょ、崇。やめっ」

喉の渇きを癒したあと布団を被ったひろさんの横に潜り込む。まだ何も着てないから、肌が触れ合うと簡単に熱が溜まり、手を伸ばしていた。脇腹から胸へ滑らせる。
はじめこそ指に押されても柔らかだった粒が、刺激にすぐ尖り立ってくる。
「だめ、だ・・っ。あとで、出掛ける・・・、ぁ」
向き合って寝ていたのを、圧し掛かるようにして組み敷く。
「出掛ける、・・・って、どこへ? 」
「「か、会社・・っ、んんっ」
片方を弄り、残りを口に含んだまま聞くと、思いもよらない答が返ってくる。
「会社? 何で? 」
「ぁ・・、ね・年賀メール、見にぃ・・・ンァッ」

年賀メール見に、元日から会社?・・・ひろさん、仕事中毒(ワーカホリック)してない?






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年に-4

さあ、今日もしっかりR(R-18)です。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。
あらいくん、ハッスルしてますよーー。




















「・・・分かった。俺も一緒に行く。そのあとで初詣でしよう。 だから、ね?」
「ぁっ・・、たかし・・・っ」
そう言われても止める気なんて無いから、含んだ乳首を強く吸い上げ、舌先で転がす。
ああ、と喘いだ声がまた、色っぽくて。
「ひろさん、どんな顔で言ってるの? 」
身体を引き上げ、覗きこんだ。 息を詰めてしまう。

俺が見おろしたのに気付いて開いた目は潤んでいて、頬は上気して、
「たかし・・・」
呼ぶ声は、俺の鼓膜まで欲望色に染めていく。
「ひろ・さん」
誘われて、唇を片方ずつ挟むキスをする。
「・・ぁ・む・・っぅ、・・んっ」
合い間に零れる声で、欲棒は既に臨戦態勢だ。そのうえひろさんが俺の背中に手を伸ばして縋ってくるから、暴発しそうになった。
「・・っく」
奥歯を噛んでやり過ごし、舌でこじ開けるようにして口の中へ入り込む。絡め取った舌をそっと吸い、上顎や葉の裏を舐め回し、覚えた弱い場所へ舌先をぐっと押しあてて、聞こえる声に溺れる。
「・・・は・・っあん・・っ、ぁ・・あ、た・・・ぅっ」
満足して、ようやく離した時、唾液で濡れて赤みを増し、ぷっくりしていた。

ひろさん・・、ヤバいって。

ごくっと唾を飲み、ぺロ、と唇を舐めてキスする。ちゅ、ちゅっと音を立てて首筋、喉元、胸へおりていき、また乳首を舐め上げる。
「ぁ・・、も、ゃだ、そこば・・・っか」
「じゃあ、どこならいい? 」
わざと聞くと怒ったように顎を引いた。だから手を下へやって、また蜜を吐き出しているひろさんの雄を握り、
「こっちがよかった? もうぬるぬるしてるし」
扱いて。
「ぁあッ、や・・・・、崇、やめっ・・・あ、ぁ・・っ」
腰を突き上げ反応するから余計したくなった。
親指で筋を撫であげたり、鈴口をくいくい押し広げたりすれば、体が跳ねて、
「はっ・あ!・・・、っ、・・・っう、あぁ」
喘ぎ声と濡れた声がいくつもこぼれ落ちる。
「ここも、いいよね ? 」
上体を起こし片手で自分を支えながら、もう片方の、ひろさんの先走りを纏わせた指で窄まりを撫でると、そこがひくつき俺を誘う。
「欲しがってるよ?・・ほら」
一度貫いてるから指に力を入れると拒むこと無く呑み込んで。
「っ、たか・・・ぁ、し・・っ・・・」
「もっと、してあげる。 足、開いて? 」
「はッ、んんっ」
中で動かした指にぶるっと身震いし背中に爪を立てたけど、・・そろ、そろりと両脚が開いてM字をつくっていく。。
「たまんない・・」
呟いて、指を鍵形に曲げてひねった。そのまま引きだし、涎をこぼすように糸を引く雄を捩じ挿れる。
「んああっ! そ、やっ・・、ぁ・ああ」
滑り落ちた手がシーツを掴み、白い喉を晒して侵入に耐えるひろさんに、ボッと音を立てて欲望が炎になる。
「ひろさんッ」
「あ・はッ。・・・っつ」
足を抱え、ぱん、と音う立てて腰を打ちつけた。
内側は、まだ残滓が残っていて滑らかで、そのくせ雄に絡みついて密着する。振り切るように引いて、突き入れ。
「たかしッ、ぁ・・ぁああっ。あ、い・・・、そ、擦っちゃ、や」
「違う・・よっ。『イイ』・・だってばっ」
「あ・・んっ、い・・、いぃ、たか・・・、たかし・・・」
「んっ・・、俺、もっ、・・・ひろさ」
カリであの突起を何度も擦り上げ、
「あ・・あっ、そこ・・、ん、はン・・ッ、ぁ、い・い・・・くぅっ」
「ひろさ・・・んっ!」
二人の腹の間でひろさんが、俺はもう一度ひろさんの中へ、熱い飛沫を飛ばした。






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー5


翌朝。 と言っても当日だけど、ひと眠りして目覚めたらひろさんがいなくて。
トイレかな、と思い、もそもそ丸くなりもう一度寝ようとした耳に、ドアの開くような音が聞こえて起き上がった。
「・・・ひろさーん。・・・出掛けたの? 」
「起きたのか? 食べたら出るから顔洗ってこい」
「へ・・? 」

出掛けるって・・・。 本気だったんだ。

で、ひろさんを見なおせばあとは上着を着ればいいだけ、の格好になっている。
「雑煮にしたから、早くしないと餅が固くなるぞ」
「え・・。ま・待って」

冷たい水に身震いしながら顔を洗い、目が覚めて部屋へ戻るとテーブルの上には買ってきたお節にひろさんの作った黒豆煮、具だくさんの雑煮は湯気を立てている。
「うっわ、旨そ」
急いで座って、
「「いただきます」」
待ってたひろさんと声を合わせ、箸を取った。



「おめでとうございます、佐藤さん」
「やあ、おめでとうございます。苑田さん。 今年もよろしく」
「こちらこそ。それとまたお願いします。これ、少しですが」
守衛の佐藤さんが、苑田さんの差し出す手土産―― 黒豆煮 ――に相好を崩す。
「いつもありがとう。いやぁ、楽しみにしてるんですよ、みんな」
にこにこ受け取る佐藤さんに、
「みんな? 佐藤さんだけじゃないんですか? 」
「あれ? 今年は新井さんも?・・・そういえば営業に移ったんでしたっけ。
明けましておめでとうございます」
「あ、はい。 明けましておめでとうございます。
今日は苑田さんに誘われて。でも大変ですね、お正月から会社なんて」
「はは、まあね。でも戸外で仕事してる人もいますから。それに比べればいいですよ。
あ、社内暖房入って無いんで寒いですから気を付けて」
「ありがとうございます」
そっか、よく考えたらコンビニも年中無休だし、電車だって動いてる。

でも佐藤さん、俺が配属変わったのよく知ってるなあ。

「う~~っ、寒っ」
言われた通り、エレベータの中から寒くて思わず手をこすり合わせたら苑田さんがクスッと笑って、
「おまえの方が体温高いのに。寒がり」
言うと俺の手を握る。
「・・っ、ひろ・・苑田、さん」
二人きり、だからいいんじゃないか。 とは思うけど。
「・・・いいの? 」
「手を温めるくらいは、大丈夫」
やたっ、と心でガッツポーズしてぎゅっと握った。

人気の無い会社の中は、不思議な空間だ。仕事の気配があるのに人がいない。
前を歩くひろさ・・・、苑田さんはエレベータを降りた時から仕事の顔ですぐパソコンを立ち上げる。
「おまえも自分のPC確認しとけ。必ず何かは来てるから」
「はい」
言われて真似してパソコンを起こし・・・、本当にあった。
「苑田さん・・」
「返事出しておくこと。相手がすぐ見るとしても見なくても、それが礼儀だ」
「・・・はい」
聞こうとしたこと、先に答えられなんか複雑。いや、見透かされてドキッとした方か?
椅子に座りなおし、文例やテンプレをひっぱり出しながらリメールを送ったり、連絡事項に目を通してるうち、いつの間にか仕事してた。

「・・・もう終りそうだな」
「ぇ・わっ! そ・苑田さん。・・・いつの間に」
不意に頬に温かな感触。驚けばホットの缶を押しあてるひ・・、苑田さんが。
ほんと、集中してたから気付かなかった。
「あ・ありがと。うーん、あとひと・・ふたつ」
「終わったら行こう、初詣で」
「りょーかい」






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー6

 初詣ではちょっと面白い名前のお宮です。 それと、苑田視点が少し入ります。 ~~ から ~~の間です。



「苑・・範裕さん、ここって? 」
「穴八幡宮。*
商売繁盛とか、開運・出世にもご利益がある、と言われている神社なんだ。ゲン担ぎでもいいだろう? 」
人ごみに押され、流されて歩きながらそんな話をする。ここでは手をつないでいてもおかしくないから堂々と出来て、嬉しいけどこそばゆい。
 早稲田駅を降りて徒歩数分の神社は‘一陽来復‘ と言うお札でも有名で、使ったお金が戻るんだとか。
そう教えてもらったら試したくなる。

「買ってくる。 ひろさんは? 」
「節分までは頒布してるから、後で買う」
並ぶの大変そうだ、と行列を見やる。
「じゃあ、待っててくれる?俺、欲しいから」
分かった、そこにいる。とすぐそばの露店を指したのでいったん別れ、俺は列についた。
無事二つゲットし、人ごみの中を縫うように戻ってきた、ら。ひろさんの横の誰か居て話してる。
「・・・苑田さん」
声をかけると、
「へえ、嘘じゃなかったんだ。・・・・・なるほどね」
その人は俺とひろさんを見比べてニヤリと笑い、
「初詣でやらは終わったんだろ? だったらいいじゃないか」
腕を取って連れていこうとする。
強引なやり方に、思わずその手を払っていた。

「・・・やる気なのか? 」
見た目は紳士風なのに邪魔されたと思ったのだろう、雰囲気が険悪なものに変わる。
「そ・・の田さんはまだ返事してません」
「客の俺が来いと言ってるんだ。そいつは逆らわないさ。・・来い」
すごんだ声を出した相手に、
「周防さん。あなたのお連れの方ではありませんか? あそこで待っているのは」
苑田さんが静かに言って、’周防さん‘の後ろに視線を向ける。
つられた俺と’周防さん‘が見たのは、道を挟んで反対側の露店の前でじっとこちらを見てる振り袖姿の女の人だった。
ヂッ・・、と激しい舌打ちをして、
「親父のところへ顔を出せ。必ず」
言い捨て、俺たちに背を向けその女性(ひと)の方へ歩き出す周防さん。
苑田さんは二人が並んで歩きだすまで、動かなかった。


「・・・あの、『周防さん』は、宮崎さん、と言う人の息子さんなんだ」
「客だ、って言ってた」
「・・・。以前(まえ)、営業で知り合ったから、・・・そう思っているんだろう
そこの、甘酒でも飲んで帰ろうか」
とげとげしくなっている俺を宥めるように誘ってくれたひろさん。
零れないように、人を避けて脇へ寄り、二人でくっつくようにして飲んだ甘酒は美味しかった。けど、あの男の出現で楽しかった気分が台無しになってる。
「ひろさん・・・。今日は」
「家に戻るんだろ? 俺も実家に帰る」
え? とその顔を見直せば、
「去年(おととい)言ってたじゃないか。四日まで休みだから一度は帰らなきゃ、って。俺はこのまま行くつもりで支度していた。おまえも大丈夫だろう? 」
「・・それは、そうだけど」
こんな気持ちのまま?
けど、苑田さんはもう切り替えたみたいだった。

「休みが終わるまで実家に居るの? 」
「いや? 三日には戻ってくる」
「それなら、また行ってもいい、よね」
「・・・ああ」

電車を待つ間短い会話をし、結局俺とひろさんは別れて、お互いの実家へ帰った。



~~ 周防さん、か・・・。
穴八幡宮の帰り、崇と別れてから、思い返していた。

俺がまだ振動と大島ビルに出入りしていた時、知り合った夫婦の・・息子。
彼と関係を持つことは無く、俺が父親の慰め者の一人だと知って冷やかな態度を向けてきていた、はず。
しかし、今日の視線は多分に色を含んでいて。
「・・進藤にあんな事をしてから、‘大島ビル’にイキ事さえ無かったのに・・・・」
まだ囚われているのだろうか、あの男に。

(馬鹿だな・・。過去は、消えないのに)
自嘲の想いを噛み砕いた。 ~~






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穴八幡宮の豆知識は、追記に。。

『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー7

~~ 自宅に戻り、父と和美さんに新年の挨拶をし、三人で乾杯する。

「それにしても、どうした? 範裕」
「別に何も」
「崇さんと喧嘩でもしたした? こんなに早く帰ってくるなんて」
「和美さん」
思わず苦笑する。彼女は崇とのことを知っているし、焚きつけた本人でもあるから。
「あいつも俺も独身だよ? 盆正月くらいは家族と一緒に過ごそう、とか思うけど」
「でも恋人なんでしょ? 」
「・・・まぁ」
否定は出来ないが、どうしても返事は小さくなる。
「それより、年賀状来てない? 」
「あ、そうそう。範裕さんの分、持ってくるわ」

和美さんが行ったのを見計らい、父が話しかけてきた。
「範裕、崇くんとそう言う仲なのか? 」
ぎくり、とした。 和美さんがあまりにさり気なく言うものだから普通に答えてしまったが、父はまだ知らない、はずなのだ。
答えてしまった以上隠せるものではないから、ただ黙ってしまう。
「・・・無理に男性と恋愛しなくていいんだぞ」

(父さん・・。いきなり、何を?)

疑問が顔に出たのだろう、自分を見ていた父はぐい飲みに視線を落とし、続ける。
「隆裕が・・、あの子が本気で同性を愛して、おまえも色々辛い思いをしていたはずだ。
世間に俯いて、幸せになってはいけないのだと思っていたかもしれない。 私もそうだった。
だがそれは間違いだった。気がつくまでずい分かかったが。

もう、普通に生きていっても良いんじゃないかと思ってな。
おまえも、女性に惹かれることだってあるだろう?そんな時は躊躇わなくてもいい・・・」
「父さん」
続けようとするのを遮る。
「隆裕の・・、兄さんの最後の時の様子は、俺も和美さんから聞いた。 最近だけどね。
確かに世の中は女性と結婚するのが大多数で普通だし、子供がいるのが普通の家庭だ。
でも俺は、今、無理して同性と恋愛している訳じゃない。

崇とは、本気で付き合いしてる。・・・どこまで続くか判らないけど。不安になることだってある。だけど絶対、兄さんのせいじゃないんだ。
・・・理解ってもらえなくても仕方ないと思う。ただね父さん。本当に崇が好きで、大切にしたいんだ。 この関係がいつか終わるまで」


黙って俺の話を聞いていた父が、一つ息を吐き出した。 そこから、ちょうど見える仏壇を見て、俺を見る。
「おまえが、それでいいなら私はもう何も言わない。後悔しないように生きなさい」
「・・・ ありがとう、父さん」
手を伸ばし、ぐい飲みを持つ手に、手を重ねる。温もりを感じ、ほっとして笑うと、父さんも笑顔を返してくれた。


「そろそろ良いかしら?
家族会議、終わったようね 」
部屋の戸口から声がする。
「和美さん」
見ると、お盆を持った和美さんがにこにこ笑いながら入ってくる。
「新年から言い合いになるかもしれない、ってはらはらしたけどよかった。 はい、お茶。年賀状みたり書いたりするならこっちの方がいいでしょ? 」
俺たちの前にある銚子とぐい飲みを盆に乗せ、替わりにお茶と茶菓子、年賀状、筆ペンなんかを置いてくれた。 ~~







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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー8


「ただーいまー」
普通に玄関を開けて家に入ると、
「明けましておめでとう、でしょ? 崇。ま、お帰りなさい。
どうしたの? 範裕さんとケンカでもした? 顔が不機嫌だけど」
「・・・・・・違うよ。の・り裕さんの知り合いだって言う人に会っただけ」
「お、帰ってきたな。おめでとう崇」
「・・おめでとう、父さん。母さんも。はい」
正月なんだし、不貞腐れていてもしょうがない、と気持ちを切り替えて、土産にしたものを出した。
「あら、何これ? 」
「うん、範裕さんと穴八幡ってとこに初詣でに行ったんだ。そこで売ってた金柑、喉に良いって言うから」
「そうなの。 ありがとう」
渡して、炬燵に潜り込む。
「あったかーい。やっぱり炬燵はいいな」
「だからって‘コタツムリ’しちゃ駄目よ」
笑いながら母さんがお節なんかを並べてくれる。 そう言えばひろさんも黒豆煮てたっけ。
あれ、大変そうだった。
「母さん、お節って作るの大変なんだね。今までありがとう」
「急に、どうしたの? 」
「うん、ひろ、範裕さんが黒豆煮て作ってたんだ。見てて、大変そうだったから」
「まあ、範裕さん、黒豆作ってるの?・・・だからマメなのね」
「え? 何で黒豆煮てるとマメなの? 」
「知らないの?
‘(特に戸外で)陽に焼けてまめまめしく良く働くことが出来ますように、って言うのと、豆をまめに、と言うのに掛けてマメに暮らす ―― つまり元気に暮らすってこと。
お正月からそういう物をたくさん食べて頑張ろうね、なのよ。食べ物には色々意味があるの、お節には」
「そうなんだ」
「だから父さんは蓮根を良く食べて将来明るくなるように願ってるんだ」
「お父さんは好きだからでしょ」
「ばれたか」
言いながら、また煮物の中から蓮根を取る。

両親と、久しぶりにゆっくり話をする。
ひろさんも、こんな風に楽しい会話をしていただろうか。


懐かしい友人や恩師からの年賀状を見たり、親戚たちが来るのを出迎えたり(お年玉までやってしまった!)した二日間。

今夜見るのは初夢だ。
元日の夜とか、二日から三日めの夜にかけてみる夢とか色々あるらしいけど、俺はいい夢が見られた方を‘初夢’にしている。

「じゃ、俺もう寝る」
「崇、‘宝船’は? 」
「・・忘れてた。一枚もらってくね。おやすみなさい」
七福神が乗った宝船をかいた絵。近所に、こういう事大好きなおじいさんが居てウチも毎年もらってる。

「いい夢見られますように」
枕の下に入れて横になった。
確かにいい夢だった。途中までは。

どこだか知らない、原っぱか、川の土手のような所でひろさんと二人、並んで座って話してる。楽しい話で笑い合っていたのに、急に影が落ちた。見あげると・・、周防さんが立ってて。
身をかがめてひろさんに手を伸ばし、連れていこうとする。止めようとしたけど体が動かず、
「ひろさん!」
と叫んだ自分の声で目が覚めた。
起き上がり、汗もかいていないのに袖で額を拭う。
「ひろさん・・・。行ったり、しないよな」
進藤部長がいた時は色々あって、やりたくないこともさせられていた範裕さん。
今、進藤部長はいない。だけど周防さん、が、気になる。
何だか嫌な目でひろさんを見ていた。






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー9

最後の方で、少し苑田視点が入ります。 ~~から ~~の間です。



呼ばれて降りていくとお餅の朝食。三日めにもなると、お餅の上にハムを乗せたりとろけるチーズを海苔巻きにして焼いたりと、洋風な食べ方をするようになる。
「あら崇、寝不足?」
お早うと母さんがフライパンでお餅をバター焼きしながら言う。
「違うよ。 変な夢見ちゃって」
「悪い夢なら、人に話すと無くなる、って言うわよ」
聞きたそうな母さんに、
「・・・あんまり言いたくない」
返すと笑って、
「しょうがないわねえ・・。
それじゃ、後で言いなさい。‘昨夜の夢は、獏にあげます’ って。
そうそう、三回繰り返すのよ?」
「『ゆうべの夢は、獏に上げます。』・・・・獏? 」
「そ。想像上に動物で、悪い夢を食べてくれるの」
「何だ、悪夢でも見たのか? 崇」
「・・・・いい夢だったんだけど、途中からヤな夢になっちゃってさ」
「日ごろの行いが出たんじゃないか? 夢に」
「そんな事ないって!」
「お・・、そうか? 」
「そうだよ!・・せっかくひろさんと初詣で行ったのに、途中で変な人に会ってその人が」
やば、と口を閉じる。
「その続きはどうなったんだ? 」
興味丸出しの父さんをスルーして、
「‘昨夜の夢は、獏にあげます。 昨夜の夢は、獏にあげます。 昨夜の夢は、獏にあげます!’」
教わったばかりの言葉を三回唱えた。

「・・・ったくもう・・・」
あのあとも父さんに、「どんな夢だったんだ?」と何度も聞かれ閉口し自分の部屋へ逃げ出す。ベッドにどさっと寝転がり、ぼやいた。
「俺だって、会っただけの人なんだぞ。それに、お客さんの息子さんで」

なのにあんな夢を見た。

「大丈夫。ひろさん、俺と約束してくれたんだし、営業で知り合ったって言うだけで・・・」
自分に言い聞かせても落ち着かない。そのうち、ひろさんは家に帰ったんじゃなく、あの男と会っていたら、なんて馬鹿馬鹿しい事まで考えはじめてしまう。
「・・・・・。俺って、嫉妬深い方だったのかな・・・? 」


夕方になって家を出る。ひろさんが部屋へ戻るのは夜になるらしいけど、先に行って待ってようと思いついたんだ。
「まるで恋人の所へ行くみたいだな、崇は」
「そっ・・、それは、範裕さんは色々教えてくれて、だから・・・」
「はいはい。いいから行ってらっしゃい。これ、お歳暮にもらったんだけど、範裕さんが好きそうだから、持っていって」
母さん、缶詰とか袋に入れて出してくる。
「そのうち黒豆(の煮もの)も教えてもらって、家で作ってね」
私の手間が一つ減る~、とオソロシイ事まで。
それは勘弁。



「まだ電気点いてないや」

ひろさんのマンションまで来て見あげると部屋は暗い。エレベータで上がって鍵を開ける。
「部屋、暖っめておこう」


~~ 同じ三日の午後、苑田は家の自室で机に向かって椅子に座りスマホを取り出し、番号を押していた。
何度も迷ったが、話をしなければどうしようもないと結論したからだ。


― はい」
呼び出しは四回。出た声に意識しないまま、体が震える。
― 苑田、です・・」
相手が、息を飲む音が聞こえた。 ~~






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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー10

今日も苑田視点から始まります。 ~~ から ~~です。 後半には新井くん登場。





~~ 
― 久しぶりだ。・・・ともかく、新年おめでとう」
― おめでとうございます。・・・宮崎さん」
― まさか君から連絡があるとは思わなかった」
声を聞く限り、驚いてはいるが、喜んでいる。それにほっとした。
― ・・・息子さんにお会いしましたので」
― 克彦に? 」
― 初詣でに行った先で、偶然」
― そうか・・・」
しばらく沈黙が続く。宮崎にしては珍しいことだ。 何か言いたいのだろうか、と苑田が思った時、
― 家内が入院しているんだ」
告げられる。
― 奥様、が? 」
― 会って・・やってくれないか」
今度は苑田が言葉に詰まる。この電話をかけるだけで迷ったのだ。まして見舞いになど。
― 私たちは、面識の無い者同士、のはずです」
― わかっている」
中堅企業の平社員と大企業の役員とでは、住む世界が違う。接点が無いのだ、本来は。
彼らと苑田を結びつけたのは、進藤だ。だが、予想外で、進藤に知られていないのは、その後の付き合いだった。

宮崎夫妻は、苑田を性的な目的以外で気に入ったのだ。
その証拠のひとつが今かけている電話。この番号は宮崎の持つ私的な携帯で、余程近しくしている者でなければ、知らない。
そして二人の持つ多彩な人脈。
苑田が夫妻から引き合わされた相手は例外なく一流の人物ばかりで、業績にも、苑田自身にも刺激を与えてくれた。

― あれは・・、澄江はもう、長くない」

その言葉が思い出にふけっていた苑田の心に落ちてきて、まるで石をガラスにぶつけたような喪失感が襲う。
自分に多くを与えてくれた夫婦の一人が、いなくなろうとしている・・・。

― わ・・かりまし、た。いつ(なら見舞いに行っても)? 」
― 次の、日曜は? 」
― ・・・伺います。病院は」
― 南遠野病院、だ」
― そこなら知っています」
― 苑田くん」
― はい」
― ・・済まんな。 ありがとう」
澄江も喜ぶ、と呟く宮崎。
― いいえ。・・では失礼します」

電話を切って、ふう、とため息が出る。

別れは、仕方ないと思う。
でも、死んでからもう会えないと気付かされるのはもっと嫌だ。だから、会いに行く。
「崇に、どう言おう・・・」


重いものを持たされた気分でマンションに戻ってくる。部屋を見上げる事もせず、ドアに鍵がかかって無いことにも気付かず、だから抱きつかれた時、息が止まるほど驚いた。 ~~


「ひろさん、お帰り」

俯きがちに部屋へ入ってくるひろさんに、声をかけながら抱きつく。俺がいる事に気付いてなかったのか、驚いて動かなくなったから、
「どうしての? 初夢、悪かった? 俺みたいに」
聞く。
「いや・・・」
否定の返事が返ってくる。けど、俺をぎゅう、と抱きしめて動かなくなった。







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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その62

 突然ですが・・。 胡瓜が高いッ!

5月・6月あたりはまだ30円台/1本、だったのですが、7月に入ると40円台。8月には50円台まで出て。とうとう今日は80円/1本に!!
胡瓜3本よりレタスが安い・・!?
しかもスーパーの野菜売り場から胡瓜が無くなってるし・・・・。

今年の夏は、異常です。
確かに実りの多い年、少ない年はあります。ご近所から分けてもらったりすることも。でも、胡瓜探してスーパー巡りなんて、初めて経験しました。 ハァァ。。
トマトもレタスも、茄子にキャベツだって、大きさが変わったりする事はあっても無くなる事はありません。


実家でも野菜を作ってます。
お盆に行くと、普通サイズからへちまサイズまである胡瓜を「お土産」・とレジ袋一杯に持たされたものです。 が、今回は。
畑を見に行くと胡瓜、花も無く支えにしがみついて。収穫は1本でした。
横のトマト、実は付いてましたが、割れていたり、鳥に狙われて半分くらい土に落ちてて。

台風が来たり、今も起きている水害だったり・・・が、原因でしょうね。  自然の前に私たちは小さいんだと、もの凄く感じます。


我が家では毎食サラダ付き。しばらくはレタスがメインになりそうです。
あー、タイムマシンが欲しいッ!(胡瓜や~~い)

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*頼みごとー23

「ホント!・・・ぅわあ、すっげうれし」
思わず顔をのぞき込んだら、
「智の頼みじゃ断れないからね・・」
微笑んでくれる。

浮かれてた俺は、この時の和叔父さんの顔が辛い笑顔で、袂に隠した手をぐっと握っていた事には気付かなかった。

鳥居の前は、他にも待ち合わせしてる人がいるらしく、
「・・・だからァ、鳥居だってば。そう、神社の。駅から人の行く方に歩いてくれば必ず分かるから! 早く来いよ」
とか、
「うん、今着いたとこ。いーよ急がなくって。転ばないで来てネ」
とか耳に入る。
みんな考える事同じなんだ、と思いながら鳥居に背中を向け、階段を上ってくる参拝の人たちの中から優奈ちゃんを見つけようとキョロキョロした。

・・・あ。

来た。
優奈ちゃんだ。
下を見ながら階段を上がってくる。時々鳥居の方を見ている、その何回めかに目が合う。
優奈ちゃんの顔がぱあっと明るくなった。

「の・・能見さ・・きゃ」
「危ないっ」
やっと鳥居まで来た優奈ちゃんが、石畳のでこぼこに足を取られ転びそうになる。
咄嗟に手を出した俺と和叔父さんに支えられ、倒れる事はなかったが、代わりに大きな袖が地面に付いて、運悪く泥水に浸かってしまう。
「あ・・」
悲しげな声の優奈ちゃんに、
「こっちへ」
和叔父さんが手を引っ張った。

「これで少しはいいと思うよ。残念だけど、お参りだけして、帰った方がいい。大切な着物なんでしょう?」
和叔父さんに連れられて行った先は、手を洗ったり口を濯(ゆす)いだりする場所。
和叔父さん、懐から手拭いを出して、着物を挟んで叩き、一度泥を落としたあと、水で湿らせてもう一度同じ事をする。

ココは手水鉢とか、手水舎(てみずしゃ)って言うんだって、それも和叔父さんが教えてくれた。

「はい・・。これ、お母さんの大振り袖なんです。」
「そう・・。それなら余計大切なものだ」
泣きそうな優奈ちゃんに優しい言葉をかける和叔父さん。




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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー10

しばらくして腕をほどき、
「いつから居たんだ? 」
「えっと、夕方。明かりつけたから」
俺の顔を覗き込んでクスリと笑う。
「そんなに前からか? 」
「部屋、温ったかいだろ? 」
「・・そうだな」
初めて気付いたように言う。
「ひろさん、実家に戻って疲れた? 元気ないみたいだ」
「そんなことはない」
「じゃあ、お腹空いた? って俺もまだ食べてないけどさ」
「・・・まだ欲しくはないが・・。 パンが、食べたいかな」
「ん。買ってくるよ。他になんかある? 」
「冷蔵庫にあるのは・・・、確か、日持ちする物だけだから・・・。
一緒に、買いに行くか? 」
「マジで?! 行く!」
並んで買い物、なんてそう出来ないから喜んで、それからやっと体を離す。
今まで俺、ひろさんとくっついて話ししてたんだ。

近くのスーパーへ行き、野菜などをかごに入れていく。
どこも開いてるから‘正月気分’が薄れてなんか今一つ無気分だけど、嬉しい事にかわりはない。
「何作るの? 」
「無難にポテトサラダ。あとは残った野菜で考える」
ふうん、と思いながらついて行く。
パンは、食パン、フランスパンを買い、二人で一つづつ手提げ袋を下げて帰る。

時々肩や腕が触れ合う距離で歩きながら思う。
(ひろさん、何かあったんだ。普段なら外でこんなに近付かない)
こうやって並んで歩くことはプライベートでもあるけど、いつもさりげなく間に荷物を挟んで空間を作っていた。

「疑われる要因は、少ない方がいい」

そう言っていたのに。


「ねぇ、ひろさん」
「何だ? 」
「あのさ・・・」
野菜の皮むきくらいはできるから、と並んで台所に立ち、話すきっかけを探す。
「さっきの続き・・だけどさ」
「うん? 」
「・・・悪い夢見たら、『昨夜の夢はバクにあげます』 って3回言えばいいんだって」
「・・・・・・」
黙って俺を見るひろさんに、
(スベった・・?)
と焦ったけど、
「獏にやるほど悪い夢見たのか? 崇」
「そ・・そーなんだ。途中まではすっごく、最高の初夢だったんだけど邪魔が入って」
「邪魔、って・・、お化けでも出たのか? 」
「おば・・・」
夏でもないのにそんな事を言われ、手まで止まってひろさんをじーっと見たものだから、ひろさんが吹き出した。
「・・っくく・・・っ、おまえ、今の顔・・・」
ジャガイモを持った手の甲で、口を押さえて笑いだす。
(お化けじゃないけどさ・・・)
ひろさんが笑ってくれたからまぁいいか、と包丁を握りなおした。

「ん、うま」
ひろさんと二人で作った食事は、ほかの食事と味が違う。
「どこの家でも作ってる、変わり映えしないものだぞ」
ひろさんはそう言って笑うけど違うものは違うんだ。





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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー11

ホンの2行ほどRな表現がありますが・・・大丈夫かな?  でも、少し下げますね。









この夜は、いつもと違っていた。
あんな夢を見た後だから、ひろさんを感じたくて寝支度をしたあと強請る。
「ひろさん、そっち行ってもいい? 」
「布団が冷たいか? 」
「そうじゃなくて。・・ひろさんの横で寝たいんだ。 いい? 」
目を逸らし、黙ってしまうひろさん。小さくした灯りの中、首筋の白さが仄かに浮かんで、押し倒したくなってしまう。
「ひろさん」
「・・・横に、」
「え? 」
「横にいるだけなら、いい」
「うん」
肌を合わせたらただ横にいるだけなんて出来るわけない、と自惚れて二つ返事でベッドに上がる。温まった布団の間に潜り込み、わざと腕と指を絡ませ密着させた。
いつもだったら、
「何やってるんだ、寝られないだろう」
って言いながら離そうとしていつの間にか・・、になるのに、今夜はひろさんの方から体を寄せて、俺の肩に顎を乗せる。
「ひろさん・・?」
「おまえのこと感じさせろ」
驚いて呼んだら、なんだか切ない声が耳元で聞こえて、空いてる手が俺の胸に回される。
いつもと違うのに体を硬くしたら、手の平が、心臓の上で止まった。
ほうっと息を吐いて。

愛し合おうと言う雰囲気がまるでないから戸惑う。

胸に乗った手に俺の手を重ねると、びくりと震えてから、
「崇・・・、ずっと一緒に居てくれ・・」
囁く。
「いるよ。もちろんじゃないか。俺、ひろさんのこと大好きだって、・・愛してるって、何度も言って・・・」
胸の手が滑ってきて、まだ言おうとする俺の口を塞いだ。
「ごめん、変なこと言って。 おまえの気持は、よくわかってるから」
「・・・だったら、『居てくれ』なんて言うなよ」
塞いだ手をぎゅっと握って口を動かす。
「うん、ごめんな」
本当に済まなさそうに言う声が堪らなくて、
「ひろさん」
握った手を引っ張って抱き寄せ、唇を重ねた。舌を入れてひろさんのに絡ませる、ディープなキス。
「・・っ。・・・、ぁ・・っふ」
でも、零れる声に欲情の色が乗ってない。

ひろさん、どうしちゃったんだ?


縋るような仕草で俺を抱きしめて、けど訳は言ってくれなくて、もやもやしたままの俺が手を出せないでいるうちに寝息が聞こえ、ひろさんは・・眠ってしまった。


「あーああ」
あそこも中途半端に起きたきり。そっと寝顔を見ればどこか子供みたいで、ため息が出た。

こんな、知恵の輪みたいなくっつかれかたしたら、振りほどけない。
(夜中、トイレに行きたくならなきゃいいけど)
それでも、俺にこんな風に甘えて(?)眠るひろさんが愛おしくて、体温を感じながら目を閉じた。

朝になって、自分以外の温かいものが側にあるので目が覚める。

(そっか・・。ひろさんが)

ゆうべとあんまり変わらない姿勢で寝ていた。ただ、ムスコは元気で、ちょうどひろさんの足が当たっていた。
その感触が微妙で、もぞもぞ動いて離そうとしたら、
「・・・ん・・」
ひろさん、さらに俺の方へ寄ってくる。





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『プリズム』

『プリズム』22**新しい年にー12

今日はRが入ります(R-18)。なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。
新井くん、朝から元気ー。





























「ぅ・・あ・・・・」

その刺激に完勃ちしそうで、かと言って気を逸らす方法なんて無くて、とうとう、
「ひろさん、・・・起きて? 」
そっと肩を揺する。
「・・・~~・・・」
唇が動いたけど、意味が通じない。
「ひろさーん、起きてょ」
「んー、 たかし・・・」
寝言のように言われ、どきっとした。
(ヤバいって・・・)
もう、完全に勃ってる。
「・・頼むよ、ひろさん。起きて・・・」
上ずりそうな声を、何とか抑えた。
「・・・・ぁ、・・たかし?」
ようやく目が開いて俺を見る。
「なんでここ・・・、ああ」
不思議そうに俺を見て、思い出した。の顔をする。
「おはよう」
「お・・はよ」
「 ? 崇?」
「あのさ・・、ひろさん。離れてくれない? 」
こんなだし、と、くい、と腰を動かし足に当てると慌てた顔になって、
「あ・朝から何やってるんだ」
その格好のまま言うから、
「・・・も、我慢限界」
燻っていた感情がボッと音を立てて大きくなり、横寝の体を組み敷いた。
「た・・崇」
「ゆうべ、言ってたじゃないか、『おまえのことかんじさせろ』って。ちゃんと感じてよ、ひろさん」
「それとこれとは」
「今日まで休みなんだから」
「けど、挨拶まわ・・・、ん、っ」
喋って開いた口に唇を重ね、舌を入れる。奥へ縮こまるひろさんの舌へ絡ませて吸い、口腔を舐めまわす。
「・・っふ、ぁ・・。んぁ、あ・・っ」
ひろさんの背中に手を差し込み背骨に沿って下ろしていけば、声が漏れた。
「・・したいんだ。 だめ? 」
肘をつき、上体を離して目を合わせ、お願いする。
「~~・・・年下目線で言うな。・・準備だって、してないのに・・・」
ひろさんの顔が赤くなった。
「また俺が洗濯するし」
朝勃ちのひろさんのモノと俺のを触れ合せて揺らす。
「・・ぁ、ばか・・」


ひろさんが出掛けていって、部屋は静かだ。俺はまだベッドの中でひろさんの温もりを追いかけてる。
「でもさー、上手かったんだよな・・・」
思い出すのは、スキンをつける手つきだ。

あれから裸にして、痕をいくつも付けて蕩かしたのに、
「は・・っ、ゃだ・・崇。・・・んあ・・ぁっ、だ・め・・ぇっ」
ここ、まで来て・・言う? 止められ、ない・・って」
二つの熱い欲棒を一緒に握り扱き上げている時、耐えかねて、ひろさんが手を伸ばして俺の手を包む。

「ちが・・ぅっ、・・・待っ・・、せ・めてアレ、付け・・・っ」
アレ、は、スキンの事だ。確かに付けたら色々心配しなくていい。
「したら・・・続けていい? 」
乳首を舐めながら聞けば上気した顔で、濡れた唇で嬌声を上げながら頷く。
仕方なしに手を止め、ひろさんがにじり上がってサイドテーブルから二つ取り出し、淀みなく屹立に嵌めていくのを、じりじりしながら、待った。

そのあと、ひろさんを啼かせて泣かせて、性を吐き出した。





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『プリズム』

『プリズム』23**チョコの行方


「ほんっとひろさんて仕事好きだな」


三日から仕事を始める会社もあるから、とスーツを着て出かけていった、ひろさん。その後ろ姿を見送るのは初めてで、
「行ってらっしゃい」
と言うのもこそばゆい。ひろ、・・じゃない、苑田さん、は、
「行ってくる」
顔を半分こっちへ向けて出て行った。なんとなーく頬が赤く見えたけどわからなかった。
俺は今日までゆっくりできると思ってたから、スーツは持って来てない。
「どーしよっかなァ」
ぐずぐずと昼近くまでいたけど、ひろさんが帰るのは多分、夕方。さすがに自分の部屋へ戻らないと、と思い、メールを入れて鍵をかけて、帰った。


仕事始めの日、出入り口にには恒例になっている、数人の女子が着物姿で出迎えてくれて、全体朝礼がある。
「「「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」」」
「おめでとうございます。今年もよろしく」

普通に通り過ぎ・・・、あ・れ?
「絹里、さん?」
振り返った。視線が合って、にこっと笑う絹里さんに近付く。
「びっくりした。・・・絹里さん、いつもと違って見える」
「そうですか? 恥ずかしいんですけど」
はにかむ絹里さんに、
「そんな。着物も似合ってるし、すごくきれいだ」
女の人って変わるんだね、と話していると、
「明けましておめでとうございます」
後ろから聞き慣れた声が。
「「あ、苑田さん」おめでとうございます」
途中まで二人で揃ってしまうのを、ほかの女子たちがくすくす笑う。
「おはようございます」
「お早う。そろそろ行かないと遅れるぞ、新井」
「はい。絹里さん、それじゃ」


眠気を催す長礼も終わり、仕事に入る。と言っても今日はほとんど挨拶回りだ。
元や、タムラ文具、浦島商事・など。 目標にしてた柏工業まで回れなくて、持ち越しになる。仕事の話だけにはいかない分余計な神経を使ったみたいで、肩が凝っていた。

「つ・か・れた~~」
社内の廊下で鞄ごと両手を上げて大きく伸びをする。その手を下ろす前に、角から賑やかな声で着物の女子たちが現れる。
「あ、新井さん。・・・・・お疲れさま、です」
まっ先に声をかけてくれた絹里さんが、止まってしまった俺の格好に目を見張り、笑いを噛みころす。 麻倉さんや結城さん、ほか二・三人はぷっと吹き出していた。
「・・・新井さん~、笑わせないでくださいー」
「そう、です・・。でも、疲れたの忘れちゃいそう」
「や・・、いや、それほどでも・・」
囲まれてしまって内心狼狽(うろた)えながらそろそろと手を下ろす。そして、聞いてみた。
「・・でも、そんなに疲れてるの? 」
「ますよー。着慣れてないから動きにくくて」
「来客のたびに交替でお茶汲みさせられて、大変だったんです」
「振袖の袂、踏みそうになったり」
大きな袖をひらひらさせる。 確かに、踏みそうな長さだ。
「そうだったんだ。・・・でも、みんな綺麗だし、お客さんも喜んだんじゃない?」
きゃー、と高めの声が出て、
「新井さん、口が上手いー」
「なんかくらっときちゃう」
「ダメよー、新井さんは真希のことが好きなんだから」

え・・っ?

思わず絹里さんを見てしまって、彼女がばあっと耳まで赤くなる。
「ち・違うわ・・・、私が好きなだけ! 新井さんは、私のことなんて・・・」
途中でハッとした顔になり、くるっと背中を向けパタパタと走って行ってしまった。






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本文

雑談のビックリ箱その63

とある番組で、日本の犬が外国でとても人気がある、というコーナーがありました。
それで興味を持ってあちこちに首を突っ込んできました~。


日本犬の特徴は、第一にその外見。 立ち耳・巻き尾、なんだそうです。  言われてみれば、ですよね。
ピンとたった耳、くるっと巻いた尾っぽ。 外国の犬には無い容姿。歩く姿を後ろから見るとかわいい! 近所に真っ白な秋田犬がいて、たまに内緒で餌なんかやってたので(ヲ―イ)、散歩してる時に出会うとワフワフ寄って来てくれます。


性格は、飼い主(主人)や家族、その友人など特定の人間には懐くけど、それ以外には・・、でも、優しく温和。むやみに吠えかかる攻撃性も無く、鋭い感性と賢さがある・・んだそう。
猟犬タイプだから、かしら。躾けは大変でも番犬にはピカイチらしいですよ。

秋田犬とか紀州犬、柴犬、甲斐犬・四国犬・北海道犬(アイヌ犬とも言うそうです)、の6種類の日本固有種は、どの犬種も天然記念物!

びっくり。
おまけにアイヌ犬は、あのCMのおと―さん!  ほえ~・・です(笑)。

そうそう、秋田犬は’忠犬 ハチ公’でお馴染みでしたっけ。  イタリアで、今大モテ。日本よりたくさん飼われているんですって。

小型犬もいいけど、洋犬もいいけど・・、日本のワンコってかっこよくてかわいいですね!


『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*頼みごとー24

そんな和叔父さんが格好良く見えて内心鼻が高かったけど、なぜかチクリと胸を刺すも
のが。
「智、参拝したら送って行ってあげなさい」
優奈ちゃんと会ってから初めて俺を見て言った。
「うん。分かった。
優奈ちゃん、せっかく来たんだし、お参りだけでもしていこうよ。・・ね? 」
「能見さん・・・」

う・わ。
俺を見上げた目が潤んでて今にも泣きそうで。
ど、どうしよう、俺、何すればいい?

おたおたして思わず和叔父さんを見る。苦笑して、一つ頷いた。
「僕は奉納太鼓を見てから帰る。智、いいね? 」
任せるから、と暗に言われた気がした。
「・・はい」
そうだ。優奈ちゃんを守るのは俺なんだから。
「大丈夫だよ優奈ちゃん。  行こう、俺が守るから」
えっと、と俺も懐に入れてあったハンカチを取り出す。と、ついでにスマホもこぼれ出て、電源が入ったのか優奈ちゃんが待ちうけの画面が揺れる。
「ぁ」
「わ、ご・ごめんっ」

びっくり目をして、赤くなった優奈ちゃん。・・・涙は引っ込んだみたいで、良かった。

和叔父さんと別れて、お参りして、帰り道。
「新村?」
すれ違う人たちの中から、優奈ちゃんを呼ぶ男の声がした。
ハッとしてそっちをむく優奈ちゃん。
呼んだのは優奈ちゃんに年の近そうな男で、立ちどまり、驚いた顔で優奈ちゃんを見てる。
「先輩・・・」

「そうか。初詣で、彼氏と一緒だったんだ。それじゃあ断られるよな」
「謙斗、どうしたの?」
「早く行こうぜ、謙斗」
立ち止まったその男の横で、一緒に来ていたらしい男女が優奈ちゃんの’先輩’を促す。
「あ、ああ」
「あの、米原先輩・・。明けましておめでとうございます」
「・・、明けまして、おめでとう。 じゃ」
何だか振り切るみたいに背中を向け、米原謙斗、と言う男は彼らとすぐ人ごみに紛れていった。




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