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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その129


いつもは開けない障子戸やカーテンを全開にする時、いつもと違う時間に部屋に居る時。
一部分だけ妙に明るい場所が出来ます。
「お日さまの光って、こんなところまで届くんだ~」
と思う瞬間。
ついでに、掃除してない証拠――つまり、埃――も見ちゃうんですけど。。
冬は太陽が高い位置まで昇らない分、奥まで光が差し込むんですね。

昔の人はいつ気が付いたんでしょう。
地軸が傾いてる、なんて科学的なことも知らなかったでしょうに、夏は陽が高く冬は低い。年に2回も必ず昼と夜の長さがほぼ同じになる。 などなど。
遺跡の多くも太陽の動きを取り入れて造られている。

太陽がこの星に必要不可欠なのがとてもよくわかります。 もしあの熱と光の塊が無くなったら? 某えむ78星雲みたいに、人類もうる/トラマン化するのかしら。。 カッコイイとも思いますが、スカートは似合わなさそう。


いやいやいや。
なぜこうなったかと言いますと、日曜日にチェックがあるからなんです。
私の住む町、以前伝染病が流行ったようです。そのため一斉に、畳まで上げて掃除したとか。その名残で、一番わかりやすい’窓’がきれいかどうかでお掃除チェックをするんですね~~。

綺麗な窓、私も大好きですが、掃除するとなると、背丈が欲しいっ!!

窓掃除、得意な人いませんか~~。








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ssもの

『こんなカラダに誰がした!?』祭り。 ~万年筆・より。ある一夜~前編

このお話は、リンクしているお友だちのひかるさまのブログから発生したお祭りに参加したものです。 そしてR-18です。

タイトルの 『こんなカラダに誰がした?! 』 は、ひかるさまのブログ(BL-R18+)に記事を読みに行きますと、必ず出ていた某レンタル漫画さんの広告にあったセリフにちかい、ひと言です。そのあたりの経緯はひかるさまのブログにありますので、そちらへも足を延ばして(もしくはジャンプして)ご覧になってください。 
こちら→ BL-R18+(もしうまく飛べなかったら、横のリンクの欄からお願いします。手順になれてなくてごめんなさい)
 あ、今は違う漫画が出ています。これも面白そうでしたよ♪

Rがついてるので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫な方、スクロールしてどうぞ~。


さて、お話ですが、登場人物は2人です。
高木 慶一郎(たかぎ けいいちろう)
崎山 宜秀(のぶひで)                では どうぞ。







































「誰がこんな体にしたんだろうな? 慶一郎」
問いかけに答えはない。ただ、低くくぐもったモーター音と荒い息遣いだけが返ってくる。

「どうした? 良すぎて声が出ないか? 」
尋ねる男の手が動き、背中を撓らせて嬌声を上げた。
「やあっ! ・・もぅ、止め・・。許し」
体の中に入れられた物体が、今は振動だけでなくグニグニと回転まで加えられている。

煌びやかなリングで堰き止められた雄が苦し気に滴をこぼし、達くことが出来ない快感が逆流する。
慶一郎は、必死で理性を繋ぎ止めていた。
スイッチが入ったらどうなるか、十分すぎるほど知っている。 目の前の彼も、自分も。そして彼はそれを待っているのだ。

「今日は馬鹿に頑固じゃないか。こいつのせいか? 」
男の視線が前方に投げられる。そこには、二人を映しだして余りある、壁一面を使った大きな鏡があった。
二・三歩歩き、コン、とノックするように叩く。
「おまえが隅々までよく見える。ここも、・・ここも」
言いながら、鏡の中の裸身に手を滑らせる。手の先はアイスブルーのワイシャツ。
ベストで区切られたゾーンには、濃い青に白い麻の葉模様が散らされたネクタイ。
スラックスに靴、ときっちり着込んでいた。
両手を縛られ吊り下げられた全裸の自分と対照的な姿を見せつけられ、慶一郎
は目を逸らす。
その顎を掴まれ、ぐい、と鏡に向けさせられた。見たくなくて目を閉じたら、
「見ろよ。それともまたギャラリーを呼んで鑑賞してもらうか? 」
「宜秀(のぶひで)・・」
「あの時のおまえの悶えっぷりは大したもんだった」
「あれは・・っ、ん」
抗議の言葉は唇で塞がれ、入り込んだ舌が自分のそれを絡めとる。そのまま口腔を好きなように貪られ、上下二つの刺激に立っていられなくなる。
「んっ、んんっ。む・ふぅ・・んっ。ヴ」
宜秀の手が尻に回り器具を押し込み、体がビクンと跳ねる。射精感がマッハで襲い、快感が苦痛になって責め立てた。

・・・もう、ダメ、だ。

「んっ? 」
宜秀が唇を解放した。気配が変わったのに気付いたんだろう。
俺は糸を引く唾液を舌で切り、さらに唇を舐めて、笑った。
「やっとお出ましか、ケイイチ」
カナ呼びされたケイイチがニヤッと笑う。
「久しぶり」
「ああ」
「解けよ、これ」
おまえを抱いて、服を毟る楽しみが出来なくなるじゃんか、と続ければ、
「相変わらずアグレッシブだな」
宜秀が苦笑した。しながらもまず、リングに手を伸ばす。指先が、まるで棒のように硬く脈打つ雄に触れ、俺は、ハァッ、と息を吐いた。
「フェロモン、全開だな」
「ん・・、よ、せ。限界な、んだ。服が、汚れる・・ぞ」
「構わないさ。ここは行きつけだ、何でも揃ってる」
「あ・そぶな、・・っ! 」
柔らかな二つの果実を手のひらに包まれ、体がくねる。
「出さ、せろッ」
「仰せのままに」
パチンと小さな音がしたようだが聞こえない。それより怒涛の解放感が全身を支配していた。

「・・で、どこなんだ? ここ」
放出して気分が落ち着き、尋ねた。宜秀の家ではないことは分かるからだ。もちろん手の高速以外、器具はすべて外されてる。
「大島ビル」
「ああ、あの」
変態ビルか。と納得。
「変態は無いだろう? 」
「見た目はご立派なのに、こんなもんまで部屋に備え付けてあるんだ。他にどう言えって? 」
自分の手を拘束し、ぶら下げられてるロープを揺する。
その先には小さいながらもクレーンがあり、天井にはレールまで走っていた。
「まァまァ」
口をとがらせて文句を言う俺に、宜秀はワイングラスを差し出してくる。
「手を解けって。飲めない」
「そうだな」

口角が上がってる。つまり解く気はないってことか。






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ssもの

『こんなカラダに誰がした!?』祭り。 ~万年筆・より。ある一夜~ 後編

今日は『プリズム』をちょっとお休み。 土曜日の’お祭り’の続きです。今頃になってタイトルを直したりしましたが、ちゃんと今回で終わります。
もちろんR-18なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。




























「飲ませてやる」
「はいはい」
素直に従い、口移しでワインをもらう。アルコールであっても、水分は嬉しい。
立て続けに飲まされ、ついでのように口腔を撫でられ酔いが回る。
「なぁ、解いてくれよ」
甘え声で言ってみたが、
「ここから見る夜景もなかなかなんだ」
宜秀はきれいにスルーして窓際に立つ。
「おまえも来いよ」
「この格好でか? 行けるわけない」
肩を竦めて、ウィンン、という音に驚いて上を見る。 嘘だろ?
「っと、おい、止めろ」
「俺はおまえと見たいんだ」
無理やり歩かされ窓のそばへ。確かに見応えはあるが、
「外から見られたらどうするんだ」
「そんな手抜きはしてない」
俺の家より安全だからここなのさ。横で言いながら体をまさぐり始める。

立ってスるのをご所望か。やれやれ、だ。


「んぁっ、あ、も・・、くれっ」
「まだだ。もう少し、楽しませろ」
「根性・・、悪っ。ぁ、そこ・・、ひ・・っあ! 」
後孔に潜った三本の指が好き勝手に動き回り、内壁のしこりをランダムに押して声を上げさせる。のけぞって突き出した胸は、ぷっくり膨れた突起を宜秀に噛まれ、吸われ、
ジンと甘痛い刺激を与える。
「いい声だ。俺の中でトップクラスだな」
ボトムのファスナーを下す音が聞こえ、俺の雄に奴のモノが触れてきた。
「・・遊び人、め。・・っあ」
「ふふ、余計な口をきけないようにしてやる」
「ばっ・・、やめ、んああっっ! 」
あろうことか俺の片足を持ち上げ、自分は腰を落とすと熱い剛棒を打ち込んできた。
「あ・・っく、ふ、うッ」
縋りつけるのはロープしかなく、体重を支えるのは片足だけ。不安定な体に力が入って、宜秀の熱を半分ほどでくい締めてしまう。
「力抜、けっ。進めな」
「おまえの、ほう・・こそッ、・・ぅあ」
揺すり上げられ力が抜ける。その隙をついて宜秀がズブズブ・・っと根元まで埋めてきた。
「っ、ははっ。・・無事、着地だ」
「そこ、笑うとこじゃねえ、だろ・・。くぅ」
「文句より、いい声聞かせろよ」
腰を揺らされて顎が上がる。その顎先を舐められざらりとした感触が伝わる。
「アフターファイブシャドー*もなかなか乙だな」
舌が喉を這いながらおりていき、鎖骨のあたりを強く吸われた。
「ば・・っ。痕、付けんな、よ」
「いいじゃないか」
次に耳朶を噛まれ、
「行くぞ」
宣言される。ぞくっと全身が震えた。

「あ・ああっ。深、過ぎ・・っ。宜ひ・で、おまえの、でか」
「この年に、なってまで成長は、してない、ぞっ」
「んあ、回す、・・じゃ、無・・ぃっ」
宜秀が俺の腰を抱えたまま器用にグラインドし、それにつれて欲棒が中をぐるっとかき回す。ポイントを掠められ、俺の雄がクン、と角度を微調整する。それを宜秀の服が擦り、高みへ押し上げた。
「もぅ、達っ・・」
俺の声を聴いて、宜秀のモノが動きながら嵩を増す。内側を押し広げられ白い火花が散った。

「ほら、おまえの服」
「・・動けねえって」

俺が白濁を飛び散らせてすぐ、宜秀も逐情し、シャワーを浴びながら後処理される。
手かせを外され、ぐったりソファにへたった俺に、宜秀は真新しい服を差し出してきた。

「あんだけ俺で楽しんだんだ、服ぐらい着せろ」
「礼もなしでか? 」
流し目で見上げたらしょうがないなと苦笑いする。
「俺にこんなことさせるのは、おまえくらいだ」
一応お前の先輩なんだぞ。と言うが。
「今更。『誰がこんな体にした』と思ってるんだ。鍵までかけて隠していたドアを叩き壊したのはおまえだろ? 俺をこんな風に目覚めさせたのはおまえなんだよ」
ケイイチは妖艶に笑う。
「慶一郎の意識が目覚めたらまた落ち込む。その前に帰りたいんだ。さっさとしてほしいな、先輩」
「承りました、後輩くん」
宜秀は恭しい態度で俺に下着から差し出した。


*アフターファイブシャドー。 夕方になって、少ぅし伸びたひげのこと。


この時慶一郎はとある大学の2年生。普段は地味な学生ですが、スイッチが入ると「ケイイチ」が出てきます。
宜秀はそんな慶一郎を見抜いた2年先輩。私立病院の次男坊。カネと力と実力?のあるお坊ちゃまです。





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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー78

お祭りが終わり、またいつもの『プリズム』に戻ります。  新井くん、苑田の補充(?)も終わって元気にお仕事~。




俺なりに充実したお盆休み明け、あの、社内報担当の三木元さんが俺を捕まえに来た。
「新井さんっ、一体どうゆうことなんですか!? 」
「何のことです? 」

午前の休憩時間に‘お昼は社食に来てください’命令(?)を言いに来ての、お昼。
三木元さん、わざわざパーティションで仕切った一角に俺を連れていく。

そして聞かれたんだ、どういうことか? と。覚えのない俺は言ってることが見えない。
三木元さん、手に持ったポーチから自分のスマホを取り操作して、
「このことで何かご意見は? 」
見せてきた。覗き込むと、
「絹里さんと中畝さん、ですね」
水着を着ている写真。二人で海にでも行ったのだろうか。
「それだけですか? 」
「あ、え、・・楽しそうだな、と」
「くっつきすぎてると思いませんか? 」
「・・別に」
「新井さん! 」
「わっ、は・はい! 」
「あなた、絹里さんと婚約してるんでしょ? どうしてこんなこと許してるんですか!? 」
「こ・婚約・・?! 」
そんな話、してないぞ!
「絹里さん、リングのネックレスしてるのよ? 新井さん以外の誰が指輪なんて贈るのかしら? 」
決めつけたように言う三木元さんだけど、
「俺は贈ってないですよ。中畝さんじゃないですか? 」
と言ったら。
「な・・」
の一文字だけでフリーズ。
「・・三木元さん」
たっぷり一分は固まっていたから心配になって名前を呼んだ。聞こえたようでぶるぶるぶるっと頭を振ると、
「もう一度、言ってもらえる? 」
にーっこり、猫なで声で聞き返してきた。
「俺は、絹里さんにアクセサリーを贈ったことは無いです」
「本当、ですね? 」
「はい」
「・・・分かりました・・」
よろよろと立ち上がる三木元さん。
俺にはなぜ三木元さんがここまでショックを受けてるのか、解らなかった。






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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー79


「あっ、戻ってきた。新井くん! 」
「へっ、は、はい・・、どうしたんですか市島さん」
首をひねりながら仕事に戻った俺を、市島さんが見つけて走り寄ってくる。
「小野山課長はもう行ったよ。君もすぐ行った方がいい」
「ど・どこへ? 」
「双葉工業さんだ。火事に遭って・・」
「火事?! 」
「全焼はしなかったようだが、ずいぶん燃えたらしい」
「解りました。すぐ、行ってきます」
三木元さんのことは頭から吹っ飛び、即座に鞄を持った。
「新井」
中島部長が呼ぶ。
「はい」
「何があるか分からん。午後の予定は調整してから行け」
ハッとする。
そうだ、自分の仕事はちゃんとしないと。
逸る気持ちを抑え、予定を確認、連絡してガバッと音がしそうな勢いで立ち上がった。
「行ってきます」
「ちょっと来い」
もう一度呼ばれ、部長の前に行くと、封筒を渡された。
「行く途中で見ておけ」

電車に乗り、封筒を開ける。
双葉工業さんは隣の個人宅からの延焼で燃えたこと、もう消火していることが走り書きされ、
「見舞いを忘れるな」
と現金が同封されていた。

「見舞い・・。なにがいいんだろう? 」
病院への見舞しか思い浮かばないが、それは違うだろう。
書類をしまいながら考えていたら、横でタブレットを触っている人の肘が当たった。
「あ、失礼」
「いえ」
そうか、検索すればいいんだ。





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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー80

火事の後の話がありますが、フィクションなので色々リアルと違うと思います。ご了承くださいませ。


現場は、まだキナ臭かった。
いや、現場なんて思っちゃいけない。つい刑事もののドラマの気分になってしまったのを引き締める。

「西三階(にしみかい)さん」
「おお、新井くんか」
「・・大変でしたね」
「まあなぁ」
工場は半分ほどが燃えたようで、黒く煤けた鉄筋の柱が燃え残っている中を作業服を着た人たちが片づけをしている。
「あれもこれも水を被って、しばらくは休業だ」
ははは、と力なく笑う西三階さんも作業服が汚れて真っ黒だ。
「あの、これ。良かったら使ってください」
まず差し出したのは、袋いっぱいのタオル。
「百均のやつなんで汚れても大丈夫ですから。それとこれも」
コンビニのおにぎりとお茶。迷ったけど袋に入れた、バターピーナッツ。

大きいレジ袋の中の食品を覗き込みパチクリしたあと、
「おーい! 七塚! 五条! ちょっと来い!」
誰かを呼んだ。
向こうのほうで、うーっす、とか、ほーいとか答えが返ってきて、俺が会ったことの無い人たちがやってきた。
「どうしたんすか? 」
「まだ明るいからもう少し片づけたいんですけど」
「そんなおまえたちに、元気が出るもの、やる」
そらっ、とバターピーを投げる西三階さん。
「わっ」
「え? これっ? 」
咄嗟に受け取った二人が、それが何か分かって目を輝かせた。
「「西三階さん、あざーっす!」」
声まで元気になって、
「もうちょっとやってきます」
と片づけに戻っていった。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その130

ドアの開け方。

ものぐさをしたり、面倒だったり、物を持っていたり。
私たちはそんな時いろんな体のパーツを使います。足だったり、肩だったり、お尻だったり。

以前、ここにUPした猫の一匹は、こんな風に網戸を開けて、「みゃあう~~(開けて)」 と窓の外で鳴くんですよ。
この窓、2階なんですけど? まったくもう・・・。
DSC_0128.jpg
DSC_0117.jpg
DSC_0118.jpg
DSC_0127.jpg

猫の爪って、こんな使い道があるんですね・・・。
ちなみに、猫がいるのは窓の桟。(窓2枚分と網戸、プラスαのスペース。私の中指1本くらい。7cm前後かな?)
現在毛が抜け変わる時期ですが、まだモコモコッとした体形です(笑)。

え? 仕方ないので部屋へ入れましたヨ。足と体を拭いて、’コロコロ’で毛の掃除して。





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー9


文化祭の後は気が抜けたようになる。
十二月に入って、世の中はクリスマスへ向かって盛り上がっていた。俺は優菜ちゃんか
らもらった手袋をしながら内海とファストフードの店に居る。

「っくしゅ」
「どうした、風邪でもひいたか? 」
「いや、きっと、優菜ちゃんが噂してるのさ」
「はいはい、惚気ててください。で、会いに行くのか? 」
「行くよ。クリスマスに」
優菜ちゃん、模試の結果が微妙で落ち込んでいた。メール、電話、Lineでも慰めた
り励ましたりしてたけど、会えないから全部伝えられない。クリスマスならきっと大丈
夫。抱きしめて、キス・・・。

(うわ~~、俺って・・、欲求不満?! )
あらぬ妄想に慌てて両手を振って追い払う。 いや、妄想じゃない、願望だ。
「何やってんの? 智」
「いや別に」
怪訝な顔をする内海に慌てて誤魔化しポテトを口に放り込む。

「・・・遠恋って辛いナ」
はあーっと大きなため息をつき、スマホを取り出した。待ち受けを呼び出し優菜ちゃん
を出して話しかける。
「早く会いたいよー、優菜ちゃん」
「ポテト咥えながら言うな」
「うるさい」
手帳を出して日付を見れば、二十五日まではまだ遠い。

早く会いたい。
会って、抱きしめあって優菜ちゃんの温もりを確かめたい。

それはどこか、不安を感じていたから、だった・・・。



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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー81

「あの、バターピーナツ、良かったんですか? 」
「ん? 」
「あれ、西三階さんも好きだった・・」
「いいのさ。あいつら、俺より動いてるから。俺は気持ちだけもらっとくよ」
言って笑う西三階さんも、さっきより元気になったようだ。そこへ、
「新井くん」
俺を見つけたのか小野山課長が歩み寄ってきた。
「あ、小野山課長。済みません、来ていただいて」
「小野山さん、本当にありがとう。まさか、いの一番に駆けつけてもらえるなんて思わなかった」

え? 一番に?

驚いた顔になる俺へ、
「いえ、本当に偶然です。近くに用事があったものですから。
御社の担当も来たようなので、私はこれで失礼します。新井、頼んだぞ」
俺の肩をポンと叩く。その手が、少し汚れていた。 小野山課長、きっと手伝ってたんだ。
「はい、分かりました」
俺も出来るだけ手伝おう。
事務所のほうは燃えていなかったので作業服を貸してもらい、現場のほうは手を付けられないから、会社の人たちが燃えないように持ってきた色々な物を分けたり積んだりするのに手を貸した。

気が付くと陽が傾いてる。首に巻いてたタオルも汗で湿って腰も痛い。
「新井くん、もういいよ。ありがとう」
「そう、ですか・・。 はい、じゃあ」
声をかけてくれた西三階さんに失礼しますとお辞儀して、帰ろうとした。

「新井! 」
ドキッとして声の主を見る。

苑田さん・・。 どうしてここへ?






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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー82


「・・苑田さん、あんたまで来てくれたのか」
西三階さん、目を丸くし、ぐすっと鼻をすすった。
「以前の担当でしたから。大変でしたね」
「ありがたいねえ、名賀都商事さんは・・。ひとまず火も消えたし、あとは処理があるだけだよ」
「私たちに出来ることがあったら、何でも言ってください。こいつに」
そう言って軽く俺の頭を小突く。
「ははっ、そうだな」

笑う声を聞いて俺もどこかほっとする。そして、作業服は借りたまま、苑田さんと帰ることになった。
「・・あれ?曲がるのこっちですよ? 」
「ちょっと火元の家に寄っていく」
「火元? 」
頷いた苑田さんにつられて、一緒に歩く。

火元の家はシニアの夫婦が住んでいたようだった。
焼け跡を呆然と見ている男女がいる。おそらくこの人たちがそうだろう。
「こんにちは」
苑田さんの呼びかけに、びくっとして振り返る。
「この度は、大変でしたね」
「あ、ああ」
奥さんだろうか、女の人が俺を見て、
「申し訳ありませんでした・・っ」
と深く頭を下げた。。
「私たちの不始末でお宅まで火がいってしまって・・」
双葉工業の人だと勘違いされてる。
「いえ、俺は」
「どうぞ頭を上げてください、名取さん」

え? なんで苑田さんこの人たちの名前、知ってるの? 

びっくりしてる俺の横で、
「ご自宅、全焼されたと聞きました。この先色々ご不自由があると思いますが、どうかお気を落とさず」
ささやかですがこれを、と持っていた紙袋を差し出す。
受け取れない、と断ろうとするご夫婦に、今必要な物だけだからとご主人の手に渡して。
「・・ありがとうございます」
ご主人も奥さんも泣き笑いの顔になった。


「ただいま戻りました」
「おう、ご苦労」
「ご苦労さま、新井くん。報告、頼むよ」
「はい」
会社へ戻ると、即座に声がかかる。ひとまず要点だけの報告をして、書類で出すために机に戻った。




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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー83


双葉工業は、『元に戻るまで二・三か月かかる』らしいと西三階さんから連絡があった。火元の出火原因は漏電だったとのこと。
「しばらくは手続きやらに忙殺されるから、取引は出来んかもしれんよ」
「そうですか・・。でも、元気になったらまたお願いします」
「もちろん」

パソコンに向かい、スケジュールを組みなおす。
こんな突発的な変更はない方がいいんだけど、万が一がある、ってことは忘れないようにしないと。

(そういえば、丸山君、どうしてるかな・・)
交通事故だって突発だ。もしそうなったら、仕事は誰かに頼まないといけなくなる。
ひょっとしてこのパソコンも開かれる。その場合も想定しないと。
(バックアップ、ちゃんとしとこう)


俺が双葉工業さんで頭がいっぱいになり、周囲に目が向かない間に社内では、嵐の予感が始まっていた。

「新井」
「あ、北森。・・どした? 」
朝のロッカールームで、北森は俺を待ち構えていたらしい。
「どしたもこしたも。。・・ちょっと来い」
「おまえの’ちょっと来い‘には用心が・・」
「いいから来い」
胸ぐらをつかまれそうな勢いで腕を取られ、隅へ引っ張っていかれた。






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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー84



「おまえ一体何してるんだよ」
頭から湯気でも出そうな北森が俺に詰め寄ってくるが、
「何って、仕事」
理由がわからない俺はそれしか答えようがない。
「違ーう、絹里さんだっ。中畝さんと三人で食事とか休みの間デートしてないとか、あれ、ホントなのかっ?! 」
「あ・・、うん」
「だーーっ! あいつ、絹里さん狙ってるって言ってるんだろ! 気を抜くなよ。取られちゃうぞ! 」
「北森、三人で食事とか、いつ知ったんだ? 」
内緒にしたわけじゃないけど、食事とデートをしてないことの時間差が無いのを不思議に思って尋ねると、
「社内報だよっ。 ・・おまえ、見てないの? 」
「全然。仕事で忙しかったから」
はーーっ、と脱力しつつため息ついて、
「それは聞いてる。おまえの担当してるどっかの会社が火事になって、しばらく取引停止になってるんだろ? けどさ、それと彼女の話は別だろ? 」
おんなじ会社なんだから、会えなくても電話やlineで連絡取れよ、と疲れたように続ける。

北森の話してくれる情報は、色々突っ込みたい点があるけど、
「分かった。ひとまず社内報見てみるよ。ありがとな」
だからさ、落ち着け。そんな顔で仕事するなよ。と肩を叩いて礼を言い、営業のフロアへ行った。
「よーっく見て、焦れ」
というエールを受けながら。

社内報を見たのは、昼。
弁当を買ってきて、パソコンを見ながら食べた。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その131 と、お知らせ。

こんばんは。

地震の報道を見るたび、心が痛みます。そして、助け合う方々に何かできないかと一人で悶々・・、いえグルグル考えてしまいます。
せめて心だけでも寄り添ってあげられたら。 そんな気持ちで募金箱に寄付してます。

ですが、
「あ、家具を金具止めしてない」 「非常食、買い置きしてない~」 「靴とか置いてない・・」 などなど。 用心や備えを忘れがち。。
だめですね。
大切な物も持ち出せるようにしておかないとね。
パソコンの中身は、見られたくないものですけど必要な物。。 困った (いや、頭の中にはあります。でも、あらすじだけ。。ははは


そして、あまりうれしくないお知らせです。
私が今使っているパソコン、ケーブルでネットに繋げています。 そのケーブルの調子が・・・、悪いんです。
ネットに繋がらない。 繋がってもしばらくしたら、、プッツン。
明日の土曜日、修理できるか頼んでみます。 結果は未定。。。

ごめんなさい。不定期な更新になりそうです。






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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー10

嘘みたいに暖かい日、俺は優菜ちゃんへのプレゼントを買いに出かけた。夏に見た優菜
ちゃんは短い髪だったけど今は少し伸びてる。
「髪飾りがいいかなぁ、それとも・・」
ふと目線がアクセサリー売り場に向く。選んでいる人は男女を問わず、真剣だったり楽
しそうだったりだ。
一組のカップルが店員と話をして、何かを取り出してもらってる。ネックレス、かな?
首につけてもらって、顔がぱあっと輝いて嬉しそうに笑う。

決めた。俺も買おう。

「・・何かお探しですか? お客さま」
「あの、はい。プレゼントしたいんですけど」
何をどう見ていいのか分からず立ち止まってしまったら、店員さんがニコニコ寄ってき
た。
(店員さんはプロなんだから頼まないと損だよ)
和叔父さんの言葉を思い出し、頼んでみる。年から予算からあっという間に聞きだされ、
「それならこのくらいがいいと思いますよ? 」
三・四本のネックレスとペンダントをお盆のようなものに並べて出された。

店には目眩がするくらいの数があるから、絞り込んでくれたんだろうけど、目移りして
決められない。
汗まで書いて睨んでいた。すると、
「お客さま、一度目を閉じて相手の方を思い浮かべて、お決めになってください」
アドバイスをもらう。

優菜ちゃん・・・。

目を開け、
「これ、ください」
と一つを指さした。


クリスマスイブ。俺はポケットの包みを確かめながら、優菜ちゃんとの待ち合わせ場所
へ向かっていた。
「プレゼント、喜んでくれるかな」
電車の窓に映る自分に話しかける。会ったときを思うと、自然とほおが緩んできた。


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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー85


読みに来てくださってる皆さまへ。
パソコンのネット接続ですが、今日、業者の人に来てもらって一応直りました。  どうやら私、パソコンに舐められているようです。
詳しい人が来るとサクサク動いて、何の異常も見せないんですよーー!  悔しい。
でも、ちゃんと動くので良しとします。  誰か躾の出来る人、いないかなあ。。

1日飛んでしまいましたが、今日からまたよろしくお願いします。 m(__)m    では。



俺と絹里さんのことは、小さい記事だった。それでも、

## ライバル登場! 彼は戦いに勝てるのか?! ##

なんだこりゃ、みたいな見出しで俺と中畝さんが絹里さんを巡って争ってる、らしいと記事が書かれている。
「・・中畝さん、大丈夫かな」
思わず呟いてた。 しかし、中畝さんを心配してる暇がなかったのは俺の方だった。

翌朝、エレベータから営業のフロアに出た途端、
「新井さん。来てください」
今度は待ち構えていた女性たちに小会議室へ連行される。

「訳を聞かせてください」
呆気にとられ、気が付けば三人もの女の人に詰め寄られてた。思わず鞄を両手で持って盾代わりにしてしまう。
「あ、の。訳、って? 」
「社内報ですっ」
「私たち、三木元さんが記事にしたから絶対ゴールインだと思ってたんですよ。どうして中畝さんが割り込んで来るんですか? 」
「真紀が中畝さんの方に向いたらどうするんですか? 」
「新井さん、もう一生絹里さんみたいな人には会えないわよ。しっかりしなさい」
絹里さんの友達二人と年配の女性が口々に言ってくる。
(いや、そうなるようにしたのは俺で・・)
口の中でもごもご。

言いたいことを言ってすっきりしたのか、
「新井さん、絹里さんとはどうなの? 」
と、年配の女性が改めて聞く。 確かこの人は、・・小森、じゃない、小林さん、だ。北森が何か言って・・、あ!
(総務のお局さん・・!)
うっかりしたこと言えない。絹里さんに迷惑がかかる。
「新井さん? 」
「えーと、ですね。俺と絹里さん、今ちょっと、冷却期間を・・」
「喧嘩したんならあなたから謝りなさいよ、新井さん。絹里さんはいい子なんだから」
ずい、と迫られて、
「は、はい」
「三木元さんのジンクスも破らないであげてね」
「ジンクス、ですか? 」
「ええ。三木元さんが社内報に載せたカップルは必ず結婚してるの」
「・・・そうなんだ」

なら、絹里さんは必ず結婚できて、きっと幸せになる。





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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー86


それを自分に当てはめることはなかったが、気持ちが顔に出たんだろう、小林さん、満足そうに
「じゃあ、私たちは行きますから。絹里さんを頼みますよ」
麻倉さん、結城さん。と後ろの二人を促し出て行った。
「はあ~~っ」
壁に背中を押し当て、ため息をつく。朝から、精力持っていかれた気がする。
「女の人って、怖い」

余計なストレスがかからないように、と、昼飯は外に出た。はずだったが。
「新井くん? 」
「中畝・・さん? 」
回転すしの店で、出会ってしまった。
「・・・やあ」
「す、すいません、会おうと思ったわけじゃ」
「いいよ。君がそういう人じゃないのは知ってる。これから(食べるところ)? 」
「はい」
中畝さんの隣は空いてる。話をしてるうちに片側が埋まり、後ろから知らない女性が、
「あのー、そこ、空いてますか? 」
「いえ、座ります」
「・・そうですか」
残念そうに言うのへ俺の腹の虫がぐうぅ、と答え・・、くくくっと笑われた。

「社内報、見たよ」
「あ、はい」
寿司ネタや文房具で話が弾み、昼休みが終わるころ、中畝さんが切り出す。
「あんなふうに書かれるとは思わなくて。悪かった」
「いいえ。俺も、中畝さんのところに行くなんて考えてなかったですから。間違いじゃないですし」
社内報には三木元さんが中畝さんにインタビューしたのが載っていた。
「あの人(三木元さん)、刑事にでもなった方が良かったんじゃないか? 」
根掘り葉掘り聞かれたのか苦い顔になってる。
「押しも強いです」
交際もしてないのに、あっという間にカップルにされたのを思い出してたら、中畝さんが、
「ひょっとして、正月の社内報」
「先走りすぎ、っていうか見切り発車っていうか。交際だってしてるかして無いかの時期だったんです」
決めつけられちゃって、と言う俺も苦い顔になってたんだろう。
「あのひと相手じゃ太刀打ちできないよ」
同情されてしまった。





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『プリズム』

『プリズム』27*知られてもー87


社内では、俺と中畝さんへの応援合戦が始まっているらしい。
社食に行くと、どこからともなく 「ほら、あの人」 「えー、そうなの? 」 なんて声が聞こえ、同期に会うと、 「頑張れ」。

「大変なようだね」
「市島さん~」
今日は一日デスクワーク。社食空いてるテーブルが無く、トレイを持って立ち止まっていたら後ろから声をかけてくれたのが、市島さんだった。
「良かったー、一緒にご飯食べてください」
「いいよ」
落ち着ける場所があるんだ、と市島さんが教えてくれ、連れ立って行ったのはコーナーを作っている植え込みの向こう側。
「ここはパッと見、席が無いように見えるんだけどちゃんとあるん・・、だ」
「市島さん。・・新井? 」
先客で居たのは、苑田さん。
「お邪魔かな? 」
「いいえ、どうぞ。しばらくぶりですね」
「うん」
以前見た市島さんのように、サンドイッチを食べながら書類を見ていた苑田さん。市島さんが眉をひそめて、
「苑田くん、そういう食べ方は体によくない」
と言ったものだから、つい、吹き出してしまい、二人に怪訝な顔をされた。

三人で、同じテーブルで食事する。自然、グループ営業したことを思い出す。が、
「新井くん、中畝くんとライバルなんだって? 」
市島さんに振られて噎せた。
むぐっ、げほごほとなるのを、苑田さんがテーブルに置いてあった紙ナプキンを取ってくれる。
「あ・ありがと、、ごほ」
「ご、ごめん。驚かせるつもりじゃなかった」
「だいじょ・・ぶです」
ごほ、と最後に一つ咳をして落ち着く。苑田さん、くすっと笑って、
「社内報のことは俺も見ました。色々言われてるようですけど、本人たちのことですから静観する方がいいと思ってます」
「そうだね。僕もそう思う。新井くん、僕は中立の立場でいるから」
「ありがとうございます」
苑田さん、は、最初から知ってるけど、市島さんにこんな風に言ってもらえるとなんだか安心する。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その132

電話器に思う。

昭和生まれの私は、ダイアル式・黒色の固定電話から知ってる世代です。
電話BOXも、全面スケスケではないBOXを知ってます。


カメラも、パソコンの機能までも相乗りして、 「親亀の背中に子亀が乗って そのまた背中に孫亀乗って」 な状態の電話器。
平成になったあたりからどんどん どんどん薄く小さく軽くなっていき。、変化の速さに遅れまいと頑張ってるのですが、なかなか追いつけません。
それに、時々、「あのさー」 「このお肉なんだけど」 と背後で聞こえ、(私? 私に話しかけてるのっ?! )と慌てて振り向き、
「あ。。電話してるんですね」と呟く気まずさ。
ぐーぜん目が合おうものなら、 「この人、何やってるの?? 」みたいな顔されて。 可能ならダッシュで逃げたい・・・。

そういえば、アフリカのマサイ族の皆さんも持ってるそうです、携帯電話。
「あ、そうか! 」な使い方は、懐中電灯代わり。スイッチ入れれば、ディスプレイがしばらく点いてるから、電気の無いくらい家の中、i探し物をするのに便利、だとか。

公衆電話も減りましたね。
充電中で忘れて出てきたりした時探すんですけど、なかなか見つからない。あっても、番号が思い出せない。
いざ、ってなったら頼れるけど、肝心な時に小銭が無かった! も。

この先、どうなっていくんでしょう。 
親指と小指を立てて耳の近くまで持っていけば ’電話’ だと判る仕草も、無くなるのかな。
糸電話が恋しい・・・。






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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー11

駅に降りるといきなり、
「ふぁっぴぃ、クリスマス~~♪ 」
「おい、こんなとこで歌うな、酔っ払い」
とよろめくおじさんをオジサンが支えてる。オトナになるとお酒の付き合いが増えるから、と横目に見ながら階段を下りる。
まさか、これが前兆だったなんて。

足取りも軽く改札を抜け、待ちあわせ場所へ、
「あれ? 」
あの子・・、優菜ちゃん? 
男たちの間にいる女の子が優菜ちゃんに見えて急ぎ足になる。と、
「止めろって言ってるだろ! 」
「きゃあ! 」
「ゆうな! 」

間違いない! 

「優菜ちゃん! 」
俺が駆けつけると男たちがビクッと振り返り、
「い、行こう、か」
「お、おう」
「ちぇっっ、男付きか」
興ざめしたような顔で言う。 赤い、酔った顔の男たちだ。

「智さん・・っ」
優菜ちゃんが彼女を庇っていた男から離れ、俺にしがみつく。彼らが立ち去るまで、震える優菜ちゃんを抱きしめていた。

「もう、大丈夫だよ」
「・・は、い。こ・わかったです・・」
こんな場所で待ちあわせたのが間違いだったかもしれない。
俺の腕の中で、ハーフコートをギュッと握りしめてる優菜ちゃんの頭を撫でながら思ってると、
「あんた、もうちょっと考えろよ」
棘のある声がすぐ横でした。
思ってることを言い当てられ、ムッとしながら横を向くとそこに居たのは。
米原謙斗・・だ。



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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手

「済みません、お願いしま・・」
総務へ書類を出しに行ったら、たまたま手がすいていたのか、「はい」 と返事して、やって来たのは絹里さん。
「ひ、さしぶり」
小声で言うと、
「そうですね」
同じように小声で返してくれて、ニコッと笑う。

いいなあ、この笑顔。

手続きを頼み、帰りがけ、ふと襟元に目が行った。三木元さんの言葉を思い出したからだ。
【絹里さん、リングのネックレスしてるのよ? 新井さん以外の誰が指輪なんて贈るのかしら? 】
今は、してないのかな、リングのネックレス。
「何か? 」
「あ、うん、ネックレス・・・」
立ち止まってる俺に不思議そうな目を向けられ、ぽつりと言うと、頬が赤くなった。
「もう知ってるんですか? 」
「三木元さんに、聞いたんだ」
アッという表情になる。それから、
「ちょっと待っててください」
って自分の机に戻ると何か書いて、
「お待たせしてすみません。これ、お願いします」
そう言ってメモ用紙を手渡された。チラチラ俺たちを見てる人もいるから、
「はい、分かりました」
と受け取り、部屋を出た。

メモには、
『お話したいことがあるので、都合のいい時を教えてください。私はこのどれかなら大丈夫です』
とある。
社内で話をすると、また言われるから外がいいな。と俺も自分のスケジュールを見るため手帳を取り出した。


土曜日のお昼近く。俺は絹里さんを待っていた。
携番を消去してはいなかったので、メールでやり取りして決めたホテルのティーラウンジ。






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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-2


このホテルの売りの庭園が見下ろせて、BGMは小鳥の鳴き声。どちらが先に来てても楽しめると思ったんだけど、どこかの女子会があるらしく時おり、キャー、と言う声が聞こえる。

「新井さん」
絹里さんの声に振り向くと、悪戯っぽい笑顔で、
「あの人たちの側(そば)が良かったですか? 」
「違うよ、賑やかでつい見てたんだ」
「苑田さんに言いつけますよ」
「うわ、それは勘弁して」
正面に座る絹里さんに手を合わせる俺。
「言いません。でも新井さん、本当に苑田さんには弱いんですね」
「絹里さん~」
くすくす笑われた。

「話って? 」
「これ、です」
注文した物が来て絹里さんに尋ねると、襟元に手を入れ、何か引っ張り出す。
「それ・・」
細い銀の鎖の先に、指輪が通っている。
「うっかりつけたまま会社に行って、みんなに聞かれたんで今は持ち歩いてるんです。でも、新井さんには見てもらいたくて」
ネックレスから指輪を外す。
「触って、いい? 」
「どうぞ」
広げた手のひらに置かれた指輪は、よくドラマで見るような石のついてるものじゃなくて、シンプル。それに、
「これって、絹里さん(自身)の? 」
「いいえ。祖母から預かったんです」
やっぱり。表面の模様がずいぶん薄い感じがしたんだ。指輪自体もすり減ってる感じ。使い込んでないと、こうはならない。
「預かった・・、て? 」
「試してみるといいよ、って言って、貸してくれたんです。私が、自分の気持ちが分かるように」
どういう意味か聞こうとした。その前に、
「新井さん、指にはめてみてくれませんか? 」
絹里さんがボールを投げてきた。





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本文

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-3

ものすごい変化球に、思考停止状態になる。
鸚鵡返しに聞いた。
「はめる? 指に? 」
「はい。お願いします」
絹里さんは真剣だ。だったら俺もちゃんとしないと。指輪を取り、入りそうな小指に通す。
きつくて根元まではいかなかった。それでもじいっと見てみる。

指輪をしてる俺の手。 結婚したらこんな風になるんだ。指は違うけど。
会社の、何人もいる既婚者みたいに、惚気たり愚痴ったりしながら指輪を撫でたりするんだろうか。
ひろ・・、範裕さんとは出来ないけど。  あ。
同じ時計をしてるんだった。

そこまで考えが行ったとき、堪え切れないように絹里さんが吹き出し、ハッと気が付く。
「新井さんらしいですね。こんな時、女の人の指にはめるんじゃないんですか? 」
「え? そ、そうなの? 」
慌てて抜こうと、ぐいっ、とやったら関節に引っかかって、痛い。絹里さん、笑いながら、
「ちょっと待ってください」
バッグからチューブを出す。
「ハンドクリームです。手、動かさないでくださいね」
クリームの滑りで今度はするする指から抜け、軽くぬぐって差し出された指にそっと通す。
絹里さんの指は、細くてしなやかで、柔らかい。
「・・・絹里さん。犬に噛まれたのって、こっちの手? 」
「どうして、知ってるんです? 」
驚く絹里さんに、中畝さんから聞いたと答えると
「そんなことまで話してるんですか? 私のこと」
拗ねたような怒ったような顔になったから、
「いや、つい。。話の流れで、どっちがよく知ってるか、ってなって・・」
なぜか、ごめんなさい。と謝っていた。絹里さんから返ってくる言葉は無く、怒らせてしまったかとそろりと顔を上げる。
「怒ってません。
新井さん、私の手を握ったまま謝るんですもの。怒れないじゃないですか」
「え・・。うわっ! ホントだっ。ごめ・・マジでごめん! 」
おたおたしながら手を放し、意味もなく手をバタバタと振った。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-4


「指輪って、特別な意味があると思うんです」
紅茶を飲みながら絹里さんが話し出す。
「そうだね。俺はしたことない・・、出来なかったけど、給料の三ヶ月分、とか言うし」
「サイズもあるんですよ」
「そうなの? 洋服みたいな感じ? 」
「はい。祖母は『昔仕事をしていたから、指が太くなってしまってね』と言ってました。それでも私より細いんです。ほら」
改めて見せてくれたのは、指輪が入りきってない薬指。
「じゃあ、取ろうか? 」
静かに首を横に振って、
「これで帰ります。祖母に返さないと」
「そっか。大切な物なんだろうから、その方がいいね」
「・・・ええ」
不思議な微笑みで頷き、指輪をした手の上に手を重ねる。

「今日はありがとうございました」
ロビーまで降りてきて、お辞儀をされた。
「お礼を言われるほどじゃないよ。俺だってゆっくり話をしたかった。
俺は仕事で外回りもあるけど、絹里さん、ずっと社内に居るから、嫌な思いしてたんじゃない? 」
黙って小首を傾げるだけの絹里さん。何も言わないのは、悪口になりそうで言いたくないのかも。
「・・中畝さんと、出かけたりしてた? 」
話題を変える。
「それも聞いたんですか? 」
「こっちは三木元さんから」
はあ、とため息をついて、
「皆さん、暇ですね」
「社内報効果、ってやつ、かな。それに絹里さん、人気あるし。俺、恨まれたらしい。社内の独人男たちに」
「じゃ、今度は中畝さんの番になりますね」
「しょうがないよ。ライバルに勝つんだもん」
そこまできて、可笑しくなって、二人で笑った。



「お祖母ちゃん、指輪、ありがとう」
「どういたしまして。 役に立ったのかい? 」
「とっても。新井さんがあんなことするなんて思わなかったけど」
その時のことを話し、二人でくすくす笑いあう。
「・・いい人だったんだねえ」
「うん」
祖母の、過去形の言い回しに、素直に答える真紀だった。





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お知らせ

お知らせです。 連休中のブログについて。

明日っからGW! になってしまうんですね。  うっかりしてました。

明日は祝日だったー! という訳で今日、お知らせしないと、と思いまして。 日曜 ・ 祝日はいつも通りお休み。ただ、家の都合もあって、流動的。
4/30、 5/2 はOPEN予定。 5/6 ・5/7  が微妙です。

読みに来ていただく皆さまにはご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。


こちらでは田んぼに水が入り、連休はあちこちで田植えが始まることでしょう。 蛙も鳴きだしました。
ビーチパラソルを差した田植え機などが見られるなー・・・。
麦畑は穂が出そろい、風に揺れてます。 躑躅、藤、花水木など、いろんな花も咲いてます。

みなさまのところはどんな風景でしょうか。    では




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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー12


「こんな日に女の子一人で待たせるなんて危ないじゃないか」
「俺は、待たせたつもりなんてない」
「だけど絡まれてた」
「それは」
言い争いになりかけたとき、
「先輩、もういいですから。あの、ありがとうございました。 私、もう大丈夫ですか
ら」
俺から離れた優菜ちゃんが、あいつに丁寧に頭を下げる。
「・・うん、分かっ、た。俺はいらないな」
「そんなんじゃ・・」
「悪い。言い方、変だった。ちゃんと守ってもらえよ」
優しい顔と目で優菜に答えて、米原は背中を向け改札へ向かった。 

え? この駅で降りるんじゃないのか? 

「・・優菜ちゃん」
「あ・・、先輩の駅、もう三つ先なんです。今日偶然会って、私が駅で待つ話をしたら、『危ないから来るまでいてやる』って言って。 遠慮したんですけど、電車の中で酔ってる人がいて怖くなって」
「・・・そう」
話を聞いてるとなんだか胸の中に黒いものが広がっていく。

これ、嫉妬だ。

「じゃあ、行こうか」
「はい」
優菜ちゃんに気付かれないようにするのが精いっぱいだった。





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