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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-5


九月にも連休がある。今年は三連休や四連休になるところが多く、シルバーウィーク、と呼ばれてる。ゴールデンウィークに対抗(?)してのことらしい。

母さんからメールが来た。

― また見合いとか抱き合わせてたら、帰らないよ」
電話でそう返事すると、
― 今度は大丈夫よ。ただの親睦会」
― 親睦会? 」
― そう。地域のコミュニケーションを図る、って言うの? 新しく来た人たちとの交流する会よ。崇が来ても全然平気だから」
― うーーん」
― そうそう、お父さんも行くから、うちのご飯は無いわよ」
― はあ? そこで一食浮かせるの? 」
― 当然」
どうするかなあ、と考えて、
― 行く」
父さんと気まずい感じで分かれたから帰るのが億劫になってたけど、そういう場所で会うならいいか、と思って承諾した。


場所は地域の公民館。焼きそばやBBQをしながらお喋りする。
連休の2日目でもあり、開始時間には間に合わなかったけど、俺よりあとから来る人もいてホッとした。見回す視線の先に父さんが焼きそばを作ってる人たちのそばにいる。

「こんにちはー。あなた、初めて? 」
知らない人が話しかけてくる。
「こんにちは。はい、初めてです」
「そう。私は三回目くらいかな。今日はお天気だから外にも出られるけど、雨の日は中だからぎゅうぎゅう詰めになるのよ。
食べ物はテーブルに置いてあったりするけど、基本、セルフだから」
ほら、あそこにお皿とかあるわよ。と教えてもらってついていく。





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー13


あんまり遅くなるとまた酔っ払いに出会うかもしれない。そう思ったら時間が気になり、せっかく優菜ちゃんと食事してるのに楽しめない。

「智さん、聞いてます? 」
「っあ、うん、おいしいね」
俺の答えに優菜ちゃんのほっぺがプッと膨れる。
「違います」
「・・ごめん。ちゃんと聞いてなかった。何を言ってたの? 」
「別に。いいです」
フォークをぐさっと肉に刺して口に入れる。 やばい、怒ってる。
でも、怒った顔も可愛いんだよな。 ・・・って、そんな場合じゃない。
「優菜ちゃん」
返事が無い。黙ったまま食べてる。
「ごめんなさい。こっち、向いて? 」
フォークもナイフも置いて頭を下げる。 と、くすっと笑う声。
「智さんって、つむじ、二つもあるんですね」
「うん、そ・・、(優菜ちゃん、笑ってくれた? )」
がばっと顔をあげたら、
「私も、ごめんなさい。せっかく会いに来てくれたのに」
ぴょこんと頭を下げて言う。わー、髪の毛に天使の輪がひろがってる。
「俺の方こそ。駅から降りてすぐ優菜ちゃんに会いたかったんだ。けど、もっと考えればよかった。
悔しいけどあいつの言う通りだよ」
「あいつ・・って、先輩ですか? 」
「俺が最初から守ってあげたかった」
俺の言葉を聞いて、優菜ちゃんの頬が染まる。 抱きしめたくなった。




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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-6


「父さん」
「お、来たか。焼きそばもらうか? 」
「うん。あ、お願いします」
「どうぞどうぞ。新井さんの息子さん? 」
「はい、そうです」
「いや~、助かってるんだ。新井さん、腕がよくって色んな物作ってもらってさー」
「それほどでも」
父さん照れてる。でも、父さんの腕は俺だって良く知ってる。
「父さん、作ったものが人に喜んでもらえるの、嬉しいんです。これからも頼んであげてください」
「こら、おまえが言うんじゃない」
「おっと」
焼きそばの皿をもらいながら父さんのげんこつを避ける。
「はっはっは、仲がいいんだ」
焼きそばをくれた人はそれを見て楽しそうだ。

「こっちで食おう」
「うん」
二人で座れる空きのあるテーブルに行き、腰を下ろす。
「一応、乾杯な」
父さんが缶を出してきたのでこつんと合わせた。アツアツの焼きそばや乾き物を食べながら、
「今日は晩ご飯なしだって母さんが言ってた」
「ああ、家ではめったに食べないものをたくさん食べるつもりだから、帰ったらお茶しか出さないって宣言されたよ」
「じゃ、おなか一杯にしないとね」
お見合い話のあと帰ってなかったから(また見合いの話が出るかと)内心身構えてたけど、拍子抜けするくらい出てこない。安心して食べてたら、伏兵がやって来た!

「新井さん、こちら、息子さん? 」
あ、さっきの。
声をかけてきたのは、俺を案内してくれた・・、おばさん。と言っても俺より年上なのが確実なだけ。
「ええ、木上(きのうえ)さん」
「さっきは、ありがとうございました」
案内してもらったんだ、と説明すれば気にしないでと返される。そしてちょっと失礼と横に座りじいっと俺を見て、
「あなた、お名前は? 」
「崇です」
「いいお名前ね。ご兄弟は? 」
「いません」
「・・そう。あのね、まだしばらくここにいらっしゃる? 」
「は? 」
「そう・・、三十分くらい」
「います、けど」
「分かったわ。ありがとう」
それだけ言ってそそくさと席を立つ。 何なんだ。




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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-7

「父さん、あの人・・、木上さんって人、知ってるの? 」
「あいさつする程度の知り合いだ」
「俺のことじーっと見てたけ・・・」
「よっ、新井さん」
「おお、門脇さん」
俺の話を遮ったのは、父さんの飲み友達だ。
「奥さん放ってていいのかい? 」
ほら飲め、と缶ビールを差し出しながら言う。
「もう飲んでるよ、息子と」
「ほっ、そうか。・・ほんとだ、崇くんだ。久しぶり」
「こんにちは」

お腹がいっぱいになるころ、木上さんが誰かを連れて戻ってきた。
「ほら、この人よ。どう? 」
「まあ本当。さすがねえ木上さん」
言いながら、おばさん二人が前のめりに俺の横に座る。
「な、なんでしょうか」
勢いに押されて体が後ろへ泳ぐ。
「ね、崇さん。あなたまだ独身でしょ? こちら枚谷さんのお嬢さんとお付き合いなさってみたら? 」
こんな女性なの、と写真まで見せられる。
「あの」
「この方、長女さんなんだけど、妹さんがお家に入られるから心配しなくていいのよ。ね? 牧谷さん」
「そうなんですよ」

こ、こんなところでまさかの見合い??
驚きすぎて声も出ない俺に目もくれず話は進んでいく。

「確か今日は夕方ならいらっしゃるのよね? お嬢さん」
「ええ。親睦会が終わったころならちょうどいいんじゃないかしら」

「ま・・待ってください。俺は」
「独身ですよね、新井さん? 」
俺の言葉を完璧スルーして、木上さんは父さんへ顔を向ける。
「はあ、まあ」
父さんまでのまれてる。
「ほぉら、これは運命よ! 」

冗談!





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-8

「良かったわねえ、牧谷さん」
「ありがとう木上さん。式にはぜひいらして」

「お断りします。俺には好きな人がいて付き合ってますから」
思わず言ってしまった。
いまにも手を取り合って喜びそうなおばさん二人が、フリーズする。父さんは父さんで、『そう来たか』みたいな顔でにんまりするし。
「・・そ、それならそうとさっさと言ってちょうだい。せっかく枚谷さんを連れてきた私の立つ瀬が無いじゃないの! 」
ごめんなさいねえ、枚谷さん。こんな結果になってしまって。いいのよ、あなたのせいじゃないんだから。と俺の横で大げさに嘆く。
俺は俺で、
(言う暇もなかったし、そんなの察知できないよ)
心でボヤいてる。
そこへ、

「ここにいたの? 探しちゃったわ。・・・どうしたの? 」

と紙皿を持った母さんが明るく割り込んできた。
「新井さんっ。お宅の息子さん婚約者が居るのならちゃんと言ってちょうだいっ」
今度は母さんに矛先が向く。
「あらまあ。そういうのは言いふらすようなものでもないでしょう? 木上さん。それに私だって今初めて聞きましたよ? 婚約者」
ちょっとどいてと言いながら、母さんは俺の横へ陣取る。 助かったー。でも、‘付き合ってる’、が即婚約??
「そ、それはそうかもしれないけど、せめて指輪ぐらいしててもらわないと」
「指輪? 崇、親に内緒でそんなことしてたの? 」
くるっとこっちを向く。
「してないしてない! 」
手まで振っての否定に、
「でも、真剣にお付き合いしてるのよね? 」
「うん」
それだけは間違いないからしっかり答える。母さん、またむこうを向いて
「ですって。今はこういう状態なので、お話はご遠慮させてもらいますね」
にこにこ。さらにお一ついかが? と紙皿の中身まで勧める。
「い・・いえ、けっこうです。私たちは行きますからどうぞお構いなく」
行きましょ。そうね、行きましょう。と実にゆっくり立ち上がる二人。






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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-9

ほかのテーブルの人たちと合流するのを見届け、ため息が出た。
母さんが吹き出して、笑う。
「なにやってんの、崇。お父さんまで」
「いやだって」
「ものすごい女性だな、木上さんて」
「普通ですよ、あれくらい」
「「普通? 」」
ハモッた。
「木上さん、お仲人が趣味ですから」
えーーっ、と声を上げる俺たちに、知らなかったんですか? と続ける母さん。はい、全っ然知りませんでした。
「だけど・・」
父さんが含み笑いする。
「おかげで崇にちゃんと恋人がいるんだって教えてもらったから、少しは役に立ってもらったな。
で、どんな女性(ひと)なんだ? 」

げ。今度は父さんが。

「どんな、って言われても・・」
「お父さん。具体的に聞いてあげて。
崇、年は上なの? 」
母さんまでしれっと聞いてくる。もう、こうなったらやけだ。

次から次から聞かれることに答え、結果、
「年上で、仕事も料理も出来て、おまえを叱咤激励してくれるのか。勿体ないくらいの恋人だな。よし、次に来るときは連れて来なさい。父さんからも、おまえのことをよ~く頼んでおくから」
とまで言われてしまう。 勘弁してよ。
母さんは笑いっぱなしだしさ。

親睦会はビンゴゲームやカラオケのあとお開きとなり、俺と父さんは景品とか残り物を入れた紙皿なんかを両手に持っている。
「母さん、親睦会、っていつからやってるの? 」
「そうねえ、ここ五年くらいかしら」
「そうだな。新興住宅が増えたからな」
ああ、コミュニケーション、って言ってたっけ。  






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本文

雑談のビックリ箱その133

人にしてもらうこと って、嬉しいことが多いと思いませんか?

誉めてもらったり 撫でてもらったり 助けてもらったり。
家族もそうですが、全く知らない子でも、笑いかけて 「にっこり」 が返ってきたら、私はもう舞い上がっちゃいます。
マッサージなど、お金を払った対価としてのサービスでも、丁寧にしてもらうと・・、♥

自分の心や肌に柔らかく接してくれるから、なのかもしれません。

そんな嬉しかったことの一つが、膝枕でのみみかき。
母親の膝だったり、父親の膝だったりしましたが、あれは本当に気持ち良かった(たまに痛いこともあったけど。苦笑)。
ゾクゾク、な感じもありましたっけ。
欧米では、日本を含むアジアの人と耳垢の違いもあるようでほとんど耳かきをしない人もいるそう。
し・か・し。
日本で経験したら、虜になる確率、高し!!  

気持ちいいのは世界九通、いえ、世界共通なのでした。




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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー14

そのあとは食事も美味しくなり、会話も弾む。デザートの頃には二人で笑ってた。
「食べるのがもったいないですね」
「でも、早く食べないと溶けちゃうよ? 」
アイスの上に蜂蜜で模様が描いてあり、お店の人が上から熱いエスプレッソをかけてく
れる。
横にはチーズケーキと丸い形の果物。

食べ終えて、テーブルの上がコーヒーだけになった時、
「優菜ちゃん」
「はい」
「これ・・、プレゼント」
コートのポケットから取り出しておいた細長い包みをそっと置く。目を見開いた後、
「・・・ごめんなさい」
涙を浮かべ俯いてしまう。
「ど・どしたの? (俺、優菜ちゃんの地踏んだ?!) 」
焦る俺に、黙って首を横に振って、
「私・・、会えるのが嬉しくて、何も、持ってきてない・・」
ああ!
「そんなの! 俺も優菜ちゃんに会えるから来るんだ。じゃなきゃクリスマスくらいで帰ってこないよ? 」
「でも」
「いいから。優菜ちゃんの喜ぶ顔が見たいんだ。だから気にしないで受け取って」
もう一度言って、ようやく手を伸ばす。
「開けても、いいんですか? 」
「うん」

出てきた四葉のクローバーのペンダントを見て、優菜ちゃんの目がキラキラする。

「かわいい。嬉しいです」
「俺も、優菜ちゃんの喜ぶのが見られて嬉しい」
クスクス笑いあってから、
「着けてもいいですか? 」
「・・・俺がしたい」
あ、と声の出ない唇。いつもより紅い。


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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-10

父さんたちの時代はお祖父ちゃん達と一つ屋根の下に居たこともあったようだけど、俺たちくらいになると三世代同居の方が珍しい。
ゲームやパソコンに慣れてるかわり、人間関係に慣れてない人が多くて年上の人との接し方やら社会に出るまで分からなかったりする。打たれ弱いのもその一つ。


お昼の親睦会で胃もたれしたのか、夕食は小ぶりのうどん一杯で済んでしまう。

「年上・年下の、たくさんの人を見て、いろんな気付きをする。そうなればいいんだけどなかなか難しいの。銭湯に行けば少しは分かるんだけど」
母さんっ、お茶飲んでる時に言わないで。
ぐふっ、げほごほと咳き込みながら
「銭と・・、って、ごほっ、どっから出てくんの? 」
「同性が、裸でいっぱいいるんだからいろんなことが分かるでしょ? 」
わかるでしょ? って・・。母さん、澄ましてるけど。
「ははっ、母さん、男と女じゃ見比べるものが違うと思うよ」
「あら、そうなの? 」
そうです。父さんの言う通りです。 目が行く場所、絶対違うと思う。

当たった景品の一つ、光が当たるとゆらゆら揺れる、雪だるまの置物をもらって部屋へ行く。
「夏に雪ダルマかよ」
電気の明かりでゆらゆら揺れてるそいつは、でも楽しそうだ。
「母さんが銭湯に行けば、なんて言ってたけどさ、俺ならともかくひろさんを銭湯に連れてくなんてしたくないぞ。なあ? 」
雪ダルマ、首を横に振る。
あーあ、こいつ、縦には振らないんだっけ。
そのゆらゆらを見てたら、眠くなってきた。


((夢の中で))
「ひろさん、なんで浴衣着てんの? 」
「『何で』って温泉なんだから着ないと変だろ? 」
温泉?
「おまえだって着てるじゃないか」
可笑しそうに言われて慌てて確認すれば、自分も浴衣で、おまけに桶まで持ってる。
「あれ? えーっと」
「目を開けて寝ぼけてるのか? 転ぶなよ」
露天風呂に入る前に転んだらどうしようもないぞ。と手を握ってくれて、ドキッとした。

ひろさん、よっぽどじゃないとしてくれないのに。




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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-11

しばらくは、新井くんの夢の中です。 辻褄の合わないことは、夢だから! ということでご容赦ください。 m(__)m





誰もいない小路を、二人で手を繋いで降りていく。
「『ここは、川にも温泉が湧き出ていて、露天風呂になってるから行こう』と誘ったのはおまえなのに。今から寝てどうする」
くすくす笑うひろさん。おろしてる髪が風に揺れ、それだけでテンションが上がる。
声が聞こえ、風呂上がりだろう親子連れが上って来る。

「こんにちは」
ひろさんが話しかけ
「こんにちは」
「露天風呂、いかがでしたか? 」
「楽しかったー! 」
男の子の後にお父さんが続ける。
「良かったです。俺たちだけで貸し切り状態だったんで。あ、今も誰もいませんよ」
「ありがとうございます」

脱衣場には、本当に誰もいなかった。川のせせらぎと鳥の声が聞こえるだけ。
浴衣を脱ぐひろさんがエロくて、目が離せない。
シュッと音を立てて帯をほどき、浴衣の合わせが開いて薄いブルーの肌着が出てくる。下は色を合わせたネイビーのボクサー。

え?

「・・ひろさん、そんな下着、持って、た? 」
はっとしたひろさんが慌てて前を隠す。
「み、見てないで早く着替えろ」
「待ってよひろさん、俺、そんな下着見たことない。・・・見せて」
ずい、と近付くと狼狽えて後ずさる。
「買ったんだ」
「いつ? 」
「ネットで・・。お・ん泉に来る二日、前に」
「ほんと? 」
「おまえに嘘なんかつかないっ。どけよ、風呂に入るんだから」
片手で前を押さえ顔を赤くして、俺を押しのけようとする。
どん、と顔の両脇に手をついた。
「その下着穿いてるの見るの、俺が初めて? 俺だけ? 」
「・・・そうだ」
横を向いて小さな声で答えるひろさんの顔が、さらに赤くなる。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-12

ちらりと見えた下着は、サイズが違うんじゃないかと思うくらい短めで、腰骨に引っかかってるように見える。目立つのは股間の、布で出来たふくらみ。
ズボンを穿いたら分からないだろうけど、下着だけだと嫌でもそこに目が行く。
耳に息を吹き込むように、
「見せて」
「嫌だ」
ぶるっと体を震わせ、拒否する。
「俺だけが見るんだからいいじゃないか」
言って、耳たぶに歯を立てる。 んんっ、と体を伸ばすように応え
「誰、か・・、来るかもしれな・・っ」
火が付いた俺を宥めようとするから、片手でそこを覆った。
「ッッつ! 」
「・・早く見せてくれないと、脱げなくなるよ? 」
ガードされてないそこは俺の手でムクムク形を変え、布のふくらみを押し上げる。
「崇・・」
「見せてくれる? 」
唾をのむ音が聞こえ、ひろさんは小さく頷いた。

首筋まで染めながらそろりと浴衣の前を開く。
目が釘付けになり、視界からの衝撃がもろに腰に来た。
「ひろさん。・・エロ」
「も・・、いいだ、ろ? 」
誰か来たら、と焦りで唇を噛み、恥ずかしがる姿がたまらない。
「浴衣、脱いで」
びく、と肩が震えイヤイヤをするのへ、
「露天風呂、入らないの? 」
と、さっさと脱ぎながら畳みかける。ひろさん、上目遣いに俺を見て
「こっち、見るな」
言ってからぎごちなく着ているものを脱ぎ始めた。

ひろさんの方が露天風呂の出入り口に近いから、見るなと言う方が無理だ。
浴衣とシャツを脱ぎ、俺が刺激した場所を庇うように脱衣籠を置いた棚に手をついて、ゆっくり下着を脱いでいく。
は、と息をするのが聞こえた。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-13

入浴シーンなのですが。。大丈夫だろうと思いまして、R無し、です。でも、少し下げました。









タオルで前を隠し、先にお湯につかってる俺の方へ近づいてくるひろさんの歩き方が、ちょっともじもじしてて可愛い。にやける俺を睨むようにして少し離れた場所で湯に入る。
「ひろさん」
こっちに来て、と誘ってもツンとむこうを向く。

鳥が鳴いた。

隣り合って聞きたかった。ひろさんと一緒にいるのに、寂しいよ~、と姿も見えない鳥に小さく愚痴ると、
「崇」
呼ばれる。
「っは、はいっ」
「こっち来い」
「わん」

あれ? 俺、変な事言った?
ひろさんが目を丸くしてる。おかしいなあ、俺、「うん」て言っただけなのに。

ざばざば近づいたら、しーっと唇に指を当てられ、静かに側によると、
『ほら』と指さす。

「・・かわいい」
「だろ? 」
人が近くにいるのに怖がりもせず、水浴びをする鳥がいた。ひろさんの背中にくっつきながら見てるともう一羽やってきて、水をかけあうようにしたあと飛び立っていく。

「いつまでくっついてる気だ」
「ごめん。でも、さっきの鳥みたいにしたいんだ」
「こうやって? 」
「わっぷ」
パシャッ、とお湯が顔にかけられる。
「違っ、そうじゃなくて」
せっかく手足が伸ばせる広さなんだから、いいじゃないかと体を摺り寄せ胸に手を回す。
「馬鹿、ここは貸し切りじゃないんだ」
「『旅の恥はかき捨て』っていうじゃないか」
「意味が違、う・・、っ」
手を下に滑らせ、硬さのあるモノを握った。  硬くなってる。
「さっきの、感じてたんだ」





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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その134

 自販機に嫌われる お金

10円でも100円でもいますよね。投入口に入れて、スコーン・・、と落っこちてくるやつ。
他にも、どう見ても10円にしか見えない、まっ茶っ茶の100円玉とか。
あと、年季の入ったお札。
「偽ものじゃないんだから、ちゃんと飲み込んで私にジュース買わせてよ! 」
と叫ぶこともあり。。  いえ、心の中で。 をほほ


ところで、いつから使われ始めたのでしょう? お金という存在は。

最初はもちろん物々交換だったでしょう。でも、品物を持っていくのって重かったんじゃない?


はい。彼らも、それがとても不便だと感じるようになったようです。  (え? 誰? もちろんパソ先生です~

その後、次第に、お金のかわりのものを使うようになっていきました。たとえばきれいな貝がらなどです。もし、その貝がらがみんながほしがるものだったならば、まず自分のものを一度貝がらに交換しておきます。そのあと、貝がらを、ほかの自分のほしいものに交換していけばいいのです。
お金の始まりは、およそこんなふうだったようです。

昔の中国、殷王朝(紀元前1600年~1046年)の時代に子安貝(宝貝)が貨幣として使用され始めました。
希少性と豊産を示すような形状などから宝物として珍重されました。丈夫で保存性にいいことも受けたのでしょう。

もう一つの証しに、現在の漢字にも「貝」は、財、貯、販、貨、貿、買、貸、費、貴、貧 など経済に関わる文字に使われています。 「賄賂」!・・・この頃からあったのでしょう。

そして、その後、貝がらではなく、ちゃんとしたお金が登場します。
しかし、これも一番最初がどんなものだったのかは、やはりくわしくはわかっていません。
ただし、少なくとも今から2700年ほど前には、ギリシャでお金がつくられていたことだけははっきりしています。


そうだったのか。ふむふむ。
今では電子コインのようなものまであって、使い方も様々。  気を付けないと火の車~~。
私もお金の使い方が上手ではないのできちんと管理しないと。。





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー15

優菜ちゃんの後ろに回り、ペンダントを付けた時に見えた首筋が、まるで光ってるように見えて、目眩がしそうだった。
ドキドキと緊張で、なかなか金具を止められない。でも、優菜ちゃんはじっと待っててくれる。
「終わったよ」
どうにか止めて、ほっと息を吐く。優菜ちゃんまで息を止めてたみたいで、肩の力が抜けた。
「あの、見てきていいですか? 」
「あ、うん」
そわそわしながら席を立ち洗面所へ向かう背中を見送り、俺も席を立つ。
(レジでもたつかないように)
和叔父さんに教わった通り会計を済ませ、椅子に座りなおしたら、
「智さんっ、すっごくすてきです! ずっとつけてますね」
走るように戻ってきて、目も声も輝いてる。服の上のクローバーまで嬉しそうにキラッとして。
俺も初めて正面から見て、すごく似合うと思った。
「うん、そうしてくれると俺も嬉しい。それにその長さだと目立たないよ」
と店員さんからの受け売りをする。
「あ・・、ほんと」
初めて気が付いた顔で、そーっと襟元から服の内側へ落とし込む。金属の冷たさにキュッと眉がよったけどすぐにっこりした。
「お守りにもなるんですね」
「そうなんだ。優菜ちゃんがずっとつけててくれる、って言ってくれてほんと嬉しかっ
た。ありがとう」
聞いて、はにかむように笑う。

優菜ちゃんを送り届け、帰りの電車の中、頬が緩むのを止められない。
(優菜ちゃんの項、薄桃色だった。あんなきれいな肌、見たことない)
人目が無かったらそこにキスできたのに。 それを想像して、思わず頭をぶんぶん横に振ってイケナイ想像を振り払った。

(優菜ちゃんが同じ大学に来るまで我慢。 今日もキスは出来たんだから)



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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-14

あの、具体的な表現は少ないですが、色々シテるので下げます。R-16くらい? かな。苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。
































「や・・だ。やめ、ろ」
「誰かが来るまでならいい? 」
「そんなこと言って、・・んっ」
「お湯の中だと、出すまでぬるぬるしないから、加減できないと思うけど、さ。
気持ちいい、でしょ? 」
背中からの俺の問いかけに、熱い息を吐いて耐えるひろさん。
この露天風呂は特大の盥みたいになっていて、立ち上がれば湯の高さは膝くらいまでしかない。そして、透明だ。

まるで前屈するように胸を湯につけ、腰をこっちに突き出すような体勢になってるひろさんの、投げ出されてる足の間から、俺が握ってる先端だけが見える雄とアンダーヘアが揺らめいてるのが見える。握る力に強弱をつければ手の中でひろさんの雄が硬さを増す。意地悪を囁いた。
「イクまで、しようか? 」
「や・・っ、崇」
首を横に振り俺の腕の中から脱出しようと体全体を揺らす。チャンス、と、足を絡ませ大きく開かせ、ついでに俺のも大きくなってるんだと、腰を押し付ける。
ひろさんの動きが止まった。
「たかし・・」
「なーに? 」
「まさか、ここで・・? 」

したいけど。

「ひろさんは、どっちがいい? 」
俺はどっちでもいいんだ。ひろさんは? 親指で割れ目を擦る。
「・・っ、ここ、は・・っ、イヤ、ぁ」
びく、と大きく震えた。 あ、クッと大きくなった。もうそろそろイきそうなんだ?
「部屋へ行く? 」
ひろさん、我慢の限界なんだろう、一も二も無く頷く。
「でも、このままイクとこ、見たい気もするなぁ」
「たか、し。 頼むか、ら」
声まで震えて、必死になって耐えてるのが伝わってきた。これ以上してたら、あとで怖いかも。
「分かった。手、放すね」





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-15

しっかり? Rがつきましたー。ソフトだと思うのですが、R-16・7かと思うので年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。
大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。
































来た時よりぎごちない歩き方で、しっかり前を押さえて湯から上がる。そのくせフェロモン全開で、脱衣場に向かう足あとまでゆらりとフェロモンの陽炎が立つ。
我慢できなかった。
「ひろさんっ」
「え? 」
ざばっっと湯を蹴散らして三歩で追いつき、勢いのまま人目を遮るための壁に引っ張った。
「な・・、崇! 」
「俺だってヤバいし、ひろさん、ここでスッキリして(行)こ? 」
「ば・馬鹿言うな・・っ。く、ぁ。ふ・・っ」」
背中を壁につけ俺と向かい合わせになったひろさんの口を塞ぎ、俺のと二つ、硬い肉竿を手の内に。収まりきらないのはタオルがかぶさってるから。
「んんっ。~~っ、んぅ、んっ」
声にならない喘ぎが俺を刺激して、体温を上げていく。
指先も舌も性急に動かし、ひろさんの感じる場所をせめる。すぐそこまで来てる頂点を目指した。

「ん・んんー・・ッ! 」
「んっう・・! 」
ほぼ同時に達して、タオルの内と外に白濁が溢れ出す。

「・・・ばか」
壁にもたれ、俺に下半身を洗われながら、ひろさんが。
「ごめん」
と顔をあげずにお湯を流しかけ、ついでに回りも流して痕跡を隠す俺。
「でもさ、結局誰も来なかったよ」
「そういう問題じゃない」
「はい・・」
逆らわない方が安全だから言い返さない。けど、それもひろさんは知ってるから、
「屋外で、見られても良い。なんて気持ち、俺は理解できない」
「俺だって」
見られても、じゃなくて、見せびらかすなんてとんでもない。 て言いたかったけど、
「本当か? 」
とてもとても疑わしい、と見おろされてしまった。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-16

「では、夕食はお部屋へお持ちいたします」
「はい、お願いします。あ、あの、ありがとうございました」
「いえ、湯あたりされるお客さまはよくいらっしゃいますから」
仲居さんが一つお辞儀をして出ていく。

正しくは湯あたりじゃないけど、そうしておこう。

あのあと、もう一回湯に浸かり冷えた体を温めていたら、
「残念。女性じゃなかったー」
言いながら、おじさんが四・五人がやがやと入ってきた。聞けば、ここは混浴もできるのだという。話しかけられ、出るタイミングが掴めず。
やっとあがって着替え、戻りかけたらひろさんが動けなくなった。結局、仲居さんを呼んで抱えるように部屋へ戻ってきたんだ。

三角形の形をした、でかいクッション*みたいな物に体を埋めて休むひろさんの横へ行き、
「喉乾いてない? お茶、飲む? 」
しゃがみこんで聞く。
「熱くない飲み物が欲しい」
「分かった」

夕食になる頃には元気になったひろさんと、、“美味しい”と言いながら食べる。ビールも料理もここの特産だ、と仲居さんが自慢していたっけ。


「少し酔った」
料理を下げてもらい、布団にごろっと横になるひろさん。浴衣の裾が乱れて、膝の上まで足が見える。

それ、誘ってるの?

顔の横で四つ這いになって、
「もう大丈夫? 」
「ああ」
ふんわり笑ったひろさんが両腕を伸ばして俺の首に絡め、力を入れる。
ワクワクしながら唇を合わせ、角度を変えて、舌を出して。すぐ夢中になってキスを続けた。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-17


今日からエチに入ります。前回は軽めだったので、今回はたっぷりめ、に。(ホント?)R-16までいけるかな~。 ということで、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



























露天風呂で燻ってた熱が音を立てて発火する。息継ぎに唇を離すたびにじり寄り、馬乗りになったら、
「足りないのか? 」
吐息交じりに囁かれる。
「足りない。もっと欲しい。感じたいよ」
「俺は? 満足させてくれるのか? 」

ごく・・っ。
ひろ・さん。そんな目で見られたら ――― 。

グイッと浴衣の前を押し広げ喉元を強く吸う。骨に沿って痕をつけ、片方の小さな粒を口に含んだ。
「っあ」
まだ色がついてない声が聞こえ、一緒に体が反応する。
舌先で押し潰しながら円を描くようにしたり舐めあげたりしたら、すぐ硬くなって存在を主張してきた。
「ん、っは」
続けて欲しいと、背中が反る。それをスルーして、もう一つの方へ線を引くように舌を付けたまま移動する。
「ゃ・・、たかし」
感じて、立ち上がりかけてるのを、かり、と噛む。
「はァ、んっ! 」
ビクン、と跳ねて首にかけてる手に力が入った。鼻が胸に押し付けられ、ひろさんの匂いでいっぱいになる。吸い込んで、舌の裏表で粒を刺激した。
「あ、や・・っ。崇っ」
「イイ、だってば」
「そ、っこで、喋る、な・・ぁ」
「じゃあ、言って? 」
ほら、と粟立つ乳雲もひと舐め。
「あァあっ。・・ィイッ」
顎を上向けて濡れた声。
「たくさん、してあげるから、聞かせて、ね」
「だか・・、らそこで、言う・・んあ」
両方弄られ首にあった手が後頭部を掴む。ひろさん、それ、『もっとしろ』て言ってるみたいだよ。

この際だし、都合のいいように受け取って。

「ァん・・っ、はっ、い、だめ・・、い、ゃ」
何度も足で布団を蹴り、いつの間にか浴衣は大きくはだけてあの下着が全開。そしてひろさんの雄が内側でカタチになって、布の膨らみを硬くして俺の腹に当たっている。  俺のだって似たようなものだけど。

エロい下着からひろさんのを出したら、どんな風に見えるだろう?
不意に思いついた考えに、手が伸びた。





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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その135


見せる。 見せない。
  いろんな場面、いろんな心理で行われるやり取り。

そこには 「秘密」 の匂いがします。
だいたいが、「知らなきゃよかった」 っておまけ付き。
あのドキドキは、いったい何なんでしょう。

目や耳、五感を使って見つからないようにそーっとそ-っと近付いて。 見つけた結果に一喜一憂。 時にはそれを見られていたり。
大っぴらにやるときは、周囲に被害が及ぶ可能性も。 喧嘩になっちゃう率、高いですもんね。

動物は、交尾する時が一番多いような気がします。 
お馬さんや類人猿のある種類は、「今ならオッケーよ💛」 と体の一部で見せるのだとか。

私の場合は、通知表~~。  ま、親の判子が要るので結局は見せないといけないんですが。。
あとは、写真? 身分証明書は諦めますが、それ以外では、 遠足や運動会の行事写真がもう・・・。
昭和の頃はたーっくさん廊下に張り出され、番号がついてましたから、 顔が半分しか写ってないとか、変なポーズとかがあっても
「これやだー! 」と剥がすことも出来ず。 Orz
早く死んでほしいと願うのみでした。

今は、スマホなどのデジタル。すぐに消去や修正ができて。   ・・良いのか悪いのか。ねぇ
 


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー16


― なぁ智ぅ~、助けてくれよ」、
翌日、内海が電話口でSOSしてきた。何事かと思えばケーキだ。
― 頼んだらさ、かち合っちゃって」
「あっちにもこっちにも頼むからだ」
― そう言うなってー。おまえさ、チーズケーキなら食べられるんだろ? 」
「ものによる」
― 待てよ、見てみるから。・・・っと、エコーなんとか、って書いてある」
「それ、有名なお菓子屋じゃないのか? 」
― 知らん。店の名前出して頼んじゃいねぇし」

頼まれた相手、気の毒に。

― あ? 何か言った? 」
「別に。で、ケーキの期限は? 」
― 明日」
「早く食べないと危ないじゃん」
― だからさ、頼むよ」
しょうがないなあ。
「ケーキだけで来るなよ」
― サンキュー! 夜、行くな」

は~っ。 今日は優菜ちゃんとデートしたのを思い出すつもりでいたのに。
少々落ち込む俺の気も知らず、内海は荷物を抱えてやって来た。

「助かったよー、智。俺一人じゃ食べられない」
「大げさだな」
「もう冬休みだし、泊まってってもいいだろ? 」
「・・・いいけど」
俺の返事に内海は器用に片方の眉を上げる。
「何? 叔父さんとか来んの? 」
「そういう訳じゃないけどさ」
「ならいいじゃん。こいつ、冷蔵庫に入れとく」
ケーキの箱の他にビンやら紙袋やらを勝手にしまい、冷蔵庫はすぐ満タンになる。
「おまえの冷蔵庫、たっくさん入るから助かるわー」
「倉庫じゃないぞ」
「いや、持ってくる甲斐があるってことで」
まだ食べてないよな? と言い、ピザをレンジに入れる。

おまえさ、端っから泊まる気で来たな。

呆れて見てる俺に構わず、コーヒーまで作って、
「座れよ。もう出来るし」
ここ、俺の部屋なんだけど? 内海。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-18

新井くん、どこまでいったかなー。 という訳で、エチが続いてます。R-18に届いたか? ですが、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。






























前の合わせ目から指を入れ、滑りを帯びた硬いモノに触れる。
「あっっ、崇ッ」
ぎゅっと頭が胸に引き寄せられひろさんの匂いをかがされて、くらくらした。
生唾を飲んで剥ぐように下着のゴムを引き下ろす。窮屈に収まっていた場所から解放すると、んんっ、と上ずった声の反応。自分の雄がクンと角度を増すのを自覚する。
包み込んで鈴口を擦ると、
「ゃ、っだ、あ。そこ、強くする・・っ」
「イイんでしょ? ここも、好きなとこだ、ね。ひろさん」
ゆっくり、早くそして根元をキュッと締めれば、
「ぃ・・、からっ。も」
「『も』っとして? 」
言いながら目をあげて、顔を見る。唇を噛んでるのが見えたから、
「血が出ちゃうよ」
宥めるように啄む。目が開いて、
「・・・・」
「なに? 」
「ぃ・・、ィイ、から。も、と・・、して」
言った途端目が潤み、耳まで赤くなって恥ずかしがる。俺は興奮で赤くなり、中芯は湯気が出そうなほど熱く硬直した。

「したげる」
一転、噛みつくキスをして、前だけ色の変わった下着を引き下ろし両膝を押し広げ内腿へ赤い痣を散らす。
「あ、ぃっ、・・ぃイ、たかっ、は、っふ、んぁっ」
布団に落ちた手がシーツを鷲掴む。
「ひろさん、膝、持てる? 」
ぎく、と動きが止まり、俺は焦らすように目の前の雄に息を吹きかけた。
腹が波打つほど大きく息をしてから、
「ど・して、も? 」
語尾を震わせて聞き返す。
「どうしても」
片手を放し、キリキリと勃ち上がってる裏筋をつう、となぞり、濡れてる双球を突ついて答える。
「ひあっ・・! 」
持ち上げられたままの片足が空を切り、背中が撓る。はぁはぁ、と荒く息継ぎして、それから。
息を詰める俺の前で、ひろさんの両手が膝頭を持って、じりじりと引き上げられた。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手-19

Rー18になりそうです。 年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



























肌が上気して薄桃色に。点々と付いた赤い痕の間には濃い色の雄と菊座があって、エロい以上の、卑猥な濡れ方をしてる。
むしゃぶりつきたいのに動けない。そんな金縛り状態を、
「いつま、で、させる・・・っ」
細い声が断ち切った。
「ひろさんっ」
がばっと覆いかぶさり、口を深く合わせ、口腔をかき回す。ほとんど無意識にひろさんの雄に、俺の硬い欲棒を擦らせる。
「んっ、んっ。んぅ・・っ、っふぅ、ん・・っ」
鼻に抜ける喘ぎ声の合間、粘つく水音が聞こえ、先端から透明な蜜が溢れるのを感じた。

「ひろ、さ、んっ、俺、限界。入れたい」
言いながら指を窄まりに押し当て、するりと潜り込んでいくのに驚く。
「そんな顔、するなっ」
体が欲しがってるのを素直に言えないひろさんの、ちょっと上から目線が可愛い。
「ニヤニヤするんじゃ・・、あんッ」
根元まで挿し込みくるっと回した。
「中、柔らかくなってる。けど、あと少し」
解す、とは言わずに指を引き出し増やして入れる。ああっと喘いだ拍子に雄同士が離れ、にちゃ、と音が立つ。
「ゃだ。。音」
触れ合ってる肌の温度が一気に高くなる。指もきゅう、と締めつけられた。
「俺も、音よりひろさんの声が、聞きたい」
「なっ。や、そこは・・っ」
「ここは、イイとこ」
内壁の小さなしこり。撫でて、押して、わざと聞く。
「きゅっ、てくっついてくるよ? 
「あ、っあ。や、知らな、・・いぃっ」
「音も、するよ」
三本にして出し入れすると、くちゅくちゅ、が聞こえる。
「ゃ、いや、ぁ。たか、しっ、い」
「イイ? 」
「い、イっ。もっう、い・・て。・・はぅ」
身悶えるひろさんがフェロモンを撒き散らし、征服欲に火をつけた。   

指を抜き、膝を抱えて浮いてる腰を引き付け、雄をあてがい、埋める。ざわめく抵抗をねじ伏せ一気に根元まで入れる。
「あぁああ・・・っ! は、っんあ、くぅぅ」
こんな風に強行したのは、初めてかもしれない。





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