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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その138

たまに、変身します。

キャベツにレタスにブロッコリー、が欲しくなると青虫に。
チョコレートや蜂蜜、甘いものが欲しくなるとアリンコに。
目が痛くなるけど本屋さんやネットで、活字の虫に。      あれ? みんな’虫’ 。。

いえ、それ以外にもありますよー! (なぜか焦る)

庭の草むしりをして除草剤。
車中で歌ってカラオケBOX。   ・・今度は生き物でもない。  なぜ??


日常では、家族に対して、外に向かって、幾つも仮面を付け替えたり、猫を何枚も(?!)被っているから、なんでしょうか。
自分言うな、って話ですけど(笑)。


自然界ではカメレオンが有名。初めて見たときは、「こんなに時間がかかるの? 」でしたね~~。
漫画やアニメのイメージが強すぎたんだろうなあ。

パッと変身、はヒーローさん、ヒロインさん。
噂をすれば・・的な、’ご老公’サマだって、小道具(失礼)一つで大変身~~。

あれ、一回やってみたい。


変身できる力を、魔法をもらえたら。 何になりたいかしら。
文字化けする文章、は、ご遠慮します。 







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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー18

しばらくSS(彼シャツ)が入りましたのでちょっと前置きを。
智くんは今大学2年。来年度から就活です。 クリスマスは内海クンと過ごしてました。





チーズケーキは見た目以上に味が複雑で美味しかった。前日のチーズの記憶が無かったら、もっとおいしかったと思う、のは贅沢だったかなぁ~。


正月、我が家が珍しく静かだったのは叔母さん一家が来なかったためだ。
「ご近所に落雷があって、配線から家電からやられてしまったんですって」
と母さんが。しかも叔母さんのお友だちん家。
それじゃ、来られないよな。

俺の見合いまで持ってこようとしてたから、ホッとしたのは俺だけの秘密。


「そう言えば、智、スーツとかどうするの? 」
お節を食べながら、ふと思い出したように母さんが聞く。
「んー、言ってなかったっけ? 内海と一緒に作りに行くんだ」
「内海、って、あの学園祭で一緒にいた彼かい? 」
「ん、そうだよ和叔父さん。あいつとは高校からの付き合い。と言っても予備校で会う
までは知らなかったんだけど」
「そうなのか」
あれ? 微妙な言い方した? 
「いつ頃行くんだい? 」
「・・っと、三日。多分空いてるだろうって。割引券があるからってさ」
「・・・。お店は? 」
有名なチェーン店の名前を言うと、
「近くに行く用事があるから、終わったら電話してくれる? 」
「え? ひょっとして」
「車で迎えに行ってあげる。スーツだろ? しわになったら大変だ」
「わっ、サンキュ」
ニコニコして言う和叔父さん。 さっきのは、聞き間違いだよな、うん。



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10000拍手記念SS

10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ④

縛ってしまった新井くん。ここまできたら後はもう・・、なんですが。R-16・・か? 年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





















「結構きれいに出来たと思うけど。鏡見る? 」
「嫌だ」
「それなら、写真、撮ろう」
「やめろっ」
「どっち? 」
「・・・鏡」
渋々答えたひろさんの躰は赤紫色の紐で綺麗に飾られている。
いつも思うけど、ひろさんはなんでも似合う。でも一番は、俺がつける赤い痕・・。

「このまま連れて行く気か」
「だめ? 」
「シャツくらい、着させろ」
手は縛られてないから自分でする、と言ったけどそんな勿体ないこと。
「俺がするから」

一番よく分かる洗面台の鏡の前に立ったひろさんは、ちらっと鏡を見た後横を向く。
「割ときれいに出来てると思うんだけどさ」
「・・・、もう、いいだろ、見たんだから」
「けど、ここなんか苦労したんだよ。ちゃんと六ッ角形になってる、でしょ? 」
言って背後から手を伸ばし、はおっただけのシャツの間から見える紐の形をなぞる。
体を震わせ、息を詰めた。 
そんな反応に、ムラムラがあっという間にゴオォォに変わる。
「ひろさん、この色似合うね」
「っ、よ・せ。。手でなぞるんじゃ・・ァッ」
指先が引っかかり、紐を弾くようにしてしまうと、狼狽えた声が出た。
ゴクッ、と喉が鳴る。
「は・なれろ。もう終わりにして、解け」
体を揺すって俺を振りほどこうとするものだから、スイッチが三連続で押されてしまう。
「ん、ふっ。やめ・・、あ」
「俺の手、いつもこんな風に動いてるのか」
「言うんじゃ、な」
ひろさんがいきなり真っ赤になって目を閉じた。 目の前にある鏡をまともに見たんだ。
堪えきれず、はあっ、と喘ぎ息をこぼし、きゅっと力を入れた尻の感触が伝わった。

「ひろ、さ・んッ」
「放せっ、俺だけ裸にして撫でまわすなんて」
思わず抱きしめると手づかみにされた魚みたいにもがく。
「ひろさんだけ脱がすつもりじゃなかったんだ。でもあんまりきれいで」
「『きれい』なんて、言われたくないっ」
本気で嫌がる。
「ごめん。謝るから、暴れないで。擦れて痕になっちゃうよ」
「だったらさっさと・・! 」
「危なっ」
よろめいて洗面台にぶつかりそうになったのを支えたら、俺の興奮した雄がまともに当たって、動きが止まる。
「『さっさと』脱いで、イイことしよう。って言った? 」
グイグイ押し当てたら、
「押しつけ、な、・・痛いっ」
俺と洗面台の間に挟まれたひろさんに、苦痛の声をあげられてしまった。


「もう出てもいい? 」
「まだ。俺が出るまで浸かってろ」
「そんな~~」
結局怒られながら紐を外し、
「のぼせたら大変だから」
と言い張って、ようやく二人で風呂場に入る。が、ひろさんの怒りは収まらず、
「絶対触るな」
のお達しが出てしまい、現在一人淋しく湯船に浸かっている。

(けど、ひろさんの体に紐の痕が薄く残ってて、エロすぎ・・)
前もだけど背中にも線が走ってて、泡に隠れたり出てきたり。
(触りたい)
「何か言ったか? 」
「う、ううん、何にもっ」
慌てて首を横に振る。浴槽に手をかけ体育すわりで見ていたつぶやきが聞こえてしまったかと焦った。






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10000拍手記念SS

10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑤

やっと合体まで行きました。。
もちろんR-18.年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



































先に出たひろさんを追いかけ、ざっと拭いただけで足跡をつけながら風呂場を出る。
気配に気付いてこっちを向いたのへ抱きついた。
「ひろさん~、もうしないか・・ひえっっ! 」
せ、背中に冷たい缶がーーっ。
「頭から滴が垂れてる。ちゃんと拭いて来い」

頭を乾かし、もうベッドにいるひろさんにそうっと聞く。
「横、入っていい? 」
「隙間が出来て寒くなるから、嫌だ」
そろそろ涼しくなる、九月下旬だもんね。
「風邪ひかないようにくっつくから」
タオルケットを被ったまま無言で俺に背中を向ける。まだ怒ってる? 
「ごめんなさい。そんなに嫌だなんて知らなかったんだ。もうしない」
ベッドを軋ませながら乗り、タオルケット越しに添い寝した。

何の答えももらえないまま、しばらくひろさんの体温を感じる。

「『きれいだ』なんて言うな」
「・・うん」
「縛るのも無しだ」
「うん」
「二度としないな」
「しない」
背中越しの会話をして、ひろさんはゆっくりこっちを向く。目を合わせ、伏せて、
「思い出したくないんだ」

思い出したくない・・?

「以前(まえ)やらされた。その時もキレイだと言われた。・・・あの、ビルで」
ハッとした。
「ごめんっ」
「崇、だから」
「もう絶対しないよ。約束する。 俺、馬鹿だ」
「そうだな」
くすっと笑って、
「だから、上書きしろ」
俺の頬に手を添えて、唇を触れ合わせてくれた。
「・・いいの? 」
「ああ」

向かい合って座り、まるで儀式のようにお互いを脱がせてキスをする。
次第に深く、膝で割り合ってにじり寄り、ぴちゃっと湿った水音が聞こえるようになったら、膝がしらをひろさんの雄が、ト,と叩いた。俺の先端もひろさんに触ってる。
「ひろさん・・。感じてる? 」
「おまえと、同じくらい」
その返事が嬉しくて押し倒す。ばふっと弾んで、髪がシーツに広がった。
きれいだ、って言ってしまいそうで口がパクパクする。そして、
「・・・かっこいいね、ひろさん」
目を丸くしたあと、
「こんな時に言うセリフか? 」
可笑しそうに言うひろさん。
「うん、すっごくオトコマエ」
「なら、そのオトコマエ、おまえにやるからちゃんと(上書き)しろよ? 」
両腕を首に絡ませ、にやっと色香を滲ませる。

人間で良かった。犬とか猫だったら、尻尾を盛大に振り回して飛び付いてるはず!
それからは、ひろさんをヨくするのに夢中になった。

「っぁ、あんっ、ま・たそこ・・。も、やめ」
やめられないよ。
腿と腰の区切れに沿って赤い線が残ってる口と舌でなぞり、線の上と下に幾つも赤い痕をつけていくと木の枝に花を咲かせたみたい。
「あ、あ、んぅぅっ」
腰を浮かせるほどのけ反って、反応する。目の前には脈拍が分かるくらい硬く屹立したひろさんの雄が、アンダーヘアどころか窄まりまで濡らしていた。
「これ、以上っ、焦らす、じゃ」
喋るたびに指を締め付ける。もう三本受け入れてるそこは、中が熱い。
「ん、ひろさん、ちょうだい」
ゆっくり指を抜いて、ぐうう・・っと埋め込んだ。




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10000拍手記念SS

10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑥


今日はR-18です。年齢に達しない方、 苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



























そのまま肌が密着するまで一気に進み、抱きしめて息を吐く。腰を揺らしたら喘いで目を閉じたけど、すぐに開けて、
「顔、見せろ」
「ひろさん? 」
「ずっとおまえだって見てたい」
見上げる瞳の中に揺れるものがある。俺にはわからないけど、
「好きだよ、ひろさん。ずっと好きだ」
しっかり目を合わせて真面目に言う。ふわっと笑う顔にデレて、
「動くね」
ゆっくり、腰を引いた。あ、とかすかな声が喘ぎに混じり、出ていく俺の熱を引き留めようと中がうねる。
ずん、と奥へ。
「あぁ・・っ」
今度は勢いをつけてカリでポイントを擦りながら引き、頭一つ分残して動きを止め、またグッと押し込む。ゆっくり・速く、とひろさんの腰を掴んで繰り返した。
「た・・、崇っ。擦る、ぁ、ぁあっ。お・くに、突いて・・、ん、はぅっ」
ゆらゆら、ガクガクと俺の動きに合わせて揺れ、俺の腕を掴み、嫌いやと顔を横に振っても、ひろさんは俺の顔を見たがる。
奥を突かれて喉を晒しても。
紐の痕をなぞられ、硬い感触で誘う乳首を弄られて、いつもよりプックリした唇から声と喘ぎをこぼしても。
潤んだ目で俺を見続けては、笑みを浮かべる。

エロくて、きれいで、快楽に欲張りで。俺の一番好きな、ひろさん。

奥へ差し込んだ時、もっていかれそうになって腰を回す。
「あああっ、イ、ィイ、・・っ」
声が、一気に濡れた。全身からフェロモンが放射され俺に刺さる。
「た・かし。・・イき、ッ」
ひろさんが声を詰まらせビクッと跳ねたのは、俺が握ったせい。
「も、ちょっとだけ、待って。
一緒に、イこ? 」
「や、も・・、イきた、っ、たかし・・」
そんな、ねだる顔・・。
「はァァッ、や、あ! お・・っ、く、はっう。いあ、んっ」
声の合い間に息を継ぎ、唇を舐めるのを見て、埋め込んでた熱竿がごつごつに節くれだった気がした。
理性なんて一粒も残ってない。
手と腰を連動させ、ひろさんを揺さぶり、何度も突き上げて、
「やあっ、・・っし、あ、擦れ、・・いっ、ぁあ、っく、イ ――・・っっ」
汗で滑り落ちた手がシーツを固く掴んで、俺もひろさんに深く深く打ち込んで、ほぼ同時に白濁を迸らせていた。


寝返りを打った拍子に目が覚めた。隣にはひろさんがぐっすり寝てる。
肘枕して、目が慣れるまでひろさんを見てた。次第に見えてきたのは、髪が額にかかってる寝顔。

「ひろさん。ひろさんは嫌だって言ってたけど、仕事してる時も、俺とこうしてるときもきれいだよ」





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10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑦

新井くんムラムラ、最後は、定番と言えば定番の、あれです。前半にあるのでR-15、かな。 年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。

















その夜、ちょっとだけうきうきしながらエレベータのボタンを押した。
コンビニ限定のおまけつき缶コーヒー。全種類が揃っていたのを、つい大人買いしてしまったんだ。特に好きなわけではなかったが、動くミニカーのおまけは並べて置くだけでも楽しいと思う。

ひろさんの部屋の鍵を開けながら、
「ジャー―・・、あれ? 」
玄関の明かりはついてたけど、部屋の電気は点いてない。もう寝たのかな?でもまだ二十二時をすぎたくらいだし。
ベッドで、ノートパソコンでも見てるのかもしれないひろさんを驚かそうと、音を立てずに寝室への引き戸を開け。
ベッドサイドの明かりに、ひろさんが寝てるのが見える。中へ入ろうとした俺の足を止めたのは、
「・・ぁ、んっ」
と聞こえた、声。

聞き間違い・・?

「っは、んぅ・・っ」
毛布の、こんもりした山は、両膝を立ててるんだろう。よく見えないけど、これは。

「た・・かし、っ、そこ、・・ちゃ、ゃ・だ。言った・・くぅっ」

ひろさん。
俺と、シたときのこと、思い出して一人でシてる。
かあっと全身が熱くなった。コンビニ袋の中身も、コートを着たままなのも忘れて少し開けた戸の隙間から喰い入るように見る。
毛布の下で、ひろさんの手が今どこに置かれてるのか。指は、何をしてるのか。俺がしたことを、同じようにして自分に刺激を与えてるのか。

「ああっ、崇っ」
ひろさんの声が高くなり、気付かれてないのは分かってるのに、びくっとしてしまう。
ドサ。
(わっ、やば)
鞄も持ったままだった。急いでひろさんを見る。
(よかった、気が付いてない)
つまり、集中してる。。

絹里さんと付き合ってた頃だったろうか。ひろさんはこんな風に一人でシてたことがあった。
あの時もエロかったけど俺の方が盛ってしまって最後まで見られなかった。今なら・・大丈夫?
そろーっと後ずさりして鞄もレジ袋もテーブルに置き。コート、スーツを脱いでハンガーに掛け。着替えてしまうまで時短新記録を作ってまた寝室へ。俺もムスコもわくわくしながら・・、部屋へ入った。







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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その139

ドキドキ、わくわく。

小さな頃は、水たまりを飛び越えるのも、木登りも、わきの下まで高くなったゴム飛びもそうでした。
学校からの帰り道、通学路からちょっと外れた道とか、初めて一人でバスに乗った時も。

大人になってからは職場までの通勤途中の途中下車。 もちろん帰り道でしたけど。
車の免許を取ってる最中もそうでしたね。 
自動車学校で初めて車を動かしたとき、トラックなどの大型車用のS字カーブでごっつんごっつんぶつけて歩いたのも、カーブが怖くてスピード落とさず曲がって怒られたのも(当然ですが。苦笑)、懐かしい思い出です。

ジェットコースター、初めての映画館、数え上げればきりがない。

昨日の七夕の、彦星・織姫もそうだったのかなあ。


残念なのは、ドキドキ、の回数が増えてること。
「信号黄色だけど行っちゃえー! (だってこのスピードだと止まれない)」 のドキドキドキ。
「え? え? お金足りる? 」 財布の中を探して・・、あったー! のドキドキ。
そして最多なのが、「うっそ、また体重が増えたのっ!? 」 の体重計の上で数値をガン見した直後の、ドキーーッ!
実際、なかなか減ってくれません・・・。orz  朝量って喜び、夜乗ってため息。。はあぁ

もっと嬉しい方のドキドキが欲しい・・・。

わくわくも、社会人になってからはだんだん小さくなってるような。
大きい わくわく がどこかに落ちていないでしょうか。





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー19

「すっげ」
「目が回りそう」
店自体は大きくないのに、今まで入ったことの無い空間にはじめは緊張していた。が、キョロキョロ見回す店内は似たようなことを考えてる連中もいてなんだかホッとする。

「父さん、これは? 」
「その柄は会社に行ったら目立つかもしれないから、こっちにした方が良いと思うよ」
「ふーん」

どこかの親子の会話が聞こえ、
「和叔父さんに来てもらえばよかったかな」
呟いたら、
「やめとけよ。十以上も離れてるんだろ? 感覚が古いぜ」
内海が言う。
「そうかなー」
「そうだって。あ、すみません、スーツ、選びたいんですけど」
「はい」
応対が終わって手の空いたらしい店員さんを、内海が目ざとく確保して相談を始める。

「就活でしたらこのくらいがよろしいかと思います」
俺たちの希望を聞いてテーブルみたいな所に並べてくれたのは、スーツから靴までの一
揃い。
「ほかの皆さんと並んで浮かない、けれど地味ではない、と言うラインです」
「うん、いいな。これ」
「そうだね」
「では、こちらで」
「似たようなのでもう一揃い、お願いできますか? 」
「ふた組づつですね。かしこまりました」
それを聞いて慌てる。
「おい内海、俺、そんなに持ち合わせ・・」
「大丈夫だって」
店員さんに見えないように割引券を見せ、
「こいつがあるからさ」


両手に一つづつ紙袋を持ち店を出る。一歩外へ歩きかけ、
「うわ、雪っ」
慌てて店の軒下へ。
「んだよ、天気予報。こんな日に外すなんて」
内海が空を見上げ、珍しくブツブツ文句を言う。俺はスマホで番号を呼び出す。
「智? 」
呼び出し音二回で、

― もう終わったのかい? 」
「うん。荷物がいっぱいで。外が雪で出られないんだ」
― 分かった。店の前に着いたらクラクションを鳴らすよ」
「待ってる」





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10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑧

出歯亀(覗き)してる新井くん(ちょっと違う。笑)。 やさしくRがあります。R-15くらい?  年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。
























仕事の時集中すると、周りが見えなくなる事があるけど、快感だけを追ってる時はもっとそうだ。薄暗がりになれた目が、ひろさんのフェロモンをはっきり見る。
不意に、手が毛布の外へ出た。ベッドサイドをたどり、引き出しを開けようとした。
(そこは・・)
いつも使うローションなんかが入ってる。でも、続かなかったらしくて小さな舌打ちが聞こえ、肘をついて体を起こす。
(見つかっちゃう)
怒られそうで体を縮めたけど、ひろさんの視線は俺より引き出し。見事にスルー。
ホッとしたやら淋しいやら。

「あ」
目的のものが見つかったようだ。奥の方にあったのかな?
(あんまり使わないのって・・、あれか! )
ピッとフィルムを切る音で分かった。 そうだね、一人でスる時は使った方が後が面倒くさくなくていい。
まさかひろさんが使ってるのを目撃するなんて思わなかったけど、それも全然嫌じゃない。
もぞもぞ、毛布が妙な具合に動き、
「・・・・」
聞き取れない独り言。そして、再開。途切れた分を取り返すようにヒートアップしていく。

「っぁ、あ・・ッ。たか・し、ぃ・・・せて」
達する寸前の声で啼き、奥歯を噛むような気配。びくりと大きく波打ち、ひろさんの一人エチが終わる。

次は、本物の俺とだよ。

はあっ、と息を吐き、起き上がる。立ち上がるのを狙って、
「ひろさん、ただいま」
わざと戸を開ける。
ギク、として、
「あ、お、帰り。。いつ、来たん、だ? 玄関を開け、る音は、聞こえなかったぞ」
驚かすな。ぎごちなくいい、手に持った小さなものを隠すように俺の脇をすり抜けようとしたから、通せんぼ。
「な、なに? 」
「ひろさん、寝てたんだよね? 」
「そ、うだ」
「寝て、何してたの? 」
「べ。つに。ちょっと、トイレ行きたくなっただけで・・」
「コレを、処分するのに? 」
素早く奪い取ってプラプラさせたのは、白い体液が入ったビニール。
「かっ、返せ! 」
「はいはい。別に俺、気にしてないから。俺だってひろさんで抜くことあるもん」
告白を聞いて、なぜか赤くなる。

うわあ、襲いたくなっちゃう。   うん、襲っちゃおう。





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10000拍手記念SS

10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑨

さあ、今日が最後になりました。 もちろんR-18・・、になれたかな? 年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





























ひろさんが部屋を出てすぐ、ベッドに潜り込む。温もりと残像が俺を刺激して、横を向いてないと毛布の上からでもテント張ってるのが丸わかり・・な気分。
(あ、来た)
「おかえり」
「何やってんだ? 」
顔だけ出して言ったら、呆れた顔になる。めげずに、
「だって寒い。早く一緒にくるまろう」
「テーブルの上に置いてあったのは? 」
「ぬるくなっちゃったから明日でもいいよ。こっちが暖かいし、ひろさんが来ると倍あったかくなる」
「俺の布団だ」
「湯たんぽ代わり」
「抱きついてくる湯たんぽか? 」
くすっと笑い、そっちに詰めろ、と来てくれる。言われた通り抱きつき、
「ひろさん~」
「幼稚園児じゃあるまいし」
「好きな人にくっつきたいのは何歳でも同じだよ」
「幼稚園児はこんなことしな、い・・っ」
ぺちっと手を叩かれる。
「いーじゃん恋人なんだから」
はた、と動きが止まった隙に顔を近づけ、ちゅっとキスする。
「た・・」
「なま崇が、ひろさんをよくしてあげる」
「な、あ」
がばっと上に乗って腰を押し付けた。
「ひろさんが好きで、欲しくて、いつでも触っていたい。・・・・だめ? 」
推しつけた熱い塊にうろうろ目を泳がせていたけど、
「駄目じゃ、ない。。俺も、・・・好きだ」
はっきり返してくれる。

う わ あ。

「おい、崇・・っ」
もう、張り切るしかない!

「だ・から、も・・っ、ゃあ」
「そん、じゃ、・・こっち? 」
「ひぁ、んんッ・・」
「ひろさん、好き・・だ」
「ぁ・・、俺、も。・・っは、イイ」
その一言にスピードが上がる。

「あ・あっ、強、いィ・・ん。くハぁ」
「ひ・・ろさっ。だけだ、から、も・・っと、言って」
「・・っ、――っい、やあ、そこっ」
「いい、だけだよ。ここ、感じて・・・、んあっ?! 」
強く揺さぶってる最中、最奥を突きあげたらぎゅうう、と絞られる締めつけにあって、

どくん・・・、と。

「あ・ぁ・・あ。 ク・・、いっ」
わずかな差でひろさんも極まって、二人の腹の間に温かいぬめりが広がった。






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10000拍手記念SS

10000拍手キリ番・鍵コメさーさまからのリクエスト。 ⑩ ・・終わりに。

新井くんムラムラシリーズ3本立て。 今日で終わりになります。
鍵コメさーさまからのリクエスト、書いててとっても楽しかったです。 読みに来てくださってる皆さまも楽しんでいただいてるようで、嬉しい限りです!  

新井くん、あれからどうしてる?




場所を取るシーツと毛布が最初に洗濯機。服は順番待ち。俺は、
「はーーっ、また負けた・・」
と洗剤といっしょに愚痴を入れてスイッチON。ひろさんのマンションは、耐震構造もあって防音がしっかりしてる。おかげで夜でも洗濯できる。シャワーも浴びられるんだ、けど。
「全戦全勝、したいな・・・」
洗面台の鏡に映る俺にまた愚痴る。確かに誘うのは俺の方が多い。それに意義があるってことでもないが、やっぱりひろさんのイク顔を見て出したい。
「次は、(ひろさんの)フェロモンに負けないよう、しっかりやれよ、俺」
鏡の中の拳に拳を合わせて部屋へ戻る。

「あ、それ」
「全種類持ってきたのか」
「うん。初めてやった大人買い」
テーブルの上に全部並べられたミニカーが、ひろさんの手で動かされ生き生きしてる。
俺もひろさんが居るから何でも追いつきたいと頑張ってるんだ。

いつか、並んで歩けるようになるために。






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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手。-33

今日から本編に戻ります。
新井くん、取引先が色々な曲がり角です。  



俺の取引先は今、過渡期なのかもしれない。現状維持できるだろうか? それとも、攻めに行った方が良いのか?
丸山君と別れ、そんなことを考えながら帰った。

いまいちすっきりしないまま出社。
誰に相談したらいいんだろうと思いつつ仕事してたらコピーを間違え、
「新井くん、上下が逆だよ」
「え? うわっ、すみません! 」
小野山係長に提出する書類をミスってしまう。昼も社食で食券を押し間違え、
「珍しいわね、新井さんが特A定食だなんて」
と給仕のおばさんに言われる始末。給料日はまだ先なのに何やってんだか・・。

「おー、豪華じゃないか新井。大口の契約でも取って来たのか? 」
頭付きのエビフライが二匹も乗った定食は目を引くようで、トレイを持って席を探してると北森が声をかけてくる。
「違う。押し間違えたんだ」
「ほー。ま、めったに食べない特Aなんだ、味わって食べろよ」
横に座ると、協力してやる、とエビを強奪していく。
「あっ、俺のエビ」
「ん~~、旨い。ごっそさん」
まだ物欲しげに見てる。これ以上はさせるもんか。

「美味かったー」
「良かったな」
食べ終わった俺におごってやる、と北森が出したのは、
「ただのお茶じゃないか」
「俺がわざわざ持って来たんだぞ」
「はいはい」

「で、悩み事は何かな? 営業のホープ」
「ホープは余計だ、事情通」
お茶で一息ついて、
「おまえに仕事の悩みを言ってもなー」
「そりゃ無理だ。 ・・・なんで苑田さんに聞かないんだ? 」
痛いところを突かれてムッとする。
「自分でなんとかしてみたいんだ」
パチクリした後、
「分かる! 苑田さんに聞くと即行教えてくれるけど、自分がスカスカみたいな気になるもんな」
「意味は分かるけど、おまえだって営業のホープだろ? 」
「『ホープは余計』だよ、新井クン」
ぷっと吹き出し、
「まあ、頑張れ」
そのうち飲もうぜ。北森が席を立ちながら誘い、いいな、と返事した。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その138

戸外で食べる。

いつでもできることですが、特に夏は気分が違うような。

BBQ、公園の日陰で食べるお弁当、歩きながらのソフトクリーム。
熱いコーヒーだって、焼き芋🍠だって。
ほかの季節より食べたる時の感覚が、こう・・・。 解放感、とでも言えばいいのか。

小学生の頃は、駅の階段のような坂(坂を下りて、しばらく平地、そしてまた下り坂)の先にあるプールへ行き、帰りがけにアイスを買って自転車を押しながら坂を上り、帰った記憶があります。
そして母方の実家では、井戸に吊るされていた冷えた西瓜を割り、種を飛ばしながら食べたり、半分のスイカを子供たちでスプーンでほじくりながら食べたり。  もぎたてのキュウリに味噌を付け、齧ったことも。

あちこちでお祭りがあり、夜、堂々と外で食べることが出来るのも気分を盛り上げてくれるのかもしれません。
屋台のたこ焼き、わたあめ、「お腹が冷えるからダメ! 」 と言われつつねだり倒して食べたかき氷。
あの頃はアメリカンドックでさえご馳走だったなー・・。


個人的に言えば、春は、ウキウキ感が。 秋はワクワク感が多かった。冬は、、「あったか~~い」(自販機に洗脳されてる。笑)。

日差しや露出度の違いもあるのでしょうか?
夜でもそう寒くなく、みんなでいられるから?

どの季節でもお祭りの屋台は引き寄せられますね o(^▽^)o





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー20

こちらも少し間が空きました。
智くん、内海とスーツを作りに行った帰り、雪に降られてます。


「誰に電話したんだ? 」
「和叔父さん。スーツが皺にならないように迎えにきてくれるって」
うきうきしながら返事する。
「・・・なら俺は邪魔だな。帰る」
「えー、どうして? 一緒に乗せてもらえばいいじゃん。おまえだってスーツ濡らしたくないだろ?もう来るはずだし」
「濡れてもいい」
「内海」
不機嫌になった内海は、俺が引き止めるのもかまわず口をへの字に曲げて出て行こうとする。そこへ、

パァーン、とクラクションが鳴った。

「和叔父さんだ! 来いよ」
引っ張って車の側へ。
ウィン、と窓が開き、
「待ったかい? 」
車内の暖かな空気と和叔父さんの声が俺を包む。
「ううん、全然っ」
「ずいぶん買ったんだね。トランクを開けるから入れなさい」
「分かった、ほら、内海」
なぜかノロノロしてる内海を急かし、口を開けたトランクに二人分の大きな紙袋を入れる。
「助かったー。ありがと、和叔父さん」
「どういたしまして。それで? スーツの他に何を買ったの? 」
後部座席に並んだ俺たちに、車を出しながらバックミラー越しに聞いてくる。
「んと、シャツにベルトにネクタイ、靴まで一揃い。な? 」
内海に同意を求めると、ただ頷く。さっきまで上機嫌で喋ってたのに。
「シャツは、何枚買った? 」
「え? 一枚」
「それじゃ、足りないよ。
お腹は空いてない? 」
「まだ、大丈夫。内海は? 」
「平気。あの、俺帰りますから駅の近くで降ろしてください」
「内海? 」
「何か予定でもあるのかい? 」
「それは・・」
「だったら、一緒にどうかな。智を誘ってくれたお礼をしたい」
「そうだよ。・・・それともほかに約束があるのか? 」
「無いよ」
「じゃ、決まり」



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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー34

北森に愚痴ったからか言葉にしたためか、決心がつく。
自分で出来るところまでやってみよう。

取引先のデータを出して整理し直す。すると、
「あ、これ古い。入れ替えとかなきゃ」
の更新がポロポロ。
「野々村運輸さん、来年創業・・四十年? 何かサンプル持って行ってみよ」
「浦山商事さんの湯島さん、副部長になったんだっけ。
うわ、双葉工業さん、火事の後連絡二回しか入れてない。今日あとで行ってみるかな」
手帳やスマホを見ながらポチポチやってたら、時間忘れて夢中になってた。
着信音で飛び上がり、膝を机の裏に思い切りぶつける。手、と言うか指先もキーボードにバン、と打ち付けてしまう。

「っは、ハイハイっ、名賀都商事」
― 新井くん? いまどこだい? 」
「あ、ムラタ文具さん。え、と、社内、ですが」
― それじゃあ忘れてるな? 今日の会議」
「かいぎ・・・? か、会議っ!? あ、時間! 」
慌てて時計を見れば、
「・・・大遅刻」
どころじゃない。サーッと血の気が引いた、気がする。
― ま、事故じゃないだけよかった。ひとまずお流れにしとくから、明日にでももう一回来てくれ」
「はは、はいっ! すみません。申し訳ありませんでしたっ! 」

「新井くん」
「・・はい」
小野山課長に呼ばれる。これだけ目立てば当然か。
「悩み事があっても、出来るだけ仕事に持ち込まないように。そして仕事のことなら出来るだけ早く相談してほしい。失敗は誰にでもあるんだ」
小会議室で、叱責、まではいかないけど厳しく言われる。その通りだと項垂れた。

「失敗したら、取り返せばいい。 失敗しないと勉強できないことだってある。転んでも、タダで起きてこないで欲しいな。君は出来ると思う」
あ、と顔をあげたら笑ってる課長。
「悩みが出てくるのはいいことだ。苑田くんほどではないが、私も頼りにしてくれよ」
「はいっ。よろしくお願いします」
思わずお辞儀。
「元気が出たら仕事の続き」
ぽん、と肩を叩いてくれた。

俺、上司に恵まれてるな。。


席に戻れば、画面が待ち受けになってる。
「へ? 」
そういえばさっき・・。
急いで確認。 ・・ショック! 
 今まで入れてたデータが吹っ飛んでる。頭を掻きむしりたくなったけど、課長に言われたことを思いだし、椅子に座り直した。
優先順位決めて、やり直そう。





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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー35


「ばんわ~」
「らっしゃい! ・・どしたんだい? 新井さん。元気ないねえ」
焼鳥屋のおやじさんに言われ、はは、と力なく笑う。
「仕事でミスって、へこんでるんです」
「ほー、珍し」
そこへ声をかけてくれたのが、親父さんの横で串を焼いてた謙治さん。
「お腹は減ってますか? 新井さん」
「え? まあ」
「だったら、こっち。座って待っててください」
一つ空いてる席を指さす。
「ここ? 」
「はい」
ほとんど座ったことが無い、串を焼いてる前の席。
「これ、どうぞ」
出してくれたのはビニールエプロン。脂が跳ねたりするから、って。気が利くんだなあ。こういうとこ、俺も真似しないと。

ジュウジュウと音を立てて鳥や野菜が焼けていくのをぼーっと見てる。親父さんや謙治さんがいくつも並んだ串を素早く回し、そのたび音と匂いがもわっとやって来る。そしてだんだん焦げ目がつき、美味しそうな見た目になり、
「はい、お待たせっ」
と、他の人のお皿へ。それが何度も繰り返される。匂いと実物がよそへ行ってしまうのを見てるうち、本気でお腹がすいてきた。
(何頼もうかな・・)

「よォ、おやっさん」
「ぃらっしゃい、常さん」
「あれえ? 俺の席」
「今日はこっち。別にいいだろ? 真ん前じゃなくても」
「へえへえ。おっと、にいさんごめんよ」
独特の匂いをさせて俺の隣へ座ったのは作業服を着た半分白髪のおじさん。
「まずはビールな」
「おう」
おやじさんが冷蔵庫に行き、ビンのビールを取り出す。お絞り、コップと渡し、そのまま喋り始めた。
謙治さん、倍以上に忙しく動いて注文を捌いてく。けど、ジュッッ、と今までとは違う音がして、焦げた匂い。そして、
「皮の塩焼きまだー? 」
「はい、すいません」
のやり取りも。 気になって店内を見回せば、満員。
(おやじさん、気にならないのかな・・)
やきもきしながら見てると、話し終わったのかおやじさん、ぐびっとビールを飲み干し、
「謙治、一休みしろ」
ねじり鉢巻きを直して言う。

謙治さん、汗だくだ。




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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー36

交替したおやじさん・・、あれ? さっきより元気?
注文捌きも謙治さんより、早い。
「・・にいさん、気が付いた? 」
「え? 」
横を向くと、隣の‘常さん’がニカッと笑いながらビールを飲む。そっと謙治さんを見て、小さな声で教えてくれた。
「おやっさんは仕事が人生だから、もうタイミングとか体に染みついちゃってる。が、年だしな。ちょっとは休憩入れないとへばるんだ。謙治は若いし修行中だからその辺、まだ読めてねェ。俺ぁ来る時間が決まってっから時計代わりなのさ」
おやっさんに現役続行してもらわんと、仕事帰りの楽しみが減るからな。と付け加える。
「愛されてるんだ」
「ったりめえよ。串はうまいし酒だってある。俺たちみたいなのが気安く来られるとこは少ねえからな」
俺にウインクして、立ちあがる。
「ごっそさん。また来るわ」
「あいよ~。駅で寝たりすんなよ」
「分かってら」

カッコイイな、常さん。
そうか、人の役に立つって色んな方法があるんだ。


焼き鳥屋で見たこと、忘れないうちにメモっておきたくて持ち帰りを作ってもらう。
「こいつは人気あるんだよ。新井さんのおかげだ」
と言われ気恥ずかしかったつくね汁もある。
生姜は夏でもいい、ということで出来れば温めて食べてください、とご丁寧にカップに書いてあった。これは圭一さんのアイディアだそう。
圭一さんも頑張ってる。俺も負けられないぞ。


翌日、ムラタ文具さんに謝りに行く。
よし、っと気合を入れたけどやっぱり総務のドアを開けるのはびくびくもので、
(できれば田畠さんが居ませんように・・)

カチヤッ。
「こんにちは。名賀都商事で・・」
「新井くん」
「はいっ」
居たーっ、と返事が裏返ってしまった。 





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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その140

オリンピック、もうすぐですね。  という訳で、地球儀に興味が湧きました。

最新式は音声が出て、その国のことを教えてくれるそうですが、昔は自分たちの居るところ、お盆みたいに平らな場所だと思ってたんですよね、人類。
天動説から地動説へ。 コペルニクスさんのおかげで地球儀は生まれたわけです。
我が家にも一つ、ソビエト連邦が記されてる地球儀が一つ。 古いわー。 ( ´艸`)

実際に作られたのは、紀元前160年頃、ギリシャのクラテスさんが最初なんだとか。でも、実物で残ってる最古のものは、
1492年にドイツの地理学者ベハイムが作った直径51センチのもの(金属製で、ドイツ・ニュルンベルクのゲルマン国立博物館に保存されてる)。
そのころの地球儀には何が描かれていたんでしょうね。

大航海時代、冒険から船が戻ってくるたび、地球儀も書き換えられていたことでしょう。
戦争や独立で国の数が増えたり減ったり、境界線が変わったりするたび、作り変えられる球体地図。
私の知ってる面白地球儀は、パズルで作る立体的なもの、中に電球が入ってるランプのようなもの。宝石で作るもの。 などです。

日本の緯度と経度の基準点は東京都港区・麻布台。

いつか、都道府県の原点や有名な場所の原点を探しに旅に出るのも面白いかもしれません。

そのためには体力付けないとな。。





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー21

和叔父さんが最初に車を止めたのは、
「洋服屋? 」
「シャツが一枚ではなにかあったら困るから、もう一枚くらい持ってなさい」
笑顔で促され店内に入ると、がっしりした体格の人がいらっしゃいませ、とお辞儀する。その人を見て、

「やあ、拓也。おまえが居てくれるなんてツイてるな」
「あれ? 和弘? 」

親しげに話してる。店員さん・・かと思ったら。
「店長、電話が・・あ、すみません。接客中でしたか」
「うん。悪い、こちらからかけ直すと伝えてくれる? 」
「はい」

店長さん?!

まじまじ見てしまった。拓也さん、も俺をじっと見て、
「カズ、おまえコドモ作ったの?!」
驚いて和叔父さんを見る。
「まさか! 智は俺の大事な甥っ子。それと、友だちの内海くん。就活用のシャツを2枚ほど見繕ってもらおうと思って来たんだ」
和叔父さん、俺の肩を抱いて、’大事’を強調する。
「フルじゃなくて? 」
「うん、スーツはもう作ったそうだ」
「ふぅん」
俺と内海を上から下まで見た店長さん、
「サイズ、分かる? 」
と聞いてきた。
「サイズ、ですか? 」
MとかLじゃなくて? 
俺の疑問を察して、
「そ。ワイシャツは体に合うのが一番恰好いいんだ。この先、リーマンになるならもっとシャツも要るだろうし、その時サイズを覚えておくと買うのも楽なんだよ」
教えてくれた。 初耳。けど、
「そう言えばさっき買ったシャツ、襟の内側に数字が書いてありましたけど、それですか? 」
「あ、内海くん見たんだ。そう、それ。どうしてかって言うのは・・・」
ん~~、と思案して、
「そうだ、実例みせてあげよう。カズを見本に」
パチンと指を鳴らす。 いいな、俺、あんないい音でないや。
「はあ? 僕を? 」
「可愛い甥っ子の為、なんだろ? 」
笑顔でぐいぐい交渉してる。お店の人ってみんなこうなのか。俺だったら負けるな、絶対。で、なんか買わされるんだ。
「分かったよ。だけどこの格好だぞ? 」
タートルネックのセーターにチェスターコート、デニムのパンツの和叔父さんが肩を竦
める。
「フィッティングルームがあるさ。来いよ」
ウキウキしながら店長さん、和叔父さんの腕をとった。



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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー37


主任の田畠さんに呼ばれ、机の側に行く。
仕事に厳しい人で、信用してもらえるまでずいぶんかかった。けどそれももう失くなっただろうな。。
昨日は自分のうっかりだから言い訳しようがない。
「昨日の会議は大変だった」
「はい」
「君はいつも五分前には来ていたのだけど、どうしたの? 」
「すみません」
深く、頭を下げる。
「言えない理由? 」
「・・データの見直ししてました」
「それだけ? 」
「はい」
「・・・時間を忘れるほど集中してたってことかな? 」
「はい」
「そうか」
ふっと体ごと視線を逸らされ身が縮む。

くす・・、っと。

(今の、田畠さん? )
思わず横顔を見る。
「仕方ないね」
もう一度こっちを見て、いや、俺の方に向き直ってくれて。
「私も昔、やったことがある。あの時、私は上司に頼んで一緒に行ってもらった。
君は一人で来る分、責任をとれるようだ。  次は忘れないように」
「あ。。ありがとうございますっ! 」
ぶん、と音が出そうな勢いで頭を下げる。周囲にクスクスと笑い声が起きた。
「でも、面白かったですよ、昨日の会議」
「そうそう。倉持さんと主任で盛り上がっちゃって」
「こら、せっかく黙っていたのに」
女子たちに言われ、厳しかった顔が苦笑いになる。
「まずは仕事の話。
次の会議、いつ出来る? 」
「っはい、来週の木曜一五時と金曜一四時半のどちらかを指定いただけたら、と思っています」
「今すぐは答えられない。調整して返答しよう」
「お願いします」






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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー38

あの大失敗から三日ほどして。社に戻り、
「ただいま戻りました」
受付の安田さんに声をかける。と、それが聞こえたのか待ちあわせ出来るコーナーの椅子から立ち上がった人が。
(げ。三木元さんっ)
回れ右して逃げたかったけど、
「新井さんーー! 」
ドドド、って感じで走ってきて、
「小野山課長には、許可とってありますから」
と拉致られ
「聞きたいことがあります」
ずい、と迫られた。

ガラスで仕切られた小会議室。テーブルを挟んでるけど、
「以前、写真を見せましたよね? 」
と上体を倒しながら聞く三木元さんに、体が‘逃げ’の体勢。
「最近で、は中畝さんと飲みに行ったとか、掴み合いをしたとか聞きますが、コトの真相は? そして、絹里さんとはどうなってるんですか? 」
口元はにこやかなんだけど、目がマジで、コワイ。
「そ、それはですね・・」
「『仕事が忙しくて』なんて、男の常とう句は使いませんよね? 」
う。逃げ道塞がれた。

けど、どう言えばいいんだ。。

「来年初めの社内報に、ご結婚の写真を載せたいのだけど、式場とかは決まってるの? 」
「し、式場?!」

どーしたらそこまで話が飛ぶ?







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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー39


「そんな話、まだしてません」
「そんなことないでしょう? その筋の情報によると、絹里さん、最近、そのテの本を色々見てるそうだし。浮かれてる、って程ではないけどウキウキしてて、結婚前の女性ぽいんですって。
でも、新井さんの方からそういうアプローチが無いようですから、事実は如何に?! と」
メモとペンまで出してきた。
「ですから、俺と絹里さんは今冷却期間中で」
「つまり、お互い情報を集めてるってことですか」
自分に良いように解釈して頷く三木元さん。それは困る、と、
「俺はまだ仕事優先で覚えることがたくさんあって」
「式の直前まで仕事だから、絹里さんに任せてる。というんですね。少しは手伝わないとあとで揉めますよ? 」
「それに、そもそも婚約なんて」
「絹里さんだけ指輪をするのも変だから、してないんですね? それくらいは認めてあげないと」

駄目だ、全然通じない。

思わず、はああ~っとため息をついたら、
「そんなに悩まなくても。案ずるより産むが易し、って言うでしょ?
男が度胸を決めないと女は苛々するんだからもっとドーンとかまえなさい、新井さん」
それ、違います! と言おうとしたら、お昼のチャイムが鳴る。
「あら、もうこんな時間。じゃ、続きはまたあとで」
すくっと立ち上がった三木元さん、さっさと行ってしまった。。

ぼーぜんとしてた俺に、
「新井くん、大丈夫? 」
目の前で手をひらひらさせながら声をかけてきてくれたのは、
「あ・・、こ・鍛冶、さん? 」
「そ。久しぶり」
向かいに座る小梶さんは相変わらずカッコイイ人だ。
「お久しぶりです。今日は・・、あ、苑田さんですか? 」
「うん。今日は新規のお客様に会うの。苑田くん経由だから連絡とレクチャーしてもらおうと思って」






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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手・離す手ー40

「小鍛冶さん。お待たせしました」
「あ、苑田さん。今日はありがとうございます」
俺の背後から聞こえた苑田さんの声に、立ち上がる小鍛冶さん。
「新井? 」
「えっと、俺、メシ食いに行ってきます」
「あら、いいじゃない。一緒に食べましょうよ。苑田く・・、さんは? 」
「俺も構わない。新井は? 」
「お願いしますっ」
がばっと立ち上がる。 社食に行ったら三木元さんに捕まってしまう。


「何それ。
結局新井くん、その女性(ひと)振り回して振っちゃったってこと? 」
「・・・です」
小鍛冶さん、きつい口調で俺を問い詰める。
縁起担ぎでとんかつ屋に入り、喋ってるうちに俺がなせあそこにいたか、の話になり、怒られてる。
「しかも、以前から付き合ってる人がいて、その人と喧嘩したはずみで? 」
「・・はい」
呆れた、と表情に出して、
「女の敵ね」
言い切られてしまった。
「美登利、それは俺にも責任が」
「苑田くんは黙ってて。
だいたいね、告くられて、曖昧な返事するところから間違ってるのよ。
私なら、詐欺! って訴えるわ」
「そ・・」
「文句ある?」
「・・・・ありません」
「相手の、絹里さん? その娘(こ)がいい子で良かったわね。あなたのご両親も気に入ってたんでしょう? 」
「そうなのか? 新井」
初耳顔で苑田さんまで。
「しょ、紹介したわけじゃ。。本当に偶然」
また誤解されたら堪らない。
「言い訳はいいから。
それで、その子、幸せになれそうなの? 」
「はい。大丈夫です。中う・・」
「新井」
中畝さんの名前を言いかけたのを、苑田さんが遮って、真顔で俺に言う。
「絹里さんが必ず幸せになれるよう、精いっぱい努力しろ」
だから俺も真剣に答えた。
「はい。俺に出来ること全部、やります」
「よし」





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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その139 とお知らせ。

 夏のお腹は忙しい。 

温度も種類も歯ごたえも。 味まで様ざまな食品を相手に日々消化吸収。
さらに、外、家の中、エアコンなど、外気温と体温との調整。
少々の自意識過剰に応えるべく、ポッコリしたお腹に腹筋を1mmでも作る努力。

体形隠しの味方、スリーシーズンの衣類は、暑さ負けしてタンスへ逃亡してしまい、半袖、短めスカートや短パン、薄手の生地の服がこの時とばかりに出現して~~。
人格があったらぼやいてるでしょうね。 「夏が来てから慌てるなんて! 何年同じことを繰り返せば気が済むんだー!!」 って。


いえ、決して忘れてる訳じゃないんですよ、私だって。
あの、コミットするCMや、お腹をプニプニするこんにゃくCMなどなど、「あれなら試せる」 「あれを買おう」 と自力で目標達成を夢見るもは、毎年のこと。 もはや恒例行事と化しています。

ただ、魔族以外に見せたい相手が居ないのが問題。  (とっても責任転嫁してますが、この際目をつぶる)
つまり、誉めて欲しいのですよ!

「すごいな、よく頑張ったね」  「スッキリしたんじゃない? 」 「見違えたよ(・・は、オーバーでも、せめて’思わず2度見した’くらいは言って欲しい)」
と、純粋に努力を称えて欲しい。。 可能なら、ハイレベルな男性に。 そしたらきっとこんな感じになれる・・。。(((o(*゚▽゚*)o)))

いつ叶う夢でしょうね。


ところで、体形が変わるのは、ちょびっと経済効果になるそうです。
着たい服より着られる服、や、体形に合わせた服、より、服に体を合わせてみる! ということをまた今年も夏になって思う7月末でした。


最後にお知らせ。
来週、8月第1土曜日は、町の花火大会があります。
今年からしばらく、女性部として出店する夜店の責任者になったので、ひょっとしたら不定期になります。  ごめんなさい。🙇





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー22

フィッティングルーム。人ひとりしか入れない場所だって思ってたのに、連れていかれたのは、
「部屋?! 」
「普段はほとんど使わないんだけどね、カズと君たちのために、特別」
「ったく。職権乱用もいいとこだな」
「いやー、久しぶりにおまえのセミヌードが見られるなら使っても惜しくない」
力説する店長さん。
「セミヌード・・。おまえ、相変わらずだな」
和叔父さんも慣れてるのか笑い顔。
「さあてっと。用意してくるから、コーヒーでも飲んで待ってて」
俺たちを椅子に座らせ、パン、と両手を打ち合わせて張り切って出て行った。

店員さんがコーヒーを持ってきてくれたけど、落ち着かない。内海は開き直ったか、部屋中を見回す。
「智、全身鏡が四つ・・、いや、六つはある。あの台は何だろう? 」
「裁縫台だよ。仮縫いに使ったり寸法合わせに使ったりするんだ」
「そうですか」
教えてもらってるのに、内海、俺と和叔父さんと話すときの声、ずいぶん違くない?
「和叔父さん、あの胴体だけのマネキンは? 」
俺も、見回して目についたものを聞いてみる。
「あれはトルソーって言うんだ。モデルやフルオーダーを頼んだ人をしょっちゅう呼ぶわけにはいかないだろう? その代わりだ」
俺たちと違って、和叔父さんは足まで組んでコーヒーを飲み、答えてくれる。
「能見さん、慣れてるんですね。 よく作ってるんですか? ここで」
「いや? 拓也・・、宮竹がこういう仕事だから来ることはあるけど、毎回頼んだりはしてないよ」
「へえ? 」
内海の言葉がどこか棘とげしいのに、和叔父さんは気にしていない。俺の方が気になってそうわそわしてしまう。

「やあ、待たせたね」
微妙な雰囲気を蹴散らし、ドアを開けて拓也店・・、宮竹店長がカートを押して戻ってきた。
「とりあえず四組、持ってきた。体は温まってるな? カズ。早速始めよう」
「はいはい、店長さん」

・・和叔父さんのファッションショーは、分かりやすくてちょっと贅沢だった。それは、
「体形に合ってるシャツだと、こんなに見栄えがするだろう?よく覚えておくんだ。ほら、カズ、着替え」
と和叔父さんを着替えさせ、
「な? 合わないシャツだと印象が違うのが判るかい? ひいてはそれが人物評価にまでなるんだ。第一印象は重要だから、それを忘れないように、ね」
と説明してくれたから。



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