FC2ブログ

『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-17


酔いのさめた父さんが、苦い顔のまま目の前に置かれたお茶をすすった。
「お父さん、私から話していい? 」
ぶすっ、、とした父さんの返事を待たず、
「崇に相談された時、正直、迷ったの。私だって孫を連れて歩きたいし、可愛がりたい」
「それなら」
「でもね、お父さん。崇はちゃんと生身の人を好きになってるじゃないですか。
そりゃあ、女の人となら表立って結婚できるし、波風も立たないでしょ」
その通りだと父さんが大きく頷く。
「ただ、今の世の中、何があるか理解らない。離婚だって事故だって殺人だって毎日あるし、私たちとうまくいくかどうかも」
「母さん」
「子供だって真っ直ぐ育ってくれるか。災害だっていつ降りかかってくるかもしれないのよ」
そう、去年は猛暑が普通の夏だったし台風も多かった。
「だけど母さん、何事もなく円満にいくことだって多い。その方が大多数だ」
「もちろんよ」
にっこり笑って、お茶を飲む。
「高価いお茶は高いだけの理由があるわ。 美味しい。
範裕さんもどうぞ」
「・・いただきます」
俺も、と茶碗に口をつける。ほう、と息を吐くひろさんの横で、旨い、と思った。

「・・母さんは、範裕くんの味方をするのか? 」
お茶を飲み干し、暗い顔で父さんが聞く。
「いいえ」
「わしのこと、責めてばかりじゃないか」
「責めてませんよ。私は、崇が幸せになって、・・崇を、幸せにしてくれる人の、味方」
涼しい顔の母さん。

え? 

「じゃあ、崇が女の人といる方が幸せだ、としたら」
再び勢い込む父さんに、
「崇が、範裕さん以上に好きな人を見つけて、幸せになれると確信したら、その人のことを応援しますよ」

ぽかーん。

「崇。そんな間の抜けた顔しないの。母さん、何も変なこと言ってないでしょ? 」
いや、うん、言ってないけど。
「母さんが知ってる限りでは、おまえ、女の人も好きでしょ? 」
「あ、うん・・」
って、俺のバカ。真横にひろさんが居るのに!





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



スポンサーサイト



『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-18

「だそうですよ、お父さん。
範裕さんに勝てそうな女性が居たら、連れてくるのは反対しません。範裕さんも反対はしないわよね? 」
振られて目を見張ったひろさんが、吹きだした。
「はい。選ぶのは崇です。でも、俺も負けません。崇は・・、一生のパートナーですから」
吹っ切った顔で断言する。

・・初めてひろさんの口から、俺がパートナーだ、って聞いた。

足の指先からじわじわ何かが広がって俺を満たしていく。
嬉しい。本当に嬉しい。

はああぁぁ、と特大のため息をついて、父さんが、
「母さん、お茶。おかわり」
茶碗を差し出した。


「改めて聞くが、範裕くんは、その・・・、崇でいいのか? 」
まだ納得はしてない父さんが問いかける。
「崇‘が’いいんです、新井さん」
「・・その呼び方は止めてくれんか」
他人行儀で好かない、と後半は小さくブツブツ。
「では、どう呼べば」

「・・・、おとうさん、で、いい」
渋々、父さんが許可する。
きっと、ひろさんが今まで 「おとうさん」 と呼んでたのが気に入ってた、からなんだろう、と思いニヤニヤしてしまう。
「ありがとうございます」
ひろさんの顔がぱっと明るくなった。
「礼はいい」
目を逸らし、また、黙る。

夕方の、時報代わりの音楽が聞こえてきた。

二杯目のお茶を飲み干し、茶碗に目を落としたままの父さんが、
「苑・・、範裕くん」
「はい」
「私は、認めない。母さんに言われて、崇との間を許すだけだ。」
「・・・・はい。」
「父さん」
「崇。いいんだ。」
堪らず口を挟んだ俺を、ひろさんが止める。






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ




雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その163

あっちからとこっちから。

物事は、多面的に見ないといけない。
それは、大人になるにつれ上手くなるのか、下手になるのか。

自分の中に出来上がってしまった A=B 的な思考回路は、新しい感覚を受け入れる時、どうやら選択しています。
平たく言うなら、好ましい物ならスル~~ッと頭の中に収まり、苦手・義務に関わるものはなかなか定着してくれない、ってこと。
まして人の名前と顔を一致させるの、苦手にしているワタクシ。 


身近では、とあるご夫婦の、奥さまと先に仲良くなり、ダンナ様のことは話を聞くだけ(噂や愚痴)。 で、勝手に想像して、―― こんな感じの人? ―― と思ってました。 で、実際に出会った時のギャップが・・!!? 確率は89%
大部分が違ってた、な訳です。 

有名人の場合は、こちらに降りかかる火の粉が無い分気楽です。 ネットに乗せれば、半永久的に残りますが、喋ってるだけなら届くことも無いでしょう。
それに、私自信があるんです。どんな有名人が隣に座っても、話しかけてきても、気付かない。  という自信。
例えばロケで、その人の周りにカメラやマイクがあったら、
「ああ、何かやってるのね」
は思いますが、そうじゃなかったら無理。。  多分(はい、未だ経験無しです。笑)

ドッキリで、〇〇さんが△▼してきたら? とありますが、うっかりそのターゲットにされても最後まで分からないで終わりそう。

ただ、メディアで特集やドキュメンタリ―があって偶然見た時、 「この人、そんな事してたんだ」 「こんな過去が、理由があったのか! 」 Σ(・□・;) 
と驚き、見方がガラッと変化する場合もありますね。


人も、生き物や自然全てもそう。
天/橋立の股覗き(足を広げて、股の間から見ると、まるで天に掛かった橋に見える) なんてその代表。
今なら、ウ/ユニ/塩湖の絶景、かな?


ともかく、人と会うのは楽しい! 会って話して、笑顔を見るのが好き!  が結論でした。
でも、名前は間違えないようにしませんと、ね。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー46

「いつだって俺の味方で、信じてくれるんだ。もしそうだったとしても気持ち悪くなんかない。
・・おまえがそんな風に言うなんて思わなかった」
「智? 」
「やめろ。名前呼ぶな」
冷たい声が出た。
「さと・・」
これ以上話したくなくて背中を向ける。そのまま歩き出した。

「智っ」


☆  ☆  ☆


「・・・ってことがあったんだ、和叔父さん」
― そう・・か」
夜、あんまり腹が立ったから、和叔父さんに電話。
「あんまりだろ、内海のやつ。今まで友達だと思ってたのに」
― でもね、智。彼のいう事も」
「和叔父さんまであいつの味方するの? 」
ちょっと、だいぶショックで、つい責めるような言い方をしてしまう。
― そうじゃないけど、内海くんの言ってることは世の中のほとんどが思ってることだよ」
「・・・そう、なの?」
俺の方が世間知らずで、変なの? 
― 智? 」
黙ってしまった俺に、和叔父さんが心配そうな声で呼ぶ。
「和叔父さん・・、じゃ、内海の方が正しい? 」
拓也店長さんだって、仕事してる時は見とれるくらいカッコ良かったけど、気持ち悪いって思わないといけないのか? 
― 正しいとか、間違ってるとかじゃない。
色んな人がいるんだ、って、認めてあげて欲しいんだ。・・ねえ、智。拓也は、気持ち悪かったかい? 」
「え? 全然」
― 良かった」
本当にホッとした声が耳をくすぐる。
― 僕にとって拓也は大切な友人だから、智に嫌われたら悲しかったよ」




↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-19

そこで父さんは特大のため息をついた。
「母さんにあそこまで並べたてられたら許さない訳にはいかないじゃないか・・。
だが、私は孫が欲しい。だから母さんの言った通り君に勝てる女性を探す。いいね? 」
「分かりました」
「ひろさんっ。そんなこと言ったら、俺、見合いばっかさせられるよ!? 」
今度は俺の方が立ち上がりかける。
「そんな事はしない」
「そんなことにはならないはずだ」
父さんとひろさんが口々に否定する。さらに、
「崇、見合いの話が来たら、母さんだって話を聞いたり写真を見たりするのよ? 安心しなさい」
母さんまで!
「俺のことなんだよ? 」
「だから、みんなが一番いい方法を探してるんじゃない」
「も~~~っっ! 」
「ごめんなさいね範裕さん。まだまだ子供で」
「自分を主張するのは大事です」
「崇、その顔は小さい頃と変わらないな」
ひょいと飛び出した父さんの言葉に、ひろさんがまじまじと俺を見・・、
「拗ねるな」
頭を撫でて、ㇺニッと頬を摘まんだ。

父さんと母さんが大笑い。

「そうやってると、兄弟みたいだなぁ」
・・うん、そうだ。決めた。
「お父さん? 」
俺たちには聞こえなかった呟きを母さんが聞き咎め、くぎを刺す。
「何を思いついたのか知りませんが、崇は、私たちの子供でも、成人した一個の個人なんですよ。忘れないでくださいね」
「うん、うん解ってるよ」




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-20


理由は判らないけど立ち直った父さんが、ひろさんに晩ご飯を誘ったけど、
「今日はそこまでお邪魔できませんから」
と丁寧に断られる。帰ります、と立ち上がったから、
「あ、俺、送ってくる」
一緒に家を出た。

「ごめんね」
角を曲がったところで、謝る。
「本当は、もっと時間をかけて話したかったんだけど」
「全くだ」
前を向いたまま、ひろさんが続ける。
「・・・俺だって、いつまでも隠しておけるとは思ってなかった。
だけど、話くらいはしておいて欲しかったよ」
心の準備も出来なかった。 かすかに耳に届いた声に、もう一度ごめんなさい、と謝る。
ちらりと見たら、横顔が笑っていた。

「あ」
「何だ? 」
「こっち」
腕を取って入ったのは、駅の近くのコーヒー屋。
「いらっしゃいませ」
暖かな空気がコーヒーのいい香りを纏って、ドアを開けた俺たちを包む。
「どうせ途中で何か食べて帰るんだったら、ここで食べて行ってよ」
「おまえは? 」
「俺もつまむから」
チェーン店になってるこの店、ひろさんと来たかったけど、こんな気持ちで入ることになると思ってなかった。 


ひろさんが選んだのは、エッグベネディクト、というオープンサンド。
俺はポテトとコーヒーを頼んだ。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-21

俺的に盛りだくさんだった正月休みが終わり、仕事始め。
去年はこの日から絹里さんと噂になったんだ、と思い出し、通用口の少し前で一度立ち止まる。
「うわ・・っと」
「あ、悪い」
後ろから歩いてきた人がぶつかりそうになったらしい。振り向いて謝った相手は・・、

「市島さん? 」
「やあ、新井くん、新年おめでとう。今年も宜しく」
「おめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします」
久し振りに話をする市島さんは、以前のピリピリした感じが無い。それどころか、
「あの、市島さん。何か良いことありました? 」
「いや? 別に、その・・、なんだ」
俺の問いかけに急にそわそわして、ちょっとこっちへ、と連れていかれる。
「・・・実は、勧められて、その、、見合いをして、ね」
「みあ・・」
「しーっ、しーっ。まだ誰にも言ってないんだ。今日、部長に言うつもりなんだよ」
「おめでとうございます! 婚約とかしたんですか? 」
「・・まあ」
小声で、でもちゃんとビックリマークがつく勢いで言う俺に、照れくさそうに教えてくれる市島さんの様子が、微笑ましい。
「社内の人ですか? 外の? 」
「社外だよ。・・何と言うか、彼女と居るとホッとして、寛げるんだ」

それならきっと、いい人だ。

「良かったですね。もしかしたら、今年の結婚第一号かもしれませんよ」
「それは君だろう? 絹里さんと」
「あ・・、俺は」
トーンの落ちた俺を見て、深く聞かない方がいいと思ってくれたらしく、
「喧嘩したのなら、早めに仲直りしたほうがいい。謝るが勝ちだ。じゃあ、あとで」
とさりげなく別れてくれる。
(やっぱ大人だなあ、市島さん)




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-22

恒例の、着物姿の女子社員の出迎えに絹里さんの姿は無く、ひと安心でフロアに上がった。
中島部長の挨拶の中に、印刷所が来週から再開されるとあり、あちこちからホッとしたため息が聞こえてくる。

「吉田さん」
「おう、新井さんか。仕事かい? 」
「いいえ。無事再開、おめでとうございます。 あ、新年もおめでとうございます」
「ははっ、ダブルでめでたいのもいいもんだな」
外回りの前に印刷所に寄り挨拶すると、吉田さんは笑顔を見せてくれた。 
でも、まだ顔色が冴えない。
「あの、また問題が起きそうなんですか? 」
「いや~、機械は問題ない。ピッカピカの新しいのが来たからな。
ただ・・、俺が慣れなくてな」
最新式はタッチパネルが多いようで、吉田さん、説明書と睨めっこしながら動かしてるらしい。
「若いもんはちょいちょい、っとやってて、追いつけないのさ」
苦笑いしたあと俺もそろそろかな・・、なんて呟いてる。
「吉田さんがいると安心ですから、まだ居てくださいね」
上手く気持ちが伝えられなかったけど、そう言ったら、バンバン背中叩かれて、
「新井さんも仕事、頑張れよ」
って。

外回りの間中、背中がぽかぽかしてた。

「ただいま戻りました」
「ご苦労さま」
受け持ちの取引先、半分を回って戻る。
「あ・・」
「どうした? 新井」
「思い出した。ちょっと、総務行って来る」





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その164

いくつか、定期購読している雑誌があります。
その中の一つが、フォト・コンテストをしていました。  23回目だそうです。

自分の好きに撮るものとは違い、 『テーマが与えられて期限を切られるもの』 は色々苦労もあると思いますが、感性を研ぎ澄まして一瞬を切り取る作業は、きっと達成感も大きいのでしょう。
賞を取った方の写真は、思わず引き込まれてしまいます。

選ばれても、選ばれなくても挑戦する。 ということ。
回を重ねるごとに全体のレベルは上がっていくはず。  それに追い付き、追いすがり、競い合う。
側にいる仲間や友人だけでなく、国内の、ひょっとしたら国外の人たちも相手。

・・どんな気持ちでレンジを覗き、シャッターを切るのか。


今はいつでも写真を撮れる時代。
私もカメラ機能付きのスマホをもっていますから、やろうと思えばにわかカメラマンになれます。 でも。
咄嗟にカメラを構えて撮る! ことが出来ない。。
目で記憶する方が先に立って、 「あー! あの時、写真、撮っとけばよかったっ! 」 _ _ _| ̄|○
なんてしょっちゅうなのです。
撮られることも慣れてませんから、写されてると気付けば途端に’カメラモード’してしまう。(髪の乱れを直したり。笑)
気付かぬうちに撮られた場合は? ひたすらスルー、ですよ💦  「どうぞ」と頂いたら、アルバムに入れてそっとお片付け~~。


記念の意味で写真をよく撮ってもらう方もいるそうです。
思い出してもらう時、1日でも若い方がいいから。 笑顔だったと言ってもらいたい。 そんな理由も多いようで。
確かに。 その気持ち、よーーく分かります。


ただ、どんな場面でもその時限り。もう二度と戻ってこない時間を切り取るのだけは、間違い無いでしょう。
私もいつか、 「これ、私が撮ったのよ! 」 って自慢できる写真が撮れるといいなあ




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ





『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-23


今日の総務は華やかだ。
仕事はしにくそうだけど、着物って、動いてる時の方がきれいなんだな。

「新井さん、何でしょうか? 」
ぼけっと見てたら、絹里さんが目の前に。
「あ、うん、えっと・・、忘れないうちに」
「あら、お二人さん。ここは目立つから、もう少し隅で話して」
「恵・・、結城さん」
絹里さんに声をかけたのは、着物を着た女性。
「残念ながら絹里さん、今年は着物じゃないけど、お喋りしたいんでしょう? だったらシングルたちに冷やかされないうちに目立たない所へ行って」
結城さんは絹里さんに片目をつぶると、背中を押した。

「そう言えば、お正月、どうだった? 」
言われた通り、人目が届きにくい隅の方で話し出す。
「・・母に、会ってもらったんです」
「君も? 」
つい、口にしてしまう。
「『君も?』・・って、新井さんもですか? 」
絹里さんが目を丸くする。
「や、や、おふく、母親が、正月に父親を連れてきた話を・・」
「なあんだ」
どこかほっとした様子で、
「お正月って、おめでたいじゃないですか。だから、怒鳴られる確率も低い、って思うんでしょうね」
私もそうです。と舌を出して笑う。
「中畝さん、母に下の名前で呼ばれて、嬉しそうでした」
「そうか~。良かったね、絹里さん」
「はい」
答える笑顔が輝いてるみたいだ。
「それで、新井さんのお話は? 」
「ああ。
このあと新年の挨拶に行く会社の一つが、文具大賞の品揃えを始めたんだ。カタログかパンフレットが出来る、って言ってたから」
「是非、見たいです」
「わかった」






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ




『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-24

予定通り外回りが済み、ムラタ文具さんからカタログをゲット。

社へ戻る途中、一休みして中身を読む。
「へえ。世界的不況から機能性やデザイン、おもしろ系の文具がより目立つようになってきたのか・・」
会社が経費削減で文具を減らし,個人で消費するようになってきてから色々出はじめて来たらしい。

「あれ? 」
ページを捲っていると、Bookの表示があった。
「文具関連の本まで掲載されてる・・」
そうか、小学生の夏休みの宿題が、そのまま本になったのもあったっけ。

「だめだ。見てたら欲しくなるもの、あり過ぎ」
うっかり、腰を据えて読みそうになってた。危ない。でも、自分用に、もう一冊もらっとけばよかった・・・。


忘年会に続いて、一月は新年会が押し寄せてくる。その合間を縫って守谷さん、絹里さんと打ち合わせ。

「ムラタ文具、さん、か。 なんだか先を越された感じだ」
カタログを見た守谷さんがちょっと悔しそうに言う。
「どこも同じようなことを考えてるんだと思います。エジソンだって電話の開発を競争してたじゃないですか」
「え?そうなの? 」
絹里さんの例えにビックリする。
「ええ。書類の不備などで受け付けてもらえなかったり、特許を取るほどじゃない、って思ってた人がいたり。
三人の人がほとんど同時に発明したそうですよ(*)

「そうなんだー。全然知らなかった」
「私も、三人いるとは知らなかったよ」
「単なる雑学です」
「いやいや、目から鱗だ」
うん、と俺も守谷さんに賛成。 絹里さんの好奇心って、どこまで広がってるんだろう。
「それより、文具の話です」
恥ずかしそうに、話を元に戻す絹里さん。その様子が可愛い





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ




バレンタインSS

バレンタインのチョコは?

今年もやって来たチョコレートのお祭り。
コンビニからデパートまで茶色のグラデーション。 さて、今年の彼らは?

俺は・・、お袋に付き合って(付き合わされて?)再びチョコ売り場へ。
「母さん、まだ買うの? 」
「『まだ』、じゃないの。この店とさっきの店、商品が違うの。解ってる? 」

わかんないよ、そんなの。

「あ、これ。欲しかったんだけど・・、やっぱり高いなあ」
俺の心の呟きをスルーして前を歩いてた足が止まる。どれが? と覗いたら、チョコレートにしては派手な色。
「太陽系をイメージしたチョコレートなのよ」
「1個・・・、450円!? 弁当が買えるっ」
夢が無いわね、とぼやかれたけど、周囲にいた女性の視線が痛かったけど、当然の反応だと思う。
と。
後ろから、手が伸びてきて、9個並んだ箱と、その隣の重箱みたいな箱を無造作に取り上げる。
「あ」
「え? 」
男性の腕だったから思わず声をあげてしまい、取った人が怪訝そうに俺を見た。
「あなたも買うんですか? 」
「いいえっ」
買いません! ブルブル首を横に振ると、ニコッと笑って会釈して、レジへ向かう。
「頼まれたのかしら? 迷わず買ったわ」
「母さん、感心するの、そっち? 」
「当たり前でしょ。普通ならそう思うわ。 ま、崇みたいに人たちもいると思うけど? 」
「母さん! 」
ニヤッと笑われた。うう、藪蛇になってしまった~。


チョコレート売り場を出た彼は、スマホを取り出す。
「あ、智? 夜、食事できるかい?   うん、・・・21時半? 僕は大丈夫。じゃ、この前の店・・・、そう。そこで」
和弘は電話を切るとチョコの包みをみて、にこりと笑った。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ






バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-2

本編を押しのけ、・・乗ってしまいました! バレンタインのイベントに。 明日まで続きそうです。
 すべてはチョコレートのせいです。。  新井くん、ごめんね。(;_;)



「範裕さん、どう? 」
「う・・ん。。何とかなったと思う、けど」
「まあまあね。じゃ、焼いてしまいましょ」
和美さんが俺の手元を見て、次の手順を教えてくれる。

「女の人たち、よくたくさん作るよね」
仕事より疲れた、と愚痴る俺に、
「そりゃあ、『あげたい! 』気持ちがたっくさんあるから」
男の人とは使うエネルギーの場所が違うの。とコーヒーを飲みながら笑う。
「でも、範裕さんだって崇さんにあげたくて作ったんでしょ? 」
聞かれて頷く自分が恥ずかしい。
・・顔を赤くするなんて私より乙女だわ。の呟きは流すに限る。

半分以上手を借りて、やっと作り上げたのは夕方。
「ありがとう和美さん」
「私も作りたかったから、気にしないで。そうだ、これ」
早いけど私から、と渡されたのはトリュフチョコ。いつ作ってたんだろう・・・。


帰りがけ、やはり紙袋を持った女性が目に付く。どの人も楽しそうな表情。そして、その紙袋が人にぶつからないよう注意してる。
俺もあんな風に歩いてるのかと思ったら、それだけで脈が速くなる。
「絶対食べてもらうからな、崇」
小さく呟いた。

改札を抜けたところで、前を歩いていた男性がポケットからスマホを取り出す。
「どうしたの和さん。 14日の事? あ、でも遅くなって・・。9時過ぎると思う。  ああ、あの店なら一人でも行けるから。うん」
嬉しそうな声で会話していた。 彼も紙袋を持っている。彼女とデートなんだろうな。


俺たちは、部屋で過ごす。
崇が、「ひろさんの部屋に行きたい」 と言ってたから、少しは掃除しておこう。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-3

「・・・だから、あんな格好してたの? 」
「うるさ・・っ、こんな、時に言う・・、んぁっ」
だって思い出しちゃったんだ。

浮き浮きとひろさんの部屋に帰って来たのは、バレンタインデーがあと2時間ほどで終わる頃。
「ただいま」
「お、帰り」
いつもより低い場所から声が聞こえたようで、不思議に思いながら靴を脱ぐ。
「ひろさん? 」
部屋へ入ると、うつ伏せになった姿が。
「ひ・・ひろさんっ! どうしたの? 転んだ? 」
慌てて側に膝をつくと、
「違う。マメ球が、奥に転がって・・」
まめきゅう?
「小さい、茶色の」
「ナツメ球、って言わないの? 」
「どっちでも、いいだろっ」
あとちょっとなのに、と手を伸ばす。
「なにか棒みたいなの無い? 」

やっと取れた電球はもう使えない危険物。
新しいのと交換して捨てようとしたら転がったんだ、と言うひろさんがかわいく見えて、つい。
「・・ッ、たか、・・ん、ぅ」
キスしてた。


ベッドの中、灯りは懐中電灯。 いつもと違うその光がうつ伏せのひろさんの腰を照らしてる。
キスが本格的になる前に後頭部の髪を引っ張られ、お預けにされた気分は生ゴロシ。
軽い夜食とひろさんが‘初めて作った(!)’チョコケーキ(ガトーショコラだ、と教えてくれた)を 食べても火種がくすぶってる。
「まだ片付けが終わってない」
「俺がするよ。もう待てないっ」
食器を、水を張ったタライに入れ、ひろさんを引っ張ってベッドに押し倒し。
「チョコもひろさんも欲しい! 」
唇を重ねた。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その145

今日のこちらは雨です。 窓の外、小中学生が傘を差しながら登校。 シンプル、カラフル、一部が透明な傘も見られます。
風も強くて、春一番が吹いた。 とTVで知りました。


雨の日に、傘は必需品です。でも、始まりは日傘 ☼☂ (日除け)だったのですって。
身分の高い人たちが、「日焼けしちゃう~~! 」「下々(しもじも)の人たちみたいに外に出ないからお肌が弱いの(//>ω<)」 と
言ったとか言わないとか。。 権威の象徴でもあったのですね。

まあ、昔の欧州上流社会では、血管が浮き出るような白い肌を誇っていた時代もあったようですから、今では想像できない事をしてたようです。
曰く、わざと血を抜いて貧血になったり、絶食したりして青白い肌を保った。 とか。
曰く、おしろいを厚く塗っていた、とか。 ただしこれには水銀が含まれていたため、逆に肌が荒れたり、シミが出来たりしたそうな。
コワッ! ((( ゚д゚ ;)))


コホン。
昔の日傘、閉じることが出来なかったそうですが、13世紀に入ると閉じることのできる傘が作られるようになり、イタリアからスペイン、ポルトガル、さらにはフランスへと広まっていきました。その他にも女性のアクセサリーの一部としても使用されたそうです。
・・やっぱ、おフランスだ~~。 うん、絵画・映画などでもよく見かける。

そして、やっとこさで雨傘が登場したのは18世紀の後半。
これはイギリス。ジョナス・ハンウェーという人物が、防水加工をした傘を差して街を歩いたのが1番目。ファースト・オブ・雨傘(笑)。それまで、傘といえば女性のもので、男性は帽子で雨をしのぐのが普通の時代だったのですから、当然変人扱い。
しかし、30年もの間、傘を雨具として使い続け、次第に違和感なく、男性がカサを差す姿も受け入れられていった! すごい人だ。
傘自体もステッキのような持ち手を付けたりすることで爆発的に広まり・・・、

日本へは、1804年に長崎に洋傘がはじめて入ってきたのでした。。 ちなみに、純国産洋傘が出来たのは明治22年(1889年。128年前)だそうですよ。


かたや和傘も含めた東洋の傘。
中国で、女性が使う天蓋として作られたそう。こちらも日除けでしょうね。 飛鳥時代に百済を経由して日本に上陸。
平安時代に改良され(源氏物語絵巻などにも出てますね)、
室町時代になると、和紙に油を塗って防水性を施して、雨傘としても使われるように。 お、日本の方が雨傘の歴史は古い!
雨⛆ や雪❄ が多い地域ですもんね。  そして開閉式になったのは安土桃山時代。
和傘の広まりは江戸時代になってからで、失業した武士が、カサを作る内職を~~~。 時代劇の定番。( ´艸`)


和傘、洋傘に押されまくって少なくなりましたが、今でもちゃんと売ってます。 私も買いたいけど、日常では使わないだろうなぁ。
有閑マダムになれたら、使うぞー! オー!


数えてみたら、折りたたみ傘も入れてなんと14本🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂🌂 もありました。
気に入って買った、まだ一度も外で使ってない傘も有り。
たまに話題になる新しいタイプの傘も欲しいけど、これ以上増えたら売らないといけないかも。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



バレンタインSS

『耳から始まる恋愛』**バレンタインのチョコは?ー4

バレンタイン、今回は和弘さんと智くん。 本文はちょっとお休みして、恋人同士になった二人をお楽しみください。


「う・わぁ!」
智は、和弘からもらったチョコレートを見て歓声を上げた。
「すっごいキレイ! 本当に食べてもいいの? 」
「ああ。好きなのから」
「えー、迷う。 どれにしよう・・」

BOXになったものは三段重ねで、上から、太陽系をイメージしたカラフルなチョコ、スティックタイプのボンボンショコラ、葡萄をイメージしたショコラとなっている。

和弘に説明されて期待度がさらに上がり、指がチョコの上をウロウロした。
「コーヒーでも淹れるから、ゆっくり選ぶといいよ」
「うん・・」
上の空の返事に笑みを浮かべながら、キッチンに向かう。

「どう? 」
「美味しい~。あ、和弘さん、撮って」
コーヒーを持っていけば、スマホを差し出される。自撮りしたようだが、上手くいかなかったらしい。
「はいはい」

惑星を模(かたど)ったもの、葡萄の、ボンボンショコラ、とポーズまでつけて食べる智が可愛くて、口元が弛む。
「はい、今度は和弘さんの番」
満足したのか、一粒摘まんで僕の口元へ持ってくるから、その指先ごと口に含んだ。

「あ」

チョコと、驚いて動きを止めた智の指を、舌で転がしながら味わう。
「・・・・ん。ご馳走さま」
きれいに舐めてから放すと、何故かその指を自分でも咥えて、それから、
「か、和弘さんのえっち」
赤くなりながら言ってきた。
「どうして? 智の指だって美味しいよ? 」



↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-5

今日はしっかりR17です。(R-18までいったかも?)。なので、年齢に達しない方、苦手な方、はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





























シャワーを浴びてない、と言う前に服を脱がせ胸の粒を含めば、チョコの味がする。
「ひろさん。ここにも、チョコ、塗った? 」
「する訳な・・、あ。・・っ、こで喋る、やっ」
うん、知ってる。でも俺、こうしてると口の中で尖っていくのが分かるから、止められないんだ。
何度体を重ねても、ひろさんに飢えて。消えてしまう行為の痕を胸に腹に、また付けていく。そして腰を揺らして擦り合わせれば、そこだけ芯があるように、でもしなやかなひろさんの雄が俺の雄を弾き返す。
「んぁっ」
「俺のと、おんなじくらい硬くなって、・・痛った」
「いちいち、言うなっ」

だってさ、言うとひろさん、色っぽくなるんだ。その怒った顔も、目が潤んでるから逆効果なの、知らないんだろ?
きっと恥ずかしいんだろうと思う。けど、踵で蹴りつけなくても。

「言わないでシても、いいの? 」
「それは」
ちょっぴり意地悪言うと、見おろす顔の、眉が下がって頬から目元まで赤くなる。 う・わ、ナニコレ。
身震いするほど可愛い!

「あ・・っ、崇っ」
一気にボルテージが上がった俺は、すぐさま片手で二本包んで上から下へ。粘りのある水分が動きを滑らかにして、扱くとかすかに音が立つ。
M字に開かされていたひろさんの足が、間にいる俺をぎゅっと挟んだ。
「気持ちいぃ、よね? 」
「んっ、は・・ぁんっ。そ・んなした、ら」
急な刺激に声が一段上がる。ひろさんが蕩けだした、合図。
「出そう? 一緒に、イク? 」
「ゃあ、アタマ、ぐりぐりし・・、ッ」
びくり、と体が跳ねた。
先端から溢れる蜜の色が白くなる。顎が上がり、喘ぐ声と息が途切れない。
「ひろさん・・・っ」
「だ・・、も、キそ・ぅっ」
フェロモンが声になって俺を直撃し、背中に回された手の指がぐっ、と立てられる。
「イイ? 俺、も」
「ん、ん・・い、ィイ、――ぁ、だ・め、もぅ、、くぅ・・っ」
「ひろ・さ・・んッ」

二人分の白濁が熱く腹の間に撒き散らされた。






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-6

今日もベッドなのでR-18です。なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロ-ルしてどうぞ。






















「ひろさん、うつ伏せになって」
ポットとタオルを持ってきて体を拭いた後、頼んでみる。
寝たままのひろさん、くっと顎を引いてきつい目をした、けど、
「どうせ嫌だと言っても、おまえがさせるんだろ」
悔しそうに答えて向きを変えてくれた。
間違ってはいないけど、ひろさんが自分からしてくれるのは俺を受け入れてくれてるからだ、と顔がデレてしまう。見られたら・・頬を抓られるかも。
「膝、、立てて」
声が掠れる。
次の瞬間、息を呑んだ。
フェロモンだだ漏れの背中ときゅっと締まった尻が、さっきの余韻で薄く色づいてて。
「んあっっ、・・バカッ」
つい、剥いた桃のような丸い部分に歯を立ててしまった。痛みに背中がのけ反り怒られる。歯形がついた場所を舐めて
「ごめん、痕ついちゃった・・」
「何でそんなとこ、齧るんだ」
「ごめんなさい」
ちょっとは薄くなるかと思って、また舐める。
「も、いいか、ら」
「けど、痛いだろ? 」
丁寧に舐めてると、ん・・、となまめかしい声がして震えが伝わってくる。
(感じてる・・?)
反応を確かめたくて舌先でなぞったりペロペロすると、
「・・こばっか、する、ぁあっ」
「ここも、感じるの? 」
「しつこ、・・っ、は・んっ」
体が揺れた?
また一つひろさんの感じる場所を見つけ、嬉しくなって背中に覆いかぶさる。
「俺だけの場所、また増えた」
耳元で言って胸に手を回し、手のひらで円を描いた。
「ぁ、やめ」
「もっと感じて」
俺だけに。
「・・っく、指で、擦る、っん」
びく、びく、と小さく跳ねる。片手を、下へ移動させて触ると、そこはしっかり復活してた。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-7


合体があります。R-18です。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





























「ひろさん、元気だね」
「おまえが、触る、から・・っ」
「それ、すっごく嬉しい」
「たか・し・・っ、揉んだりす、ぁあっ」
「じゃ、中にする」
屹立のすぐ下にある柔らかな双球を包んで指を動かしてたら急かされたので、硬い幹竿を濡らしてた滑りを後孔に塗り付け、緩んだ中心に指を挿し入れる。
「・・吸い付いてくる」
ゆるりと回し、二本目を潜らせると、ああっと背中が撓った。
「動かすよ? 」
「・・ちいち、教えなくて、も、あ! 」
指でポイントを押され、内側が締まって指の根元がぎゅっと縮んだ。
少し痛いけど、この反応も知ってるのは俺だけだ。
「なか、かき回す・・っ」
いやいやと頭を横に振り、感じてるのを見て、指を揃えて出し入れしたり、ばらばら動かしたりする。次第に滑らかになり、さっきと違う水音がする。
「あぁ・・っ、崇っ、そ、ゃあっ」
強い刺激に体をくねらせ、腰が泳ぐ。それを見て、堪えきれなくなった。
「ひあぁっ・・! 」
指を曲げて回し、抜く。
間をおかず、ぎちぎちに硬くなった雄芯を突き入れた。
「ぁくぅ・・っ、は・・っ、あ」
声と息が不規則に吐き出されるのは、俺が侵入してるせい。
でも、それも煽りにしかならない。

腰を掴み、肌を打ち合う音を立てて、ひろさんの奥へ何度も俺自身を打ち込ませる。

「ん、はあっ・・、強・・いっ。たか、あっ、こす・・、ぃ」
「イイ、・・って、ね、ひろ・さ・・んっ」
汗を散らしながらストロークする。揺さぶられて、ひろさんの雄も揺れてる。
「ぁ、もぅ・・」
自分で手を伸ばし、握った。
「エロ・・ッ。ひろさ・・っ、俺が」
その手に手を重ねる。びくん、と強張った。
「やっ、ダメだ・ッ、・・した、ら・・ァ、い・・ちゃ」
「も、ちょっと・・、一緒、に」
強く、奥へ。
「ああっ・・、く、もっう・・、い・・ぃイ・・ッ! 」
「ぅあ、っ、ひ・ろさ・・んっ! 」






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



その他

ネコの日だったので。

またしても登場(=∀=)にゃ

重なってお昼寝。 鼻黒が上です。発泡スチロールの箱は断熱・保温に優れています。


晩ご飯待ち。


その後の一休み(?) ・・イスとテーブルの間に、2匹で潜ってます。鼻白の顔がこっち。鼻黒は向こうをむいてます。



もの凄くリアルな猫バッグを作っている 「猫製作pico」さん という方も初めて知りました。よかったら探してみてくださいね~~。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ






バレンタインSS

バレンタインのチョコは?-8

「はい、どれにする? 」
「どれ、・・って? 」
「エネルギー補給の、チョコ。三個しかないけど」
二人して達して、息が落ち着いた頃、俺は飲み物と、ひろさんへのチョコレートを持ってきた。
気怠い顔で中身を見て、目を見張る。

「きれいだな」
「俺もそう思った」
あの惑星チョコ、結局買ったんだ。 
「高かったんじゃないのか? 」
ひろさんの笑った顔が見られたから、値段は忘れる。
「これなら、恥ずかしくなかったから」
「そうだな」
ふふっと想像笑いをして、一粒取り、口に入れる。
「・・・、ん、おいしい」
「それ、カカオ味なんだって」
あとの二つはナッツとオレンジ、ラムレーズン。味で選んだから信号みたいな組み合わせになったけど、それが良かったらしい。
「おまえは味見しなかったのか? 」
「ランチの方が腹が膨れ・・」
慌てて、手で口を塞ぐ。
「・・おまえらしいよ」
クスクス笑って手招きして、・・口移し。
「おいひい」
「よかったな」
うん、これにして正解。 ただ、体の一部がよくない。
まだ服も着てないからバレる前に腰を引く。 もう一回シちゃったし。

「風呂、支度してくる」



崇くんとひろさんは、 おしまい。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その165

に映る私って、どんな私なんでしょう?
写真は切り取られた自分ですけど、鏡はそうではないし、たいがい、何かをするために見るものです。

そもそも、鏡を必要としたのは、いつぐらいから?
私が意識し始めたのは・・、親、特に母親が髪を切ったり三つ編みにしてくれたり、した頃からでしょうか。
となると・・、小学校前の、3・4歳くらいかな?

動物たちも鏡は見ますね。でも、、’自分の姿’だと意識できるかどうかは別なよう。様々な実験によると、
人に近い大型類人猿 (チンパンジー、ゴリラ、オランウータン等)。テナガザルなど、小型の類人猿は出来ないんだそうですよ。
他にイルカ、シャチ。  そして、
ゾウ
カササギ(!) なんだそうです。  あ、鳩も訓練すればできるとか。
そうそう、豚さんも鏡を認識できるんだそうですよ! 彼ら、鏡を見て、自分では見えない場所にある餌を見つけたりするんだとか。 すごいなあ、その食欲。。(← そっち?


では、他人が見ている自分を見る方法は?  あります。 リバースミラー、という鏡で。
これ、鏡に写る被写体を、鏡の構造によって強制的に左右反転させる機構を持った鏡なんだそうです。 ’そうです’なのは、自分で持っていないから。 通販でも、大手量販店でも買えるらしい(漱石さん、3人くらいで)。
初めて見ると違和感がありそうですね。 でも、買ってみようかな・・。 ショックを受けて食欲がなくなったら、それはそれで嬉しいかも(痩せる~♪)。



鏡の歴史は水鏡から。
金属や石を磨いていた時代を経て、硝子に銀の溶液を吸着させるガラス鏡に。今はプラスチック系になって軽い鏡もあります。
でも、いつまでもキレイに映っていたいですね!





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



バレンタインSS

『耳から始まる恋愛』**バレンタインのチョコは?ー9


「そんな事するなら、俺からのチョコ、あげないからねっ」
せっかく買ってきたのに。 とさらに顔を赤くして言うものだから。
「買ってくれたの? 僕に? 」
思わず聞き返してしまう。
「そ・・だよ。恥ずかしかったんだから」
言って、体ごと向こうをむいてしまう。背中を抱きしめ、淡く染まった耳朶へ
「智・・。ありがとう」
と囁いた。
うん、と小さな声がして、僕の腕をほどこうとする。
「持ってくるから」

テーブルに並べられた智のチョコは、シャンパン風味のスティックチョコ、産地限定のチョコが何種類か。
「こういう時じゃないと買わないし」
確かに、普段ならあまり手を出さない値段だ。
「それでね・・」
「うん? 」
「これ、やって・みたかったんだ・・・」
口ごもりながら視線を外し、スティックチョコを取り出すと、口に咥えてこちらを向く。
コクリと喉が鳴った。
智の口から伸びる棒状のチョコがかすかに上下し誘惑している。
ゆっくり傍へ行き、腰に手を回してから、こちら側を咥えた。一口齧ってみると、
「・・・ほんとうだ。シャンパンの、味がする」
「うん・・」
嚙み砕きながら顔を近付けていく。
「智は? 食べないの? 」
一度口を離し聞けば、
「待っくぇ(て)るの」
ふふっと楽しそうに笑って。

ほんとうに、僕を振り回すのが好きだ。

それなら、と、鼻が付きそうなくらいまで食べ進め、
「ちょっと休憩。水を飲んでくる」
「なんで? 」
期待一杯だった目が途端に曇る。
「口の中がお菓子だらけだ。キスしたら移っちゃうからね」
片目をつぶって、智の分も取りに行った。

「飲む? 」
「うん、ちょうだい」
頬を膨らませながら、飲む。
「(口の中)きれいになった。続き」
よっぽどやりたかったらしい。

改めて向き合い、智が先に咥える。さっきより短くなってる・・?
気にしたのか、と笑みを浮かべながら僕も口に入れ、それを確認した智が目を閉じた。

「ん・・」
触れ合った唇が、甘い。
そのまま何度か、角度を変えて触れ合わせるだけのキスをして。
「口の中の、食べちゃった? 」
「ぅん、食べた」
「確かめよう」
半開きの唇から舌を入れ、ゆっくり智の舌を絡めとる。
すぐに応えてくるのを、さらに吸い上げる。
「ん、・・っふ、ァ、和・・」
隙間ができると声がこぼれる。智の官能に火が点いた。




↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-25

バレンタインのSSも終わり、今日から平常(?)に戻ります。新井くんは絹里さん、守谷さんと作戦会議が終わったかな?



「私たちは、私たちの基準で選べばいいと思うんです」
「そうだね。焦ることは無いんだ」
「それなら次は俺たちの基準作りをしましょう」
次回の方針と日時を決めて、お開き。

比べるものがあるって、良いのも悪いのもあるんだな。

外回りでは、
「新井さん、この前のおもしろ文具、良かったよ」
「新井さん、あの面白文具、欲しい、っていう人がいるんだけど」
と、持っていった先ほぼすべてで言われ、嬉しくなる。
「はい、次回持って来られるようにします」
「ありがとうございます。また探してきますからよろしく」
と返事をし、忘れないようメモして。
順調な滑り出しの仕事始めだった。


そして実家では俺が知ることの無い会話を、父さんと母さんがしていた。


昼食後。
「なぁ、母さん。崇は今、幸せなのか? 」
お茶をすすりながら父さんが聞く。
「ええ。あの子の表情を見てれば分かります」
のんびり断言する母さん。
「ワシのする事は、迷惑なんだろうか」
「さあ。範裕さんも言ってたでしょ? 決めるのはあの子自身だと。だから、お父さんがやろうとしてる事も、取る、取らないは判らないんですよ。
それから、お見合いを計画してるなら、相手の方に事情をキチンと話してあげてください」
「ど・・、どうしてだ? 」
「取りようによっては、不倫を勧めた、ってなるかもしれないから」
「かっ、母さんっ! 」
「恋人のいる崇にお見合いさせるんですもの、当然よ」

情けなさそうな顔の父さんが、結局母さんに助けを求める。
「・・・なんて言えばいいんだ? 」
「そうねえ・・。
崇、付き合ってる人がいるけど、子供は望めないらしい。お父さんは孫が欲しいから、ダメもとで見合いを勧めたい。こんな条件でもOKな人はいるだろうか。
みたいな感じ? 」
しばらく黙った後、
「それじゃあワシがすごい悪者みたいじゃないか」
ぶすっとする。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ






『プリズム』

『プリズム』30*大きな壁-26


母さん、ケラケラ笑って、
「ほとんど初めての親子喧嘩なんだから、男同士しっかりぶつかってください。私は中立。確かに孫も欲しいけど、懐いてくれないと可愛がってあげられませんもの」
「そうだなあ・・」

考えに考えた父さん、とんでもない策をひねり出した。


今年のバレンタイン、絹里さんが俺と中畝さんにチョコを渡しに来て、営業フロアは大騒ぎ。この時俺はデスクワーク中、中畝さんは苑田さんたちとチーム営業で外回りに出かける寸前。

「おいっ! 説明しろ新井」
「絹里さん、どっちが本命なんだ?! 」
「中畝さ・・、あ、逃げられたっ」
囲まれた俺はどう言い訳しようか頭をフル回転させていた。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ



プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!
BLと、雑談をしています。週末オープン。

最新トラックバック
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。

Page Top