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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-36

カチン、と打ち合わせたら泡がこぼれそうだったからそれは止めて、そうっと口をつけて喉を鳴らす。
「はーーっ、おいしい」
「それは良かった」
ただ、難点は泡が口の周りに付きすぎること、と笑いながら顔を拭く。
「それでタオルが余分についてるんですか。親切なお店ですね」
初めて納得。

「私の方はお節介、かな」
半分ほど飲んで、つまみのミックスナッツを食べながら守谷さんが。
「絹里さんとはどうなんだい?
さっきの君たちは恋人同士というより、気の置けない仲間、もしくは友人、に見えた。
車内では、中畝くんと恋のさや当てをしている、とか言われてるようだが、絹里さんを傷つけてしまうよ。
今後も名賀都で仕事をするつもりならきちんとしないと君の信用にも関わってくる」

俺が思っていた以上の言葉を聞かされ、思わず背筋が伸びる。

「絹里さんを傷つけるつもりはないです。もし、そんな風に見られてるならすぐ何とかします。
俺も、絹里さんも中畝さんも茶化してる訳じゃないですから」
「そうか。それならいいんだ。

これはオフレコなんだけど、昔、君たちみたいに社内で一人の女性を奪り合うことがあって、結果三人とも辞めたことがあったんだ。
だから、気になってね」
心配してくれてるんだ、守谷さん。

どうしよう、言ってしまおうか。
「あの・・、守谷さん」

「さて、お節介はここまで。
君たちは私よりずっと若いんだから、何度でもやり直しができる。
時には玉砕するのもいい経験だぞー」
言ってから、気恥ずかしかったのか守谷さんは、マスター、なんか元気の出るカクテルありますか? なんて注文してる。
俺は出ばなをくじかれて続けるのを諦めた。







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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その174

久し振りにポップコーンを食べました。
友人から頂いた、レンジでチンするタイプ。
初めてレンジでしたので時間を多めにしたら(といっても10秒くらい)焦げ目がつきましたが、それでも本当に久しぶりに食べたので   お い し い!
食べてる途中帰ってきたダンナ様と二人で完食でした ( ´艸`)

ポテチなどより音がしないので、よく映画館で売っていて、食べてる人を見かけますね。ふわふわしてるので食べやすいですし。

塩味しか知らなかった昔。 いまではキャラメル風味など甘い系の味も。
でも、某〇〇コーンと似てそうで、&買ったことが無いので、未だ未知の味です、甘いポップコーン・・・。

そうそう、よく見かけるトウモロコシは皮が柔らかい種類なので、乾燥させて炒っても黒焦げになるだけだそうです。
元々はネイティブアメリカンの方たちが焚火の中に放り込んで爆発させて食べていたんですって。
・・・面白かっただろうと思うのですが、最初にやった人、びっくりしたでしょうねー。
火の中からポーン! と白いものが飛び出してくる! (恐る恐る・・)食べられる! オイシイ😋  みたいな。


あ、、蟹(焼きガニ)も最初は偶然だったらしいですよ。
海岸などで戦闘があり、そのあと焼けた蟹を発見。美味しそうな匂いがしたので食べてみたら「うまい! 」 と。。
確か、解という人がそれを見つけて、虫のような姿形だったから漢字を合体させた 蟹 という字をその生き物に付けた、という語源の話があったような・・・。


置いといて。

またしばらくしたら、今度は映画館にでも行って食べてみようかな、と思った次第です。
10代だったら歩行者天国とかお祭りで食べ歩き、出来るんでしょうけど。   イイナア、若イッテ





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-49

――唇を噛むな。せっかくのいい声が聞けないじゃないか

しばらくして、ため息のあと年上の声がした。返事は無い。当然だろうな。俺だってこういう相手には何も言いたくない。

――仕方ない、こんなに早く使いたくなかったんだが
言葉が終わるより早く、
――あ? あッあ・・っ、あ! 

悲鳴のような役者くんの声が上がる。出資男、何したんだ?!

――どうだい? 局部を刺激されるのは。ふ、無駄だよ取ろうとしても。ソレは鍵が無いと取れない。
――ちく・しょう・・っ
――・・。その、目だ。
   俺をゾクゾクさせる目。初めて見た時から手に入れたかった

え? 最初から役者くんを狙ってた、って事?
それってまるで

――キモい。ストーカーじゃね・・うぅっ

役者くん、また唸る声。出資男のやつ、局・部(想像するだけで顔が赤くなる。なんてスケベな言葉)に変なことしたみたいだ。

――随分だね。
   恋人に会うため野原を通いつめ、道が出来てしまった。 そんなロマンを理解できないとは
――はっ。あんたが俺の恋人だって? 馬鹿も休みやすみ言・・あ、く
――あの時、俺にウインクして投げキスまでしてくれたじゃないか

うわ、出資男、マジでストーカーっぽい。役者くん、大丈夫か?




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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-37

ゴールデンウィークが明後日から始まる就業時間の終わりごろ、中畝さんに声をかけた。

「珍しいですね。新井さんの方から誘ってくるのは」
「今捕まえないと、連休になったら連絡取れませんし」
「そう言えば、メルアド交換もしてませんね」
「絹里さんのは知ってますけど、まさか頼むわけにもいかないでしょう? 」
あはは、と笑いあう。
「用件は? 」
「この後、時間、ありますか? 」

「・・こんばんは」
「らっしゃーい! 」
遠慮がちに引き戸を開けた中畝さん。圭一さんの声に驚いたみたいで足を止める。手を上げ、
「中畝さん、こっちです」
「すいません遅くなって。・・美味しそうだ」
「ここの自慢の焼き鳥です。あ、圭一さん、それもください」
「はいよっ」
焼きたてをもらい、偶然テーブルが開いたのを見て移動する。

「グループ営業、お疲れさまでした」
「良い経験でした。それにしても・・、苑田さんは凄い」
「あー、分かります。俺も前、フォローしてもらってました」
「やっぱ・・熱っ」
喋りながら焼き鳥を食べていた中畝さん、まだ湯気が立ってる串を頬張ってしまい、慌ててビールを飲む。
「・・笑わないでください」
「・・ごめん」
焦って唇を舐める様子がなんだか可愛くて、つい吹き出してしまったんだ。

「新井さんまで笑うなんて、そんなに変ですか? 」
「いや、カワイイなあ、と思って」
俺の言葉に軽く目を見開いて黙る。
「どうかしました? 」
「・・真希さんにもおんなじこと、言われたんです」





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-38

「そうなんですか? 」
「悔しいなあ。新井さん、真希さんとよく似た感性持ってる」
ばくっ、と串の肉に食いつき、もぐもぐしながら
「でも・・、だから僕は新井さんの彼女に感謝しないといけない、のかな」
「・・どうしてです? 」
「勝てないから」
「『勝てない』? 」
「そう。感性が似てるってことは大切な事だ。僕は一生ともに歩いて行くのが結婚だと思ってる。
勿論、そうではない夫婦だっているし、感性が似てても上手くいっていない夫婦もいるけど。
ただ、君と真希さんは二人でいるのが自然だった」

中畝さんには、そう見えてたのか。

「それは」
反射的に言いかけて、口を閉じる。軽々しく言葉にしない方がいい。
串を一本食べながら考え。

「俺も、絹里さんとは気が合うな、って感じる時がありました。言葉にしなくても伝わる、って。
ただ、楽な時とちょっとイラっと・・、じゃない、面倒・・でもない、うーーん・・」
上手く言い表せなくて、焦る。
「見透かされてる? 」
「あ、そんな感じです! 子供の時、あったじゃないですか。親に言われて、今やろうと思ってたのに・・、って。あれに似てて」
中畝さんがズバリと言い当て、ホッとした。
「一緒に居て気が楽だったけど」
「それ、贅沢な悩みだよ」
苦笑された。
「じゃあ、新井くんは彼女と居る時どうなの? 」
「俺、ですか? え・・と。
勉強になることが多い、かな? でも、俺が教えられることも多いですよ。楽しいだけじゃないし、喧嘩もするけど、離れるなんて想像できない」






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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-39

真面目に言ったのに、片手で顔を覆いクックと笑われてしまう。

「中畝さん」
「いや。。まさか君から惚気を聞かされるとは・・」
「の・・。聞いたのは中畝さんじゃないですか」
「はは。そうだった」
「中畝さんこそ、家庭訪問したって聞きましたよ? お正月に」
「ど・・どうしてそれ、、」
「絹里さんに聞きました。お母さんに下の名前呼んでもらえた、って」
澄まして言うと、テーブルに肘をついて両手で顔を隠しガックリする。
「な・んで話すかなぁ。自慢してやろうと思ってたのに」
「俺にですか? 」
手を外し、ちょっとだけ恨めしそうな目で、
「他に誰が? 」
まあ、そうだけど。 半分苦笑しながら、
「俺の両親も同じようにしたらしいです。結果上手くいったとか。
じゃあ、改めて聞きます。どんなでした? 」
「・・ワクワクした顔で聞かれても。
多分きみのご両親と変わらないよ。真希さん、お母さんや従姉妹に根回ししておいてから僕を呼んだらしい。
女性陣は好意的だったから。真希さんのお父さんは・・、一応笑顔だった」

さすが絹里さん。

「それなら婚約とかもうすぐですか? 」
「まだ僕の親に真希さんを見てもらってない。連休に会わせる予定を立ててる」
「絹里さんみたいな根回しは? 」
「必要ない。ずっと話はしてたから」
俺の質問に少し顔が赤くなったけど、きっぱり言う。

「ずっと? 」
「ああ。真希さんに再会して嬉しくて、それからちょくちょく。君のことも」
「俺? 」
「真希さんが好きになったライバルがいる。ってね」
あちゃー。
「・・中畝さん、意外に意地悪ですね」
「恋敵だったんだから当然さ。でも名前は出してないから安心していいよ」
嬉しそう、だ。
うん、きっと上手くいって、幸せになるだろう。 確信した。




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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-40

連休は、ひろさんと出かける。
十日もあるからあそこもここも、と計画してたのに。


――崇、織部さん・・、綾乃さんから電話があった。父さんじゃ判らないから連絡してくれないか? 」
といきなり‘頼むぞコール’があったのは連休初日の夜。
「は? 何それ」
――年寄りに若者のセンスは無いからなぁ。相談に乗ってやってくれ」
「ちょ、父さん? 父さん! 」
切っちゃったよ。俺、番号知らないぞ。
「俺の都合はどうしてくれるのさ」
文句を言うとまるで返事のように着信音。・・知らない番号だ。六回目のコールまで迷って、出る。
「もしもし」
――こんばんは。織部 綾乃です」
「・・こんばんは」
――すみませんこんな時間に。あの、崇さんのお父さんから番号お聞きして」
「・・相談に乗ってくれ、とついさっき連絡がありました」
――あの、迷惑だったらはっきり言ってくださいね」

聞こえないようにため息をつき、

「何も聞かないうちから『迷惑だ』とは言いません。お・・、父は内容を言ってないので。
聞いてからの判断でいいですか? 」
――はい」


話し終わって、もう一回大きくため息をついた。断れない話じゃなかった。そして迂闊な事に、
「ネットに出てるんですか? 」
と食いついてしまったのだ。
「しょーがない。。ひろさんにメールしとこ」
怒られるかも・・・。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その175

今日は何の日?
6月9日。 いろんな語呂合わせを考えるんですねー。

洋楽のrock(ロック)の日(記念日)。 そう言えばカーラジオで、ムッ/シュ・か/まや/つ氏の歌が流れていました。
そしてlock(鍵)の日。 我が家のカギを見直すロックの日、なんだとか。 
さらに、建物の断熱材や吸音材として使われている・・ロックウールの日。

もうひとつは。。 数字そのものを見立てた・・ポ/ル/ノの日💕 数字を一つづつ英語読みすれば理由はすぐに分かります。

面白いのは、ストロベリームーン。今回は偶然6月9日になりましたが、アメリカ圏では6月の満月をこう呼ぶんです。
イチゴの収穫時期であり、丁度その頃に月が紅くなることが多いことから・・ですって。 で、好きな人と一緒に見るとその人と結ばれるというロマンチックな噂も。別名「恋を叶えてくれる月」。

誰かに教えてあげたい!

こちらはもうすぐ梅雨入りですが、天気が良く、お月さまもまん丸で本が読めそうなくらい明るいです。




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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-50

微妙な表現があります。 Rではないですが、少し下げました。










――野郎に、投げキス・・って、趣味、んっ、・・っは、無え・って、んっむ
声が途切れ、くぐもった息遣い。また、キスしてるんだろうか?

――いっ・・!

痛そうな出資男の声がした。そして、

――あぅぅ・・ッ!

役者くんの、声。

――俺に楯突こうなんて無駄な事は止めておくんだな。それとも今のおまえをネットに上げた広告でも出してやろうか? 喜ぶ客が列をなすだろうさ
――・・っあ。はぁ、う。くぅ・・っ
――俺の援助が要るんだろ? どうなんだ
――ああっ! ・・ゃ・(め)ろ、ンッ
――いち度気をやった方が俺のいう事が頭に沁み込むか?
――ひ・あ
――くく。そぉら、手を貸してやる
――触・・、ッっ!!

役者くん・・っ。

――ドライで達く気分はどうだ?

出資男の粘つくような声に混じって、役者くんが喘ぐような呼吸をしてるのが聞こえる。‘ドライ’で、ってどういう意味?

――や・やめ、、っくぅ
――フフ、出してないから熱がこもってるだろ。どこを触っても敏感だ

出資男、役者くんの体をあちこち弄っているらしい。低い含み笑いと、役者くんのああ、とか、嫌だ、とか悩ましい声と喘ぎ声が途切れなく聞こえてくる。

聞いてるうちに俺の体の一部が、反応し始めた。
なんで? 




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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-41

「食いついてしまったのは仕方ないとして、何故俺まで巻き込むんだ? 」
連休なのに仕事してきたひろさんが、帰ってくるなり口にした。
「ごめんなさい。 けど、行ってみたくない? 」
両手を合わせて謝りながら言ってみたけど、こう切り返されてしまう。
「中に入ったことは無いが、店は知ってる」
ええーーっ!?
「丸山くんに会ったの? ・・った(痛)」
勢い込んで聞いたら、おでこをペチッと叩かれる。
「『店は知ってる』と言った。本人たちには会ってない」
「見て、どんな感じだった? 」
「自分で探せ」
「でも、ひろさんの話の方がずっと伝わる。あっ、晩ご飯の仕度するから、食べながらでいいし教えて。
綾乃さん、咲也くんとセットでしか記憶にないから何話していいか分かんないんだ。ひろさん今日疲れてるだろ? 奮発して のどぐろ 買ってきたし」
「・・おまえは」
呆れた顔をして、俺の頭に手を乗せワシャワシャワシャ・・っと髪をもみくちゃにしたあと、
「シャワー浴びてくる。そのあいだに丸山くんたちの店も探しておけ」
背中を向けた。


「一階なんて、頑張ったんだね」
「そうだな。地下や2階以上の方が色々安い場合が多いらしい。ただ、何のメリットを取るかにもよる」
俺も頑張った’のどぐろメニュー’は、刺身と煮魚。ほかに野菜スープと温泉卵。食べ終えたあとノートPCで店舗情報を見ながら感想を言う。
「メリット、って? 」
「路面店だから店の中が見えるだろう? それに、入りやすい」
「そっか」

画面で見る丸山くんと高輪くんの店は、中を覗いてみたくなるようなディスプレイになってる。
「連休の間に一度は行ってみたいと思っていたから、良いと言えばいいんだけど・・・」
まさかの展開に愚痴れば、
「断れなかったんだろう? それに、丸山くんたちにとってはお客が多い方がいいはずだ。
開店祝いも持って行こう」
ひろさんの前向きな言葉に気分が上向く。
「そうだね。 元気の出る食べ物とか、探してみよう」





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-42

明後日で連休が終わる日、小雨の降る中、駅で綾乃さんたちを待ってた。
ちらりと横目で見るひろさんは、遠出もしたので少し日焼けしてて、いつもと違う男っぽさを漂わせてる。
見分けがつけやすいから、日焼けしてない部分には遠慮なくいくつも赤い痕を付け、後からひろさんに怒られてしまったけど。

(あんまりほかの人に見せたくないよなあ)
「崇? 」
「あ、うん。まだかな、綾乃さんたち」
視線に気づいたひろさんが俺を見たから、急いで改札口へ向き直った。

電車が発着して、綾乃さんが穂乃花さんと出てくる。
「すみませんお待たせして」
「いいえ」
「・・穂乃花さん? 」
と咲也くん。。
「たかおに、ちゃ! 」
「う・わ・・っ」
俺を見つけて大声を出して飛びついてきた。バランスを崩しそうになって焦る。 
「ごめんなさい。崇さんと待ち合わせ、って内緒にしてたんですけど咲也が知っちゃって」
と綾乃さん。
「本当は両親が遊園地に連れてくはずだったんですけど、どうしても一緒に行くって駄々こねて・・。いざって時は私が連れて帰りますから。構いませんよね? 」
穂乃花さん、訳を話してくれる。
咲也くんはというと、
「たかおに、ちゃ。たかいー」
抱きついたまま、ぐいぐい体を揺すっておねだり。
「ちょ、ちょっとまって、咲也くん」
「咲也、崇さん困ってるからやめなさい」
「や。たかいー」
綾乃さんが離そうとするけど逆にしがみ付く。

「咲也くん」
ひろ・・、範裕さんが腰をかがめて咲也くんを呼んだ。ピタッと動きが止まる。
「ここは咲也くんのお家じゃないから、『たかい』はできないよ。代わりに、おんぶしてもらうかい? 」
ええ?
「うんっ! 」
嬉しさにぱあっと顔が輝く。
「のりひろさん・・」
「疲れたら交代してやるから」
笑いながら腰を伸ばし、俺の肩をポンと叩くと、登山リュックより軽いだろ? とこっそり耳打ちする。
「・・分かりました」

子供とひろさんには勝てない・・・。




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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-43

お洒落で個性的。俺が見た最初の感想だ。
高輪くんと丸山くんが始めた店は、駅から五分ほど歩いた商業ビルの中にあった。

「こんにちは」
「いらっしゃ・・、新井さん!? 」
商品のチェックをしていた丸山くんがドアの開く音に振り返り、俺を見て顔いっぱいの笑顔になる。
「よく来てくれました! ・・・え? お子さん? 」
俺の後ろから顔を出した咲也くんに目を丸くした。
「ご結婚され・・てましたっけ? 」
「いや、この子は」
「丸山、どうしたんだ大声・・、苑田さん。.新井さんまで」
店の奥から高輪くんが出てきた。俺たちを見て笑顔になる。
「久しぶり」
「すごいですね。ネットで見てビックリしました」
「いえ、広告はネットだけなんです。それに、プロに頼んでしてもらいましたから」
どうぞゆっくり見て、良かったら宣伝してください。なんて屈託なく続ける。
「以前(まえ)より生き生きしてる感じがする」
と言ったら、
「一番の褒め言葉です」
喜んでくれた。

「少しだけ店の奥を狭くしてるね。奥行きを出すためかな? 」
「さすがですね。最初から気付く人はほとんどいないのに」
店内の広さはコンビニサイズ。聞けば、あまり客が付かず撤退した場所だったそう。
「見抜かれちゃったか。相変わらずコワイですね」
悪戯っ子みたいに笑う高輪くんとまだ話したかったけど、
「おりる! あっちいく! 」
って咲也くんが俺の体を揺さぶった。

「あれ? 新井さん? 」
「いや、咲也くんは綾乃さんの子どもで・・」
「じゃあ、苑田さんの? 」





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-44


た・・高輪さん! そんな爆弾投げないで!
「ええっ? 苑田さんのお子さん? 」
丸山くんまでー!

「ち、違うんです。咲也くんは」
「あっち! くるまー」
「咲也、崇さんはお話してるのよ。待ちなさい」
「私が替わります。咲也、おいで」
「やー! たかおにちゃがいいっ」
もう収拾がつかなくなって、誰でもいいから助けてくれ~~!と叫ぼうとした時、
ピルルルルルー・・・ッ!
と、耳につく変わった音がした。。全員、ハッとして音源を見る。

「・・っくく、あ・は、はははっっ」
笑い出したのは範裕さんだ。
「た・かし、その、顔」
「・・指さして笑わなくったっていいじゃないか」
「ご、ごめん。けど、面白。。
あ、だめだ、ははっ、た・か輪くん、これ」
「あ、はい」
範裕さん、何か高輪さんに渡すと、そのまま外へ。

「範裕さん、ツボったみたい」
穂乃花さんが店の角に立って、まだ笑ってる姿を見て言う。
「よっぽど楽しい顔だったんでしょうね。私も見たかったわ。残念」
「綾乃さん、それ、ひどいです」
「高輪、苑田さん、何したんだ? 」
「うん、防犯ブザー、鳴らしたみたい」
これ、と見せてくれたのは、女の人のバッグによくぶら下がってるの、みたいなやつ。
「花の形*をした、チャームみたいなのだから誰でも持ち歩けると思って」
「防犯ブザーって、小学生がよくランドセルに付けてる、あれですか? 」
会話に混ざったのは、綾乃さんだ。
「はい。今どきの防犯グッズです。音量調節も出来るタイプなんですよ」
「こういう形なら持って歩いてても不自然じゃないわ。・・買おうかな」

音に驚いた咲也くんが静かになり、俺たちはその防犯ブザーで盛り上がる。
そこへ、ようやく落ち着いた範裕さんが戻ってきた。




*花の形の防犯ブザー、は、リアルでは作られていません。 あったらいいな~~、という私の想像デス
すみません。サクラの花の形をした防犯ブザーがある、と教えていただきました。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その176

記録は破られるためにある。 そして新記録が生まれる。  確かにそうです。
より速く、高く、遠く、深く。
前の人が作った記録があればこそ、挑戦する(し続ける)意味もある。 ただし、自力で、ですが。
審判を買収したり、薬剤などを使って実力以上の能力を使った者には当然、失格という烙印が押されてしまうわけです。

見物や、応援するだけの身にすれば、メディアによって世界中に発信される場所に行くだけでも凄い! んですけど、やはり1番にならないと、っていうのは厳しいなあ、って思います。
まあ、私も覚えてるのは1番目・・2番目くらい。その次からは、よほど記憶に残る人じゃないと忘れてしまう。
聞けば賞金・賞品がある場合は歴然と差が付くようで、なおのこと1番にならないと。


記録を破るのには良いイメージがありますが、 決まりを破るのには、ネガティブなイメージが多いです。

ルール・約束事。 これは守ることを前提にしているから、破ったり無視したりすると様々なデメリットが跳ね返ってくる。
笑われたり信用を失ったりするだけでも結構なのに、場合によっては自分以外の人にまで被害が及ぶ。
でも、破りたがる人もいるんですよ。
後ろめたさやら、快感やらを欲してしまう。

私の場合は・・。夜中、寝る直前の甘いもの。 何故か甘みが倍増してる。。  







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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-50

声だけですがRなので。R-16? 17? になると思いますので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうそ。



































売れたい役者くんとお金を出してやろうって男の・・、ギブアンドテイク。今まで聞いた中で一番割り切った関係みたいなのに、俺、興奮してる?

――ああっ、入れ・るな・・っ
――随分簡単に咥え込むな。俺以外に誰かを味見してたのか?

二人の声と、ニュチッと粘つく音にハッとした。
『入れるな』って、もしかして。

――は・・あ? あっ、ぅああっ!
――ここか。
――あ、ぐぅ。ヒッ、・・や
――もう一本増やしてやる。いい声を出せよ
――い・やあ!

役者くんの悲鳴のような声に、グチュクチュ、と濁音交じりの音が重なる。これって、

――下の口の方が欲張りだな。二本咥えて嬉しそうじゃないか。 そら
――ああっ、やぁあ、うくぅ・・っ
――いい顔だ。もっと啼け
――やめ、も・・、っん、んぁっ!
――またイッたのか。 てっぺんから涎がこぼれてるぞ。節操のない奴だな

酷い。
役者くんが抵抗できないのを知ってるのに、まだ何かしてる。 ・・でも、
それを聞いてる俺も、だ。



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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-45

「高輪くん、悪かったねいきなり」
「いいえ、こっちこそ立て続けに聞いてしまって」
謝りながらも目線は咲也くんへ。そんな高輪くんに、範裕さん、
「今話しても大丈夫かな? 高輪くん」
「はい。じゃ、こちらへ」
店の隅、レジの近くに折り畳み式のパーテイションを広げ、外から見えないよう目隠しをすると俺たちを呼んだ。
「お客さんが来るかもしれないよ? 」
俺が気にしたら、
「大丈夫です。ドアチャイムがあるし、これはスリットが調節できるので」
と実際にやってくれる。 これ、便利良さそう。

「まず紹介から。
高輪くん、こちらはた・・、新井さんの知り合いの織部・・、綾乃さん、咲也くん、穂乃花さん。
織部さん、こちらは新井の知り合いの高輪くんと丸山くん」
「「初めまして」」
「初めまして。高輪です」
「丸山です」
四、いや、五人がお辞儀し合う。
「俺たちは織部さんご家族に誘ってもらってBBQをしたんだ。その時、紛らわしくないように下の名前で呼び合ってた」
「あ・・、そうなんですか」
高輪くんが気付いた表情になる。丸山くんはまだ消化不良な顔だったけど、
「では、織部さんとお呼びすればいいでしょうか? 」
「二人いると紛らわしいでしょ? 私は『穂乃花』でいいわ」
「私も『綾乃』、『咲也』で構いませんよ」
と返事をもらってホッとしてる。

自己紹介が終わり、もう一度店内をゆっくり見せてもらう。
メインは綾乃さんだから高輪くんに付いてもらって、俺は・・、咲也くんをおんぶしたまんま。だって、ガラスの置物とかある。怖くておろせなかったんだ。






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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-46

「これにするわ」
「うん、良いんじゃない」
二人が選んだのは、ガラスペンとインクホルダーのセット。
綾乃さんの尊敬してる上司が6月で辞めるらしく、お礼とお祝いにするという。
「公私ともにお世話になった方なの。俳句が趣味だから、と思って」
「いいですね。着物着て机に向かって一句・・とか」
と俺が言うと、穂乃花さんが、
「あは、違います。姉の上司、外国の方なんです」
「日本びいきの方なので確かに着物も着ますけど、・・あれは、似合うというか・・」
綾乃さん、困ったような笑いをこらえてるような。
「崇さん、ひょっとしてイケメン想像してません? 」
「え?だって、綾乃さんの上司でしょ? 」
「だから、そこから間違い。確かに姉は美人ですけど、その方、崇さんより背が低いんですよ」
「でも、紳士よ。穂乃花」
「うん。分かってる」

どんな人なんだろう? 綾乃さんも穂乃花さんもその上司の人、すごく大切にしてる感じだ。
「インクはどうされますか? 」
高輪くんが包装したのを袋に入れながら聞いた。
「インク? 」
「はい。時間に余裕がありそうですし、オリジナルも作れます」
綾乃さんの目が輝いた。
「お願いします、是非」
「姉さん、待ってよ。オリジナルって、インクでしょ? 無くなったらそれっきりよ? 」
「配合・・、配分表を添えれば自分でも作れると思います。大丈夫です」
「じゃあ、お願いします」





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-47

店を出て、綾乃さんが俺の背中を見る。
「崇さんごめんなさい。咲也、終わっ・・寝ちゃってるわ」
横から穂乃花さんも、
「ほんとだ。どうりで静かな訳ね」
「そういえば、少し前から何も喋って無いなと思ってたけど」
「重かったでしょう?   (2才児の平均体重12~13Kg、身長85~92cm。1年でだいたい8cm伸びるそうです)」
「ちょっと手が疲れてるけどそれほどでもないです。山に登る時はこれくらいの重さ・・、あ、すいません。ザックじゃないんだった」
言ってる途中で範裕さんに頭を叩かれ、謝る。
「『ザック』って? リュックじゃないの? 」
「どちらも同じです。ドイツ語のルックザック、って呼び方がザックになってるんです」
と俺が言うと、
「英語ではだいたいバックパックって言いますよ。日本語では背嚢(はいのう。皮や布で作った、背中に負う方形のかばん) と呼びましたけど、そう呼ぶ人はあまりいないでしょうね」
範裕さんが補足してくれる。
「詳しいんですね」
「俺、山岳部だったんです」
「俺は崇に誘われて始めました」
「じゃあ、二人で山に行くんですか? 」
穂乃花さん、興味があるのか矢継ぎ早に聞いてくる。 と、
「崇さん、そこのベンチで(咲也を抱くの)替わります。ありがとうございました」
綾乃さんが立ち止まった。


私も崇くんの説明の補足を。
ドイツ語で「rucksack」。それをカタカナ読みしたのが「ルックザック(リュックサック)」で、略して「ザック」と言うように。英語では一般的には「backpack(バックパック)」。





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-48

そうだな。
雨も止んだし、子どもの扱いを知らない俺より綾乃さんの方が慣れてるもんな。 そう言おうとしたら。

「綾乃さん。どうせならベンチではなくあそこにしませんか? 」
範裕さんが道の向こう側を見ながら言う。
「俺たちも休憩しましょう」

コーヒーにトーストや卵が付いてくるので有名なチェーン店に入り、まずは咲也くんをおろす。
「すごいなー。起きない」
「寝つきは良いので助かってます。それ以外は反抗期が始まって」
「そうそう。寝てると天使なのに」
「・・大変そうだなあ」
「もう、体力勝負ですよ」
俺の感想に二人で笑うけど。 お母さんてすごいんだ、と今までと違う目で綾乃さんを見るようになった。

「今日はお付き合いいただいて、本当にありがとうございました」
綾乃さんが頭を下げる。
「いいえ。あまり役に立てなかったけど」
「咲也のことまで見てもらって助かりました。男の人って小さい子、苦手なんでしょう? 」
穂乃花さんがまた聞いてくる。
「そうですね。どうやって相手したらいいか分かんないから。でも咲也くんはそんなに緊張しなかったです」
「多分、『高いたかーい』が気に入ったのよ」
クスッと笑う。思い出して俺も笑った。

三人を改札で見送り別れたあと、範裕さんが踵を返した。
「さて、と。戻ろうか」
「うん」


「いらっ・・苑田さん? 」
「あれえ、どうしたんすか? 忘れ物とか? 」
店内に人がいないのを確認して、再入店。戻ってきた俺たちに高輪くんと丸山くん、目を丸くする。
「そう。忘れ物」
言ったひろさんに合図され、
「これ、開店祝い」
持って来た手提げ袋を前に出した。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その177

新聞の読書欄。
週1回くらいの割で見開き一面を使って本の紹介をするページです。たまに、「絶対欲しい! 」と思う本に出合います。 
今回はそんな一冊の話を。


す/ば/こ。初めて/巣箱/を/作った/男爵  (絵本)

鳥が好きなドイツのベルレプシュ男爵が、鳥がたくさん来るようにと、森に数千個の巣箱をかけてやった。
そんなおり、葉巻虫の幼虫の大発生が。  ドイツの多くの森で、木が枯れてしまいました。
けれど、ベルレプシュ男爵の森では、巣箱で育った鳥たちが葉巻虫の幼年(幼虫)を食べてので、枯れずにすんだ。
この話が世界中に広まり、巣箱があちこちで作られるようになったのです。 ・・・というお話。


巣箱ーーバードハウスは、ずいぶん昔からあったようです。 動物愛護より、卵やひなを食材とするための罠としての意味合いが。
15・6世紀ころ、ベルギーやオランダから始まり、木製、カゴ編み細工、陶器製があったとか。
そのうち美しいため装飾 に用いられ。お守りとして扱われたこともあるそうですよ。  
アメリカでは、18世紀頃移住 したイギリス系やドイツ系の移民が先住民から習って作られたようです。 

自然災害から野鳥を保護するシェルターとして、また 鳥の繁殖だけでなく、種族を増やすことにも大きな効果を上げたのですって。


相変わらず小学生にも負ける絵・・(orz)ですが、上アメリカ風、下がヨーロッパ風の巣箱(巣壺)です。
下側、下唇が突き出た形なのは、(鳥の)止まり木の代わりです。
鳥まで描いてたら一生かかると思うので、どうか想像してくださいませ。m(__)m

ホームセンターなどにキットもあるそうなので作ってみたいけど、猫さんが居るしな。。




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** すみませんっ! イラスト、記事を書いてる時は横並びだったのですけど、UPしたのを見たら上下になってました。。💦

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-51

すみません! 急用ができてしまって短いです。。


動けないのは、俺がしたいから? されたい・・から?
「違う・・っ」
不意に浮かんだ思いを、頭を強く振って否定する。 俺には優菜ちゃんがいるんだ!

――もうよさそうだな

舌なめずりでもしてるような出資男の声が耳に飛び込む。

――な、に・・? ぅあ!
――しっかり、呑み込め・・・、く
――・・・――っあ。ぁ、ぁああ
――(く)そっ、締めるなっ
――・・っ、く・・っは。・・・、あぅっっ

役者くんの最後の声が、苦痛だけじゃない色を発していた、ような気がする。

――ははっ、こっちが立つとここは緩むな。ん?
――や・・っめ、は・ぁっ。 ッ
――は、・・いった
ふーっ、と大きなため息が聞こえ、


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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-49

笑顔になる丸山くんと高輪くん。
「・・嬉しいです」
「ありがとうございます。けど俺たち何も連絡してないのに、貰っていいんす・・、いいんです・か? 」
「もちろん。どっちがいいかは二人で決めてくれるかな」
「「はい! 」」
声が揃う。さっきのパーティションをまた広げ、二人とも子どもみたいに目をキラキラさせて包みを開ける。

「う・わぁ」
「・・・さすが」

ひろさんが選んだのは、紙に書いたものが素早くテキスト化出来る*デジタルノート系。これは、どんな紙でも使えるのが良いらしい。自分のノートでも、紙ナプキンでも可能。
もう一つは、*広げるとトレイのようになるペンケースで、こっちは俺が用意した。

「大きさと色が違うから、そこは相談して」
「・・はい」
「・・わかりました」

ひろさんの声かけにも上の空で椅子に掛け、説明書を読ん出る二人に、
「気に入ってくれたのは良いけど、営業中だろ? 」
と肩を叩く。 びくっと椅子ごと飛び上がって、
「あっ、はい!  そうでした」
「・・いけね」
バツの悪そうな顔。 
そのまま帰るのもなんだし、もう一度店内を見て、動物の立体パネルを買った。

*デジタルノート系。。。 今回は、Wa/co/mという会社のバン/ブー/ス/レートという物を参考にしました。
*広げるとトレイのようになるペンケース。。。こちらは、どや/文具/会のペン/ケースを。





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-50

「ただいまー。疲れたー」

ひろさんの部屋に戻って低いソファーに体を投げ出す。
「ご苦労さん」
「ん。さんきゅ」
缶ビールを受け取りながら、
「咲也くん、暴れたりしなかったけど両手で体を支えてるの、結構きつかった」
腕を揉んだり指を握っては開く、をやってたら、ひろさんが、
「おんぶ、言わなきゃよかったか? 」
珍しく伺うような声で聞いてきた。
「ううん、正しかったと思う。店の中、ガラスの置物とかあったし、綾乃さんたちだって
咲也くん気にしてたら選べなかったよ」
「・・・・」
「ひろさん? 」
「マッサージ、してやる」
ほら、起きろ、って俺の肩を押し、隣に座ると腕を取る。

「・・・気持ちいい」
「そうか」
ひろさんの手が俺の腕を撫でたり押したりする。人にやってもらうの、どうしてこんなに気持ちが良いんだろう。でも、
「ひろさん、どうかした? 」
「・・別に」
そう、かな。 
「何か気にしてる? 」
返事が無い。 やっぱり気にしてる事があるんだ。今日の、どこを気にしてるんだろう?
俺が今日のことを思い出してると、ひろさん、立ち上がった。驚いて、
「もう終わり? 」
「反対側をするんだ」
あ。。

もう片方もひろさんは熱心にしてくれる。くれるけど一言も話さない。とうとう、
「ひろさん、俺、何か変なことした? 」
「いや」
「じゃあ、怒られそうなこと? 」
「いや」
「だったら。話して」
「・・おまえは何も悪くない」
「ひろさん。俺の顔、見て言ってよ」
マッサージしてた手が止まり、ため息が一つ。

「・・笑わないか? 」
「笑わない」






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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-51

もう一度ため息をつき、手を動かしながら、
「咲也くんをおんぶしてるのが・・、サマになってた」
俺を見ずに言う。
「自分で振ったのに、丸山くんにも言われてて、ショックを受けたのがショックだった」
「『ショック』? 」
「・・咲也くんも懐いてるみたいだったし、綾乃さんや穂乃花さんと並んでいても、違和感が無かった」
一体何が言いたいんだろう。
「意味が解んない」
そう言ったら、
「家族みたいに見えたんだっ」
「ぃ・・っ、ひろさん、痛いっ」
「あ」
連動して指先にグッと力がこもって押され、つい愚痴る。
悪い、とその場所を撫で、黙って続けるひろさん。

家族・・?

思い出してみれば、確かにそう見えたかもしれない。
(丸山くん、ほんとにビックリしてたもんな)
だけど俺に、そんな気持ちは全く無くて。それより、思い出してたら変な方へ思考が向かって、ぶふ・・っと吹き出していた。
「わらうな」
「ひろさん。。それ、どっかのケイタイのCMっぽいよ」
「CM? 」
「外からはそう見えても、現実にあり得ない、ってこと。俺の家族はひろさんだけなんだから。 

・・・ひろさん? 」

俺、また失敗した??
ピタリと止まったひろさんを焦って覗き込めば・・。顔が赤い?
二度見する間もなく顔が上がり、口を塞がれ唇を割られ、ひろさんの舌が俺のに絡みつく。

ビールの苦みがスパイスになって、テンションが上がっていく。
「っん、・・ふ、ぅ。ん・・っん、くふっ」
そのまま、角度を変えながら何度もキスし合った。





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『プリズム』

『プリズム』31*出会った姉妹-52

どうやらRに突入です。R-16(?)なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





























「ひろさん。 俺のこと、煽ってる? 」
もうすっかり抱き合う気になってる俺に、
「最初に煽ったのは、おまえだ」
瞳に欲情の色を浮かべながら、覆いかぶさってくる。心当たりないけど、服ごと抱きしめ、
「それなら、責任とるから。 ここにする? ベッド行く? 」
「ベッドで、泣かせてやる」
ニヤ、と口角を上げて笑う顔に、ぞくっとした。

「・・っ、ぁ。さ・わんないで、よ」
「どうして? おまえいつもしてるじゃないか、俺に」
「んっ。だ・・て、ひろ・さん、喜、っで」
「じゃあ、おまえも喜べ」
「・・・んうっ」

ひろさんが、俺の上で体を弄る。
ほとんど意識しない胸の小さな突起は、指で摘ままれたり口に含まれたり舌で押し潰されたりして、快感を生む場所になっていた。
次に何されるか分からなくて、ひろさんを見上げては少し不安になる。そんな俺に、
「眉が寄ってる」
クスッと笑って眉間のシワを指で押す。
「難しい顔してないで、感じてろ」
つうっと手でわき腹を撫で下ろし、臍の周りをペロリと舐めた。
「あ・・っ」
「筋肉が付いてるんだな」
腹が割れてる、と指先でうっすらとした割れ目をなぞり、
「うあ・・、それ、やめて、よっ」
俺に変な声をあげさせる。
そして指がアンダーヘアに絡んでツンツンと引っ張られた。
「そ・・、引っ張んない、で」
痛くはないけど緊張して腹に力が入り、
「筋がはっきりしてきた」

ひろさん・・、遊ばないでくれ。。






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その178

今回は、写真ばっかりになりました。  ではまず、『プリズム』で、新井くんが作った・・かもしれない、動物立体パズルから。

左から 茶色のハリネズミ オウム ダックスフント 兎 です。 一番左のペットボトルは、350ml。サイズ比較に於いてあります。
・・オウム、デカすぎ~(笑)。





そして、鉢植えのカシス


胡桃。どちらも去年購入したものです。 実が生るのは来年カナ?



おまけは、車の上で寛ぐ猫。 



外に行こうかな‥・。


俺は先に行くぜ。   あっ?!


行っちゃった。。






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