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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー39

勧められたけど、玄関には靴が並び、奥の方からは賑やかな声がしている。そして、成木くんのお母さんを呼ぶ声がして、お母さん、行ってしまった。
「親戚の人とかいるんじゃない? いいのかな、俺たちがお邪魔して」
「会社の人が来る、って言ったら大喜びしてましたから、どうってこと無いです。それとも帰ります? 」
また、ムッとする言い方。 でも、顔が真面目だから嫌味じゃない、と分かる。
「俊ぼう、帰って来たのか。おまえの会社の人、もうそろそろ寝床に案内・・。 こっちの人たちは? 」
どすどすと足音を立ててきた男性が成木くんに問いかける。
「こっちも会社の人。花火、会場で見てきた。
寝床って、吉田さん? 」
「ああ」

吉田さん、・・印刷所の?

「すぐ行く」
あ、おい!

ほんとに行っちゃった。
呆気にとられた俺に、
「ま、ま、上がって。俊ぼうのお客ならみんな大歓迎だ。
わし、市橋って、俊ぼうの父親の兄貴。花火は何回も見てるから、半分は飲み会だ。
ほれ、遠慮すんな」
「では、お邪魔します。私は苑田、連れは新井です」
手招きされ、軽く頭を下げたひ、、範裕さんに、俺も慌てて挨拶する。
「新井です。今日は花火、ありがとうございました」

「おー、新井さん、来てたのか。
花火、見たかい? すごかったなぁ・・、っく」
「おとうさん、飲み過ぎです。ほら、成木さんが案内してくださるそうですから、行きましょう」
「分かった、分かった」
市橋さんに連れてきてもらった部屋は、ちょっとした宴会が開けるくらい広い。この時は吉田さん夫妻、市橋さん家族ともうひと家族が居た。

「吉田さん、こっちに居たんですか? 」
「ああ、年寄りには人込みはきつくてな。ここからの花火っも、きれいだったぞ・・、~~」
「吉田さん、隣の部屋、行きましょう」
赤い顔で楽しそうに喋る吉田さんを、奥さんと成木くんが両脇から支えて移動する。
成木くん、足で器用に襖を開けて、隣の部屋へ。

あんな特技があるんだ。知らなかった。





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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー40

俺たちはと言えば、
「さあ座って。会場で見てたんなら、あんま食べてないでしょう? まずは素麺からどうぞ」
市橋さんに、ここへ、と座らされたのは、茄子の揚げ出し煮、サラダ、筑前煮などが並んだ座卓。もちろん真ん中には素麺が。
つけ汁の入ったガラス椀と箸を持たされ、る前に、
「まずは一杯。俊ぼうの会社の人、だなんてねえ。どうですか? 俊ぼうは。話し方とかも生意気だから、迷惑かけてるんじゃないですか? 」
と言いながら、ジョッキにビールをとくとく注ぎ、どうぞと目の前に置かれてしまう。

普通の家に大ジョッキなんてあるのか? しかもビールサーバー三台もある!

じっと見てたら、
「ああ失礼。足りなかったですか? 確かもう一つ大きいのが・・」
「いえっ、十分過ぎます! 」
飲み切れないよ、この量。減らしてもらおうと思い、
「あの・・」
「市橋さん。申し訳ないのですが、素麺を先に頂いても構いませんか? ビールはせっかくですし、二人で分けたいと思います」
の・り裕さんが絶妙に助けてくれる。
「そーか。それもそう、だ。いや悪かった」
市橋さん、あっさり引いてくれて・・、ホッとする。
素麺も他のおかずも、舌が鳴るほど美味しくて箸を伸ばし、お腹いっぱいになる。
「ご馳走さまでした」
「美味しかったです」
「こちらこそたくさん食べていただいて。作った甲斐があります」
「それじゃあ次はこれをどうぞ」
吉田くんのお母さんに続いて、市橋さんが、コップを差し出した。
「このうち自慢の梅酒。これは五年物なんだ」
にっこにこで言われ、興味も沸いて受け取る。 とろりとした琥珀色で口当たりも良くて、・・飲み干してしまった。。






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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー41


おでこが、ひんやりして気持ちいい。
のに気が付いて手を上げれば、ひんやりしたのが取り去られ、
「・・気が付いたか? 」
ひろさんが俺を覗き込む。
「ひ(ろさん)・・、苑・田、さん? 」
「ほんとにおまえは。意識が飛ぶまで飲むんじゃない」
「そうなの? 」
意識がはっきりすると、布団の上に寝かされてるのが分かる。それと、
「ひろ、苑田さん、浴衣着てる? 」
紺色の地に格子模様の浴衣は、ひろさんによく似合ってる。
「ああ。服が汚れているから、と、成木くんのお母さんが用意していてくださったんだ」
おまえのもな、と言われ、初めて自分も浴衣を着てるのを知る。 俺のは白と紺色の格子柄だ。
「こんなのまで用意してくれていたのかな? 」
「吉田さんたちもそうだったらしい。
成木くんのご両親は、会社勤めが上手くいってるらしいのが分かって、とても喜んでらしたから」
「そっかー」
「もう遅いし、このまま寝るぞ」
「え? そんな時間? 」

・・・そんな時間だった。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪―42


扇風機やクーラーとは違う凉しさに、蚊取り線香の匂い。
「ひろさん、ここって? 」
隣で、手枕しながら横になってるひろさんが、
「成木くんの家の部屋の一つ。窓全開で網戸とカーテンだけにしてあるから涼しいんだ。おまけに蚊帳を吊ってある。古くから続いてる家なんだろうな」
教えてくれる。
「蚊帳? 」
「知らないのか? 」
頷く俺に、立ち上がり、手を伸ばしてもぞもぞさせながら・・、パッと灯りが付く。
「わっ、眩し」
「ほら、周り見てみろ」
え? 
瞬きしながら見回すと、網に、囲まれてる??
「この網・・、が、蚊帳ってやつ? 」
「ああ」
パチ、と電気が消され茶色い灯り。ひろさんが横になるのがなんとなく見える。
「トイレの場所は聞いてるから、行きたくなったら言え。起こしてもいいから」
「あ、うん」

言われると行きたくなるんだけど。

「・・・ひろさん」
「もう、か? 」
クスッと笑うのが聞こえ、
「一緒に行ってやるから、起きろ」

蚊帳の出入りの仕方を教えてもらい、静かな寝息が聞こえてくるなか、手を繋いで往復する。
「ねぇ、ひろさん。これ、なんかワクワクするね」
小声で話しかけると、
「・・。俺はドキドキ、だ」
返ってくる声も小声で、少し掠れてて、ついでに吐く息も混じっていて、そっちにドキッとした。
「『ドキドキ』? 」
「初めての家で、夜中に、手を繋いで歩きまわってるのが」

ひろさん! そんなこと言わないでよ! 俺、悶々オオカミになるってば!






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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その190

現状打破。

今在るものを壊すことや、塗り替えること。
スポーツでは、記録に挑戦すること・・でしょうね。
音楽、芸術などでは、新しいジャンルをつくること・・かな? 自分の今までや、周囲から思われてき評価を壊すこと、も、そのなかにはいるのかもしれません。

引っ越すことでそれをした(?)有名人も。
特に知られているのは、葛飾北斎 さん。 90年の人生で・・93回!
続くのは、あのべートーヴェン さん。56年で79回。
そして、、江戸川乱歩 さん(先生)。70年で46回。   だそうです。

前者お二方は、日ごろの生活より自分の仕事(絵、作曲)最優先、とのことでしたから、色々トラブルもあったことでしょう。
でも、そのたびに新しい作品が生まれるんだったら、効果はあった、 んだろうなあ。

私がしたい現状打破、は、性格について。
思ったことをその時ちゃんと相手に伝える。決めたらブレない。  が、できたら。 と今も思ってます。
・・いや、すぐ寄り道したくなる性格を直す方が先か??


体操やノーベル賞、選挙の事が日々耳に入ってくるので、少しばかり真面目に考えました。    苦笑








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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-63

今回もまた、想像がたくさん入ってます・・・汗。




一度書いてみて、やっぱり・・、
「俺の学部って、ちゃんと就職出来んのかな」
少しへこむ。
「んな事無いよ。今環境のこと気にしない企業って無いじゃん。車だってエコカーあるしさ」
「そうだよ智。建設コンサルだって、環境分析みたいなのとか気象予報士だってなれるんだぜ」
「・・・。内海、詳しい」
「当たり前だろ。仕事が出来て社会人なんだから、色々調べたさ」

俺、まだ何にもしてない・・・。

「そう言えばさ、智、何で環境共生学、取ったんだ? 」
涼二が、落ち込みそうな俺に不思議そうに聞いてくる。
「俺もそうだけど、ここ(大学)入ってから聞いたぜ、その学部」
「はぇ? え・・っと、そう、・・・和叔父さん」
「『和叔父さん』? 」
内海が、またか、という顔をして眉を寄せる。
「うん。和叔父さん、社会人になってから興味をもって、・・どこだったかなー、どっ
かの大学に入り直して勉強したって。俺にその話してくれて、だから俺も興味持った、
って言うか、そんな感じ」



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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー43

時々、ひろさんは悪魔みたいになる。  今もそうだ。
初めての、会社の後輩みたいな人の家で、しかも夜中に、俺を挑発するみたいなことを言ってくる。
万が一声を出すようなことをして、バレたらただじゃ済まないのに繋いだ手から体の芯が疼きだす。

ギュッと握ったら強く手を引かれ、ひろさんの足が速くなった。

蚊帳の中に、もつれ込むように入る。
「ぅわ」
背中に乗られ、体重をかけられた。
「・・おまえは」
「くっ、苦し・・っ」
「他人の、しかも初めての家で、盛るなっ」
小声でも、怒った声。
「・・(盛っ)て、な・い。・・重い、ってば、ひろさんっ」
俺も小声で言い返す。先に仕掛けたのはひろさんだ。 は言いたいけど、言えないんだよな。
「だったら。・・・あんなところで、手を握るな」

え? ひろさん、あれに反応した、の?

思わず振り返り、薄暗がりのなか、ひろさんの顔の方を見る。 そし、たら。
息がかかると同時に、唇が押し当てられた。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー44

「ん・む・・っ」
「おま・えが悪、・・いっ」
薄い隙間に文句をこぼして、また口を塞ぐ。
違う。 ひろさんが、可愛い過ぎるんだ。 仕事の時とギャップあり過ぎて、俺はいつも振り回される。
首を後ろに回すのはキツイし体は動かせないし、息も苦しい。けど、舌を絡ませる感触が勝って、夢中になった。

とうとう呼吸が苦しくなって、自分から口を離して酸素補給。
ひろさんも、ごろりと隣に寝転がってはァはァ。その音に堪らなくなって、
「ひろさ・・」

パチッ。
「あ、逃げたっ」

え? え?

「さっきの出入りで蚊が入った。今俺の耳のそばを通っていったんだ」
「・・仕留めようひろさん、絶対! 」
「? あ・あ」
俺のピンチ(?)を救ってくれたようなもんだけど、蚊帳の中に蚊が居たら、喰われる確率一〇〇パーセントだ。


「おはようございます」
「おはようございます、新井さん、苑田さん」
「昨夜は、お世話になりました」
「いいえぇ。 よく眠れましたか? 」
「・・まあ」

微妙な答えに、成木くんのお母さん、パチクリして、
「・・ひょっとして、蚊に食われました? 」
「何とか無事でした」
そう、蚊を捕まえることは出来なかったけど、喰われることも無かった。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー45

「それと、着替えまで済みませんでした」
そうなんだよ。廊下に、特大のお盆みたいなのがあって(乱れ箱と言って、衣類などを入れる箱なんだ、とひろさんが教えてくれた)、そこに新品の着替えが入っていたんだ。

「成木さん、失礼でなかったら値段を教えていただきたいのですが」
ひろさんが遠慮がちに言う。
「気にしないでください。バーゲン品のフリーサイズですから。それに、俊文の様子を色々話してもらいましたし。
あの子、仕事の話はほんの少ししか話してくれないんです。様子が分かって・・嬉しかったので」
あ、内緒ですよ、と笑うお母さんは、本当に嬉しそうだったから、ひろさんもそれ以上は言わなかった。

朝食はパンです。と案内された台所は、昨夜の部屋と違う場所。引き戸が開けられ、大きなテレビのある茶の間に繋がってる。
「おばさん、俊にいちゃんがフライパンでパン焼いたっ」
「わたし、ハートの目玉焼き! 」
小学生くらいの子たちが、成木くんのお母さんを見付けると大声で言ってくる。
「はいはい、ありがとう! もうご飯終わったの? あなたたち」
「うんっ! 俊にいちゃんが、ちゃんと食べたらプール連れてってくれる、って! 」
「わたしも行くの! 」

成木くん、そんな事もするんだ。
ますます彼に好意を持った。





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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その191

13日の金曜日!
何という偶然でしょうか。。 笑  カレンダーで見ると、何となく意識してしまう。
突き指した、のも、信号、赤ばっかりだった。 とかもこの日だからか! って、自分を納得させたり。

いやでも、縁起が悪い・不吉というなら、日本人的には 4 とか、 9 の数字の方が当てはまると思うのに。
4月9日のシ苦とかもあるけど、そちらは気にならない。その前日が入学式だったりするからかなあ(私の場合は、ですが)。

そもそも何で縁起が悪いの? と調べてみたら・・、
13という数字自体がよくない。 のと、金曜日がよくない、 というのが合体したから。 らしいです。
諸説ありますが、ずーっと昔は、逆に良い意味で使われていた時もあったんです。
宗教が絡んでくると、本来の意味が曲げられて伝わったり薄れたり・・・するんですね。
そして、13日の金曜日を不吉とするのは、英語圏とドイツ、フランスなどに限られ、フランスでは宝くじの売り上げが急上昇する、幸運な日でもある。
は? フランス、そんな日でもあるんだ。  シラナカッタ。 行けたら飛行機でブーン! と行って、宝くじ買いたいなあ。

一番記憶に刷り込まれたのは、映画から。 有名な ’13/日の/金/曜/日’。シリーズ化されてたりして、たくさんの作品が出てる。


他には? と探したら、
イタリアでは17日の金曜日。 これは、ノア/の/箱舟、で知られてる大洪水が17日に始まった、と言われてるから。
スペイン語圏では、13日の火曜日。 が、不吉とされてるそう。なぜなら、スペイン語でその曜日の名、Marteは赤い惑星を支配する、戦争と血と暴力と破壊の神の名前に由来してるから。 その上、コンスタンティノープル(東ローマ帝国の首都でした)が陥落したのも、1453年の火曜日だったから。
スペイン語圏では、曜日に関しては文句言えないくらいハッキリしてる、のには驚きでした。


私にとっては未だ縁起の悪い数字は無いけど。 ラッキーナンバーなら、欲しい。 




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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-64

「智、おまえホンットに和叔父さんにべったりだな」
「だから? 内海に迷惑かけてないだろ? 」
「・・そうだけど」
「じゃあおまえは何で環境デザイン・環境防災科なんか入ったんだよ? 」
「それは、、面白そうだったから」
「俺より薄い動機」
「まあまあ。喧嘩は止め。 聞いた俺が悪かった。
まずはエントリーシート仕上げよう。な? 」
また言い争いになりそうだった俺たちを涼二が仲裁し、内海も、ゴメンだか悪かっただ
かもごもご言って、どこか燻ったままもう一度シートに集中。

俺も字を書く練習しよう。

初めて書いたエントリーシート。少し不格好に見えるけど、またやり直せばいい。
出すまでは何度だって描き直せるんだから。

「なあ、ゼミの教授に見てもらう? 」
「パソコンで検索した方が楽じゃん? 」
ともかく書き上げてホッとした俺たちは、用紙を折ったり汚したりしないようにファイ
ルに入れ、
「頭使ってくたびれたー。なんか食べようぜ」
と言い出した涼二につられ、ファストフードに向かった。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー46

成木くんが子供たちを連れて出かけるのに合わせて、俺たちも帰ることにした。
吉田さんたちは近くの温泉に入ってから、だそうだ。

「ねー、おにいちゃん達、俊にいちゃんの、おんなじ会社? 」
「そうだよ」
プールの支度の入ったビニールバッグを振り回しながら聞く男の子に答えると、
「俊にいちゃん、カッコイイよね? 」
キラキラした目で見上げられ、
「う・・、うん」
「成木くん・・、俊おにいちゃんは、お仕事が上手で速いんだよ」
ひろさんが、どう答えようかと詰まった俺の代わりに言ってくれる。
「ほんと!? やっぱ俊にいちゃんだ! 」
わーいわーい、と飛び跳ねる子を見てると、吉田さんと成木くんがダブった。


帰り、乗り換えた電車で運よく並んで座ることが出来、

「崇、降りるぞ」
「・・え? 」
いつの間にか眠っていたらしい。ひろさんに急かされ、寝ぼけ頭で駅に降りて。
「ここ、・・あれ? 」
ひろさんの降りる駅だ。
「寝るなら俺の部屋の方が近いからな」
ウトウトしながら歩いてたら、電柱にぶつかる。
と、ヒドイ事を言われたけど、ひろさんにくっついて歩けるから、良いんだ。

・・・昼間、ふらつく俺を支えながら歩くひろさんが大変だったのに気付かなかったのは、そうとう頭が回って無かったんだろうな、俺。






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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー47

「ほら、着いたから」
鍵を開け、俺を押し込む。
「ただーいまー。お帰り~」
大きめの声で言いながら、なんとかぶつからずたどり着いたソファにダイブする。
「おまえ、酔っぱらってるのか? 」
途中から変だと思っていたんだ、と呆れるひろさんに、
「(お酒は)飲んでないよ。た、っだ、梅はもらったけどー」
「梅? ・・・梅酒の梅か? 」
「当りー。おいしかったんだ」
「ほう。いくつ、食べた」
「・・っと、五個か六個か、八個? 」
「そんなに食べたら飲んだのと一緒じゃないか! 」
怒るひろさんを見上げながら、そうなのか、じゃあ、市橋さんも食べてたけど、酔っぱらったのかな? 
ひろさんの怒った顔も、好きだなー。 なんて呑気にしてたら、
「・・風邪をひいたんじゃないなら、いい」
ぼそっと言って背中を向ける。

あ。
心配してくれたんだ。

「ひろさん」
「水、持ってくる」

水を飲んで少しスッキリした俺は、ひろさんがスマホで撮った画像を一緒に見る。
冷凍マンゴーをチンして、シャーベットみたいになったのを齧りながら、
「花火、すごかったね」
「ああ。だけどなかなか上手く撮れないもんだな」
「初めてだもん、しょうがないよ」




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー48


それでも悔しそうなひろさん、今度は綺麗に撮れるように練習してみよう、なんて呟いてる。
「そしたらさ、またどこかの花火大会、見に行く? 浴衣着て」
「それもいいな」
やった! 今度はしっかりひろさんの浴衣姿が見られる。
昨夜、襟の合わせ目から見えた首筋とか、袖口から見えた手首の肌の白さは、今思い出してもドキッとする。

今なら。

「ひろさん」
「うん? 昼飯か? 」
「飯もいいけど、その前に欲しい」
え? と怪訝そうな声でスマホから俺に視線を移し・・、
「たか・・、んンッ」
手を回し、頭ごとこっちに向けてキスして。喋りかけで開いてる口に舌を入れる。逃げるひろさんのを追いかけ絡ませたら、あっという間にエッチモードに突入した。
「・・っは、ひろさん・・っ、欲しい、から」
「ま、だ昼間・・、んぁ、っつ」
「無理。。どんだ、け、触ってな・・」
スマホを持った手で俺を押すようにして抵抗するけど、強い力じゃない。






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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー49

ここは、成木くんの家じゃない。我慢も遠慮もしなくていい。それに、

「ひろさんも、顔が・・、エロいよ」
「・・(う)る・さいっ」
「わっ」
ボスッという音とともに仰向けに転がされる。ソファから頭が半分飛び出してふわふわするけど、目の前にひろさんの顔があって、昨夜の続きみたいで思わず腕を回して引き寄せても一度、本気のキスをした。
俺の口の中に、ひろさんの舌が侵入してくる。絡ませようとしたのに、逃げるように頬の内側やあごの裏側を強く押し撫でてまわり捕まえさせてくれない。そして、その動きは、
「ん・・っ、ふ。ぅんん、っ」
知らない感覚で、声が漏れる。
「・・ぁ、っろさ」
「な・んでも、喋るく・・ちはっ、塞いで、おかないと」
息継ぎにできた隙間で、ひろさんが意地悪を言う。
でも、体重で俺を動かないように押さえつけてる足の間のモノは、硬くなってひろさんの気持ちを伝えていた。

俺のこと、欲しがってくれてる。

それが分かって、俺の雄もグッと角度をつける。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その192

サボテン
日本には無い植物群です。
何せ彼らは日本のような高温多湿・・とは縁のない、乾燥地帯で生まれ育っているから。
南北アメリカ大陸の乾燥地帯やその周辺、ガラパゴス諸島・西インド諸島に自生してる、葉っぱが無く、茎が丸かったり棒状だったりする彼ら。
ウエスタン映画などで見かける背の高い(?)サボテンもいますね。

世界最大のサボテンはサワロサボテンと言って、大きいものだと20m(ビル7階くらい(!)にもなるそうです。きつつきが穴を開けて巣を作ることも出来ちゃうんだとか。
日本で見ることの出来る最大のサボテンは、金鯱という円形のサボテンだと伊豆のシャボテン公園に直径80cmもある150年ものがあるそうです。いつか行って見てみたいなあ。

多肉植物との違いは。。 サボテンは刺の根本が刺座と呼ばれる綿毛で覆われていますが、多肉のそれにはありません。ということです。


最近流行っている多肉植物。
多肉植物・・とは"葉や茎や根の中に水分を蓄えた植物"という風に定義されています。 サボテンもまさにここに入るわけ。
サボテンだけでも種類が5000~7000種類ほどもある為、 サボテンとそれ以外の多肉植物とで分けて考えることも多いよう。
でも、多肉植物って、種類にして、 3万種類以上あるのだそうで、そのなかの7000種類くらいは、やはり分けないと色々ややこしくなったりするんでしょうね。(個人的感想


ではなぜ今夜はサボテンなのか? の理由は、コレです。


ブログ村の、ランキングの間にコマーシャルが挟まっていますよね? その小さな一コマの中に、上のイラストみたいなサボテンがあったんです。
再書見た時は 「ナニコレ? 」 でした。ハロウインが近いせいもあって、それ用のお菓子に見えたんです。
興味を惹かれてポチッとしてみれば、器に入った(盛られた?)小っちゃいサボテン!ホント、可愛らしかったです!
*お店の名前は、フルール・バザール となっていました。
今はうさぎの耳みたいな(モニラリア、という名前でした)多肉植物が出てましたよ。 あれも可愛いかった!





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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出して-65


大学の近くのファストフードは、どうしたって大学生が多い。
バーガーセットを頼んで座ったのは偶然四年生らしきグループの隣。なんで分かったかって言うと、
「なあ、サマーインターン申し込んだ? 」
「まだ。広報漁ってる最中」
「俺なんか姉貴にハッパかけられてんだぜ? 『あんたの話し方じゃ面接で落ちるわよ』
なんて言われてさー」
「俺、先輩に『お祈りされてもクサルなよ』って、励まされた・・・」
て会話が聞こえてきたから。

「何だろ、『お祈り』って」
「わかんない」
俺と和泉の声は、自然小さくなる。
「待てよ、調べてみる」
すぐタブレットを取り出した内海も声が小さくなってる。
「・・・あった。 うわ、俺も挫けるな、これ」
「なになに? 」
覗き込む涼二に、タブレットをテーブルに置く内海。俺たちも画面を見た。


就活における『お祈り』とは。
採用面接を受けた会社から就活生に送られる不採用通知。その文末に、
‘貴殿の今後のご活躍と発展をお祈り申し上げます’
などと書かれていることからこう呼ばれている。

「・・。俺、一通もらっただけでも心が折れそう」
眉の下がった涼二の呟きに、黙って頷く。他にも色々書いてあったけど、俺も読んでて胸が痛くなる。
「涼二も智も。
今からそんな顔するんじゃない。時代は変わるんだ、俺たちの時は違ってる、はずだ」
「内海。。
おまえ、ポジティブだなー」
「うん、俺ちょっと感動した」
「わかったよ。ここ、奢ってやるから。・・・俺だってやる時はやるんだって」
珍しく赤くなりながら言ってくれたけど、もう代金払ってあるよ、内海。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー50

まだ、大丈夫そうな気も。。入口の「い」くらいなので、ちょっとだけ下げました、







「っひろ、さん」
思わず腰が揺れる。ニヤッと笑って耳に口を寄せたひろさん、
「どぅ・・する? ここで(抱き合うか?)」
また、意地悪。ソファは嫌がるのに。
だから俺もちょっぴり仕返し。
「ひろさ・んが、い・・なら。
脱がしてよ。俺もう、痛いんだ。・・ほら」
今度はハッキリ、ぐいぐいひろさんのに擦りつけた。
ビクッと震え、は、と息を漏らすのが耳にかかり、スイッチが入る。
「ぁっ」
いつもなら二枚は着てるシャツも今日は一枚で、すぐに手が素肌に触れるんだ。

成木くんとお母さんに感謝だな。

腹から胸へ、手を滑らせた先には柔らかく小さな粒の感触。
「崇っ」
「こういうのって、初めてだね、ひろさん」
俺が下で、ひろさんを見上げながら胸を弄ってるのは。
「んっ」
指で押したり摘まんだりすれば、すぐに声が上がる。手のひらで円を描くようにしたら、硬くなって存在を主張しだした。
「ひろさん、見てもいい? 」
ポロシャツのボタンは二つ外してあるけど、そこからじゃひろさんの体の変化が見られない。
「嫌・・だ」
「どして? 灯りつけるわけじゃないんだし」
「外が明るい、だろっ」
頬を染めて言うひろさんて、可愛い。






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お知らせ

お知らせ。


すみません。
急用ができてしまって、今夜のUP出来ないかもしれません。
早めに戻ってこられるようにします。 m(__)m

ごめんなさい。




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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー51

微妙~~な展開になってます。・・・まだ、入り口 かも。。








「でも、カーテン引いたら、その方が変だよ」
「そ・んなとこ、触りなが・ら、言うな・・っ」
「えー、ひろさんを気持ちよくさせたいのに」
立ち上がった粒を口に含んで味わいたいんだけど手を休めたら反撃されそうだなぁ、と思いつつ、
「ひろさんはどっちがいい? ここ? ベッド? 」
聞いた。
「・・。好きにすればい・・ぃっ」
答えの『好きに』だけで力が入り、きゅ、と乳首を摘まんでしまったのは仕方ない。
「ここ(ソファ)がいい、って言ってもいいの? 」
「だか・・ら、んっ、触る、あ」
顔が上を向き、ずしっと両手に重みがかかる。これ以上したらひろさん、ベッドまで行けなくなる。

どっちにしよう。

「ベッド、行こう」
「・・ぅん」
何の準備も無いソファだと落ち着かない。 次はちゃんとできるよう揃えとこ。


「ひろさん、日焼けした? 」
二の腕、薄っすら半袖の跡が残ってるのを見つけたのは、ひろさんを見下ろす位置で、日射しが入ってきてるから。
「お・ぼえてな、ぁ、舐めるん・・っ」
だって、赤くなって痛そう。
服を脱いで肌を合わせれば、移動ずる間に宥めた熱が再上昇。
「またそこ・・ばっか、する」
「(だ)って、こっから、上、痕付けられな、でしょ? 」
ようやく口で弄ることが出来た胸の粒は柔らかくなってて、また刺激しないといけなくなってる。
「あ・んっ」
のけぞる顎から喉のラインがきれいで、べろっと舐めて喉仏を伝っておりると、
「ゃぁっ、たか・・しぃっ」
足がジタバタし、その揺れが体全体に伝わり微妙な、
「っ、ひろさ、ん。それ」
「おまえが・・、んぅ」
二人で感じ合った。






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お知らせ

お知らせ。

こんばんは。
新井くんと苑田がイイトコロで、これから盛り上がろう! な場面なのですが。

身内に不幸がありまして、今週、お休みさせていただきたく思っています。
お向かいのマンションで待機中の皆さま、申し訳ありません。 もうしばらくお待ちくださいませ。  m(__)m





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『プリズム』

『プリズム』32*指輪ー52

こんばんは。 しばらくぶり・・、な気分です。今日からまたよろしくお願いしますね。
R、微妙に大丈夫そうなので、少しだけ下げておきます。











鎖骨まで来て、痕をつけない程度にキス。ひろさんの声を待つけど我慢してる。はぁっ、と吐き出す息にはフェロモンが混じって、エアコンをつけて涼しくなったはずの部屋の温度を上げるようだ。
「声、聞かせてよ」
返事は無くて、いやいやと首を横に振る。
「聞きたい」
膝を割り、足の間に体を入れ四つ這いになって二人の間に空間を作る。こうすると手が自由に動かせる。
「ひろさん」
「やだ」
ああ、両腕で顔を隠しちゃった。
「どうして? 」
また答えない。でも、見えてる顔の端、頬の下側とか耳とかが赤くなってるのが見えて、テンションが上がってく。

もっと、乱れさせたい。俺だけに見せてほしい。感じてる顔を。

「手、どけて」
「・・・明・るいから、や」
少しくぐもった声で、意地になったみたいにしっかり腕に力を入れる。
ひろさん、そんなことすると、俺、無理やり剥がして顔を見たくなっちゃうよ? 男は逃げると追いかけたくなる、って知ってるだろ?

「明るいから嫌なら、暗くなるまでくっ付いてようか」
ひろさんの体中弄り倒そうかな~、と呟く。ついでにつつつ・・、て指でわき腹を撫でてみた。
「ぁ、やめ」
「暗くなるまでだから」
「っ、は・あ、撫でまわす・・んっ」






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『プリズム』

『プリズム』32*指輪―53

今日から何とかRが付きます。R-17? なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。


























体をよじって逃げようとすると、腋の下が目に入る。ここも弱い場所。いつもはそう目につかないけど今は誘うように左右に揺れて。
「ひろさん、手をどけてくれないとまだするよ? 」
隠れてない唇が、何か言いたげに動いた。でも、声にならない。

どうしてそんなに嫌なんだろう。
もう少し時間をかけたら、話してくれるかな。

今はダメだ。俺が我慢できない。もう一度体を重ね、
「じゃ、する」
ぺろ、と。
「ぁあ・・っ、ンッ。あ・あ。 そこ」
腕の付け根の内側を舐めながら一周。
「・・ここも、ひろさんの匂いがするね」
「言うな・・っ」
「下とは違うけど俺しか知らない匂いだよ」
片側だけじゃ不公平だから、もう片方も。
「あ。 あぁっ、や。 ・・っこ、感じ」
肌がざわっと逆立つような反応。肌から汗とフェロモンが滲みだす。それはひろさんがすごく感じた時。
交互に舐め回して唾液でベタベタにしてる途中、
「や・・っ! も・・っう、そ、れ以上した ―― ッッ」
低く胴を震わせ、強張らせ。

栗の花の匂いと熱いものが腹を濡らす。

ひろさん?

イってしまったのか確認しようと力の抜けた体の上を移動し、肘をついて見ると・・・。
腕は顔の両脇に落ち、口呼吸してる顔は上気して閉じた目の端から涙の筋が付いてる。
俺、泣かせた?





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