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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー24

ホッとしたのもつかの間、
「綾乃っ、こんな奴より僕の方が君を幸せにできるんだ! ちゃんと守ってあげるから戻ろう、な? 」
元ダンナさんが綾乃さんの腕を取ろうとする。
「ちょっと待ってください」
割り込んで綾乃さんを庇うと、
「なんだね君は。
綾乃は私の妻なんだ。関係ない人間は引っ込んでくれないか」
フン、とせせら笑いして言う。あまりの上から目線にムカッとして言い返そうとしたら、
「関係ないのはあなたの方です、山村さん」
それはそれは冷たい声で綾乃さんが。けど、
「なんだ、照れてるのかい。久しぶりだから仕方ないが、そういうところも君らしいね」
全っ然通じてない。

そこへ、
「お客さま方、できましたらお話はあちらでお願いいたします」
お店の人と警備員らしい人が元ダンナさんの後ろからやってきた。


事務室のようなところで机を挟んで、俺と綾乃さん、穂乃花さんと男性二人。反対側に綾乃さんの元ダンナ、元姑。

「とにかく、孫の咲也はどこなの? 」
高そうなスーツの元姑が口火を切る。
「それより先に、穂乃花に言うことはないんですか、山村さん」
そう、穂乃花さんはバッグの当たった右側の頬が赤くなってる。お店の人に保冷剤みたいなのをもらって顔に当ててるんだ。
「私(わたくし)の邪魔をするから。自業自得よ」
綾乃さんの質問に、ツンと横を向いた。
「綾乃、母さんのことはいいから、もう戻っておいで。部屋、そのままにしてあるんだ」
今度は元ダンナの優しい声。

猫なで声に聞こえたのは、気のせいじゃないよな。

「私とあなたは離婚して一年も経っています。すぐに再婚されたと聞きましたが? 」
「うん、したよ。でも、病気になって子供が出来なくなったから離婚した」
「当然でしょう? それで洋輔がやっぱりあなたがいい、っていうからわざわざ来てあげたのよ。
咲也ちゃんを返すなら、仕方ないから一緒に住まわせてあげる」

他人の俺が聞いても腹が立つことを平気で言うなんて、なんて人たちだ。

怒鳴りかけた俺と穂乃花さんを制し、綾乃さんが淡々と言った。
「咲也は遠い所にいます。私も会えません」

え? 



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その204

はじめにお詫びを。
昨日の記事、UPする時間がいつもよりたいへん遅くなって申し訳ありませんでした。 予約は入れていたのですが不都合があったらしく、確認しに来たら・・、出てない!!
急いで直しました。  本当にごめんなさい。


さて。
時々、メディアで歴史の話を見聞きします。  そのたび、「え?! そうなの?? Σ(・□・;)」 とオドロキが。
あたらしい事実が発見されるたび、何度も訂正される過去の出来事。

聖徳/太子は実在の人物ではなかった!?
と判ったのは、私にとって日本史史上一番! のショック。  光/源/氏と同列になっちゃったのか・・、な感じでしたね。
もちろん個人的な感想です。
 
実在していたのは、厩戸/王(本名は「厩戸/豊聡耳/皇子(うまやとの/とよとみみの/みこ)」)、と言う方。
とある説によると、”聖徳太子”は称号で、彼の行ったとされる実績ー冠位十二階ーなどは、多くの人物が関わった合作なのだそう。

そういえば、語呂合わせで覚えた、 1192(いいくに)作ろう鎌倉/幕府。も、今では正確とは言いにくい、とか。


いつ、どの時点で歴史を区切るのか。  勉強するため、ではなく、楽しむために、本を買いたくなりました。

歴史って、どの切り口で見るかによっても変わります。
男性が主役。女性が主役。勝者から見た、敗者からみた歴史。 宗教的な理由から起きた歴史のひとコマで記憶に残っているのは、
「インド独立戦争」 、もしくは「1857年インド大反乱」 (私たちは、「セポイの反乱」と覚えました)。
これは、イギリスがインドを支配していた頃、宗教上タブーとされていることを強要した結果起きたものだったそうです。

これからも新しい事実は増え、歴史は変わっていくのでしょうね。 日本も年号が変わります。 歴史の証人の一人になるんだなあ。(大げさ?)
平成ももうすぐ終わり。 20年ちょっと、人間でいうなら成人になって少ししてお別れ・・・。








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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー74

G・W間近、今度は和叔父さんから電話。
― 智、BBQしに行かないか? 」
「BBQ? 」
― そう。就活も始めるんだろう? 夏休みは誘えなさそうだから」
「・・・うん、そうだね。考えなきゃいけないんだけど」
― 智? 」
「~~和叔父さん、思い出させないでよ・・」
― ははっ、ゴメン。でも、きっと大丈夫だよ。智がいい子なのは僕がよく知ってる」
「せめて‘イイ男’って言ってよ」
― はいはい。で、行く? 」
「うん。行く。
あ、内海たちも呼んでいい? 」
― いいよ」
「あと・・、優菜ちゃんも、いい? 」
― どうして? 」
何気なく聞かれたけど、刺さる言葉。和叔父さん、怒ったのかな・・?
「っとね、こないだ捻挫して優菜ちゃん・・」
― 捻挫?! 優菜ちゃんのせいで? 」
「違うよ。フィールドワーク。山で滑ったの。・・恥ずかしいから言いたくなかったのに」
― 医者には行ったのかい? 」
「行った。湿布だけくれた」
― ちゃんと治しなさい。捻挫はクセになるからね」
「はーい」
内海と似たようなこと言うな、と思いつつ心配してくれてるのが嬉しかった。
― じゃあ、何人で来るのか明日にでも教えて」
「分かった」

優菜ちゃん以外はラインで、涼二が‘彼女連れてってもいい? ’と言ってきたからそ
れは保留。

「もしもし」
― あ、智さん」
「予定、どう? 」
― はい、大丈夫です。 あの、お願いがあるんですけど」

ドキッ。



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー25

「ど・・どう言う事? 」
顔色の変わった山村さんに、
「咲也には私も、穂乃花も会えないんです」
繰り返す綾乃さん。
「会えないの? 僕は綾乃が居てくれればいいから関係ないけど。子供なんてまた作ればいいし」

元ダンナさん、頭大丈夫か?

あまりにもあっけらかんとした言い草に、ポカンとしてしまった。すると、
「綾乃さんと離婚されてるんですよね、山村さん。
他人になってる女性と、子供をどうこうする話、こういうところでしない方がいいのではありませんか? 」
静かな声で言ったのは、高輪さんだ。
「失礼なことを言うな、君は。僕たちは夫婦・・」
「‘だった’んですよね? 他人になってる以上、今の言葉はセクハラにもなりますよ」
「洋輔、そんなのにかまわないで咲ちゃんのことを聞きなさい。
あの子はどこなの? 隠したりしても駄目よっ。さっさと寄越しなさい! 」
「山村さん。さっきも言いましたが、私も、家族のだれも会えない場所にいるんです」
繰り返す綾乃さんに山村さんの目が吊り上がる。
「嘘よっ! 」
「綾乃ぉ、母さんを怒らせないで。また痣ができるから」

痣? それって・・

「あなた、私にしたみたいに姉さんを殴ったの?! 」
聞くなり穂乃花さんが激しく問いただす。
「大げさな。躾に体罰は必要です」
「躾? 嫁いびりの間違いでしょ? 」
「あらいやだ。そんなことも分別できないなんてお育ちがわかるわ」
オホホ、と手で口を隠して笑う山村さん。

こんなことするの、ドラマの中だけじゃなかったんだ。





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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー26

「あの、お客様。それ以上はここでは・・・」
ようやく口を挟むことができたらしいお店の人が、困ったような顔で遠慮がちに言う。
「ま。
ここは私たちにふさわしくない場所ね。洋輔、帰りましょ」

どこまでも自分たち中心な人だな。

席を立った山村さんに、
「育ちより心の問題だな」
ボソッと呟く高輪さん。
「うん、俺もそう思う。俺たちだってもう用はないし、行こう、綾乃さん、穂乃花さん」
「その前に。
山村さん、今回のことは事務所に報告しますので、ご承知おきください」
穂乃花さんの連れの男性が言った。
「事務所? 」
「申し遅れました。私、白山弁護士事務所の調査員、野口と言います」
聞くなり洋輔さんが、
「卑怯だぞっ。こんなとこに弁護士連れで来るなんて! 」
「卑怯はどっち? 接触禁止が離婚の条件にもあったはずよ」
穂乃花さんのやり返しに
「・・、行こう、母さん」
ようやく拙いことに気が付いたのか慌てた顔になる。
「二度と来ないでくださいね」
そそくさと出口へ向かう背中に、ばいばいと手を振り、お別れの一言を送ってあげた。



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー27

店を出て、今度はファミレスに入りなおす。

「新井さん、今日は本当にありがとうございました。そして、申し訳ありません」
綾乃さん、穂乃花さん、野口さんが俺と高輪さんに頭を下げた。
「俺は巻き添えだっただけですけど、新井さんははじめからですよね? あの親子の話しぶりから何となく分かります。
お聞きしていいですか? 」
「俺も聞きたいです。・・話せる範囲でいいですから」
ただ知りたいだけの言葉に三人が顔を見合わせる。

少しして、
「綾乃さん、良いですか? 」
野口さんが綾乃さんを見る。頷きに、
「あの親子は、それぞれ綾乃さん、咲也くんに執着していました。生半可なことでは諦めないので、思い切った手段を取ろうということになったんです」
「俺が選ばれたのは? 」
「それは」
「ごめんなさいっ。私が・・、私がそそのかしたの」
穂乃花さんが勢いよく頭を下げる。

「穂乃花さん? 」
「新井さん、咲也と仲良かったし、後で話してもきっと分かってくれると思って」
「・・そりゃあ、まあ。でもやっぱり話してほしかったです」
俺の言葉に、
「新井さん、ポーカーフェイスが苦手そうだったから」
ペロッと舌を出して答えられ、思い当たることもあるので苦笑いしかできない。


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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー28

「それで、あの親子、どうするんですか? 」
改めて野口さんに聞くと、
「離婚時の取り決めで、向こうの家族とは接触禁止、が条件の一つに入っていました。
ストーカーなどによく適応されてるやつですね。
織部さんには接触するり理由は全くありませんでしたが、向こうはそれぞれ理由があったので書類にしたんです。
破った場合は法的措置もあり得る、としたんですが」
「全然効果なかったの。咲也を食べ物で釣ろうとするわ、金魚のフンみたいに姉さんのあとをついて歩くわ、うちの周りを徘徊するわ・・、ありすぎるくらい」
「穂乃花、徘徊って」
「婆さんがうちの周りをグルグル回ってたんだから徘徊でしょ? 」
ぷぷっと高輪さん。続いて俺、野口さんもこらえきれなかったようで笑いだす。
とうとう綾乃さんたちまで笑い出し、爆笑。

穂乃花さん、はっきり言い過ぎ。
想像しやすかったけど。
「そうだ、高輪くんはどうしてあそこに? 」
「クレヨンです。面白いクレヨンが欲しいと店の方に依頼があって」
「ああ、あのドットフラワー、ってやつ」
「そうです。新井さんも知ってるんですね? 」
「うん、さっき。ついでに買ってしまった」


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その205

定住と移住。
多くの人は一定の場所で生活しています。 そこには多分’安定’とか’安心’があるんでしょう。
でも、なぜ人は一つの場所に居たがるのかな?

植物はだいたい動けません。できるのは種子を飛ばすことくらい?
文句は言わず生きている彼ら。
では、動物は?
定住してるといえば定住してるのでしょう。縄張りを持ち、守るために争い、子孫を残す。
基本は人間も同じ。 何が余分についてきてるのかなあ。

移住、もしくは移動し続ける生活。
したことがないので想像するしかないのですけど、部屋を掃除する苦労や物をため込んでしまって悩むことはない、かも。
それは少し羨ましい。

以前読んだ話。流れる民は訪れる土地土地で 「悪いことはみんなあいつら(流れ者)たちのせい」 にされる。と。
その一方で旅人は話題の提供者であり、伝達者でもあるんですよね。

あたらしい風を運んでくると同時に、悪者にされてしまう。 それは?
自分の知らない場所を知っている相手はある意味憧れであり、恐れであり、・・なりたかった存在だった。
とは、私の勝手な想像。

流れていくのにも、流されていくのにも、ある種の強さが必要なんでしょうね。
私にはあるのかな?  それほどの情熱が


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー75

「な・に? 」
― この間のお礼に、佐田先輩も一緒に行けたらいいな、って」
‘この間のお礼に’ で舞い上がり、 ‘佐田先輩’ でドタタタ・・ッと階段の一番下まで落ちた気分に。
「・・・・一緒に? 」
― だめ、ですか? 」
「そうじゃ、ないと思う。 確認してみる。ちょっと待ってて、電話かラインするから」
― はい」

深呼吸して頭を整理する。
「えーと、涼二も彼女連れてきたい、って言ってたよな。和叔父さん、OKしてくれるといいけど」


翌日、昼時間に
::男が四人、女の人三人になりそうだけど、いい? 
とラインを入れる。すぐに呼び出し音が鳴って、
― 智、女の人三人て、みんな誰かの彼女なのかい? 」
通話になる。
「ううん、一人は涼二の彼女で、もう一人は優菜ちゃんの先輩の人。色々俺もお世話になったから」
― 『お世話になった』? 」
和叔父さんの声が焦る。
「優菜ちゃんのこと、頼んだんだ。同じ寮にいるから」
― そう、なのか。智がお世話になったのなら断れないね。内海くんは彼女、連れてこないの? 」
「あー、葵さん。用事があるらしいよ」
ふうん、と鼻を鳴らしたみたい。
― まあいい。じゃ、七人だね。準備は向こうでしてもらえるから手ぶらで良い、と伝えてくれる? ほかに食べたいものがあれば持ち込みも出来る。とそれも」
「わかった」
楽しみだな、優菜ちゃんとBBQ。


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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー29

全員、状況を話し合って解ったこと。

綾乃さんと穂乃花さんは、山村親子と絶縁するためのチャンスを探してた。
元ダンナの山村氏は、綾乃さんが出かけるとたいがい付いてくる。まして男連れなら見逃すはずないから、必ず接触してくる。そこを狙って手を打とう。 ・・という作戦だった。

俺が選ばれた訳は聞いた。
「だけど、また来るかもしれませんよ? どうするんです? 」
高輪さんの問いに、野口さん、
「そうならないように、うちの事務所で沿面支援する予定です」
よくあることなんです、と気負うことなく答える。
離婚の方が結婚よりエネルギーがいる、って聞いたことあるけど、山村親子を見てると分かる気がする。

「結婚するのって、大変なんだ」

「新井さん、だからって、ずっと独身がいい。なんて思わないでくださいね」
「・・・俺、口に出してました? 」
「ええ。聞き取れるくらいには」
しまった、と言う顔がよく見えた向かいの三人がくすくす笑う。
「新井さん、嘘がつけない人だから」
「高輪さん、笑いながら言われても褒められてる気がしない」
「ははっ」

ではそろそろ、と言う時間になって、
「俺も協力させてもらっていいですか? 」
「高輪さん? 」
「成り行きだったけど、気になることは解決するまで落ち着かないんです。
それに、新井さん以外にも’男の影‘があったほうがいいんじゃないかと思って」
「確かに高輪さんの仰る通りですが・・。危険な場合もありますよ? 」
「リスクを恐れては何もできませんよ」
野口さんの心配を笑い飛ばす高輪さんは、悔しいけどカッコよかった。


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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー30

レジ近くで子供がかんしゃくを起こしてる声がした。玩具を買ってもらえなくて意地になっているらしい。ふと、
「咲也くんはどうしたんです? さっき、『会えない』って言ってましたよね? 」
「ああ、あれね。
伯父の家に遊びに行って、インフルエンザになったの。もう五日ほど前よ。明日くらいに迎えに行こうと思ってたんだけど、山村さんたちに付いてこられたら困るから」

なるほど。

「それもあって、今回仕掛けたの」
と穂乃花さんが追加の説明。
「伯父の家は奥さんも体が弱くて、山村さん親子に押しかけられたら危ないのよ」
「良かった。怪我でもして会えないのかと思って」
「それじゃあ、咲也くん、退屈してませんか? 」
「大丈夫よ高輪さん。伯父の家、図書館並みに本があって、咲也も楽しんでるって電話で教えてくれたから」
「一回も会いに行ってないんですか? 」
高輪さん、きつい言い方。
「姉さんはね。私や両親は会いに行ったわ」
「咲也くん、淋しいと思いますよ。お母さんが来てくれないのは」
「高輪・くん。いろんな事情があるのは分かったんだから」
俺がちょっと腕をひきながら宥めるように言えば、ハッとして、
「あ・・。すみません。
俺、小さい頃は病弱で入院とかしてたんで」
「まあ。
咲也のこと、本当に心配してくださったんですね。ありがとう」
綾乃さんの言葉に少し赤くなった高輪さんが新鮮に見えた。


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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー31

ファミレスを出て現地解散になる。綾乃さんは、穂乃花さん・野口さんと車で咲也くんの所へ。俺と高輪くんは電車。

駅へ向かいながら、高輪くん―― 仕事以外で会ってるから、‘さん’呼びしてたけど、自分でもこんがらがってしまったのでやっぱり‘くん’呼びすることにした―― 、
「綾乃さんてすごくしっかりしてるイメージあったんですけど」
「うん。‘母は強し’ってよく聞くけど、綾乃さんもその一人だな」
「でも、同じ男としてあの人は許せない気がします」
「俺の周りにも居ない人種。初めて見た」
「見ると聞くとじゃ大違い、ってやつですね」
大丈夫かなぁ、と心配そうに呟く。
「俺も、高輪くんだって応援するんだろ? きっと解決するよ」
「そうですね・・」

俺よりずっと綾乃さんを心配してる。 ひょっとして、綾乃さん、タイプ?

「咲也くん、良い子ですよね」
「あ、、・・うん。・・元気だし」
「新井さん? 」
俺の、妙な間が入った返事に怪訝な顔。
「新井さん、咲也くんのこと嫌いなんですか? 」
「あ~・・、いや、高輪くんが気にしてるの、咲也くんなんだ」
「ちょっとだけ俺とかぶるとこがあるな、て」

そうか、そっちか。

「綾乃さんは? 」
「は? 」
「綾乃さんと咲也くん、どっちが気になる? 」
「うーーん、両方、かも? 」



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その206

電波。
今では私たちの生活に、なくてはならないもの。
「あっ」 という間に世界中に届く波は良いことも悪いことも関係なしです。

電波は、電磁波 というものの一部。周波数が3THz以下のものの総称なんだそうです。
そして電磁波とは、電界と磁界が互いに影響し合いながら空間を光と同じ速さで伝わっていく波・・。のことをいうのだそう。
電解・・プラスとマイナスがあり、異なる極性のものは引き合い、同じ極性のものは反発。このような電気の力が働いている場所。
磁界・・N極とS極があり、異なる極のものは引き合い、同じ極のものは反発。このように、磁気の力が働く場所。

分かったような解らないような 💦💦
と・とにかく、引き合ったり反発しあったりの力が波を作るんだ、と思えばいいのか。 ・・な?


この波、人類が生まれる前から存在してます。雷も音も電波・音波ですから当たり前。太陽だって持ってますもの(太陽フレア、そしてそこから発生する電磁波)。 
人間が利用し始めたのは約120年前からで
1888年 ヘルツ(ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ*ドイツ)が電磁波「電波」の存在を確認。--それで単位がHz(ヘルツ)なのか。
1895年 イタリア人のマルコーニが無線電信を成功させたのが、電波が利用された最初。
まだ120年くらいしか経ってない!

進歩が速すぎるぞ。
時計の歴史は約10,000年前の日時計から始まってるのに。。

特に感じるのは電話。
昔は貴重品扱いだったのに、今では一人1台以上持ってる。 的な存在に。しかも段々機能が追加されて。

っと、寄り道でしたね。
電波があるおかげで遠い所の出来事も視聴できる身としては、ありがたや~~!  なのです。 今日はそれが言いたかった。
+゚。*(*´∀`*)*。゚+



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー76

「肉だ肉だ~~っ! 今日は食べるぞ! 」
「涼二君、私たちホントは‘おまけ’なんだから、あんまり恥ずかしいことしないでね」
「う。うん、わかってるよ、沙里(さり)」

和叔父さんの指定したBBQの場所に行く前、俺たちだけで集合した時、涼二がはしゃ
いだのを、彼女の沙里さんがくぎを刺す。
「けどさ、俺たちだけだと、あんま肉しないだろ? 」
「まあな。ウインナ多い。おいしいけどさ」
眉の下がった涼二に和泉が相槌打ちながら手に持ったレジ袋をちらりと見る。
そこにはみんなで買った、お菓子やウインナ、ノンアルコールビールなんかが入ってる。

「和叔父さん! 」
BBQ場に着いたら、出入り口に和叔父さんが俺たちを待っててくれた。思わず手を振
る俺に、
「相変わらず『和叔父さん』大好きだな、智」
顔が違うぞ、と内海が嫌味っぽい。
「当たり前じゃん。大好きなんだから! あ、優菜ちゃんは別だからねっ」
「はい」

「ここだよ」
係の人に案内してもらってきた場所は眺めのいい場所。



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー32

あの後、俺と高輪くんへ、綾乃さんからの連絡は無かった。穂乃花さんからはスマホに、

::あの時の騒ぎが、向こうの親戚の耳に入った・・、って言うか、野口さんがリークしたらしいけど、結構揉めたみたい。体面を気にするようだし、しばらくは何もないと思うわ。ありがとう。
姉さんからも『感謝してます』って伝えてほしいと言われてるの。

な連絡が来た。

::何事もなく、解決できればいいですね。手伝えることがあったら、俺も高輪くんも協力します。

と返すと、猫や犬のバンザイした絵文字が送られてくる。
LINEは繋げてない。まだひろさんに話してないし、うっかり送り間違えしたら面倒だしな。


北森は、二台持ってて使い分けてる。そこまで器用にできないのは自分で分かってるから、予防はしておくべきだ。
それに、俺だってクリスマスはひろさんと楽しく・・、

「おい、新井」
「ぶへっ! ・・・中島部長?! 」
いきなり両耳を引っ張られ、変な声が出る。
「楽しそうに、何を思い出してたんだい? 新井くん」
「小野山課長。。
見てたんですか? 」
「面白かったよ。しばらくは思い出して笑えそうだ」
「ええっ」
「みんなに和みを提供するのもいいが、仕事しろ」
ポン、と頭を平手で叩き、小野山課長と通り過ぎる中島部長。
そろ~っと見回せば、周囲で笑ってる顔が。 しまった、、仕事中に思い出すんじゃなかった・・・。




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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー33

社内外の忘年会やクリスマスをどうにか乗り切り、ひろさんとのクリスマスが出来たのは、二十六日の夜。

「ケーキ、安かったね」
「そりゃあ、クリスマス当日過ぎたら用がないものだからな」
「飾りが無かったら普通に売れるのに」
「ははっ、そうだな」
そう言いながら二人でしているのは、スポンジケーキの飾りつけ。
十一月の終わりごろから色々やりくりしたけど、どうしても二十五日には会えない。と分かり、せめてケーキは一緒に食べたい! となって、母さんに聞いたら。
「範裕さんと二人で作ればいいんじゃない? 」
「『作る』? 俺たちで?! 」
「そ。ケーキ売り場に行けば、スポンジだけで売ってるケーキもあるの。
クリームやフルーツを買って、自分たちだけのケーキを作れば楽しいわよ」
「買って作る。・・・ってそう簡単に言わないでくれる? 母さん」
「あら? テラリウムよりは簡単よ」

ギョッ。  母さん、まだ覚えてるんだ・・。

「それにさっきも言ったでしょ? 二人で作りなさい、って」
大丈夫。何とか食べられるから。
迷う俺に笑って、
「崇が出来ないなら、母さんが範裕さんにメールしちゃおうかな~」
とスマホを取り出す。
「わっ、それは駄目! 俺がやるっ」


ひろさんと二人でオードブルやパン、アルコールを買うのは、照れ臭いけどうきうきしたな。



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー34

「・・・苺は、幸せかな」
ケーキに苺を乗せる時になって、ポツンと呟くのが聞こえた。
「ひろさん? 」
あ、と言う顔になり、少しして、
「苺本来の旬は、春だろ? クリスマス・なんて人間の都合に合わせて作られて、売れ残ったら捨てられてしまう」
「じゃあ、俺たちに食べてもらえる苺は、幸せなんだ。いっぱい飾って食べよう」
何かを重ねていたのか寂しそうな顔が、俺の言葉に目を見開いて、笑う。
「買ってきた全部乗せるつもりか? 」
「明日に取っておく? 」
苺のパックは三つある。行った時間もあってセールになっていたのを、買い占めたんだ。
頷くひろさんはいつものひろさんで、そのことにホッとする。

ムードを出して食べようと、百均で買っておいた電池式ろうそくを点け、照明を消す。

「わ・ぁ」
並んだロウソクの灯りは思った以上に雰囲気が出て、手作りケーキも立派に見え、厳かな気分になった。
「ひろさん、一緒に切ろうよ」
「・・あぁ」
手を添え、ゆっくり・・・。

(結婚式の、ケーキ入刀っぽい・・・)

ぐにゃ。

「ええ? 」
包丁がゆっくり過ぎて、苺を切れずにめり込ませてしまう。
慌てて力を入れたら、ずるっと横に滑って。

「な、ちょっ・・、気分台無しっ」
ひろさんまで肩を震わせて笑ってる。
「暗いと分からないし、電気点けて食べよう」
「、、うん」


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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー35

明るくなってみたケーキは、切られそこなった苺の部分だけ陥没。
「そこ、俺が食べるよ」
「いいのか? 」
ひろさんにあげられない。

「苺、小さいのにしとけばよかったかなぁ」
フォークで苺を突き刺し、口に放り込みながらぼやく。
「そうだな。次の機会があったら、もっと上手に出来るさ」

次の、チャンス。
ストンと胸に落ちてくる。そっか、来年も一緒にクリスマスするの、ひろさんの中でも決まってるんだ。

「練習して、リベンジする」
「だからって、週一でケーキ作りは願い下げだぞ? 」
「分かってるよ」

まずは実家で練習だ。そのあと誰かに食べてもらって・・・。

「たかし。手が止まってる」
「・・・っ、んぐ」
口の中に、生クリームとひろさんの指が押し込まれ、ついでに指が口の中をぐるりと撫でて出ていく。

ひっ、ひろさん・・っ!?



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その207

とある冊子に、こんな会話が載っていました。

スーパー銭湯にやってきた二人の会話。
「おばあちゃん、ぼく、すうじが 100 までかぞえられるようになったんだよ」
「そうかいそうかい、スゴイねぇ。それじゃ、おばあちゃんのロッカーの数字を探してみて」
「うん! 
えーと、おばあちゃんのすうじは、53。 ここが、10 だから、・・・・」
11、12、と数え始めた男の子、
「あれ? 13 がない! おばあちゃん、ひとつぬけてるよ? 」
「そうだねえ。 今日は無いのかもしれないよ」
「ふぅん。 14、15・・・23、・・・・38、39。あれ? またなくなってるよ?! 
おばあちゃん、40から、49までない! ここ、おかしいよ」


色々知ってる大人には理解できる、数字の意味。 いわゆる縁起担ぎ、ですよね。
13 は外国で、4 や 9 は日本などで好まれない数字。物の数を数える時には普通にやってることなのに、数えなくてもいい場合の数字にはどこか拘ってしまう。

私が知ってる範囲の好かれる数字は、1 とか、7、 8 などです。 探してみると、2桁、3桁、4桁にもあるのだそう。
数字自体に意味を持たせる。 多分、人間だけがやってること。
イイか悪いかは別にして、いつのまにか気にしてしまう。  なんででしょ?

言葉にすると、より強く意味づけされてしまう、から?
たくさんの’意思’が決めてしまうと、そこに引きずられてしまう、から??

うーーん、私も結構気にしてるな。 「そんなの関係ないよ! 」 って、笑い飛ばせるパワーが欲しくなります。




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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*思い出してー77

「うんまぃ~~! 」
「うん、外で食べるのって、いつもより味が違う」
「やっぱ準備しなくていいのはでかいよ」
みんなの会話を聞きながら和叔父さんを見れば、にっこり笑い返してくれる。

さすがだなあ。

ふと視線が逸れ、俺の背後にいた、
「佐田さん? あまり食べてないようだけど。別の物を焼こうか? 」
「いえ、・・あの、こういう食べ方は初めてなので」

え? そうなの?

思わず振り返ると優菜ちゃんも驚いてる。
「先輩、言ってくださいよ。それなら私」
「新村さんと智さんが誘ってくれたんですもの、行かないわけにはいかないでしょう? 」
「佐田先輩・・」
穏やかに笑う佐田さんに、優菜ちゃんも俺もちょっと感動。
「じゃあ智、優菜ちゃんとフォローしてあげて。僕は焼く方に専念するから」
「うん」
「わかりました」

和叔父さんに言われたのもあって、俺と優菜ちゃん、佐田さんでまとまり、内海たちは
‘しょうがないなあ’ って感じ。
それでもたくさん食べ、飲み、お喋りして楽しんだ。




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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー36

目を白黒させて、でもしっかりクリームを舐め取り、ついでにひろさんの指もやろうとしたけど、素早く抜かれてしまう。
「けち」
「お前の行動は予測できるからな」
まだ甘い、と言って、知らん顔で俺の口に入れた指を舐め、まだ残ってるケーキを食べる。

ひろさんっ。俺のこと挑発してる?!

さっきから気分が上がったり下がったりしてるのに、ひろさんは普通で、
「生クリームなんだから、早く食べろ」
なんて俺を急かす。シャクにさわって、
「ひろさん、こっち見て」
「ん?」
頬にクリームをつけ、
「な・・」
「ごめんねー、取ったげる」
テーブルに身を乗り出し、お返し、と、べろんと舐めた。
「た・崇っ」
「へへっ、美味し」
舐められた頬に手を当て赤くなるひろさんは、かわいい。だから、今度はベッドでしたくなった。確かまだ残ってたはずだ、生クリーム。
そのためにも目の前のケーキを食べきらないと。
舐められた頬に手を当て赤くなるひろさんは、かわいい。だから、今度はベッドでしたくなった。確かまだ残ってたはずだ、生クリーム。
そのためにも目の前のケーキを食べきらないと。
「・・もう少し、味わって食べればいいのに」
バクバク食べだした俺に、不満そうなひろさん。今の顔も、さっきの赤い顔も、きっと俺だけに見せる表情だ。

俺を受け入れてくれる時も。



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー37

UP、遅くなってしまってすみません。。



食べ終えた皿を流しに入れ、冷蔵庫を確認。

よし、あった。

「崇? 」
「なんでもない。お酒飲む? 」
「これを空けてから決める」
言ってワインの瓶を振る。
「そだね」
一応ビール―― 発泡酒じゃないやつ ――を出すふりをしてカムフラージュ。

「今年で三回めになるんだね、クリスマス」
「・・そんなになるか」
しみじみした口調で、グラスを傾けるひろさん。

最初は、あんまりいい思い出じゃない。二度めは、プレゼント交換した。今年は、

「ごめんな」
二杯飲んだあと
「え? 」
「プレゼント。今年はちゃんと用意できなかったんだ。それで」
「ひろさん」
言いかけたのを遮り、閃いたことを。
「それなら俺が欲しいことしてくれる? 」
「おまえの、して欲しいこと? 」
首を傾げる仕草がもう・・、押し倒したい!
「うんっ」



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『プリズム』

『プリズム』33*夜から朝までー38


「・・。
ご褒美欲しがるワンコみたいな顔して。  なんだ? 」
くすくす笑いながら両肘をつき顎を乗せる。 
「これ、して」
テーブルの隅に置いてあったリボンを取って差し出した。
「どこに? 」
「首に」
首? と疑問符を浮かべながら受け取り、首にかける。
「こうか? 」
「違う。
俺がするから」
動かないで、と手を伸ばし、リボンを手繰って蝶結びに。
「できた」
「おい」
赤いリボンが喉の動きに合わせて動き、俺の視覚をエロく刺激した。
「崇」
「ひろさんが、プレゼント。
・・・欲しい。全部」

「欲しかったら、リボンをほどいてからだ」
目が、雄の色になる。
生唾を呑んで、
「ベッド、行こ」

ひろさんは、ゆっくり立ち上がり、俺の方に片手を出し、
「プレゼントは大事に扱うんだろう? 連れていけ」
にや・・っと笑った。


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