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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー31


さて、 ひろさん に主導権が移ったのでしょうか? R-17でしょう、多分。なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。























がくん、と腰が落ちて、組んだ足の真ん中にひろさんの尻が落ちる。加えて雄同士が微妙な擦れ合いをしたもんだから、
「ああっ」
「くはっ、あ」
感じたことのない刺激で、二人して声を上げ、ひろさんの指が肩に食い込んだ。
耳のそばで、は・・っ、はぁ、と喘ぎが聞こえ、また欲望が膨れる。
薄く染まった耳をペロと舐め、
「ひろさん。入れさせてくれるんだろ? それとも俺がした方が、いい? 」
挑発してみる。ムッとした顔。俺だけに見せるその顔も好きだなんて、俺、相当だ。
「足、邪魔」
「え? 」
「足が邪魔で上手くできない。前に伸ばせ」
言われた通りに伸ばすと、ひろさん、俺の肩に手をかけたまま足をまたいで膝立ちし、さらに近付く。
そして。さっきみたいにゆっくり腰を下ろし、ギリギリで止まった。

・・ひろさん。。それ、生殺し状態・・

「欲しいか? 」
我慢も限界で、ただ頷く。 俺の勝ち、と言いたげな顔でひとつ息を吐きだし、片手で俺の雄を握ると。
ぐ・・うーー・・ッと体を下ろして俺の先端を沈めていく。

いつもとは逆の挿入は、
飲み込まれてる・・。ひろさんに、食べられてる。
そんな感覚。

「ん、ん・・っ」
一番張り出してる部分に来ると眉を寄せ、苦しそうな声になる。

俺は、唾をのんで、見てることしかできない。

ほう~~っ、と吐き出した息と、体のこわばりが解けた。俺にも、関門を通り抜けたのが伝わってくる。
これでひと安心と思ったら、ひろさのが意地悪した。




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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー32




動いたり止まったりしてる二人。でも、楽しいコトはこれからのようです。 R-17、か? ともかく、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。






















「ほら、どうした? 動きたかったんだろ? 」
「く・・、っ、ひろ」
体力を使う姿勢なのに、俺より涼しい顔でからかう。俺が動けないのは、くびれたところを、しっかり締めてるからだ。
こんなにくっ付いてるのに、あれもコレもしたいのに、急所中の急所を押えられ・・、いや、締められてるせいで、
「ひろさ・・っ、ん、もうちょっ、と」
「うん? 」
きっと情けない顔をして、動いて欲しい、と目で頼む俺を見下ろし、小首を傾げるひろさんは全開状態。
くそう、もう少し雄が中に入っていたら動いて突き上げて・・。

そうだ。

「ひろさん、動いて、いい? 」
「ああ」
許可したの、ひろさんだからね。

「あ! 」
不意を突かれた声を出し、ひろさんの体が揺れる。このチャンスを逃したら今夜は何もさせてもらえない、って分かってるから、急いでひろさんの腰を掴み引き下ろし・・。

「崇っ、何す、っっ、ぁあっ」
「く、う、・・んッ」
今までの最速で奥まで突き入り、ぶつかる勢いでひろさんの尻と俺の下腹が密着した。

跡になって、俺、よく耐えたな~、と自分で自分を褒めたくらいの衝撃と、絞り上げるような内壁の動きだった・・・。


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その228

外から見れば分かる事。 傍観者とか、赤の他人なら、 「こういう方法を使えばいいのに」 と思う事、たくさんあります。
当事者たちにとっては死活問題だったりするけど、例えば、もう一歩横にズレて見れば解決するよ。 みたいな。

昨日、とある集会に行ってきました。
4~5人のグループに分かれ自己紹介したり、一つのテーマに沿って席替えしながら話し合ったりする、’ワールドカフェ’ という話をしたんです。
これは、結論を出さなくても良い話し合い。でも、自分の意見は必ず言わないといけない。
老若男女、初めてあった人と話をするのは面白かったです。 想定内の話題を出す人も、斜め先の話になっていくことも楽しい経験でした。
私が感じたもう一つのメリット(?)は、この場限りの人たちなのでしこりを残さないで終わる。 ということ。

よく、旅の恥はかき捨て。 って言います。かかないで済むならそれにこしたことは無いけど、 「ま、いっか。毎年くるわけじゃないし」 と言い切れる。
地元でやってしまったら、引っ越さない限り、へたしたら死んでも言われたりするんですよね~。


さて、視点を変えて。
TVで、とんでもない所にいる人の話や、マニアックに燃えてる人の話を見聞きします。
あの情熱はどこから来るんだろうなぁ。
二度と帰れなくても、知り合いが一人もいない所でも行ってしまう。  そして、笑顔になる。

私にもいつか出会うことがあるのかしらん?
もし、出会ってしまった・・、としたら。 怖いのは、自分の中に熱を持ってくすぶってるものがあるって、ちょっと気付いてること。
本を読むのが好きで、たまに時間を忘れます。 ハッと気づけば 「いつの間に夕方になってるのーー?! なんで本が5冊も積みあがってるの??! 」 なことが3度か4度・・、いや手足の指では足りなくらい。。 (苦笑
こんな実績があるので、全部放り出して目的向かって一直線! を否定できない、のです。

でも、ヤッテミタイナ。



それと、明日のことですが。
地域のお祭りに参加するので、申し訳ありませんがお休みさせていただきます。 
 UPするのも遅くなってしまって・・重ね重ね 
ごめんなさい。




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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー33

R、続いてます(すみません長くて💦)R-17くらい・・?なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。























大きい波が来て、一気に高みまで押し上げられる。ひろさんもそうだったみたいで、全身を硬くして息を呑んでる。ここで踏ん張らないと負けだから、下腹に力を入れた。
その動きがひろさんを一つ昇らせたみたい。
「はっ、ぁ、たか」
顎を上げ、喘ぎながら零した声のエロさに、
「ひろさん・・っ」
「ぃああっ、あ、んっ。や、・・っあ」
何もかも全開になって腰を抱え上下に振り回す。
「やめっ。・・ひぁっ、んぅッ」
あとちょっと。 なのに。
「ぁ。・・・、たかし? 」

体力が~~・・・。

「・・馬鹿。一人でやろうと、するか、ら」
「(だ)・・って、ひろ・さん・・、エロく、て」
我慢、できなかった。とゼイゼイしながら言えば、
「・・ったく。俺だって、男なんだから、重量あるんだ」
「持つと、思った、んだ・・」
くす、と優しい笑いをして、くっ付いてた胸を離し・・、とん、と手で押す?!
「ぅわあっ」
何の支えもない上半身は当然倒れ、つられて脚も浮き寝転がってしまう。
ひろさんはちゃっかり手をついて体を支え俺を見下ろす。
「ひどい・・」
「酷いのはどっちだ? あと少しの所で引き戻して」

え?

目を丸くして見返せば、
「俺だって、待たされてんだっ。さっさと膝立てて、続き、しろっ」
きゅっと締められた。

ひろさん、それ、止めて。

言われた通り膝を立て両手を腰に回す。
「よし。俺も動くから、合わせろよ」
うん、と頷き、二人でゆっくり動きはじめる。


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー34

ひとまず今日で終わったようです。R-18になった? ようなので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。































同じだったのを、ひろさんがわざとずらして打ち合うリズムにすると、あっという間に限界がくる。
「っは、ん。ひろ、さ・・っ、まだ? 」
グチュ、ニュチャッ、と聞こえる濁った水音の合い間に聞いたら、
「俺よ、り、・・っさきに、イクなら、いい、ぞ・・っ」
目を合わせ、汗を散らしながら揺れるひろさんの、勝ったような顔。

それは嫌だ
けど・・ヤバい。
・・・そうだ

「あぁあ・・っ! 」
俺の熱棒を奥深くまで受け入れたひろさんが、高く声を張って動かなくなって。
すぐ、全身を細かく震わせガクリと俯く。腹に置かれた手に力が入り、忙しなく息継ぎをして耐えてる。
俺も、奥歯を噛んで必死で暴走を食い止めてた。
ひろさんの尻が俺の肌に密着した時を狙い、腰を回したんだ、けど。効果絶大。
俺たち、まるで階段昇降みたいに上がったり下りたりしてたから、
「っく、止める、な」
「ん、ぅっ、ひ・ろさ、締め、っ」
耐えて上下に、左右に動き、さらにひろさんを追い上げ追いかける。
「や、そこ、んあっ」
「違っ、イイ、って言っ、て」
「ひっ、やぁめ・・ェッ」
ひろさんの雄も揺さぶられて蜜が周囲に貼りつき糸を引く。
「言ってよ・・っ」
ぐい、と腰を振った。
「ぁぁ――・・っ、い・・、イイ、ッ。い、ィ、も」
「ひろさんっ」
腰を押さえてた手を支えにして上半身を起こし、また俯いた顔を見ようと・・、そしたら。
「ぅ、っだ、あ、イィ・・くぅ!」
ぶるぶるぶるっ・・、と身震いして白濁を飛ばし、内側までギュッと締め付ける。
「んぐ」
締め付けにあっさり負けて、俺も勢いよく放っていた。



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー35

合体は終わりましたが、まだ少し・・。苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。














ぐったりしたひろさんが俺の上に倒れてくる。肩を揺らす呼吸が落ち着くまで、服越しの温もりを落ちないよう抱きしめ、
「ひろさん、良かった? 」
聞く。
「・・・・、体が、冷える前に、風呂、入る」
「まだ、スイッチ入れて、ないよ」
「だったら、すぐ、してこい」

え~~、余韻は?

「もうちょっとだけ、くっ付いていたいんだけど? 」
「俺は」
「ひろさん、好き」
ピクっとひろさんの雄が・・、反応した?
「・・。片付けるのは、おまえだぞ」
「うん、分かってる」
でも、ひろさんの補充が先。
くんくんと匂いを嗅いで、すり、と頬っぺたを擦り合わせたら今度は俺の雄が、クンと起きたような・・。
「崇」
「・・はい」

もうやめます。

「抜くから。動くよ」
この体勢じゃ、ひろさんが動くしかないんだけど、さすがにキツいだろうと横向きになって。
ずる、と硬さを残した雄を引き出す。
「ん・ぁ・・」
ひろさん、色っぽい声は、我慢して。俺、また勃っちゃう。

抜け切る直前、ひろさんが尻に力を入れる。
・・あ! そうか。
バスタオル、敷いてないんだった。
慌てて起き上がって探したけど、目に入ったのは脱がしたひろさんのボトムだけ。
「ごめん、ひろさん。今はこれで」
押し当てたら、
「んっぅ、・・っ、っは」
とろとろと筋になって俺の出した白濁が伝い落ちる。
「何、見てんだ・・っ」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー36


後半、苑田視点があります。 ~~ から ~~ の間です。



「ごっ、ごめんっ。
・・・あの、動ける? 」
「・・。タオル、持ってこい」
「はいっ」

今度はタオル、用意しとこ。

バスタオルを持ってきて、風呂場を準備して、
「一緒に入ろ・・」
「風呂の中で盛るから、嫌だ」
腰にバスタオルを巻き、怒りながら先に入るひろさん。 絶対しない。とは言えず。
結局、風呂場のドア越しで待つことに。
ずーっとシャワーの音がしてたから心配したけど、
「もういい・・、待ってたのか? 風邪ひく前に入れ」
ホカホカのひろさんが出てきて、ホッとした。

「ひろさん、隣、いい? 」
烏の行水で出てきたけど、ひろさんはもう半分夢の中。
う~ん、といった声も寝ぼけてるようだったけど、返事は返事だよな、うん。
狭いけどくっ付いて、寝た。

翌日は金曜日。
年度末だし、残業は避けられない・・だろうなぁ。
でもいいんだ。俺には昨夜のエネルギー注入がある!

~~ 腰が痛い。そして歩くのが辛い。
崇につられて、挑発したツケ、だろう。今日も外回りがあるのに。。
ため息をつきながらスケジュールを確認した。  ふと、
『範裕さん、私が通ってるマッサージさん、腕がいいのよ。何かあったら紹介するわ』
と言っていた和美さんの言葉を思い出した。が、

どうして痛めたのか、

は、言えないな・・・ ~~



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その229 とお知らせ

2・3日前、久しぶりに ’怪談’ を聞きました。
一文(いちもん)銭持って飴を買いに来る女の幽霊の話。

あまりにも暑すぎて、怪談話を聞く余裕(?)も無くなってる気が 💦💦

怪談、お化け屋敷、肝試し。
夏の楽しみの一つ・・だと私は思ってます。

日本ではこの手の話は夏が多いですね。 きっと、お盆という先祖の供養やお墓参りなどの行事があるから、なのでしょう。
欧米では10月30日のハロウィンがそれにあたるらしいです。 もっとも、異なる宗教の行事がいつの間にか合体してできたもの・・・のよう。

寒い時期より暑い時の方が、ブルブル~ッ! とした寒さの度合いが違うんじゃない? 
でもまあ、子供たちが喜ぶならそれはそれで。

生と死を実感する機会の一つですが、イメージとしては明るい。 いつの間にか分散してしまった家族や親戚が集まり、にぎやかに過ごす時間があるせいかな。
顔を見たこともないご先祖様の写真を眺め、数珠を持ったりする。
私の居る地域はお経に接する機会が多いけど、都会に住んでる人たちは、お葬式や法事以外でお寺に行ったり、お坊さまに会うこと、少ないんじゃないかしら。

思い出すのも供養だと聞いたこと、あります。今自分がいるのも遠くからのつながり。 不思議なご縁。
大事にしたいです。



そして、お盆休みのお知らせ。
明日、11日は祝日(山の日)。明後日12日が日曜。 そしてお盆に突入・・。
なので、11日~16日まで お休みをいただきます。

皆さまもお盆行事がある事と思います、 どうぞ体調にはお気をつけて・・<(_ _)>



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その229

8月も後半。 私は学生時代ずっと、夏も冬も ’課題は提出日に間に合えばいいの! ’ 派だったので、これから始業式の日までが勝負の日々でした(っω・`。)
ですが、ちゃんと仕上げていましたよ? 両親の手助けは借りましたけど。。(苦笑

思い出してみると、一番大変だったのは・・絵日記だったでしょうか。
当然ですが毎日書かないといけないものなので、ページをめくると 「今日は○○ちゃんとプールへ行きました」 が1週間も続いていたり。
出かける日は、「今日は絵日記に書くことが出来たー! 」 と喜ぶ方が多かったな~。
特に帰省する時は滅多にない出来事だったので、一大イベント! ワクワク・ウキウキしたものでした。

頑張った宿題の押し花、紙粘土工作、パジャマや浴衣の制作などなど。。
西瓜を半分に切って、子供たちだけでスプーンでほじくりながらたべたこと。海水浴で、波打ち際足の下の砂が波にさらわれてだんだん無くなっていく感覚。
ラジオ体操やプール通いでスタンプを押してもらったこと。
懐かしい~~・・・。 
今から思えば、あの時の集中力がその後もコンスタントに出せていれば、人生もうちょっと違っていた。 かも。

最近の夏は暑すぎて子供たちは大変だったことでしょう。
今はイベントが毎日のように行われています。 告知もよく行われているせいか羨まし。

たくさんの思い出は、宝物になる。 そう思うと、夏は、、最高の季節なのでしょうね。
オトナの皆さまは、残暑にもお気を付けくださいませ。



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー7

少し間が空きました。智くん、佐田さんの会社に来て、無事面接できるのかなあ?


その人は俺をゆっくり上から下まで見て、
「社長とは約束がありますか? 」
「はい。面接をお願いした・・しています」
「・・。こちらに連絡は来てません。 確認するので少々お待ちください」

連絡がない? ・・まさか、ね。
名田さん、ちゃんと言ってたはず。

急に不安になって戻って行く男性をじっと見てると、通路の途中に部屋があるらしくヒョイと姿が消える。
少ししてノートのようなものを持って来て、
「もう一度お名前を」
「・・能見 智です」
「・・・、来訪者予定のリストにお名前はありませんが」
「え? 」
「見て見ますか? 」
差し出されたノートを思わず手に取ろうとして、危うく思いとどまる。
「・・個人情報とかあるんで、いいです」
「そうですか? 」
でも、どうしよう? 
俺の困惑が顔に出たみたいで、
「アポイント、取ってみますか? 」
と聞いてくれた。
「はい。お願いします」
じゃあ、とその人はページをめくってくれ、そこへ、名前と訪問理由を記入する。
「ありがとうございました」
「まあ、会社の人の連絡ミスかもしれないし、早ければ明日にでも連絡が行くと思うから」
「はい。色々ありがとうございました」
頭を下げ背中を向ける。

なんだよ。俺、からかわれたのか?


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー37

怒涛の年度末をなんとか乗り切り、三度めの新年度。営業部にも新人が入ってきた。

「よく考えたらさ、最初から新人、てのは久しぶりだな」
社食で、向かい側に座った北森が言う。
「俺も中畝さんも新人だったろ? 」
「違―う。おまえは急な異動だったし、中畝さんは中途採用でキャリアがあった。南部さんの扱いはどうなるか分かんないし、比べて立花や洲崎(すざき)はホントに大学出たばっか。初々しさがまるっきり違うんだよ」
「へーへー、すみませんね」
ちょっとしゃくにさわったので、だし巻き卵を奪取。
「あーっ、俺のだし巻きっ」
「これ、旨いよな。ふんわりしてるし」
「俺のー・・・」
「さっさと食べないと昼休み、終わるぞ」

新人の二人は所属してる課の人にお茶を出すところから仕事が始まる。

俺もよくやらされた。課の人の顔と名前を一致させて覚えるのにすごく役立ったけど、大変だったっけ・・。
二人とも、何でお茶配りさせられてるのか、早く気付くといいな。




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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー38

新人二人は一課と二課に一人づつ配置され、最初の一ヶ月ほどお茶配りする。これは名賀都商事がずっとやってる、社内での顔つなぎ的な意味もあることなんだそう。
一週間ほどで慣れてきたようだったけど、立花・・俊太君がやらかした。

「誰か、立花さんから(遅刻の)連絡、受けてないか? 」
就業時間間際、小野山課長がみんなに声をかける。そう言えばあの張り切った ‘おはようございますっ! ’を聞いてない。
どこからも返事がなく、小野山課長、ため息をついて
「分かった。ありがとう」
もう少し待ってみるか、とひとり言。

まさか、もう辞める、とか?

始業のチャイムが鳴り、朝礼になっても姿を見せずざわざわしだしたフロア。と、小野山課長の机の電話が鳴った。
「はい、名賀都商事営業二課、小野山・・、はい、代わってください。・・・・!? 」
驚いた顔をした課長、次の瞬間、笑いをこらえた。
「そう。今、どこにいる? ・・そんなとこに? わかった。そこで待っていなさい」
電話を切り、中島部長に向き直る。
「立花か? 」
「はい、中島部長。どうやら乗り換えを間違えたようで、駅で途方に暮れているとのことです」
聞いた途端、フロアのあちこちで吹き出すのを我慢する音が響く。
「迷子になったか。まあ、いい経験だ」
「迎えに行ってきます」
「頼む」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー39

立花く・・、さん、二時間の遅刻で出社。最初は申し訳なさそうな顔でちょっとオドオドしてたけど昼飯食べたら元通り。
専門学校に通っていた時は学校まで電車一本。乗り換えもなかったから、複雑な地下鉄の乗り換えに目が回った、とは本人談。
洲崎さんの方は早くも一課全員の名前を覚え、お茶を出すタイミングまで気を配っている様子。
「洲崎さん、いいなあ」
「あんな子が嫁に来てくれたら言うことないんだけど」
男子社員の中にはすでにアプローチしてる人までいる、らしい。くるくると動いて明るいから、誰でも気持ちよくなるみたいだ。

半月が過ぎたころ、飯原さんが異動になった。

「みんなも知ってると思うが、飯原さんは都合により倉庫へ異動になった。所属は営業のままだ。これからはほぼ社内勤務になる。
飯原さんの代行は南部さん。飯原さんはアシストに回る。以上」
朝礼の終わりに、中島部長から発表があり、南部さんも、
「しばらくですが、飯原さんの仕事を代行する事になりました。よろしくお願いします」
と改めて自己紹介。

飯原さん、吹っ切れたのかな? そうだといいな。

営業部のフロアはこんな具合で、それほど大きな’新人騒動(?)’ は起きなかった。


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お知らせ

お知らせ

急な話で申し訳ありません。
明日、23日と24日の2日間、お休みさせていただきます。

自宅のPCに触る機会ができなくなるので記事をUP出来ません。 ごめんなさい m(__)m

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー8


建物の角を曲がり自販機を見つける。珍しくホットが残ってるタイプ。
頭を冷やそうと・・、
「いっけな」
押し間違えてガコン、と出たのは温かいコーヒー。
「熱いのなんかいらないんだ、ってば! 」
さっきと今ので苛々が怒りになる。
投げつけようとした時、着信。

和叔父さん?

「っ、もしもしっ? 」
― 智、今大丈夫かい? 」
「・・大丈夫じゃ、ない・・」
― 何があったの? 」
あーだこーだと今までのいきさつをぶちまけると、
― そう・・。
アポイント、取ったんだね? 」
「うん。でも、もう止める。あそこ、行かない」
― それは駄目。小さい子じゃないんだ。いいかい? 」
そのあと教えてくれたのは。
「和叔父さん、、本気で言ってる? 」
― もちろん。報告待ってるから、頑張っておいで」
楽しそうに言う声に怒りが方向を変える。
「ん~、じゃあ、頑張ってみる」
― それでこそ智だ」

「こんにちはー! 」
俺の声にさっきの男性が出てきてビックリする。
「ど、どうしたんですか? 」
「さっきアポイント取った能見です。社長に確認お願いします」
思い切り澄ました顔で言う。
そう、和叔父さん、『アポイント取ったなら、もう一度行く理由ができただろう? 今度は堂々と行ける。行って、社長に会っておいで』 って言ったんだ。



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー40

今年、南部さんを含めて三人の新人が入ったことにより、G・Wに営業全体でBBQが行われることになった。
なぜか俺と中畝さん、飯原さんにビンゴゲームの係が割り当てられる。
「昨年度、話題になったから」
が理由らしい。

「どうします? 100均でも行って探します? 」
最初の会合? のランチでそう切り出すと、
「まず大体の予算決めましょう。参加した人全員に・・、いや、営業全員分の方が良いかな」
「営業全体のイベントってあまりないですから、冒険できそうですね」
中畝さんも飯原さんも結構ノリノリ。
「お二人とも、こういうの、好きなんですか? 」
「新井さんは? 」
聞かれて、ちょっと考える。うん、楽しそうだ。
「面白いのは、好きです」
「だと思った。それに、新井さんの感性、不思議なんで、一回組んでみたかったんです」
「・・中畝さん、それ、誉め言葉ですよね? 」
「もちろん」

BBQ前日まであちこちで歩き、賞品を揃える。
「これで終わりです」
最期の一個を段ボール箱に入れ封をして、ホッとひと息。
「お疲れさまでした~。はい、どうぞ」
「どうも」
「すみません」
休憩時の差し入れは交代制。今日は飯原さんの番で、甘酒の缶。
(それにしても・・。飯原さん、て、こんな人だったんだ)
北森との喧嘩のイメージが強くて、つい気構えてしまってたけど、慣れてくるにつれ案外お茶目なのに気づく。
(駄ジャレ、好きだもんなあ)
「ん? 新井さん、どうした? そんな熱い視線で見ないでくれない? 」
「あっ、いいいいえ、別にっ」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー41

BBQは、大成功だった。会場は河川敷で対岸は森のようになっている場所。もちろん他のグループもいたけど、そこはお互い譲り合い。

「それでは皆さん、ただいまよりビンゴゲームを始めます」
中畝さんの仕切りで始まったビンゴは、
「当たったー! ビンゴ! 」
「えー! 俺なんか四つもリーチあるのに~」
と、お決まりの歓声や嘆きが響き渡る。さらに景品をもらって、
「素麺だっ」
「カニ缶のセット当たったわ」
「座椅子。。車に乗るかな? 」
なんて一喜一憂してる。 今回は社員の皆さんからのいただき物もあって、豪華な景品もあるんだ。
景品のシェアは自己責任です。と説明もしてあったから、堂々と交渉してる人たちもいた。
ビンゴも終わり、そろそろ帰り支度。

「きゃあっっ! 帽子が! 」

突如、声が上がった。
何人かの声で、
「あれじゃない? 」
「川に流れてる」
「流れが早・・、あ」
ワン! と鳴き声。バシャバシャと水を跳ねる音。
車に荷物を積んでて、ようやくそっちを向いた俺が見たのは、川を流れてく帽子に犬が泳いで追いつき、捕まえるところ。
凄いなー、と眺めてたら、犬が戻ってくる。
(思ったより小っさい・・、ってあれ、なんて犬? )
後から聞いたら、アイリッシュ・ウォーター・スパニエル、って犬らしい。



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本文

『プリズム』34*風が吹くー42

G・W明け、高塚が興味津々で、
「新井、奢ってもらった? 」
「奢り? 誰に? 」
「決まってるじゃないか。西さんだよ」
「西さん? 」
「とぼけんなよ。帽子拾ったあの」
「ああ、あの犬の飼い主、西さんだったのか」
「・・・おまえ、ほんっとに知らないの? 」
「俺、その時片付けしてたんだ」
はぁーーっ、と大きなため息ついて、
「西さんの犬が拾った帽子の相手はよその会社の人で、そりゃあ丁寧にお礼言われててさ、いい雰囲気だったんだぜ。
元をただせばビンゴをしたおまえたちのおかげじゃないか」
「なんでそうなるんだ? 」
頭痛を覚えながら聞く。会場セッティングしたのも、日にちを決めたのも俺たちじゃないし、まして帽子が飛ばされるなんて分かる訳ない。
「だって、ビンゴしなかったら俺たち帰ってただろ? それに、西さんだって犬を遊ばせたりしてなかった。
な? おまえたちのおかげじゃん」

絶対違うと思う。

「きっと西さんお礼言いに来るからさ、その時はよろしくな」
「ああ、分かった」
百%無いと思う、は言わず、適当に答えておいた。

高塚の頭の中、どうなってんだ?


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー43

五月は、決算前の会社からの注文が増える。ペーパーレスの会社も増えてきてるから、やっぱり紙媒体じゃないと、とウチに発注してくれる取引先はありがたいし大事にしたい。
俺がそう思うんだから、中島部長や上の人たちはもっとそう思ってるんだろうな。

「新井。立花」
「「はい」」
中島部長に呼ばれ、揃って返事する。
今日は俺と新人三人とでメーカー回り。引率は部長だ。
「苑田の方が色々顔が利くんだが、都合がつかなくてな」

ドキッとした。そう言えば、最近部屋へ行ってない。

回った先は、だいたいが文具大賞にもエントリーしてる会社だ。
「こんにちは 本郷さん」
「やあ、名賀都商事さん。今日はずい分大勢で」
「はい、新人が来たので顔見せに」
総務の人が中島部長と親しげに挨拶し、立花く・・、さんたちは部長に促され、ぎくしゃくしながら名刺を出す。
「初めまして。名賀都商事の立花です」
「同じく、洲崎です」
「南部です」
にこにこ受け取り名刺交換をした本郷さん、ちらっと俺を見た。

あ。俺もしないと。

「すみません、ご挨拶が遅れました。私・・」
言葉に詰まる。新人じゃないのはきっと見られてる。じゃあどう言えば。
「私、御社では新人の新井と申します」
苑田さんに教わり、何度もやってきた名刺の差し出し方を見て、本郷さん、
「・・・懐かしい。苑田さんもそんな挨拶をしていました」
ゆっくり名刺を受け取り、渡してくれた。

そうか、この会社、苑田さんも来てたんだ。


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー44

俺の嬉しい驚きは三人にも伝わってたらしい。
会社を出てから、
「部長、苑田さんて、あの」
二課の洲崎さんが興奮気味に聞くと、
「ああそうだ。あいつが新人の頃は、おまえたちより可愛かったぞ」
うそー、と、分かる。が入り交じる。

うん、可愛かっただろうな。俺も、見たかった。

「見たいか? 」
え?
と全員が部長を見る。
「おお、仕事の話より食いつくな」
「部長、写真か何か持ってるんですか? 」
さあな。と思わせぶりに笑い、
「あと六社は回るぞ。へばるなよ」
くるっと背中を向けた。


「よく頑張ったな」
「部長のせいです」
「そうです。あんなことされたら、そりゃあ頑張ります」
「お願いです、見せてください」
顔見せの会社回りの帰りがけ、一休みに寄ったコーヒーショップで三人が部長に頼み込む。
俺も言いたいけど言い出しにくくてだんまり。そんな俺を見て、
「新井はいいのか? 」
「・・見たい、です」
「よし、見せてやる。
ただし、本人には言うなよ? いいな」
「「「「はいっ」」」」
全員の声が揃う。 よしよし、と満足そうな顔で、中島部長、タブレットを取り出した。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その230

さっき。 本当についさっき、曜日に気が付きました!
今日、金曜日だった、んですね。  あはははーー・・・・。

各地で雨がたくさん降ってます。 私の所も。 
猛暑、大雨。人も植物も虫も、ひーひー言った夏。 特に虫は大変だったんじゃないかしら。
以前虫の視線でみた世界。なTV番組をやっていて、雨の一粒の脅威に驚いたものです。 蝶の羽の鱗粉が飛び散るんですから!
蟻も丸々入ってしまう。
できるなら穏やかに秋が始まって欲しい、ですけど、、 。


そして今日で8月も終わり。不思議?なことに金曜日で、9月1日が土曜日。
頭の切り替えも上手くできそうな感じです。
今年もあと4ヶ月。 楽しいコトがたくさんあるといいですね。


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