FC2ブログ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー59

社食の出入り口で中に入るひろ・・、苑田さんを見かけ後を追った。給料日前なのもあって、中は混んでいて空席も少ない。
苑田さんと空席の二つを探しながらウロウロしてたら、
「新井―、こっちこっち」
手を振ったのは・・、北森。声の方を向く視界の隅に苑田さん。真逆の方向に迷って立ちんぼになる。が、
「早く来いよ」
大声の北森に抵抗しきれない。
苑田さんが北森の声につられてこっちを見た。思わず、

(ひろさん、話したいんだけど! )
と目で訴えた。

「なあ、新井。おまえも気になってる? 苑田さんのこと」
北森の横でi、とかつお節山盛りのきつねうどんを口に入れた途端聞かれた言葉に、危うく吹きそうになる。
「・・・。なんだよ、いきなり」
ゲホゲホしながらようやく飲み込み、水で流し込んでから言えば、
「だって、さっき俺より苑田さん見てただろ? ま、仲のいい先輩が結婚したら気軽に損談出来なくなるもんな。その時は俺が同じ課だし、取り持ってやるから我慢しろ」
にんまり笑う。
意味は全然違うけど、
「苑田さん、結婚・・、するのか? 」
そこまで誤解されてるのか、と唖然としてしまう。
「ん~~、こんな時、男ははっきり言わないけどさ、洲崎さん見てると分かるんだ。女が急にきれいになるのはそーゆう場合しかないってこと」

冗談、だろ・・?!

せっかく、
「給料日前だからって、栄養付けなきゃ駄目よ」
と給仕してるおばちゃんがたくさん乗せてくれたネギもかつお節も、急に味がしなくなる。

誰がそんな誤報を広めたんだよ。。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

スポンサーサイト



『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー60

昼から倉庫に在庫確認に行くと、ここでも、
「新井、おまえ聞いてないのか? 苑田さんのこと」
宮本がワクワクした顔で聞きに来る。俺は自分のリストと見比べ、用紙や筆記具にチェックを入れながら、
「聞いてないよ。俺だって知りたいんだ(本当のこと)」
「そっかー、洲崎さんに止められてるのかなぁ」

だから、違うんだってば! 

そこへ、
「宮本さん、新しいカタログが、・・・新井さん」
「飯原さん」
「今、大変なんだってね、そっち」
「飯原さん~~」
カタログを四・五冊かかえ、なぜか楽しそうに笑う飯原さんは、北森と喧嘩してた時と大違いだ。
「でも、苑田さんが猫を好きだとは知らなかったな」
「はい? 」
「猫? 」
「あれ? 知らなかった? 」
カタログを資料用の机の上に置きながら、俺たちの反応に逆にビックリする。
「洲崎さん、多頭飼いもしたことある猫好きなんだよ。待ち受けにもしてるから、何かの時、苑田さんも知ったんだろうな」
「・・って、なんで飯原さんがそんなこと知ってるんですか? 」
「そーですよ! それが判ってたら絶対話しできるチャンスじゃないですか! 」
「い・いやそれは」
俺たちのリアクションに、‘しまった’ の表情で逃げ腰になる。
「教えてください。俺たち、誰にも言いませんから! 」
「です! 言いませんから! 」
「あ~~・・・」
やれやれ、と肩を落として、
「絶対、言わないでくれよ。
洲崎さんが取引先に持って行く品物を探してる時、偶然携帯が鳴ってね。着信が ‘黒猫のタンゴ’ だったんだ」
「『‘黒猫の  』? 」
「そう。私も母親から聞かされたんだけど、なかなか面白い曲だったよ。それで彼女に声をかけて、色々喋って。ほとんど猫の話だったけど」

そう言う理由だったのか。

「女性は、好きなものの話をしてると生き生きしてるよね」
そうですね、飯原さん。


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー61

後半、苑田視点があります。 ~~ から ~~ の間です。


「あんな曲なのか・・」
あまり人が来ない倉庫で、三人で‘黒猫のタンゴ’ を聞き、ついでに新着のカタログで気になった物を写メしてくる。
覚えやすい歌だったし歌詞も可愛かった。でも、飯原さんに約束したからうっかり歌わないようにしないと。

デスクワークをひと段落させて、検索。
(へー、埴輪とか古墳関係の文具もあるのか。・・あ、これ、面白い! )
魚の形のペンケース。鮒、鯛まである。
(好みは分かれるだろうけど、インパクトあるよな)

「買って、俎板の上においたりするなよ」

へ?

「中島部長?! 」
それに、苑田さん! ど・どうして?
「部長、一つ買って、新井の机の上に置いてみませんか? 」
「おお、楽しみだな」
二人で出かけるところなのか、鞄を手に俺の後ろでそう言って、さっさと行ってしまった。


~~ 中島部長に呼ばれ、外回りに行く途中、ふと新井のPCが目に入った。正確には、画像が。
「苑だ・・? ほう」
足が止まった俺の視線を辿り、中島部長もそれを見る。こっそり近付き、からかって。
「それにしても。たまにああいうモノを見つけてくるな、新井は」
「ええ、アンテナが面白い方を向いてますね」
エレベータの中で笑い合う。

本当に、あいつは俺を笑わせてくれる。心がホッとした。 ~~



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー62

匂いの誘惑に耐えながら、ひろさんの部屋へ急ぐ。手に持った紙袋からはパンの良い匂いがしてる。

「仕方がないから、新井さんにも分けてあげます」
そう言ってパンをくれたのは浦野商事の水木さん。時々、焼き立てパンを買いに行ってるんだそうで、俺が行った時は総務の部屋に匂いが漂っていた。
「私も、このパンの匂いに負けて、買ったのよ」
湯島副部長さんも笑う。
水木さん、パン友グループ、って友達がいてあちこちでかけてるらしい。
「本当はロッカーに置いておいてほしいんだけど」
「一度置いといたら、巻き上げられちゃったんですぅ」
巻き上げられた?
「あ。。いえ、お局先輩に献上させられて。湯島副部長にお願いしてここに置かせてもらってまーす」
湯島さんにきゅっと睨まれて、言い直す。

水木さんから食べ物を取り上げられる人がいるんだ。
最初にそっちに驚いたけど、こんな匂いがしてたら欲しがる人絶対いるよ。と納得。
俺も匂いに負けて定価で譲ってもらって、今に至るんだから。

「こんばんは。苑田サンはまだ帰ってませンよ」
「・・こんばんは。知ってます」
部屋の前には、また下西さんが待っていた。俺を見て、何で来たんだ、みたいな顔をする。
確かに立ち退き問題も切羽詰まってきてるんだろうけど、俺たちの仕事だって今忙しいんだ。
これ以上ひろさんを疲れさせないでくれよ。
・・と、多分ムッとしたんだろうと思う。ドアの前でお互い別方向を向きながらひろさんの帰りを待った。

「下西さん」
待つこと一〇分ほどで、ひろさんが帰ってくる。まず下西さんの声をかけたのは仕方ないけど、先に俺の顔を見てくれたから、我慢しよう。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その233

今日、セミの鳴き声を聞きました。
10月に入ってるんだよね? と自問してしまいましたよ。

知り合いに、「今年は異常、じゃなくて、今年も異常、と思ってる方がいいんじゃない? 」みたいな言い方をされ、納得してしまったり。でも、一応秋にはなってる・・はず。
果物、美味しいですもんね。

梨・柿・栗などなど。買ったり、頂いたりしてたくさん食べてます。そして、人間は贅沢なんだ、と実感してます(苦笑
ただ皮を剥いてたべるだけじゃなく、擂って砂糖で煮て、凍らせて。
もっとおいしく。もっときれいに盛り付けて。
色や形、匂いまで追求して美味しいものを食べたがるのは、人間だけなんじゃないかな?

綺麗なものは、老若男女問わず好きです。 と思います。自然も人工物もきれいなところには人が集まる。
何故なんだろう?
部屋も、片付いてスッキリな方が気持ちがいい。 ・・あんまり片づけられすぎてると逆に居心地悪いけどね。 (私の個人的意見です

雲も星も、綺麗。 寝っ転がっていつまでも眺めていたい。 そして、ちょっぴりでも自分もキレイになれたら。。
願望です。 なにせ煩悩が服を着たら私になる、ってくらいアレもコレもソレも・・・、が悩みの種。


今日はとりとめもなくなりました。 反省


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』誘いの手ー13

前半、和弘さんの視点があります。 ~~ から ~~ の間です。


~~ 智が、意外に酒に弱いことを知った。
サバランくらいでこんなになってしまって。社会人になり接待に出たら、襲われてしまうかもしれない。
兄も僕もザルに近いくらいなのに。枝里子さんからもらったんだろうか?
このままじゃ駄目だ。トレーニングして、酒に強くならないと。と言おうと顔を離し。
目に入った智にくぎ付けになった。

上気した頬。濡れて薄く開いた唇。潤んだ目は、まるで誘っているようだ。
ごく、と喉が鳴った。

「和叔父さん」
少し掠れた声にハッとする。
「・・うん? 」
「和叔父さんの、キス、きぉちいい(気持ちイイ)ねぇ。俺、ふあふあしちゃ・・、っく」
「酔ったんだね。もう、寝よう」
これ以上したら自分の理性に自信がない。なのに、
「や。もうちょっと気持ちィ、の・・して? 」
小首を傾げ、見上げられて。

「いいよ」

逃がさないように両頬を手で挟んで、目を閉じた顔に近付く。
は、と小さな吐息を合図に唇を合わせた。
初めて、智から強請られた・・・キス。ゆっくりじっくり味あわせてもらおう。 ~~


俺の頼みは何でも聞いてくれる和叔父さん。
でも、男同士のキスなんて嫌がるだろうと思ってた。なのに、 『いいよ』 。
さっきのふざけたみたいなんじゃなくって、そっと、何度も優しく唇が重なる。
チュッ、の音も可愛く聞こえ、体の力が抜けていく。

大丈夫。和叔父さんは絶対俺に酷いことしないから。
気持ちイイことだけ、してくれるから。



↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー63

「どうしたんですか? こんな時間に」
「あなたに渡してくれ、と名刺を預かりマした。」
「え? 」
「直接、話をしたいノだそうです」
あまりいい会話ではなかったようで、顔をしかめながら名刺入れを取り出す。
「・・・。 ?! 」
受け取った名刺を見て、驚く苑田さん。けど、すぐに、
「ありがとうございます、下西さん」
遅くまで待っていただいてすみませんでした。と頭を下げる。
「用心しなくて良いのですか? 警察に」
「大丈夫です」
「・・苑田さんが、そう言うなら」
不安そうな、不満そうな表情だったけど、やっぱり遅い時間だから、下西さんは帰っていった。

よく考えたら、苑田さんあての名刺を下西さんが持ってたのも疑問なんだけど。

「わざわざ外で待ってなくても」
「合鍵持ってるの、知られたくなかったんだ」
下西さんに、は言わなくても伝わったようだ。ひろさん、一つ頷いて鍵を開ける。


「トーストしなくても美味しい、って水木さん言ってたけど本当だね」
「ああ」
二人で、まだ柔らかい食パンをちぎりながら食べる。蜂蜜やバターもつけたけど、そのまま食べるのが一番美味しいみたいだ。

シャワーを浴びて出てくると、寝室から話声。
「・・・それで全て対処していただけるんですね? ・・分かりました」
夜中に電話? と思いながら
「ひろさん? 」
声をかけると、ビクッとして振り返る。
え? 声かけちゃいけなかった?
俺の方が焦って、
「あ、ごめんっ」
慌てて引き返す。
「崇」
「ごめん。話し声が聞こえて気になったから」
すぐ追いかけてきたひろさんに言い訳して、少しへこんでたら、
「馬鹿。風呂上りなんだからすぐに服を着ろ。風邪ひくぞ」
背中からぎゅっと抱きしめてくれて。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー64


「さっきの名刺の人と話してた。おまえが心配する事じゃない」
「夜中だよ? 電話して大丈夫だったの? 」
ふっと笑う気配がして、
「向こうは、二十四時間営業みたいなことをしてるからな」
「そうなんだ」
名刺の人はひろさんの知り合い。それで納得すればいいのに、何かが引っかかる。けど、
「まだ髪が濡れてる。ちゃんと乾かせ」
頭をかき回して洗面所へ押し出すもんだから、流されてしまった。

「ひろさん、シャワーは? 」
「今日はいい」
どこか上の空なひろさん。そして珍しく、
「少し飲んで寝る。おまえは? 」
「あ、・・付き合う。ここで? 」
寝る直前のお酒。頷いて、取りに行った。

って、ビールとかワインとかじゃないの!?

持ってきたのは、琥珀色のアルコールが入った瓶と氷。小さいグラスだったけど、
「ひろさん、氷っ! 氷入れてっ」
ブランデーかウイスキーか知らないけど、ストレートなんて危険すぎる!
「すぐ寝られるからこれでいい」
「だめ! 」
瓶を取り上げ蓋をする。その隙にグラスの中身を空けてしまった。
「ひろさんっ」
俺に阻止されると思ったのか一気に飲んでしまってゴホゴホ噎せる背中をさすり、もうお終いにしよう、って言った俺に、
「まだ飲みたいんだ」
なんて言って瓶に手を伸ばすから。
「・・そんなに寝たいなら俺が寝かせたげる」
強引に口を塞いだ。


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー65


今日からベッドに入ります。まだRまでには行かないのですけど、少し下げてあります。






二人して立ったまま、ひろさんは抵抗したけど構わず舌を入れた。
強く舐めた頬の内側は、酒の余韻でピリッとした刺激がある。角度を変える時にこぼれる息からは匂いがする。
「・・っん、は」
まだだよ。
深く重ね、ひろさんの舌を捕まえ吸い上げて本気を伝える。
「・・っ」
「っひろ、さん? 」
膝が抜けたみたいでカクンと体が落ちた。
「たかし」
潤みだした目が見上げ、唾液で濡れた唇が俺の名前を呼ぶ。体中に火が付いた。
「お酒のあとは俺が酔わせてあげるから」
「たか・・、っ」
両手を尻に回してぎゅっと掴み、二歩ほど後ずさる。すぐベッドに足が当たり、半分ほど回転してひろさんを下にベッドに寝転がる。
「崇」
「この頃ひろさん頭ばっかり使ってるだろ? だから疲れさせたげる。ついでに気持ち良くなって」
ニヤッと笑う。
「明日、用件がある、か・・、ぁ」
「見えない所だけにする」
服の上からクッと手の平で股間を押すと、小さく声を上げて眉を寄せた。

その顔、俺に牡になれ、って言ってる顔だよ?

スイッチが完全に押し込まれ、両手を押さえつけてキスしてた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その234

思い出せない。
あー、アレ、なんだったっけ。 この辺まで来てるのに~!

と、たまにあります。  ど忘れ です。
そんな時、必死になって思い出そうとしても、出てくるのはそのものズバリの名前や出来事では無く、よく似た ――ちょっとズレた―― 名前ばかり。
「えーと、えーっと、カンガルーじゃなくて、モンゴルじゃなくって、バルーンでもないし・・、ああもうっ! なんで思い出せないのー! 」
と悶々。結局その時は思い出せず30分くらいして、
「あ、バキュームだった」
ぽっかり答えが浮かんでくる。 本当に、何で悩んでたんだろうと思うくらいあっけなく正解が出てくる。


試験とかでもちょくちょくあるこういう事、脳みそにとっては大事。
脳を活性化させる最大のチャンスなんだそう。お金も時間も使わず、日常の中でできる脳トレなんです。 (脳トレより正解が知りたかったな・・・)


調べて見たら。
人間の記憶のプロセスは、大きく分けて三つに分かれてる。それが「記銘→保持→想起」。簡単に言ってしまえば「インプット→保管→アウトプット」でしょうか。 このどれか一つでも欠けると記憶は不完全になってしまいます。
人間の記憶は三段階で構成され、全てがうまく組み合わさることで、記憶としてうまく働くんです。
ど忘れ、三段階のうちの「想起=アウトプット」がうまくいかず起こるものなんです。 記憶は保持できているのに、何かのはずみでうまくそれを取り出せない。これが正体。
日本精神衛生会のHPでは、ど忘れのことを「良性もの忘れと」称し、あまり問題はないとしています。

良性の物忘れ。かあ。日本精神衛生会に先生方、美味いこと言う♪


思い出せないものを頑張って思い出そうとする時。脳はフル回転。何か手掛かりはないか。関連しているものはないか。記憶をたどることでなんとか思いだそうとしているのです。
キッチンにあるジュースを取ってきて、と頼まれ、ど忘れしてしまった時。もう一度リビングに戻ったら、急に何を頼まれたか思い出した、という経験はありませんか? これ、人間の記憶のパターンである「文脈依存記憶」が原因なんだとか。
ど忘れしたものを思い出す鍵は、「周りの状況、記憶した時の文脈」をイメージすることなんです。

そうそう、ありますそれ! ってやつですねー! で、たまに3回くらい行ったり来たりすることも。 ・・あ、それは違うの、か?

出てこない人の名前、英単語の意味、それ自体ではなく記憶した環境や、時間、その時の思い出をイメージしてみましょう。何かてがかりになることがあるはずです。

そっか。バキューム、って単語を思い出す時、似た音の言葉がたくさん出てきたのはそういう意味か!  と頭の上に豆電球がペカッー!とついた瞬間でした。

でも、一発で思い出したい・・・。


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』誘いの手-14


ソファは俺の体重で沈み、すぐには立ち上がれそうにない。そんな気無いけど。
和叔父さん、一度体を離して片足をソファに乗せ、両手を顔の両脇についてゆっくり笑って唇を舐めた。その表情にゾクッとする。

凄く、男っぽい。 ・・違う。獲物を見つけた肉食獣みたい。
ああ、俺、これから食われちゃうんだ。和叔父さんの気が済むまで。でもいっか。

ほんとにそう思った。

唇って、たくさん感じるんだ。
和叔父さんの唇は最初乾いた感じだったけど、俺の唇に触れたり挟んだりしてるうちに柔らかくなって密着してくる。
舌に舐められるとツブツブした、硬めの感触が伝わる。

そう言えば牛タン、噛み応えあるっけ。

場違いなことを考えてると、歯をなぞられにゅるんとした。何度もなぞられて、
「ん・・っ」
声が出る。
「智。・・いや? 」
耳元で囁かれ、
「違う。ちょっと、苦しかった」
「鼻で息をすると良いよ」
「でも、フガ、って音がしたら恥ずかし」
クス、と笑って、
「おならするより恥ずかしくない」
優しく頬を撫でられる。
「続き、していい? 」
「うん」
「口、開けて」
言われた通りにして待ってると和叔父さんの舌がするりと入ってきて、俺の口の中を動き回った。
「・・っふ、ぁ」
「可愛い。いい子だね、智」
「・・っ(可愛)い、くな、い・・・っん」
舌が絡みついて吸われる。ビクッと体が跳ねた。 何? この感覚。



↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー66

最初に、苑田視点があります。 ~~ から ~~ の間です。
そして、、すみません。ベッドに居ながら、二人ともまだ服を着てます。



~~ 崇がシャワーから出てくる前に電話を終わらせたかったのに。
下西さんから渡された名刺は、北海道の佐々木翁のもの。金と権力のある相手に振り回されるのは真っ平だったが、裏に書かれた ‘至急連絡されたし’ に嫌な予感がして。


「もしもし」
― こんな時間まで連絡せんとは。仕事か? 精が出るの」
「好きな仕事なので」
― それは結構」
「わざわざいらしたそうですね」
― 出掛けついでにと思うたまで」
「ご老体に、こちらの気候はきついのではありませんか? 」
クックと含み笑い。

狸相手では時間を喰うばかりで埒が明かない。

「今日いらしたのは、マンションの件ですね? 」
直球を投げた。
― そうじゃ。その場所は気に入ってての。先代は首を縦に振らなんだが、後継ぎは軽々しい」
「・・・。まさかあなたが」
― 手を出す前にちょっかいを出された。おまえのおかげじゃ」

俺?

― 大嶌ビルのオーナーに、人は選べと話をしてきた」
「――― 。まさか・・」
誰かが、俺ごとこのマンションを手に入れようとして・・?
― 儂の気に入りじゃと言うて、手を引かせた」
「それはどうも」
― つれねいのぅ。明日の晩、食事を付き合うくらいの礼はしても良いはずじゃが」
「・・『・・・それで全て対処していただけるんですね? ・・分かりました』」
― 明日、迎えをやる」

最後のひと言を、聞かれてた・・。 ~~


「たか・し。痕は」
「うん。見えないとこにね」
ひろさんにも火が点いたのか、体の力が抜ける。
俺も少し理性が戻って、ひろさんのワイシャツのボタンを外しだした。
ひろさん、まだ仕事スタイルで、スーツのジャケットを脱いだだけだったんだ。
でも、これ、ちょっと新鮮。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー66

まだ服を着たまま、です。が、少しエロくなってきてるので、下げました。







ワイシャツの下はV字の白い肌着。ひろさん、もう少し暑くなったら肌色のを着るんだけど、白いシャツも色っぽいんだよな。
薄っすら盛り上がってる胸の一部が見えてきて、ひろさんが息をするたび上下する。
「っ、崇っ」
体が跳ねた。俺がそこを軽く噛んだから。
「ぁ、やめ、」
押しつぶすように舐めて、歯を立て、何度も繰り返す。もちろん片方は手を使う。
「はぅ、・・んっ。崇、そ、・・っあ」
体が左右に揺れ、肩を掴む。
布越しの乳首は頼りなくて、探し当てては逃げられ、思いがけないところで舌や指に当たる。
「ゃ・・、んぁあ、っ、・・ぅんんっ」
肩に痛みが走る。指先が食い込んできてるみたいだ。

もっと、感じて。ひろさん。

夢中になって追いかけ唾液でべとべとになったシャツからようやく顔を上げ、
「下(のスラックス)、脱いじゃお? 」
ベルトに手をかける。
「あ・・」
手間取ってカチャカチャとした音に、
「自分で、する」
前が硬さを増して布を押し上げてるのに気付いたみたいで手を伸ばす。でも、
「今日は俺がする」
次はスラックスのボタン、とファスナー。
ひろさんが息を呑んでビクッとする。脱がせるために触れるのは、感じさせるための触り方と違うけど、体が勝手に反応してしまうらしい。
ジジ、とファスナーを下ろす音がやけに大きく聞こえ、ひろさんを裸にしていくんだと思うと、また興奮した。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー67

今日からRが始まります。まだ緩め・・かな? R-16くらいだと思いますが、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。


















膝立ちになって見下ろすと、まだボタンのかかったワイシャツ・胸だけ濡れたシャツ・前だけ開いたスラックスに下着の布が張った、中途半端なのにフェロモン満載の寝姿。
「・・ひろさん。腰、浮かせて」
目が合うと、ひろさん、唾をのんで、
「おまえが、動かないと出来ない」
少し掠れた声で答える。それならと下に移動すると、自分で脱ぎだした。
足が上がり、曲げられ、足が見えてくる。

見たことがないエロさに、スラックスを引き抜いた。

「待、て・・っ。まだ」
下着をグイっとやると、尻が浮いてる体勢だから皮を剥くように後ろはつるりとなったけど、
「あぅ」
前が雄に引っ掛かって顎を上げる。苦痛と快感の入り交じった声ぞくぞくして、
「ひろさん」
「うあ、ゃ」
立ち上がってるそこを、く、と包んで握り、
「ちょっと、大きくなった? 」
「言う、な・・」
恥ずかし気に向こうにむくけど、手の中では、布が湿り硬さが増す。
「外に出そうね」
ゆっくりめくる。小さく震えて出てきた雄は、もう十分勃ち上がっていた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー68


やっと、Rらしくなってきました。R-16・・かな? なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



























「た・かし」
腹に力が入って、じわ、と先端から透明な液が湧き出て玉になる。なんか美味しそうに見えて、はくっ、と・・。
「あ・・! 」
口の中に広がる味は青苦いはずなのに、甘みを感じるのはひろさんの声のせい。そして、不意に咥えられて、口の中のひろさんごと大きく跳ねる体からさっきより濃くなったエロい匂いが。
「やだ・・ぁっ、する、なっ。ま、っだ、シャワ、浴びてな・・、んッ」
焦ったような声で上にずり上がろうとする。ちゃんと裸になってないから嫌だ、って言ったのかと思ったら。
ひろさんの匂いなんだから、全然嫌じゃないよ。

「わらう、な、っ」
「(痛った)。笑って、ない」
うーん、ひろさんの嫌がり方が可愛くてニヤけたかもしれないけど、抓(つね)るのはは無いんじゃない?

口が外れたついでに、下着をずりさげて取ってしまう。ワイシャツのボタンも全部外し、自も裸になった。なんでかって言うと、

「おまえに触りたいから、脱げ」
命令された。

改めて、ひろさんにキスして、
「今日もいっぱい感じて」
俺の硬くなってるのをひろさんのに擦りつけた。
「ん・・、っん」
「っふ、ぁ、、」
敏感になってる場所から、全身に痺れるような感覚が走る。くびれもヌルヌルと滑らかになってるのは、二人して透明な液で雄が濡れてる、から。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その235

火事場のバカ力。  あれ、医学的に実証? されてるんだそうです。

たとえば100%全開でパワーを発揮すると、筋肉や骨にはかなりの負担がかかります。
また、緊急事態の場面ではケガを負うことも十分ありえますよね。火傷をしたり、骨折をしたり……、あぁ~想像するだけで痛そう(泣)。

人間の脳にはあらかじめ安全装置(リミッターともいいます)がかけられていて、、意識的に発揮できるパワーに制限が設けられているんだそう。
つまり普段は、自分の意識の中で「これ以上はムリでしょ」と感じるところまでしかパワーが発揮できないようになっているのですって(最大でも70~80%程度)。

ちなみに、アドレナリンとは、副腎髄質から分泌されるホルモン(神経伝達物質)。
興奮した時に血液中に大放出され、身体のエネルギー代謝や運動能力を高める物質。


では、火事場の馬鹿力を出すと人体はどうなるの?
不思議なことに、火事場の馬鹿力が発揮されている間は、痛みを感じないことが多いらしいんですよ。

その理由は、βエンドルフィンという物質。
βエンドルフィンとは、脳の神経伝達物質のひとつで、気分の高まりや幸福感などをもたらすといわれています。
また、モルヒネの数倍もの鎮痛作用があることから「脳内麻薬」とも呼ばれているんですって。
つまりひどいケガをしていても痛みを感じることなく動くことができるのだそう。
それでなくても、無我夢中で危険回避しようとしているのですから、痛いだの苦しいだの言っている場合じゃないんでしょうけどね……。

ただし、無事に危険回避して緊張から解き放たれ、βエンドルフィンの分泌が減少すると、「本当はひどい傷を負っていたのに、気付かなかったぞ! 自分」的な状況に陥り、あまりの痛みに気絶したり悶絶したりする人も多いんだとか。
・・そういえば昔、サッカー選手が骨折しながらゴールした。なんて聞いたことがあるような・・。

ちなみに、脳の安全装置を意識的に外すためには、大きな声を出したり(砲丸投げや円盤投げの選手、よく大声出してますよね)、心の中で「自分はできる!」とイメージトレーニングすると効果的。


出来ると思えば何でも叶うのかなあ。
でも、空を飛ぶことも、水中で何時間も泳いだりすることは・・、無理そうだわ。
羽根とか、エラとか必要そう。 もしくは、バーチャルリアリティの体験、かな。 それをおもうと人間の想像力って、凄いのね。


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』誘いの手ー15

ゆるやか~な二人です。ちょっとだけえっちな感じ?なので、少し下げます。











体の奥から、なにかぞわぞわしたものが湧いてくる。それは熱を持って、俺の体を敏感にさせ、和叔父さんのすることに応えてく。

唾液が口の中に溢れ、唇が離れるたび零れる。それを、
「こぼしちゃ駄目だよ」
と舐め取ってはまた口に入れ、飲み込んで、と囁く。
二人分の、混じった唾液を呑み込むと、
「さとる」
優しい声で頭を撫でてくれる。
「ご褒美あげる」
「ん・あぁ」
耳たぶを軽く噛まれ、顎の線を舌でなぞられ、甘い声が出た。

嘘。俺、こんな声出すの?
恥ずかしくって、思わず両手で顔を覆った。

「智・・? 」
「・・・だって、俺、男なのに」
「男でも気持ちよくなったら声が出るんだよ? 感じたんだね」
「うん・・」
「それは良かった。もっと気持ちよくさせてあげる。だから、顔を見せて」
「ど・して? 」
「僕が、見たいから」
「変な顔、してない? 」
「してない。それに見るのは僕だけだ」

それなら。

そろそろと手を離す。目を開けると嬉しそうに笑う和叔父さんの顔。
ホッとした。
「じゃあ、続きね? 」
頷く。
胸に手が置かれ、ゆっくりゆっくり撫でまわされた。
あ、これも気持ちイイ。



↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー69

今日はしっかりRです。R-17くらい・か? 年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。






















膝をついた腕立て伏せの恰好で、片手で体重を支えながらさっきは触れなかった胸に顔を近付ける。
「も、いぃだろ・・、っ」
「やだ。ちゃんとできなかった」
「だか・ら、っく」
気付いたひろさんが押し戻そうとするより先に、乳首を舌全体で舐め上げる。柔らかくなってしまったけど、刺激に敏感なそこはすぐに硬さを増して存在を主張しだした。
「ひろさん、イイの? 」
「あ・ぁっ。や・・。さ、っき、したか、ぅんんっ」
「両方、立ってる」
「・・っちいち、言わなく、ッは、ぁ」
背中が撓って胸が押し当てられる。呼吸が苦しくなるけど、ひろさんの匂いが鼻の中いっぱいになるのが嬉しい。

「・・っかし、も、やめ」
「うん」
喘ぎながら声を出すひろさんに答えて胸から口を放す。
え? と焦ったような顔にクスっと笑って、
「次は、コレ使うから」
サイドテーブルの引き出しに手を伸ばし、ジェルを取り出す。
「俺のとひろさんのであっちもこっちもべとべとだけど、ここからはやっぱコレ要るからさ」
見る間に赤くなって、
「そういう意味・・、あっ」
「ほら、俺のと同じくらい硬いよ? 」
握りこんだ雄は滑りが良すぎて、しっかり力を入れないと逃げてしまいそう。

やったこと無いけど、鰻のつかみ取り、ってこんな感じかな? 

「力、いれるな・・ぁ」
ぶるる、とひろさんの震えが伝わる。
「ひろさん? 」
は、はっ、と短い息継ぎ。
あれ? ひろさん、もしかして・・・。

「イッたの? 」
握ったまま聞いたら、
「・・・っるさい」
声まで赤くなって横を向いた。

ああ、俺しか知らないひろさんだ。 可愛い。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー70

今日こそはR-18に! なれそうです。 なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。





















一度達して力の抜けたひろさんは、エロさがパワーアップして齧(かじ)りつきたくなる。
俺の下で鳴かせてイカせたくなる。唾を飲み込んだ。
「・・こっち、向いて」
本気になったのが伝わったのか、ひく、と肩が震え目だけで俺を見る。
ひろさん、それ、流し目だ。
「んっ」
ひろさんの雄を握ったまま、ジェルも持ったままの手で俺の方を向かせ、唇を密着させるキスをする。
「っは、ひ・ろさ、ん。エロ過ぎ」
「知る・か、・・っふ、あ」
二度めのキスで重ねた唇は、ぷっくりして弾力があってもっと味わいたかったけど、下半身が限界。
「・・もう、入れてもいい? 」
「・・。好きにすれ、ばい・ィだ・・ぁっ」
尻の奥の窄まった所を指で押すと、する、と埋まる。そして、きゅっ、と締められた。
欲しがってくれてる。

待てなかった。

「ッ、・・冷た、んぁあっ」
ジェルを温める間も惜しがって直に垂らし、ひろさんの腿の付け根を濡らすと、両足を肩に担ぎ指を挿し込む。
「あ・ぅ、・・くっ、は・・ぁ。た・・たかし、ぃ」
「、、すごっ」
二本を難なく受け入れ内側が吸い付いてくる。動かせないくらいだ。
「や、あ。動かす・・」
腰が逃げようとするから指を回して探し当てたしこりを押した。
「あぅ・・んんっ」
顎を上げて体を跳ねさせる。指を入れたソコも締められ、痛い。でも、
「俺の、まだ入れてないよ」



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー71

どうやら合体終了、のようです。R-18なので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫
な方、スクロールしてどうぞ。


























指をバラバラに動かし、揃えて曲げて出し入れしてると中も柔らかくなってきた。
「ぁ、・・っふ、う。そこ、はぁ、・・っん」
「イイでしょ? ひろさん」
引いて、押し込むと、ずっ、にちゃ、と音がするようになり、ひろさんの顔だけじゃなく体全体も薄っすら赤くなる。
もう少ししたらいつもの、フェロモンだだ漏れのひろさんになる。
「入れるよ? 」
と耳たぶを甘噛みしながら言ったら、かあっとまっ赤になり、
「もう入れてるじゃない、か・・っ」
って。

そんな爆弾、落とさないでくれ。

指を引き抜く間も惜しいくらいに自分の牡をねじ込む。
「はうっ・・っ、く、っん! 」
いきなり拡げられた後孔に悲鳴のような声をあげ、俺の腕を掴む。
俺とひろさんと液体のおかげか、滑らかに埋まっていく牡のカリでポイントを擦ったのか、
「ああ、あ・ぁ・・っ」
イヤイヤと顔が左右に揺れる。
根元まで入れ、肌が密着して、ひとつ息を吐いた。
「ひろさん、中、温かくてピッタリ」
「馬鹿ッ。っあ」
俺が動くとそこから感じて反応する。その動きに俺も小刻みに腰を動かすスクロールしてどうぞ。。
「ぅあ。ひろ・さん、キツイ」
内側がうねって、捩じられてる気分。
「俺の・・、せいじゃ、な、ふっ、く」
まだ、動くには早かったけど、
「俺、我慢できないんだ。動くね」
「そ、待て・・、ぁあっ」
引いて、動いた。

何度も、奥を突く。
ひろさんの甘い声を聞きながら腰を抱えて、揺さぶった。

いつもより強く激しくなったのは、さっきの電話のせいもある。と思いたくないけど。

「・・ひろさ、んっ、言って、イイって」
「っは、んぁっ、・・ィ」
「もっとッ」
「い、あ、いい・・。ィ、もぅ」
骨がぶつかるくらい強く奥へ。
「ゃ、ぁ、・・いい、・・っめ、いクぅ」
高く、掠れた声で言って、ひろさんが熱い白蜜を撒き散らす。
僅かに遅れて俺も奥の奥へ白濁を放った。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー72

パンにインスタントの蜆汁、サラダで朝を済ませ仕事へ。
ひ、・・苑田さんも普通に仕事してる。昨夜の電話、それほど差し迫ったことではなかったのかも。ただ、
「苑田さん、なんだか今日はツヤツヤしてるみたいです」
って洲崎さんが聞くのが聞こえて、ドキッとした。


~~ 崇と肌を合わせた翌日は、社内か仕事先で大概誰かに言われる。洲崎さんにまで、『ツヤツヤしてる』と言われ、ため息が出そうになった。
夜までには消えてくれると良いのだが。

昼休み、携帯に着信音。自分のスマホで連絡したからだろう、SNSだ。
“十九時、二十時、どちらにするか”
“二十時。会社の前に横付けは止めてください”
“駅前の立体駐車場に居る”
“着いたら連絡します”
承諾の代わりに、スタンプがあった。佐々木翁、俺より使いこなしてるかもしれない。

時間に合わせて仕事を終え、
“着きました”
“出口で待て”
出てきたのは、シルバーの3ナンバー。意外に思ったのは七・八人乗れそうな車だったこと。ドアが開き、納得した。佐々木翁以外にも乗っている人物がいたのだ。
乗り込めば、車は静かに走り出す。

無事に、終わって欲しい。 ~~



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その236

すみませんっ! 下書き状態のまま放置してしまっていました・・💦💦

ずいぶん前に、外国の方が日本に来た時、
「○○だけのお店がある!? 」
って驚いてた。という記事を見かけました。

○○、は焼き鳥とかおにぎりなどの食品のお店だったのですが。
確かに日本は・・日本人は、狭く深く極めるのが得意なよう。お味噌の専門店、海苔の専門店、手ぬぐい専門店、etc etc
それ以外でもたくさん。

日本て舶来ものに弱い部分がありますよね。逆輸入もそうです。海の向こうから来るものは変化をもたらすものなのでしょうか。
そう言えば、神様もやって来たことがあったんでしたっけ。
昔からあるものと新しく来たモノ。日本の中で融合して生まれ変わる。不思議だなぁ。

その不思議なものの一つが着物。
人体に沿う曲線が少ない着衣はそれでも、綺麗です。動くとさらに美しく。
そして漢字。
音読み訓読みだけでなく、ちょっと変わった読み方(仏蘭西とか、湯桶読みなど)をしたり。 ひらがな・カタカナを作り出したり。

これから先、どんな風に変わっていくのか、楽しみにしてます。
追い続けるためにも、体力つけねば! 焼き芋、梨、秋刀魚に新米ー! 堪能してきます♪
  


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』誘いの手ー16

R-16くらいになるのでしょうか・・? とても緩めですが、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。















「あ」
「うん? 」
「・・・っそ・こ」
「ここ? 」
「ゃ、っあ」
指の股で挟まれ、指で押しつぶされて乳首が硬くなっている。それを、
「はっきり分かってきたよ。ここも気持ちいいんだね」
「ん・ん・・っ。俺、おれ・・」
「智。嫌なことはしないから、いい時は イイ って言って」
く、と強く、爪が立てられる。
「あぁ、あっ。イイ・・っ」
刺激に、背中が反った。痛みと気持ちよさでジンジンする。
「片方だけじゃ不公平だね」
「和叔じさ、んあぁっ」
さっきより強い刺激に体が勝手にビクンと跳ねた。
和叔父さんの手も口も俺から何かを引き出そうと休みなく動いて、何かが奥に溜まってく。

「か・ず叔父さ、ん。・・あつい」
「脱ぐ? 」
「でも」
ちゅ、とまたキスされて、
「顔も赤い。脱いでしまおう? 」
シャツのボタンが外される。
和叔父さんの指って、長いんだ。と見ていたら、
「ほら、手を上げて」
はーい、と声を出して言われるまま手を上げ、上半身裸に。
「可愛い」
和叔父さんの声が甘く聞こえた。



↓ランキングに参加しています。ポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー74


しばらくは苑田視点になります。 なので、出だしは ~~ が付いています。



~~ 「初めまして。紀里(きのさと)と申します。絵を描いています」
「初めまして。苑田と言います。会社勤めをしています」
座った隣は和服の女性。互いに会釈し、名乗り合う。そのあと、何を話せばいいのか判らず黙っていると、
「どうじゃ? 紀里」
背後から佐々木翁の声がした。返事の前に、俺をしげしげ眺め、
「多分大丈夫かと」
「これこれ、ここまで来て気を揉ませるな。(絵は)皆欲しがっておるんじゃぞ」
「それを私に言われても困ります」
「つれないのう」
口で言うほど困った様子も見せず、
「おまえはどうじゃ? 苑田。紀里をどう思う? 」
面白そうな口調で振ってくる。彼女に目をやると、見られることに慣れているのか身動き一つしない。
「・・着物の似合う女性だと思います」
「それだけか? 」
「ええ。今は」
「ほう。流石じゃの。やはりおまえと話のは飽きない」
クックと笑う。

車のエンジンが止まった。
「到着いたしました」
「ではまず食事じゃな」
ドアがスライドして開けられる。まず自分が降りないと誰も降りられないのでさっさと外に出る。
(地下駐車場か。 そういえば、ここは、どこだろう? )
話の相手をさせられ、目的地を探る手掛かりに外を見ることも出来なかった――。


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー75

佐々木翁が先に立ち、エレベータへ向かう。
普通はあるはずのボタンが一つもなく、あるのは葉書大の大きさのプレートのみ。
右手を上げ、そこへ押し付ければ、ゥィン、と小さな音がして、扉が開いていく。
中は全員が余裕で乗り込める。ドアが閉まり動き出す前に、エレベータ上部のモニターにホテルのコンシェルジュのような人物が映り、
「ようこそおいでくださいました。お久しぶりです、佐々木様。今日はどのような? 」
「どうする? 紀里」
「体力を使うので、しっかりいただきたいです」
「では肉を」
「かしこまりました」
つまり、これが食事を決める話だったらしい。
佐々木翁も紀里・・さんも、この店の常連ということか。

扉が開けば、そこはすぐ店内だった。
「どうぞこちらへ」
案内されたのは鉄板の前。横に布に撒かれた肉の塊。ステーキが出されるようだ。
料理人が俺たちを出迎える。
「お久しぶりです、佐々木様。紀里様」
「うむ」
「お久しぶりです、鶴来(つるぎ)さん」
全員が着席したのを見計らって、食事が始まった。

こんな席でも上等な肉は旨い。驚いたのは紀里さんと佐々木翁の食べる量、全員に食事が出たことだった。

デザートも終わり、本当に食事だけかと拍子抜けする気分でいたら、
「苑田。紀里の絵は、気にならんか? 」
佐々木翁が投げてきた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー76

「絵は詳しくないので」
「ならば見せてやろう」
結構です。・・は言えないか。諦めてまたエレベータに乗り移動する。今度は下へ。
出た場所は、
「・・・美術館ですか? 」
廊下に彫刻や絵画、美術工芸品が並んでいる。
「似たようなものじゃ。ここなら安心して預けられるからの」

ここなら?

今更ながら疑念がわく。
「ここはどこか、お聞かせ願えますか? 」
「おまえもよく知っておる。出入りもしていたビルじゃ」
俺が、よく知っているビル? 
「佐々木様。この方はご存じないのですか? 」
驚いた様子の紀里さん。
「いいや。忘れておるだけじゃて」

忘れて・・・、?! まさか

「これが紀里の絵」
ハッとして立ち止まった俺の左側に、大きな墨絵がかかっていた。
思わず一歩下がる。
描かれていたのは、見上げて描いたらしい散りはじめた桜。色は何も無いのに、夜の気配や温かな風が吹いているのが想像できてしまうほど、素晴らしい絵だった。
「どうじゃ? 」
「・・・。桜の匂いがしそうです」
ほう、という顔をする佐々木翁。が、
「紀里の真骨頂は別にある」
にや、と黒い笑みを浮かべた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!
BLと、雑談をしています。週末オープン。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フリーエリア
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。
BL小説

Page Top