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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー77

「見たくはないか? 」
「・・・。拝見しないといけないのでしょう? 」
「話が早くて助かる」
この部屋に、と一見壁にしか見えない場所を指す。そして、手を押し当てる。

掌紋認証か。
それほど見る人間を選ぶ絵なのかと、少しだけ興味を持って中へ入った。

薄暗い室内。廊下にかかっていたほど大きなものは無く、絵のかかっている場所だけ灯りがある。
「好きなものから見るといい」
と言われ、一つに近付き・・、
「・・ッ!? 」
思わず叫びそうになり、口を手で押さえた。
「どうじゃ? その絵は。なかなかであろう? 」
佐々木翁のからかいに、怒りが。
「―― あなたは」
振り返り、睨みつけるが効果は無く、
「おまえがその女にくれてやった男。紀里はしばらく通い詰めて描いておった」
これを見てから、相手を探しに行く者もいると嗤う。

それは、裸で絡み合う進藤と、西園寺 佳奈子の絵。

組み敷いているのに生気に乏しい男と、欲を果てしなく貪り続ける女。
あの時の進藤の表情までがフラッシュバックする。
「この部屋全てが枕絵じゃ。どれもが秀逸で、競りにかければ億は超える。故に貸し出し品になっておる」
「貸し出し? 」
本人たちは了承しているのか? これを。
言葉に出来ない問いに、
「この絵の権利は女が持っておる。描かせたのも、紀里を指名したのも女じゃ。試しに水を向けたら、喜んでここへ寄贈したそうな」
女は怖いの。と喉の奥で笑う。

―― 進藤

その絵の中に、昔の面影は、無かった。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その237 とお知らせ。


人間はイベントが好きです。
生まれてから亡くなるまでの人生に関わることから、年中行事。記念日。
どうしてこんなに ’区切り’ が必要なんでしょう?

他の動植物にイベントはある?
誕生ー成長(成獣になる、とか)-生殖ー死亡
という点では変わりないけど、誕生日とか七五三、成人のお祝いはしない。初詣やクリスマスの行事も無し。
って、よく考えれば、無くても困らない。
縄張り争い、弱肉強食、天災によって傷ついても自分で何とかする。毎日目の前のことに真剣で、遠い未来のことは思わない。

身の丈(たけ)に沿った生き方は、清々しいなあ、羨ましいなあ、とまで思えてしまいます。
・・毛皮や鱗が無い私たちは、服を着ざるを得ず、着替えられる環境なら着替えています。そして、お洒落もしてしまう(笑)。
さらに、体の不具合まで何とかしようと、医者なる存在までつくって(生み出して?)しまった。

つまりは、欲張り?
あれもこれも欲しくて、失いたくて。抱えてるもので押しつぶされそうになってる様子は、ほかの生き物から見れば、滑稽かも。

でも、楽しいですよね~!
日本は、外国の行事も難なく取り込んで、お祭りにしてしまうのが上手。 ちょっと日常を忘れてウキウキして、美味しいものを食べて、明日っから頑張ろう。
かもしれない。


全ては私の個人的な思い。 でも、区切りがあって楽しみがあるのは、励みになります。
今年もあと少し。行事やイベントで疲れないように頑張ろう。 (エイエイオー!)



そして、お知らせが一つ。
普段にない行事が色々ありまして、来週は、お休みさせていただきます。  ごめんなさい🙇


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー78

「この奥には紀里のアトリエもある」
「・・俺に、モデルになれ、と? 」
「察しが良い」
嫌な予感は当たった。
「本来なら色々用意するはずだったが、下西からも頼まれておる。濡れ場は無し。ただ脱ぐだけじゃ。紀里もおまえなら描きたいと言うてな」

断れないのを知っていて。

ぎゅっと拳を握り、息を吐いて、二人を見る。
「これきり、ですね? 」
「左様」
「はい。引き受けていただけるなら」
頷けば、答えた紀里さんの雰囲気が変わる。張り詰めた空気を纏って歩き出した先は、彼女の‘アトリエ’だった。

「そこへ立ってください」
作務衣のような服に着替えた紀里さん。室温・照明を調整した後、スポットライトのようなものが当たった場所を指示される。
「着替えは? 」
「そこで。横の椅子に服をかけてください」
「替えの服は、と聞いたのですが」
「ありません」
「無い? 」
「私が描きたいのは服を着たあなたではない」
進藤とあの女の絵を見たあとなのに、真面目に言う顔を、見返してしまった。
「できるだけゆっくり脱いでください。あなたの動き全てを描き留めたいので」


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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー79


「・・・分かりました」
芸術家モードに入った人はそこに集中してしまうらしい。諦めてネクタイを緩め、
「男の裸を見るのが趣味ですか? 」
椅子でくつろぐ佐々木翁に言えば、
「見映えのする者は彫刻と同じ。ここで有名なおまえの着替え、儂も一度は見たいと思うての」
「ここで、有名・・? 」
「ほ。行き先も聞かず連れられてきたか? 」
含みを持った言い方にゾクリとする。
「あなたが選ぶなら、それなりの場所だろうと思っていただけです」
「おまえもよく出入りしていたビル。おまえの贔屓がよく来るビルじゃ。思い出さんのか? 」
下から掬い上げるように視線を合わせ、肉食獣のような笑い顔を作る。
咄嗟にきつく目を閉じた。

大嶌ビルなのか、ここは。

「紀里はここ専属の絵師の一人。下西が見つけてきた」
「下西さんが?! 」
本当に? と紀里さんを見れば、
「はい。下西さんには感謝しています。ここなら(私は)描きたいものを好きなだけ描けるんです」
手を止めないでください、と新聞を二つ折りしたくらいの大きさの画帳を構え、促す。
「貴女は、それでいいのですか? 」
「私は何より描ける場所が欲しかった。下西さんと佐々木様のお陰でそれができる。ほかに何が要るのですか? 」
気を落ち着かせるため、深呼吸した。 これはもう俺の手に余るものだ。
早く終わらせて帰ろう。



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー80

しばらくは、服を脱ぐ小さな衣擦れとデッサンする鉛筆の音だけだった。最後の一枚に、さすがに躊躇う。
「それも取ってください」
手が止まった俺を見て、なぜ迷うのか? と紀里さんが不思議そうに言いつなぐ。
「私は行為の最中の人たちも描いているので、裸は見慣れています。苑田さんは今日中に帰られるのでしょう? 時間が惜しいので急いでください。もし体臭が気になるなら、あのドアの向こうにシャワールームがあります」
あけすけな言葉に、笑いがこみ上げる。
「体臭を気にする年ではないです」
吹っ切れて、全部脱いだ。そのあと、言われた通りポーズをとる。どれくらい時間が経っただろう。
「お疲れさまでした。ありがとうございます、苑田さん」
紀里さんが満足したように手を止め、声をかけてきた。大きく息をつく。思った以上に疲労していたが、これで終わり、と・・・、気が緩む。それを狙っていたように、
「紀里。苑田の色気を見ずに帰らせる気か? 」
悪魔の囁き。
「佐々木様、それは」
「佐々木翁。濡れ場は無し、と仰いましたよね? 」
俺たちの抗議をスルーし、
「この男の色気は逸品と聞く。・・が、まあ、時間も少なくて描ききれぬかもしれん。やめておくか」
聞こえるように呟く。キッと眉が上がる紀里さん。
「佐々木様、今なんと言われました? 」
「おや、聞こえてしまったかの? ひとり言じゃ、そう怒るな。美人が怒ると怖い」
わざとらしく首を竦め、素知らぬ顔で立ち上がる。
「さて、帰ろうか」
「いいえ。私には出来ない、と言われて引き下がるわけにはいきません! 」
「濡れ場は無し、と約束した。今回は諦めてくれ」
「駄目です。苑田さんは今日しか居ないんですから」
「大丈夫じゃ。苑田はここのナンバーを持っておる。呼び出せばよい」
俺抜きで進む話に呆れていたが、
「ナンバー? どういうことです? 」
割り込む。
「このビルは会員しか入れぬ決まり。二度めに入った人間は全て登録され記録が残る。おまえも立派なメンバーなんじゃ」
いっそにこやかに返答する内容に血の気が引く。

俺が、このビルに登録されてる?

「ですが」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー81

「爺さん。相変わらずあくどいな」

聞き覚えのある声と足音が背後から近付いてきた。ばさ、と羽織が着せかけられる。
「その前に服ぐらい着せてやればどうだ」
「・・香川さん」
いつから見られていたのか。急に恥ずかしくなり肌を隠すように羽織を引き寄せ、横に立った彼を見上げた。
「まるで正義の味方じゃの。来ておったのか」
フン、と鼻を鳴らす佐々木翁。
「紀里が公開デッサンをする、と通知があった。知り合いが来たがっていて、同伴を頼まれたんだ」
来てみて良かったぜ、と肩を抱き寄せられる。その様子を凝視していた紀里さん。

「佐々木様。・・・こちらは? 」
「香川、というて苑田の知り合いじゃ」
キラ、と目が輝いた。
「香川様。苑田さんの色気、ご存知ですか? 」
「だとしたら? 」
「描かせてください! 今しかできないんです! 」
熱望する姿を見て呆れ顔になったが、何か思いついたようだった。
「二度と描かないんだな? 」
「それはお約束できません。が、モデルをしていただくのはこれきりです」
きっぱりした返答に満足したのか、
「佐々木の爺さん。承知してるんだろうな」
「無論」
鼻の効きそうなおまえに、また邪魔をされたらかなわん。とは言っているが、香川さんに怒っているようではない。
「帰りは俺が送る。それが条件だ」
「承知」
「香川さん」
あなたが関わらなくても。言いかけた言葉は指で制され、
「少し、我慢しろ」
必ず、帰してやるから。

優しい笑顔が近付き、逃げる間もなく唇が、重ねられる。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その238


本を読んでいると、 義賊 という人たちに出会います。

日本で有名なのは、鼠小僧や石川五右衛門。 外国ではロビンフッドに、アルセーヌ・ルパン。ゾロ。
そして、ビリー・ザ・キッド(アメリカの銀行強盗)
    サルヴァトーレ・ジュリアーノ(イタリアの山賊)
    宋江(北宋の山賊、のち水滸伝で脚色化)
ほかにも、私が知らないだけの、いろんな国、いろんな時代の人がいました。
実在した人もフィクションの人も、なんだか普通(平凡?)の範囲には居られなさそうな感じですね。

こんな定義もあったそうです。
・ 権力者からみれば紛れもない犯罪者だが、民衆から「正義」を行ったイメージとされていること。
・ 民衆と必ず関わり合いをもっている賊であること。

言われてみると、なるほどなぁ、と思います。

顔も名前もバレてるのにご近所付き合いするとか、バレないように気を付けながら一般市民に紛れて生活してるとか。
貧しい人たちに施しをするのも共通項の一つみたい。
だからでしょうか、最期は悪人として亡くなるけど、死後たくさんのお話になって今でも私たちに夢を見せてくれる。

イイ人が頑張った話。も、もちろん好きですが、悪い人だけど良い事もしたんだよ。な話の方が面白い。 何故?
・・・・答が欲しいんじゃないけど、また読みたくなってます。 きっと、昔読んだ時とは違う感想になるはず。 
楽しみだわ~~



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』誘いの手ー17

だんだん妖しい雰囲気になってきました。少しエロくなってます。 R-16? なので少し下げます。年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。










手をそのまま下におろしたけど、半袖の境が分かる腕にちょっと恥ずかしくなる。もぞもぞしてたら、
「どうしたの? 」
「腕が・・、手、どこに置いたら良いの? 」
和叔父さん、ああ、って笑って、
「背もたれの上に置いたら? 」
教えてくれる。でも、なんか威張った格好にならない?
「ゃんっ」
変な声が出たのは、和叔父さんが俺の胸に頬っぺたを擦り付けてきたせい。
「智の肌はすべすべしてて気持ちいい」
「和・叔父さん、、擽った、い」
「ああ、気持ちよくさせてあげるんだったね」
和叔父さん、そう言って・・、
「あ、ぁ、ああぁ・・っ」
口をつけて、乳首を吸い上げる。服の上からされた時とは比べ物にならない感覚に、体がびくびくした。
「イイ? 」
「・・っ、い・い」
「よかった」
優しく髪を撫でられる。でも。

良くない。腰が・・、下腹が熱くなって、中芯が疼いてきてるんだ。

自分の体の変化に気を取られてたら、
「智、よそ見はいけないよ」
「やだっ、そ」
和叔父さんの手がソコに伸びて、やんわり蓋をする。まだ服の上からなのに、ズクンと脈打つのが分かって慌てて腰を引いたけど。
「こっちも脱いでしまう? 大きくなったら後が辛い」
「か・和叔父さん・・っ」
駄目、手、動かしたら・・、
「はあっっ」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー82

大丈夫だと思いますが。キスシーンだけなのですが、ちょっとだけ下げます。






「んっ」
煙草と酒と、香水の移り香に顔が包まれた。
一度離れた唇が、
「変わらないな。・・いや、前より美味い」
坊やと仲良くやってるようだな。とからかうような言葉を耳に吹き込む。
「何を言っ・・、ぁ」
ぐい、と向きを変えられ、向かい合わせに。顎のラインを指で撫でられ、声が出てしまった。
「感度も磨かれてる」
そのまま掴まれ、合わせられた目の奥に、ゆら、と炎が揺れたように見えたのは、気のせいだ。
「香川さん」
「そんな顔で俺を苛めないでくれ」
ニヤリと笑われ、赤くなるのが分かる。
「いっ、イジメてなんか、・・」
打ち消すように言い返したが、狙っていたのか、開いた口を塞ぎ舌が侵入してきて。
崇と違う強さで、的確に弱い所を愛撫され、体が跳ねてしまう。
「ん、・・っふぁ、っ、は」
「いい声だ」
「ゃ。・・・がわさ、ムぅんっ」
「ここ、か? 」
「ひうっ」
角度を変え、何度も口腔をかき回され、逃げようもなく翻弄される。いつの間にか香川さんの着物の前を握りしめていた。

「おっと」

膝の力が抜け、立ってられなくなった俺の腰に手が回される。腰を押し付ける格好になってしまい、全身が熱くなった。
「香川さんっ、離し」
「出来ねぇ。離せるほど枯れちゃいないんだ」
力でねじ伏せようとする牡の声だ。その磁力に取り込まれそうになった時、
「香川様、見せてください苑田さんを」

紀里さん!

「ああ? 」
「香川、約束は守れ」
佐々木翁まで。

忘れていた。今の今まで。



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー82

ベッドインはしてませんがR・・になってる(と思う)ので下げます。苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



















チッ、と舌打ちして、
「これからだってのに」
不機嫌丸出ししつつも、しょうがねぇ、と、俺を反転させてしまう。
「香川さんっ!? 」
「紀里。しっかり見とけ」
「はいっ」
「嫌だっ。離してくださいっ」
画帳を抱きかかえ、子供のようにはしゃぐ紀里さんと、目を細める佐々木翁に、兆しはじめた体を見られたくなくて抵抗した。が、力で敵うはずは無い。両腕を後ろで拘束され、胸に手が這う。
「我慢しろ、と言ったろ」
「っっ! 」
項を舐められ指で乳首を摘ままれ、その刺激が下半身にダイレクトに響き、雄が力を持って角度をつけてくる。

こんな状況なのに感じてしまう。
悔しくて、声を出したくなくて唇を噛んだ。

「ノリ。口が切れるぞ」

大嶌ビルに居る時だけの呼び方で俺を呼ぶ香川さん。唇を指で撫でて優しく言うくせに、愛撫は止まらず、息が荒くなっていく。
「うん? 」
俯きがちになって耐えてる最中、急に動きが止まり、
「こんな所に・・」
「っは、あ!」
背中の一部分をきつく吸われた。
「坊やの所有欲も半端ないな」
ククッと笑い、その痕を舐められる。
「おまえも、コレを付けたまま来るとは」
「な・・んのこ、と」
「知らないならいい」
集中してろ、と胸にあった手が、下へ・・、
「あ・あぁ・・っ! 」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー83

続いてます。R-16?  
緩いですが、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。












「まあ・・・」
「ほう、これは」
雄を握られ、声を放つ。
瞬間、部屋中にフェロモンを撒き散らしたらしい。紀里さんと佐々木翁がそれに圧され、体を引いたなんて、気付かなかった。

「一瞬で、部屋の中が濃密になりました。初めての経験でしたわ」
「儂もじゃ。あれに顔色一つ変えんとは、香川も大したものじゃ。二人とも、ますます手放せんのう」
「・・・あれは、経験しないと解りませんね。
ですが、筆では描き切れないかも(ため息)」
俺と香川さんが部屋を出たあと、ふたりがこんな話をしていたのも、知らない。

強弱をつけて握られ、扱かれ、すぐに追い上げられる。
「や・・、か・川、さ」
「可愛いくせに熱くて硬くて、握りがいがあるな」
「ぁ・・っく,んぅぅっ」
透明な液が溢れて粘った水音が聞こえ、内腿に伝わるのが分かって。
「あ、も・・。もぅ、やめ」
「そろそろか? 」
手を動かすスピードが上がった。全身が震えだす。
息が、荒くなる。限界が、すぐそこに来てる。でも、吐精までは見られたくない。
「香がっ、さ、んっ、お願・・っ、いや」
必死に目を合わせ、このままでは嫌だと訴えた。
「・・分かった」
口付けのあと、手が、放される。
「香川様?! 」
「香川、生殺しにするなっ」
紀里さんと佐々木翁の非難。
俺は、背中の支えが不意に消えた事より、香川さんが前に片膝をついてしゃがみ爆発寸前の雄に顔を寄せてきた事にショックを受けていた。
「香川さん・・っ!? 」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー84

終了、出来ました。。緩いけどR-16くらいかな、と思うので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。



















腰を押さえ付け躊躇いも無く口に含む香川さん。逃れようとしたけど、間に合わない。
その動きにばさり・・、と羽織が肩から滑り落ちる。
カタチに沿って舌先が上下し、身震いした。
「駄・目だ。出し、てくださ・・っ、んっ、汚」
シャワーさえ浴びていない。開放してくれ、と肩に手をかけ揺すってみたけど逆効果になってしまう。
深く咥えこまれ、クビレまで引き出される。合い間に舌が鈴口を割って入り込んだり、裏側を何度も突かれたりされて、どうしようもなくなった。
「あ・っあ。香川さ、ゃ、そこは・・っ、ん、ふっ」
ストロークが早くなり、まるで俺が自分で腰を振っているような気にさせられる。限界まであと爪先ひとつほどの場所で焦らされて、
「も・・、もぅ、ィかせてくださ、ぁ、んっ。かが、ゅっ、・・ちろさ、お願・・」
汗を散らして懇願していた。
そして、
「んああ・・っ! 」
根元強く締められ歯を立てられ、視界がまっ白になる。

我に返ったのは、自分の呼吸音が聞こえてきてからだった。
目の前に香川さんの顔がある。俺が正気に戻ったのが分かったようで、そっと頬を撫でられる。
「終わったぞ」
「・・・あ」
床にへたり込んでるのだ、と気付いたのは、紀里さんが横に来てしゃがみ、器用に頭を下げたからだ。
「ありがとうございました、苑田さん。一生忘れません」
「見応えがあったの」
佐々木翁のひと言が刺さる。俯き、目を閉じた。その俺に、落ちた羽織をまた着せかけながら、
「終わったからには俺の好きにさせてもらう」
静かに言う香川さん。
「構わんよ」
「それならまず、そこを退(ど)いてくれ」
言って、
「立てるか? 」
笑って俺に手を差し出す。
「多分」
ようやく立ち上がった。
「歩くのは無理そうだな。大人しくしてろよ?」
何? と思い、言い返そうとしたら、・・・横抱きにされた!



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー18

R、終了します。今回はR-16になってそうなので、年齢に達しない方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、スクロールしてどうぞ。


















ソファの背もたれを掴み、背中を反らせて声を出す。そしたらまるで ‘触ってください’ と腰を突き出すみたいになって、育った雄が布地に押し付けられる。液も滲み出てきて湿ってるし、・・泣きそうになって奥歯を噛んだ。
気付いた和叔父さん、俺の頬をムニッとして、
「我慢は良くない」
「・・(だ)って」
「だから、出すよ」
「そ、それは嫌っ」
「小さい頃は一緒にお風呂に入っただろ? 恥ずかしくないって」
恥ずかしいよ、見られるの!
言う前にジジ・・、とファスナーを下ろす音。
「和叔父さ、・・・んんっ」
ファスナーが昂ったモノの上を通りすぎ、のけぞる。そのうえ下着の中に指を入れ、棒みたいに硬くなってるのを引き出してしまう。
「ほら、ずいぶん窮屈そうにして・・」
「や・・っあ! 止めてよぉ、やだぁ」
「どうして? 男なら興奮して勃つのは当たり前だ。普通だよ」
「っで・も、ぁ、指、、握っちゃ」

自分以外触ったことない、今にも爆発しそうな雄に和叔父さんの長い指が絡んで動いて。
「綺麗な色だね、智のは。ほら、見てごらん」
魔法にかかった感じで、ノロノロ目をやる。

アンダーヘアまで濡れて肌に貼りつき、いやらしくてかってる雄からは、まだ透明な液が溢れてる。筒のようにした和叔父さんの指がそれを滑らかに上下してるのが見えた途端、ものすごい快感が突き抜けた。

「あっ、駄目っっ、・・・イクッ」

何も考えられず、精を放出していた。



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー85


「ど・どこへ? 」
「まずは俺の部屋だ」
ああ、服もあったな。と振り返る。
「あとで届けさせよう」
「クリーニングも」
そこまでしなくても、と言う前に、
「当然じゃな」
佐々木翁が頷く。

廊下を歩きながら
「済まなかった」
「いえ。・・・香川さんが来てくれなかったら」
どうなっていたか判らない。
感謝を込めて抱きつく。
「・・おいおい。本気で襲うぞ」
坊やがいるだろ? そっと額にキスを落とす。

どうしてそんなに優しいのだろう


シャワーを浴び、落ち着いた俺に教えてくれる。
「このビルは、表と裏の顔があるんだ」
「表の顔・・」
「ああ。普通にカルチャースクール。普通にホテル。スポーツジムにオフィスもある」
「普通に、ですか? 」
「木の葉を隠すには森の中、だ。このビル自体が森なのさ」
「この病葉(わくらば=闇の部分)に気付く人もいるのでは? 」
「そうだな。だがここは、俺や紀里みたいな人間にとっては必要な場所なんだ」
必要悪なのさ。と薄く笑う。

俺も、その一部になってしまっているのかもしれない。

「こら。何暗い顔してる。目的は果たせたんじゃないのか? 」
そうだ。佐々木翁は、俺が来れば ‘全て対処する’ 。これでマンションは無事になるはず・・。
考え込んだ俺の手からカップを取り上げ、香川さんは新しい紅茶を入れてくれた。
「飲んだら帰るぞ」



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー85

今日で苑田視点が終わります。 ~~ が最後にあります。

「これですか? 」
駐車場で思わず聞いてしまった。
「ベンツなんかで来られないだろうが。ここは一応極道とは無関係なんだ」
言いながらドアを開けるのは、コンパクトカー。
「安心しろ。コンパクトなのは見かけだけだ。俺たちの乗る車は装甲車並みにグレードアップさせてある」
「・・装甲車って」
クスクス笑う。
「俺で想像するな。高松なら似合う」
今度は本当に笑った。助手席に乗り込みながら、
「似合い過ぎますよ」

マンションの一ブロック手前で車が止まる。
「誰かに見られるとおまえが困るだろう。俺も坊やと鉢合わせは避けたい」
髪の中に手を入れかき回す。どこか嬉しくて
「次はいつ会えますか? 」
「ははっ、おまえが呼べば何時でも来てやる」
「・・・甘やかされると、我が儘になりますよ? 」
「惚れた相手に頼られるのが、一番張り切れるのさ」
掠めるキスをしてニヤッと口角を上げる。

本当に、こんなことが上手な人だ。

出掛ける時とは全く違う気持ちで車を降りた。 ~~



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『プリズム』

『プリズム』34*風が吹くー86

「ひろさん、どうしたんだろ? 」
二回めの電話も、 ‘ただ今電話に出られません。発信音のあとにご用件を~~・・’になってた。
特に用事がある訳じゃないけど、何となく声が聞きたくなってかけたら、これ。
部屋まで行けは、また下西さんに会いそうで嫌だし。

マンション、もし出ることになったら、俺のとこ来てもらえないかな・・。

「あー、でも俺、我慢できる自信無い」
毎日盛っちゃいそう。それが問題。

あと一回かけて駄目だったら、寝よう。


ひろさんから、電話が来た!
「っもしもしっ」
― どうした? 」
「あ、寝る前に声聞きたくなって」
― なんだ、子供みたいに」
「いーじゃん。ひろさんは俺の元気の素なんだから」
― 人をニンニク扱いするんじゃない」
「それ以上だよ」
良かった、いつもと変わらない。
「んじゃ、おやすみ」
― ああ。おやすみ」

俺の予感は半分当たってたらしい。ひろさんが帰った時、下西さんがエントランスで待ってたそうだ。

「苑田サン」
「・・下西さん」
「良かった。無事でしたね」
「ありがとうございます。ご心配をおかけしたようですね」
「いえ。では、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
だってさ。



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『プリズム』

『プリズム』3874*風が吹くー87

翌日、ひ・・、苑田さんは洲崎さんと笑ったりして普通だ。マンションのことはプライベートだから切り離してるんだろうな。
俺が気にしたってしょうがないんだけど。

仕事しよ。

六月になり、スーツだと汗ばむようになってきた。
立花くんと納品するものを車に積み込む。
「これからは、商品に気を付けないといけないんだ」
「はい。染みが点いたりしないように、ですね」
「そう。雨とか濡れた手で触るとか」
言いながら、吉田さんのことを思い出してた。成木くんのことも。
「新井さん? 」
「・・あ、何でもない」
手が止まった俺に立花くんが・・立花さんが声をかける。
「じゃ、行こうか」
「はい」

納品を終え、帰ってきて、
「そう言えば、立花さん、印刷所って行ったことある? 」
「いえ、まだです」
「なら、今からどうかな? 時間があれば、だけど」
「大丈夫です。お願いします」


「松上さん」
「あら、久しぶりね、新井さん。今日は急ぎ? 」
「いえ。新人の立花さんと挨拶に。立花さん、こちら受付の松上さん」
「初めまして。今年入社した、新人の立花です」
「初めまして。松上です。新人さんでここに来たのは、立花さんが初めてよ」
「そうなんですか」
なんだか嬉しそうな立花さん。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その239

ギネス記録に~~~。 

よく聞きますね。 そもそも、どこから始まったの? と調べて見たら、
1951年(今から67年前。意外に新しめ)、ギネス醸造所の最高経営責任者だったヒュー・ビーバー卿が投げかけたある質問―――「 ヨーロッパで最も速く飛ぶ狩猟鳥はどれか? 」―― をきっかけに、とのこと。
1955年の出版から始まり、世界記録を集めた本が誕生。20か国語に翻訳され、100か国以上にて販売されているそう。

テレビ番組は全世界で視聴され、商業施設等で開催できる参加型イベント「ギネス世界記録チャレンジLive!」も、日本など世界各国で開催されてるんですって。


では、認定されるには?
6つほど条件がありました。そりゃあそうですよね。


計測可能であること ・・客観的に計測することができますか?計測に使用する単位は何ですか?
記録更新が可能であること・・他の誰かがその記録を更新することは可能ですか?

標準化可能であること・・挑戦は他の人にもできる内容になっていますか? 同じ計測方法を取ることが可能ですか?
証明可能であること・・ 記録内容を数値化し、それを証拠を用いて証明することは可能ですか?

計測が1つの基準においてなされていること・・例えば、使った絵の具の量とキャンバスの大きさで計測した最も大きな絵画、という計測基準が2つあるものは認められません。だそうです。
世界一であること ・・他の人がより良い結果を出していませんか?記録内容を数値化し、それを証拠を用いて証明することは可能ですか?
 ―― 以上です。


スポーツなどの記録更新と似てますね。
最新版の本では、世界最高齢のボディビルダー(83歳6日)とか、最も長いシッポをもつ猫(メインクーン種のオス猫、シッポの長さは44.6cm。)とかが載ってました。 本は・・買ってません(笑)


ところで、ギネス記録ってどれくらいあるの?
素朴な疑問でしたが・・・、記録はものすごくたくさんあるようで、総数がいくつか、とうとうわかりませんでした。



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