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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その247

”どうせ騙してくれるなら 死ぬまで騙してほしかった”
こんなセリフ聞き覚えがありますか? 

嘘は、つかないで生きる方が楽なんじゃないかと思いますが、実行するの、難しいですよね。
他人に負けたくないとか、良い人に見られたいとか。知ったかぶりも見栄も、その場の勢い! なんて場合も。
自分で努力して、嘘が真になるならまだしも、いつかはバレる嘘は・・・ねえ?
嘘で固めた人生とか、つじつま合わせが大変そうで私にはできそうにありません。
決してバレ無い嘘。ある意味禁断の果実です。

冒頭の どうせ~~ は、とある歌の中にも出てました。私が覚えてるのとはちょっと違って、
”どうせ私を騙すなら (以下同じ)” となってました。
うん、最終的に、私が一生気付かずにいられる嘘なら、許せるかもしれない・・・?


良かれと思ってつく嘘もあります。
それを理解できる度量が自分にあればなあ。

だけど、人間は嘘も含めての存在。  私も嘘はつきますから☻。自分に対しても。
意識しないときに撮られた写真を見て、ショックー! なのがその証拠。 あはは



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー27


屋根のペンキ塗り・・じゃない、塗装は、危険物扱いとかで資格がいるんだって。
そんな事も知らなかった。それに、
「下見、掃除、ひび割れとかの補修に下塗り、上塗り。。
あんな大変な仕事だったんだ」
外だからぺ、・・塗料の臭いはそれほど気にならなかったけど、あれ、屋内だったらキツイだろうな・・・

ピピ・・・
「っわ、は、い、・・痛たっ」
いつの間にか寝落ちして仰向けに寝転がってたみたい。着信音にビクッとして目が覚め、
テーブルに置いたスマホに手を伸ばそうとして・・、体が痛い。
「・・っは、はい」
― 智? 」
「か。和叔父さんっ?! 」
― どうしたの? 」
「な、何でもない。ちょっと・・、体が痛いだけ。あと日焼け」
― ああ。外仕事だったんだね。明日もそうなら日焼け止めを買っていくといい」
「うん。でも、面白かった、よ」
― 痛い? 」
「あー・・、うん」

和叔父さんには声でバレちゃうのかなあ。
ちょっと体を動かしただけなのに痛みがあって、それを和叔父さんに気付かれた。
らしい。

― いいね、若いって。僕くらいになるとその日のうちに筋肉痛なんておきないよ」
「そんなことないよ! 和叔父さん、まだおじさんだもん」

あれ?

「和叔父さん? 」
― ・・っ。くは」
変なうめき声? のあと、爆笑。
笑い声が遠くなったのは、端末を離したからだろう。笑いが収まると、
― さ、智・・っ。腹筋が、痛い」
「俺のせいじゃない」



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー31


事件が起きたのは、その五日後だった。

出勤途中にスーツの内ポケットに入れた自分のスマホが震えだした。
(ゴメン、もうすぐ乗り換えだから待って)
満員電車では取り出せなくて、駅に降りてから急いで取り出す。
「え? 」
ひろさん? 

::出がけにアクシデントがあった。出社、遅れる
::了解。怪我とかしてない?
::それは大丈夫

「なんだろ? エレベータが故障したとか」
文面が大げさじゃなかったから、それほど気にしなかった。

ひろさん、もっとちゃんと言ってよ!!


~~ 玄関のドアを開けようとして、違和感を覚えた。
「って、おい! なんで動かないんだ? 」
ドアノブは動くけど、ドアが開かない。ドアスコープから外を見ようとしたら真っ暗で何も見えず、汗が流れるほど押してみたが動かず、諦めた。
「まずは会社に連絡しないと」
仕事は待ってくれない。

会社関系に連絡を入れ、有給を取る。そして、
― ハイ、こちら管理人室」
「下西さん、苑田です」
― ああ、苑田さん! どうしました? 」
「すみません、玄関が開かないんです。見てもらえますか? 」
― もちろん。すぐ行きまス」

少ししてドアの前で足音が止まる。
「下西さんですか? 外、どうなってます? 」
ドア越しに呼び掛けてみたが、返事が無い。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー32

「下西さ」
「苑田さん、食べるものはありまスか? 」
「は? 」
「鍵穴が塞がれています。恐らくそのせいで開かないのでしょう。業者に連絡し対処してもらいますガ、時間がかかります」
「お願いします。食料はあります」
「分かりました。すぐに来てもらいますね」
足音が遠ざかっていく。
ため息が出た。
「まさか自分のウチに閉じ込められるなんてな。悪戯にしても悪質だ」
被害に遭ったのは俺だけだろうか? 心配になり、もう一度下西さんに電話する。

― はい」
「たびたび済みません。下西さん、俺のほかにも部屋から出られなくなっている人は」
― ご心配には及びません。・・・アナタだけです」
「そうですか」
良かった。と呟いたのが聞こえたのか、
― こんな時に、他人の心配するんですか? 貴方らしいですね」
笑を含んだ柔らかな声が耳に届く。
「いや、仕事してる人がいたら、と思って」
― はは、その心配は私がすルものです。苑田さんはご自分の心配をなさってください」
「ありがとうございます」

電話を切った後、下西さんが深刻な顔で、あの 佐々木翁 に連絡を入れていたことは、知ることは無かった。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー33

部屋でできろ仕事をしていると、ドアチャイムが鳴る。
(下西さん? )
時計を見ればまだ一時間も経っていない。ずいぶん早く直ったんだな、と思っていたら、チャイムが連打される。
「はい。そんなに鳴らさなくても聞こえてますよ、下西」
ドア越しに言えば、遮るように怒鳴り返された。
「閉じ込められた気分はどうだ? 変態! 」
「!? 」
「おまえ、男とデキてるみたいだなぁ。気持ち悪っ」

この声は・・、前のオーナー?

「俺がせっかくいい目みさせてやろうと思ってたのによ。
あー、皆さん! ここに居るのは男とイチャつく変態ですよー! 」
「や・・止めろ! 」
「へっ、俺に逆らうからこうなるんだ」
バシャッと何かがドアにかけられる音がする。 何をする気だ?
「しかもおまえ、俺の後釜に座った下西にも手を出してんだろ?年上と年下、二股かけるなんてすげぇよなあ」
「下西さんは関係ない! 」
「しらばっくれんな! おまえらが俺を追い出してやりたい放題したかったんだろーが! 」
ガン、とドアが蹴られ、
「けど、もうこれで終わりだ。ざまーみろ! 」
ははは・・、と高笑いしてまたドアを蹴る。
「変態はそこで閉じこもってればいいん・・、」
不意に外が騒がしくなった。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー34


「何をしている! 」
「うるせぇ、変態の同類がっ」
はっきり聞こえたのはここまでで、その後は怒鳴り声と物音ばかり。状況が読めず苛々しながらドアの前で待つしかない。
「下西さん?! 徳永オーナー! 」

「苑田・さん」
「下西さん? 大丈夫ですか?! 」
いつものような声ではない。怪我でもしたのだろうか? 心配になったが、
「えェ、大丈夫。もう少ししたら業者が来ます。辛抱してください。
あと、あなたの部屋のドアを壊した犯人は、警察に引き渡し・・」
「畜生! 捕まってたまるか! 」
「止めろ! 」
「下西さん! 」
何もできないのが歯痒く、悔しい。

「・・苑田さん」
「下西さん、無事ですか? 」
「はい。助っ人が来てくれたので。すみませんが、私は少し休みます。あ」
疲れた声だ。俺のせいで迷惑をかけてしまったのが申し訳なくて、
「あの、俺の方は気にしないでください。業者の人たちがドアを直してくれたら、すぐに行きます」
「はは。久しぶりの運動にちょっと疲れただけです。ドアスコープに何か貼ってあって、外を見ることができなくなっています。剥がしておきますね」
ペリペリと音がして、
「外を見てください。私の助っ人が居ます」
言われて覗く。
「あの、初めまして。夫がとんでもないことをしてしまって。。ごめんなさい」
少しやつれた女性が頭を下げた。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その248

ダイエット。
人類史上こんなに長い間もてはやされている? 単語って・・無い、と思いませんか?

この単語、名詞としては「規定食」という意味であり、動詞としては美容や健康維持のために、食事の量や種類を制限することである。
のだそうです。
・・・確かにそうですね。
玉子にバナナにトマト、糖質制限、etc・etc・エトセトラ~~。星の数より多いのではないかと思うくらい。

私も何度も試したことありますが、長続きせず。。意思が弱いのか、面倒になるのか。 両方でしょうねー。
「今度の同窓会までに! 」
「この服を着る! 」
という目標も無かったですし。

常に人目を気にする有名人なら、スタイルとかも気になってダイエットやってるのかな?
スポーツ選手やアスリートも自分の限界のために、やる?
お相撲さんは逆のダイエットをしてるような。

でも、そもそも自分で気を付けていればダイエットなんかする必要無いんです。
・・・自分を律するのは難しい、ってことですかね?

自分の好きに生きるのも大変だけど、決まり通りに生きていくのも、また大変。
人間は一定の幅の中でフラフラしながら生きるもの?

欲があるのがいけない!
美味しい食べ物や、綺麗な服が来たい! って欲が―――。
理想のスタイルは、自分が気に入ってる体型でいいんだ!

と、夜空に叫んでみるのです。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー28

翌日、日焼け止め買ってタオル巻いて出社。一斗缶を車に積むのを手伝う。
「お・・、重っ」
特に、車に積むのに持ち上げるのがキツかった。それに持ち手が細すぎて手が痛い。
これを毎日やってるなんて、乾さんも久保田さんもすごい。
「おい、それで止めとけ」
「見てるこっちが心配になる」
「・・・はい」
俺が一つ運ぶ間に三往復してた二人に言われ、諦めた。

「今日は、どこへ行くんですか? 」
「工場の中だ。ラインを引くんだ」
「LINE? 」
「通路に線を引っ張る仕事さ」
「ああ」

現場は体育館ぽい大きな空間。でも、機械も大きくて、建物の高さの下半分は物がいっぱいある感じ。
「今回は、養生手伝ってもらう」
「ようじょう? 」
「これだよ。久保田、手伝ってや。竹塚、準備するぞ」

養生って、養生テープの略。塗料がはみ出ないようにする、ビニールが付いたガムテープなんだって。

なんでもやってみないとわからないんだな、
ただ、匂いが籠もるほどではなかったから、俺の考えてた“臭い消し”を試せなかった
のが、ちょっと残念だった。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー35

下西さんが優樹菜さんを俺に紹介したのは、ドアの状態を俺に知らせないためでもあったのだろう。まもなく業者が来て、ドアを・・取り外し交換(?!)していく。

「苑田さん」
ドアが直った、と連絡を入れるとすぐ下西さんが来た。
「私の部屋で、話をしませんか? 」
「はい」

物の少ない部屋だった。
俺も出来るだけ物を置かないようにしているけれど、下西さんは俺の上をいく。
「さあ、どうぞ」
案内された部屋には当然、優樹菜さんがいる。

「・・・夫は、隠していたんです」
彼女が話し始めた。
他人の事情に踏み込みたくはないが、すでに関わり、被害も受けている。

杜 冨貴男は、粘着質の性格を巧みに隠して彼女と結婚したという。狙いは、
「いつの間にか父と父方の資産を調べ上げていて、私と結婚・・・」
「優樹菜さん、もうおやめなサい。これだけの証拠があれば必ず離婚できます。私も手伝います」
俯き言葉に詰まる彼女に、下西さんが慰め励ます。

「苑田さん。あなたを呼んで話を聞いてもらったのは、優樹菜さんのことがあるからです。
このまま被害届を出せば、あの男は前科が付く。優樹菜さんを前科者の妻にするのは忍びないのです。
離婚が成立するまで、待ってくれませんか? もちろん、警備は」
「・・分かりました」

ようやく納得できた。
この件で前科が付くほどの余罪があるのだろう。確かに、それは俺も避けたい。


杜 冨貴男は逃亡したらしい。しばらくは用心しなければ。
・・・崇とも距離を置いた方がいいかもしれない。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー36

今日で苑田視点が終わります。 ~~ からあとは、新井くんのターンです。


話し合いを終え、部屋へ戻った。不思議なもので、ドアだけでも新しいものに変わると気持ちが変わる。
「もうこんな時間か。外で食べて、ついでに買い物をしよう」 ~~


朝礼で中島部長から聞いた苑田さんの欠勤とは別に、スマホにもメールが入っていた。

::出がけにアクシデントがあった。出社、遅れる
怪我した、とかではなかったから安心していたのに。

翌日、昼のチャイムと同じくらいにまた来たメール。言われた通りの時間に石元へ行った。

「苑田さん」
「話は食べてから」
何があったのか、眉間にしわが寄ってる。食後、原因が分かった。
「・・という訳だ」
「うん」
「だから」
「だから俺も一緒にいる」
「新井」
「会社にバレても、それよりひろさん」
「あらい」
「ひろさんの方が大事なんだ」
お互い譲らず目に力を入れて睨み合う。結果。
「俺は・・、おまえが傷つく方が嫌なんだ」
目を伏せて言ったのは苑だ・・、ひろさん。
「もしそうなったら、助けてくれるよね? 俺も同じ。だから、一緒に戦おう」
ガッツポーズをすると、今日初めてひろさんが笑った。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー37

それから、お互いしばらくの間人気の少ない時間帯は気を付けよう、と結論を出して仕事に向かう。

苑田さんは普通に話をしてただけなんだろうに、どうして杜・・(どうしても“さん” はつけられなかった。でも、呼び捨てにはできないから)オーナーは嫌がらせをしたんだろう?

身の回りに注意するようになって、別のことに気付くようになった。オフィス街にも花屋さんが結構ある。ということ。
よく考えたらウチの会社だって休憩所とか社食に鉢植えがあるもんな。


苑田さんのマンションドアが交換されてから十日経った。気が緩み始めた頃を狙っていたのか、杜オーナーが再びやって来た。
今度はエントランス前で、
「優樹菜―! おまえは騙されてるんだ! 」
「俺はあいつらに騙されたんだー! 」
などとマイクを使って叫んでは、下西さんが出てくる前に逃げているんだそうだ。

「警備員が常駐するようになったよ」
休憩所で苑田さんが教えてくれた。
「俺が行っても大丈夫? 」
不審者扱いされたら、と聞けば、
「おまえのことは話してある。必要ならパスをもらってやるから」

優樹菜さん、は、マンションの一室に寝泊まりしているらしい。離婚の話は・・、進んでないそうだ。
ほんと、迷惑な話。


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その249

クイズ番組をよく見ます。

気持ちが苛々することも無く、単純に、「知ってる! 外したーっ! 知らなかった・・・! スゴイ」
とマイナスの感情をほとんど持たずにいられるからです。

でも、〇〇王や○○チャンピオン と呼ばれる人たちと私たちの脳みそは質・量ともに変わらないはずなんですけど。
皺の数が違うのか、記憶や知識量、脳内回路のまずが違うのか。。
興味を持ったものなら結構記憶できたりする、けど、時間の経過とともに無くなっていくものもある私。
あーいうひとたちの50年後は、どうなってるんでしょうね。
上司や同僚に居たら、嬉しいか僻むか、かな?


そして、こんな問題を考える人たちの頭の中も知りたい。
だって、今までの問題は出せないでしょう?

漢字を立体にしてあっちからこっちから眺めて当てさせたり、虫くいにしてみたり。
正解を当てられて、「凄いぜ」なのか、「そんな簡単にあてるな! 」なのか。
セットの裏で固唾を飲んで見てるかもしれません。ね?

今見てて一番楽しいのは、林先生の番組です。
昔は連想ゲームが楽しかったなあ。



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー29

作業服にも軍手にも慣れてきた頃、
「能見さん」
更衣室の前に優菜ちゃんの先輩の、佐田さんがいた・
「あ、こんにちは。佐田さん」
「あの、お仕事どうですか? 」
「ええ、面白いです。心配してくれてありがとう(乾さんたちにはからかわれてるけど)」
「良かった」
心配そうだった顔がぱあっと明るくなる。

後から考えたらこれも誤解させる一つだったんだ。


ほんのちょっと力こぶが出来るようになった時、バイトは終了。
「また、来てくれるかい? 」
社長室に呼ばれ、バイト代をもらう時に聞かれて、迷う。
お金は欲しいし、乾さんたちと仲良くなれたけど、俺の取ってる学科とはかけ離れてる職種。
学んだことが生かせるとは思えない。

俺の顔色を見ていた社長が、こう言い出した。
「智華子も喜んでいるんだ」
「はい? 」
なんで智華子・・、佐田さんが?
「だからまた来てくれると嬉しいんだよ」

これは・・、誤解されてる?!

「あの」
「もちろんすぐにとは言わない。能見君の都合は智華子に言ってくれればいいから」
「佐田社長、俺は」
「私も若い子と話ができる機会はそう無いから、楽しみにしてるよ。
では、気を付けて帰りなさい」
給与、と描かれた封筒を押し付けるように渡され、俺の言おうとしていた言葉を言う前に部屋の外に出されてしまう。

冗談じゃない。
俺には優菜ちゃんがいるんだ!



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー38

急展開になったのは、金曜日。
ひろさんのマンションが見えてきた頃ゲリラ豪雨になり、二人とも鞄を濡らさないように抱えてエントランスに飛び込もうとした時、人影が飛び出す。
「やっぱり来たな、変態! 俺を追い出して満足してるんだろうがそうはいくか! 」
バットを振りかぶるのは杜オーナー!
「ひろさんっ、逃げて! 」
咄嗟に鞄を放り、杜オーナーにタックル。
「崇っ! 」
腰とかお尻に衝撃が来たけどそれより杜オーナーが俺の下敷きになって、
「ぐえェ・・っ」
とひしゃげたうめき声を上げたほうが煩かった。
「どうしましたっ!? 」
騒ぎに気付いた警備員さんがエントランスから出てくる。
「すみません、警察を」
「駄目だ、崇」
どこか痛めたのか転がったままの杜オーナーから離れて起き上がった俺が言いかけたのを、ひろさんが遮る。
「ひろさん? 」
「それより下西さんを呼んでください、須貝さん」
「あ? は・はい、すぐに」
ひろさんの顔を見て察したのか、警備員――須貝さん、慌てて戻って行く。
「いったん俺たちも入ろう」
「・・うん。この人、どうする? 」
「下西さんに引き渡して何とかしてもらう」



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー39


「申し訳ありませんでした、苑田さん」
「本当に、お詫びのしようがありません」
恐縮しきって深くお辞儀をするのは下西さんと、杜オーナーの奥さん。
「お二人とも、顔を上げてください」
「ですが」
「俺も新井も幸い怪我はしていません。須貝さんもすぐ気付いて来てくれました。ですからどうか」
ひろさんに何度も言われ、ようやく姿勢を直して椅子に座る。

今俺たちが居るのは、下西さんの部屋。
杜オーナーは下西さんがきたのをを見ると、
「痛ェ、痛ェ! こいつにいきなり体当たりされたんだ! 暴行罪で訴えてやるぅ! 救急車呼べー」
さっきより大げさに叫びだす。が、下西さん、
「それだけ喋れるナら大丈夫でしょう。近所迷惑です。
須貝さん、これ、物置に放りこむので手伝って下さイ」
冷たい声で言って、みぞおちに蹴りを一つ。
「あ! 」
「え?! 」
「ぐふ・・っっ」
気絶した杜オーナーの手足を掴み上げ須貝さんと一緒に運んでいった。
下西さんの背後に黒雲が漂ってるみたいで、何も言えなかった・・。

「それで、これからどうするんですか? 」
お茶を飲んで落ち着いてから、ひろさんが聞く。
「まず、優樹菜さんとルこん(離婚)させます。次に慰謝料を払わせるのに仕事させます」
下西さんの言葉に優樹菜さんが頷く。
離婚話が出てから、杜オーナー、逃げ回っていたらしくて書類が作れなかったんだそう。
「その後でならいくらでも被害届を出せるので、新井さん、遠慮しないでください」
「あ、はい」
「ですが、あの状態で仕事が見つかりますか? 」
「大丈夫。あの男が飛びつく仕事を与えます」
そう言ってニヤッと笑った顔が、悪魔っぽかった・・。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー40

「そうそう、新井サンの傷も診てもらっておきましょう」
もう安全だから、と優樹菜さんが部屋へ帰る。男だけになって、思い出したように下西さんが言い出してどこかに電話しはじめた。
「こんばんは、下西です。今お時間大丈夫ですか?

はい、診察をお願いしたいのです。二人。 

え?私ではありませんよ。知り合いです。

はい、分かりました。住所は・・・」

二人・・。ああそうか、杜オーナーも『痛ェ』とか言ってたっけ。


やって来たのは女医さんだった。ショートヘアの、キリッとした先生。
「こんばんは。まずは(怪我が)軽い方から診せてもらうわ。どなた? 」
「あ、俺です」

診断は打撲。
「もしかしたら痣になるかもしれないから、湿布出しておくわ」
「はい。ありがとうございます」
「でも、良い体してるのね。昔何か運動してた? 」

どき。

「あ~・・、登山、してました」
「それでね。過去の自分に感謝しておきなさい」
笑ながら言って、
「もう一人は? 」
「案内します」
下西さんと出て行った。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー41

一〇分ほどで戻ってきたのは、下西さん一人。
「下西さん。杜さんの具合は? 」
悪いのか、と聞くひろさんに、
「高畠先生に鼻の下を伸ばしていたのですから、心配しることはありません。ただ、一晩様子を見るのに彼女の病院へ連れていくことに決めたので、その手配をしています」
「病院? 」
「はい。彼女は個人病院の経営してます」
にっこり笑って、もう一回蹴とばしておけば良かった、とか呟いてる。
俺より過激な性格してそう。

もう遅いですから。あとはこちらでします。と言われ、ひろさんの部屋へ帰る。
時計を見れば二十三時を半分も過ぎてた。遅いけど何か食べないと夜中に腹が減って起きてしまいそう。

カップうどんを食べながら、
「ひろさん、下西さんて、いろんな知り合いがいるんだね」
「そうだな」
ひろさんはちょっと上の空。
「でも、杜オーナーが出てこなかったら今晩は・・」
「馬鹿! 」

え?

「その程度の怪我で済んだからよかったんだ。骨折とかしたらどうするつもりだったんだ? 」
「それは・・。ひろさんが怪我しなかったし」
「俺よりおまえ。仕事に穴あけることになるし、迷惑かけるんだぞ」
「・・・はい」
「後先考えずに飛び出すな」

言葉も顔も怒ってるけど、目が。

「ひろさん? 」
泣きそうで。
「・・・。
杜さんに飛びつくおまえに、心臓が止まるかと、・・・思った。心配、させるな」
俯いてしまう。
「ごめん」
「・・どうせなら、鞄をあいつに投げればよかったんだ」
「ひろさん、、」
「おまえが傷つくよりマシだ」

悪いと思ったけど、笑ってしまった。
ひろさんも過激だ。


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その250

人が記録するのはなぜなんでしょう?

私が知ってる限り、自分の事でも世間の事でもなんでも、自分以外の人に、未来に残そうとするのは・・・人間だけです。
日記なんて他人に読まれようものなら、たとえ生きていなくても恥ずかしくてもう一回死にたくなります(苦笑

昔の人の事や周囲の事を、なぜ知りたくなるんだろう?
ハウツー物なら自分のためになる。 なんて思って読んだり実行したりするけど、それ以外の記録された本やメディアは他人と共有したり自己満足のため(多分)。

あらゆる書物が収蔵されている図書館、とかがあったら、どれだけの大きさ、高さになるんでしょうね。
外国語はほぼ理解できないから、まず辞書が必要だわ。。 そして、目薬も。

記録はスポーツの世界でもたくさんあります。でもこちらは、乗り越えるための指標のような感じを受けます。
いつでも最速・最長などの記録がありますもんね。

私が残す記録は誰のため?
誰かの、役に立つのかな・・。 もしそうなら嬉しい。
でも、日記は穴を掘って埋めてしまおう!


記録する人がいれば抹消する人も居る。 悪事を隠すのは許しがたいけどね。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー30

名田さんの事は何にも思っていない。俺には好きな人がいるんだ・・です。と言おうとすぐ社長室のドアを開け、社長が電話してるのを見てしまって話しかけられなくなる。
しょうがないので頭を下げて、もう一度部屋を出た。

どうしよう・・・・。このままじゃ誤解される。
帰れなくなって、社長が出てくるまで部屋の外で立ちつくす。
どれくらい待っただろう。
ガチャ、と音がしてドアが開く。

「おっ」
「名田社長。お話があります」
「今かね? 」
「はい」
俺の顔を見て何か感じてくれたのか、屋の中へ入れてくれた。

「さっきの話なんですけど」
「バイトの事かね? 」
「いいえ。名田さん・・、社長の娘さんのことです。
社長は誤解されてるかもしれないと思ったので、ちゃんと、言って・・、伝えておきたいと思ったからです。
お、私には付き合ってる人がいるので、娘さんの事は、彼女の先輩としてしか思ってな、いません」
好意はあるけど、ただの知り合い! と丁寧に言ったつもり。
だけど、
「うん、話は分かった。こちらも急いでことを進めるつもりはないから、安心してていいよ。
バイトが嫌なわけではないんだね? 」
「・・・、はあ」
「では、また気が向いたら来てほしい」


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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー42

「抱き合わないでいられるなら一緒に寝てやる」
そう言われたのは、体を拭いて着替えたあと。

これくらいなら・・、とひろさんをベッドに押し倒そうとしたけど、向きを変えた時にズキッとした。
「っ、痛・・っ」
「怪我人が無茶するんじゃない。気になって集中できないだろうが」

今、なんて言った? 

聞き間違い? と見返したら、
「あっち向け。湿布貼ってやるから」
「あ、うん」
条件反射でくるりと背中を向けてしまい、顔を見損ねてしまった。 失敗したー!

結局、下だけ履いて並んでベッドに横になる。
そうっと手を握れば、握り返してくれる。少しの体温差が無くなったころ、
「・・・今度」
上を見たまま、ひろさんが呟いた。
「うん」
「今度こんな事があったら、俺もおまえを守る」
「へ?! 」
てっきり ~~ だと思ってたから本当に驚いて間抜けな声が出た。
「俺は守ってもらう側じゃないしな。だから一人で先走るな」
ひろさんの方を向いた俺に目を合わせ、ニヤッと笑う。
「・・うん」

今みたいに、並んでいろんな事を考えて越えていこう。



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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー43

「ねーひろさん。出かけようよ」
「駄目だ。今日くらいは大人しくしてろ」

これが四回めのやりとり。
「もう平気だってば」
「打撲だからって過信するな」
「いっ・・」
ぐ、と腰を押され硬直する。
「ほらみろ」
「・・・。ひろさんのどS」
「今頃分かったか」
顔を近付け、歯を見せずに笑うひろさんは・・ちょっと怖い。

目が覚めたのは九時近く。休日モードで食事したらその後の予定が何にも無い。
怪我さえしなければベッドで色々シて、上手くいったら朝も・・、と思ってたからどこかに出かけるつもりもなかった。

ひろさんは家に居ても出かけても大丈夫な人。ノートパソコンで何かしてるのを俺に邪魔されたくなかったみたいで、
「暇なら本でも読め」
本棚を指さす。
「はーい」
久しぶりにひろさんの本棚の前に立った。

また本が増えてる。
ひろさんはネットで本を探すより本屋へ行く方が好きだ。
「話題の本も見るけど、ぐるっと回って、本に出合えるのを楽しむのも好きなんだ」
俺にはピンとこないけど、時々引き寄せられるらしい。
だからなのか、下の段には写真集が何冊が。
「・・・図鑑? 」
引き出した一冊は、鳥の写真集だと思ったのに、 ‘鳥類図鑑’* と書かれてた。


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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー44

天気も良いのに部屋の中で過ごす。分厚い図鑑は持っていられないので、ひろさんの向かいに座ってめくっていたら音楽が聞こえてきた。時計を見たら、昼。
「ご飯、どうする? 」
「まだ腹が減ってない。おまえは? 」
「俺も」
腹が減ったら考えようと決まり、本にも飽きてちょっとだけ仕事の確認をしようと自分のノートパソコンを出し。

「あれ? 」
「どうした? 」
「起きてこない」
スイッチは入れたのに起動しなくて、もう一度試してみる。
「・・駄目みたい」
昨夜投げ出した時にどこかが壊れたのか?
ひろさん、ため息ついて、
「やっぱりか。データは大丈夫だろうけど取り出せなくなったら困る。着替えて出るぞ」
「どこへ? 」
「パソコンショップ」

「あ~、これ買い替えした方が良いです」
「データは? 大丈夫ですか? 」
「触ってみないと、ですけど、多分」
うわあ・・。
「お願いします。出来るだけ取り出してください」
ひろさんが頭を下げ、慌てて、
「お願いします! 」
頼んだ。

待ってる間、新しいのを探して歩く。
タブレットも考えたけど、今はまだノートの方が画面が大きい。


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『プリズム』

『プリズム』35*角を曲がってー45

店員さんに相談してビジネス向きのを選んでもらい、迷ったあと型落ちのを買う。
データは、何とか無事で新しい方にも移行。さすがに店内で確認は無理だけど、自分でも出来るやり方を教えてもらって、
「解らなくなったら何時でも来てください」
笑顔で言われホッとする。

「ボーナス、飛んでったなぁ」
「今度から鞄に突っ込むんじゃなくて、専用ケースに入れておけ」
「了解」
ショップで、ケースやら何やらまとめ買いしたおかげで結構な額になり、一括払い。
「ひろさんと海外とか行ってみたかったのに」
「海外? 」
「俺たちの事知らない人がいる場所なら、国内でもいいけど」
二人で旅行、ってしてみたいんだ。と言うと、
「・・・そのうちな」
今はパソコンが先だ。仕事は待ってくれないからな。の返事。

でも、チャンスがあれば行けるんだ。
なんか、仕事やる気が出てきたー!


ひろさんのマンションに戻ってきたら、出入り口に女の人が何人か。
「あ、来たわよ」
「あの人が? 」
「止めましょうよ、やっぱり」
視線を浴びながらも、
「こんにちは、伊勢さん。どうしたんですか? こんな所で」
ひろさんが一人に話しかける。
「ちょうど良かったわ。苑田さん、聞きたいことがあるの」
「はい。なんでしょう? 」
「あなた、前のオーナーの奥さんと再婚するの? 」

は・・あーっ?!

俺の目と口が真ん丸になる。
「いいえ。全くその気はありませんが。何故です? 」
動じることなく返すひろさん。
「それは・・」
「だって、私見たもの! 下西さんと杜オーナーの奥さんが苑田さんに頭下げてるの! 」
伊勢さんの横に居た人がヒスって大声を出す。
「いいわよねイケメンさんは。あの奥さんと結婚してこのマンションを手に入れるんでしょ? 」
「久間野さん、落ち着いて」
伊勢さんが慌てて久間野さんを宥めるけど逆効果になって、
「下西さんもそのつもりで前のオーナー追い出したんでしょう!? 」
あたりに響く音量になる。



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