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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー48

「・・ありがとう」
咲也くん、空いてる手で高輪くんの手を握り、速く行こうとその手を引っ張る。
え?! と目を丸くした俺たち。一番驚いてるのは高輪くんだろうけど、満面の笑みで歩いてく。

時々高輪くんを見上げながら歩いてた咲也くんが急に立ち止まった。
「どうした? トイレかい? 」
「・・・たなかわさん、けがしてる」
ちょうど街灯のある場所で見上げたのだろう。髪の生え際近くに血が滲んでるのが見てとれた。
「あ、ホント。さっき擦りむいたんじゃない? 」
「え? 目立ちます? 」
穂乃花さんも気付く。
「ちょっと待って」
綾乃さん、持っていたバッグを探り、ウエットティッシュとバンドエイドを取り出す。
「わ、綾乃さ・・、い・痛たっ」
「何言ってるの。血が出てるんだからこれくらい我慢しなさい」
有無を言わさず傷口を拭くとバンドエイドをペタリと貼る。
「あとでちゃんと病院行って診てもらうこと。いい? 」
「・・はい」
なんだかお母さんに怒られてる子供みたいだ、と笑いを噛みころしていたら、
「ママ、ぼくとおなじ」
咲也くんがズバッと言って笑いをこらえるのに腹筋を総動員した。


あれから織部さんの家に水槽が入り咲也くんが張り切って世話をしている、と高輪くんから報告が入った。丸山くんの金魚も同居してるとのこと。
::穂乃花さんによると、『直斗さん、大きいの狙って、一回で紙を破っちゃったの。私がリベンジして取った金魚だから』 ってことらしいです

あぁ、それでへこんでたのか。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その273 とお知らせ

暑いです。 30℃越えがほぼ毎日なんて、、 信じたくなーい!

エアコンをつけた屋内で現実逃避しても、外を見れば影がクッキリ地面に写る日差しの強さと眩しさで、一歩外に出れば気温の高さで用事を済ませるのが精一杯。
嫌いじゃないですよ、夏。
西瓜もアイスも、プールに海水浴や海の家のラーメン、夜空の星座、盆踊りに花火。
学校を卒業してみれば夏休みの宿題でさえ懐かしく・・・。

でも、こんな暑さは。

過去、日本も旱魃になった歴史があります。
江戸時代には食べるものが無く、土まで口に入れた・・などの話も見聞きした記憶があります。時代小説や漫画で。
では、一番近い旱魃は? とおもったので探してみたら、なんと平成6年! 香川県であったようなのです。
確かめてみると香川県は雨雲のやって来る確率がすごく低い様子。
大変だっただろうなぁ・・・・

今年は今年で春から夏日になったりまた寒いくらいの気温に戻ったり。
異常気象、なんて言えないくらい天気の ’変’さ は普通になりつつあって。 
気持ちもそうですが、
暑いー。 と冷えた飲み物やアイスを食べ、
お腹が(胃袋が?)冷たい感じがしたらホッとコーヒーを飲んでみたり。 ビックリしてるでしょうね、内臓。
あと、あったか便座に座ってじわ~~っ、と温もりが伝わってきてホッとしてるんです。
お尻も冷えてるんですね。
あ~~、適温の夏が欲しい!!



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そしてお知らせ。
明日、地区の花火大会があり、手伝いに行きます。 UP出来ないので、あしたはお休みさせていただきます。
ごめんなさい 

『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー49

大掃除を夏にするのは気持ち良くて好き。 という人がいるらしい。
俺たちは狙ったわけじゃないけど似たような事を経験して、有りかも、と思った。猛暑日で無ければ、という条件付きだが。

新しくなった俺の部屋を見たいと同期の連中が言い出し、連れてくるのは気が乗らなかったのでビデオ公開することに。
どうせならとそれを肴に飲もう、となって、八月最後の日曜、ビアガーデンを貸し切った。

誰だよそんなオソロシイ事やったのは! と思っていたら、案を立てたのは中畝さんとひ・・、苑田さん。
「一人呼んだら何人続くか判らない。この方法なら一度で済ませられる」
その通りですけど。

当日、営業部の七割くらいが集まって、
「皆さん、今夜は ‘営業一課・期待の星、新井ク・・さん、の新居ツアー’ にご参加いただき、ありがとうございます」
北森の司会で始まる。

屋外の会場なのにスクリーンまで用意されてて、乾杯のあとビデオスタート。
同時にマイクを渡され、
「ほい、説明」
「えーーっ! 」
なんで自分の部屋を・・、とはいうものの、
「おっ、あの玄関の、俺が譲った開運の絵」
「うん、そう。ちょうどいい大きさだったし」
「ストップ! そのCDそんなとこに飾んなよ~ ハズカシ」
「なんで? ジャケットカッコイイじゃん」
「えー、おまえあのグループのファンなの? 」
「うっせ」
「あ、私たちがカンパして買ったクッション! 」
「あー、具合良いです。ありがとうございます」
などなど。 本当に酒の肴にされて、でも嬉しかった。


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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー50

九月はひと区切りの月。二学期が始まるとか会社の決算があるとかで忙しくなる。
そんな中、元やさんがペーパーレスに本格的に取り組みだす、という噂が流れて来た。

「新井、聞いてるのか? 」
外回りから戻り、部屋へ入ろうとしたところへ、バン、と背中を叩かれる。
「(痛)って、なん・・、ぶちょ?! 」
けっこうな強さだったので文句を言おうと振り返れば、中島部長が眉間にしわを寄せて立っている。
「元やの話だ」
「は、・・え? 元やさん、ですか? 」
「ちょっと、来い」
小会議室で向き合う。
「タイムカードを撤廃するそうだな」
「あ、はい。顔認証とか指紋認証にするんだそうです」
「・・聞いていたのか? 」
「しばらく前・・・痛っ」
今度は持っていたファイルで頭を叩かれる。
「聞いていたなら報告しろ。あそこに卸す量は大きいんだ」
「はい」
「対策は? 」
「は、い」
「考えてないのか? 」
「いえ。いくつか・・」
「実践は? 」
「ちょっとづつ・・です」
「だったらさっさとやってこい! 」
「はいっ。行ってきますっ」
勢いについ直立不動してお辞儀してドアを開けた。

「・・・やれやれ」
小会議室を出た中島部長に小野山課長が声をかける。
「お疲れさまです。どうでした? 」
「(元やの件)知っていたようだ。一応対策も立てているらしい。小野山課長もあとで報告はしろとお灸をすえといてくれ」
「分かりました」



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー51

「参ったなぁ」
電車を待つホームでぼやく。もう少し後なら対策もあわせて報告できたんだ。

「こんにちは」
元やの総務に入ると、
「名賀都の新井さん。あなたも? 」
山中さんの疲れたような声。
今日は朝から各社の営業が次から次から来てるんだそう。
「今日はこれをお持ちしたんです」
取り出したのは面白文具。
イクラの軍艦巻き、みたいに見えるプッシュピン。
鉛筆削りで削ると虹が出てくる鉛筆。
本物にそっくりな消しゴム。

「なぁに、これ? 」
「ですから、面白文具です」
笑顔になって品物を眺め、ピンを手に取り刺したり外したりしている。
「あと、これ」
サンプル、と書かれた紙。
「透かしを入れてみました」
「透かし? 」
手に取り、電気にかざしてみる。
「ほんと」
A4の、少し厚めの紙に四種類の文体で‘元や’のすかしが入ってる。
「ほう。面白いの、持ってきたんだね」
「はい、中村課長。御社の書類などに使用していただければと思いまして」
紙の使用が少なくなっても、書類で残した方が良いものだってあるはず。と考えて‘元や’の名前が入ったものを用意した。
「なるほど。
そういえば君は社長の名刺にも同じようなこと提案してたっけ」
「ご存知でしたか」
二番煎じと言われるかも、と思ったけど、
「まあ、検討してみるよ」
「ありがとうございます」
契約とかお願いとかだけ、じゃなかったからね。そう言われて、用意しておいてよかった。と内心ガッツポーズした。



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー52

元やさんを出て三歩も歩かないうちに携帯が鳴る。
「はいはい・・っと、え? 」
元や社長、伸雄さんだ!
「も、もしもしっ」
― 今、何処だい? 」
「御社の玄関を出たばっかりです」
― あ~。それじゃあ・・・・」
「はい。わかりました」
通話を切って、
「もー、会社出てすぐ電話なんて心臓に良くない」
けど、社長直々の呼び出しは気になる。待ち合わせ場所へ急いだ。

「遅くなりました」
「いや、呼びだしたのはこちらだから」
駆けつけたのはホテルのラウンジ。伸雄さん、このホテルで会合があったらしい。
「ここじゃ人目に付くから移動しよう」
「はい」

「ここはコーヒーが美味しいんだ」
そう言ってドアを開ける。手動のドアが開くといい香りがする。
「いらっしゃいませ」
「マスター、こんにちは」
「こ・こんいちは・・」
ロマンスグレーのマスターはこんな店初めての俺にも、にこやかに挨拶してくれる。

「君も噂を聞いて飛んできたのかい? 」
「・・半分は、そうです」
ふうん、と面白そうな顔をするのぶ・・、社長。
「君は他社とは違う視点を持ってるから、楽しみにしてるよ」
「・・ご期待に添えるよう頑張らせていただきます」
「うん」
一杯飲み切ってから、
「難しい話はここまで。
新井くん、動物は好きかい? 」
いきなり話題が変わった。




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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その274 とお知らせ

飛行機雲が青い空に映えます。

暦は立秋を過ぎ、秋になりましたが。。
暑さは未だ持続していて赤とんぼさえ見かけてません。 (少なくとも私の周囲では



鳥はどんなに高く飛んでも自力なので雲は出ませんよね。それでも調べた範囲の最高高度 ―― 一番高い場所で観察された
(8235m)という記録を持っているのはキバシガラス(くちばしの黄色いカラス)、だそうです。

では飛行機は? 
種類、距離によって違うそうですが、
通常は30000フィート(約9000メートル)〜39000フィート(約11700メートル)程度が多く、距離の短い路線では低く24000フィート(7200メートル)程度のことも。
なるべく高い所を飛ぶ方が期待に負担がかからず飛べるそうです。

でも、なんで人類は空を飛びたがるのでしょう? きっとほかの生き物は考えもしない事を。
鳥に憧れた理由は?

イカロス。 実在はしてないようですが、翼を作り腕につけて・・・、飛べた。
その後、真似した人も居た、とか。
気球、飛行機、グライダー。空飛ぶスーツまで開発した人間は、飛翔、飛行して、何を・・・

安全(?)に手軽に、空を飛ぶ感覚を味わうならそれなりの施設に行けば体験できます。けど、それでは物足りないひともたーーっくさん居て。
日本でも鳥/人間//コンテスト/、ありますね。  一生懸命飛ぶ姿は、こちらまで握り拳をにぎって、! 応援してしまう。


飛ぶんなら、傘をさしてふんわり~~、がいいな。 ・・( ゚д゚)ハッ! どこに行けばいいの??



そしてお知らせ。
来週、お盆休みをいただきます。11日 ~ 18日まで。 よろしくお願いいたします 
あ、明日はあります。

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー51

ちょっと恥ずかしいけどソフトクリームがおいしい。
前、高速のサービスエリアでソフトクリームやバニラアイス食べてるおっさんたちを見て
(大人のクセにあんなの欲しがるなんて~)
とか思ってたけど、今は、分かる。

「あとは何か食べよう」
「食べるの? 」
「空腹だとイライラするからね」
「ちょっ、和叔父さん。俺、イライラなんかしてないよ」
「じゃ、ストレスが溜まってる」
「それは・・、うん」
カレーうどんを食べながらどこかホッとしてる。
「・・? 何? 」
「うん、顔がいつもの智になった」
そして、
「肩の力も抜いて、ゆっくり行こう。今日は時間がたっぷりあるんだから」
とウインク。
わ、なんかエロいよ、和叔父さん。

水族館は親子連れが多かった。
「智も昔はあんな感じだった」
ステンと転び、泣き出した子を見て和叔父さんが懐かしそうに呟く。
「覚えてない」
「そうだね。今は僕と同じくらい。大きくなった」
俺を見る顔にドキッとする。
「どうしたの? 」
「う、ううん、何でもない。あ、クラゲ」
すぐそばの水槽に向きを変えて誤魔化す。
ふわふわ動くクラゲは照明のせいもあってキレイだけど、・・・。
「・・俺みたい」
行き先も決まってない。流されていくだけ。
「智? 」
「・・・俺、どうしよう」
「歩いて行けばいい。立ち止まってばかりだと迷うだけ。智には時間があるんだから」

そっか。

「うん。ありがとう、和叔父さん」
元気出た。



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー53

「とりあえず犬猫、文鳥なんかは好きです。ただ、飼った事無いので」
「そうか・・」
「どうかしたんですか? 」
「雅子が、引き取りたいと言い出して、ね」
「社ちょ・・、伸雄さんが苦手な生き物なんですか? 」
「いや? 私はカブト虫を育てた経験もあるから」
「カブト虫?! 凄いですね。俺は掴まえるのが精一杯でしたよ」
はは、と笑い、

「雅子の伯母のところに仔犬が生まれて、そのうちの二匹を欲しいと言い出したんだ。伯母は保護された動物を支援するボランティアをしている。
うちの子供たちが好奇心から譲渡会を見に行って、三人で一目ぼれしたらしい」
「三人で? 」
「そう。雅子と意見が一致した子と、別のが欲しいと言った子」
「お子さんたち、おいくつなんですか? 」
「長女が中一、長男が五年生」
微妙な年齢だ。
「最終的に、世話するのが伸雄さんになる、とか? 」
黙って笑う。

こんな笑い方、苑田さんも時々する。

「最後まで面倒みると宣言したし、良いかと思ってる」
僕は経験が無いから、もし知っていたらと聞いたんだ。
穏やかに続ける伸雄さん。
「・・カッコイイです」
「うん? 」
「男として憧れます」
子供・・は無理だけど。 俺はひろさんと家族になる。
「君にそう言われたら、頑張らないと」
「はい、頑張ってください。それで、もし良かったら教えてください。俺も飼いたい、って思えるように」
「そしたら僕が先輩だ。威張るよ? 」
「それも有りです」
二人で笑い合って、もう一杯コーヒーを飲んで別れた。

伸雄さん、ステキなお父さんだ。



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー54

ほかも回って戻ると、小野山課長が手招き。
「元やさん、どうだった? 」
「はい、提案できるものがあったのでなんとか」
「報告書に書けるもの? 」
「大丈夫です」
早めにね、とにっこり言われ、即行作成。提出。
「・・・ふうん、透かしを使って提案したのか」
「ちょっとした贅沢感を、と思ったので」
無言で読み進める課長の反応が気になる。
「・・うん、まあいいだろう。ただ」
評価は良さそうだったのに、
「取引先の情報は出来るだけ早くあげるように。噂の真偽はあとで確かめられる。こちらが知っていることが大事なんだ。
一人で抱え込んで事態が悪化するまで判らない、というのは避けたい」
「はい」
「今回はまあ、良しとしよう。忘れないでくれ」
「はいっ」
「で、なんで気付いた? 」
「え、と。
総務の人たちが、社長夫人のことを話してて、その時タイムカードを顔認証にしようか、なんて話を教えてもらって。
それが頭のどこかにあった、はず、だったので・・・」
ぷ、と笑いだす課長。
「そういうのもできるだけ記録に残すように」
「分かりました」

そうだよな。俺、営業だもんな。

机に戻り、今日はデスクワークを見直そうと思った。



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー55

結婚式の招待状が届いた。母さんが、
:: 崇。織部さんたちからもご招待が来たわよ」
とメールしてきて知った。
「え? 何の招待? 」
いつもLINEで連絡が来るはずなのに。
:: 母さん、『織部さんたちからも』って? 」
:: 結婚式に決まってるじゃない。うちには織部さんから。崇には丸山さんと高輪さんから来たわ」
返事が早かったから、
「なんで俺あての招待状がそっちに行くの? 」
と電話したら、
― あなたまだ知らせてないんじゃない? 住所が変わったの。転送されてきたのよ。お父さん、行きたくないって拗ねてるわ」
呆れた声。
「えー? 」
― 花火大会やBBQ、してたでしょ? お父さん、上手くいってると思ってたの」
「俺、ひろさんと一緒のマンションに住んでる、って言ったのに」
― でも、同棲じゃないでしょ」
「かっ、母さん! 」
焦った声に、向こうでコロコロ笑う。
― 多分範裕さんにも来てると思うから、そっちはそっちで相談しなさい」
「りょーかい」

通話を切ってついでにLINEをチェックしてみる。
「あ。来て・・た」
丸山くん、高輪くん、・・苑田さん。
「うっわー、二日経ってる! 」
開けば内容は同じで、結婚式の事。時計を確かめ、ひろさんから連絡を入れた。



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー56

結婚式は合同。綾乃さん、穂乃花さん共通の友人が多かったみたいで楽しそうにお喋りしている。
丸山くん、高輪くんも同様で、元の会社や大学から、たくさん祝福に来ていた。
俺たちは廣済堂の人たちと一緒のテーブルだったから会社員時代の話を聞くことも。

「それにしても、丸山があんな美人をゲットするなんて思わなかったなあ」
キャンドルサービスが終わったあと、俺の横にいた人がボソッと呟く。すると、
「俺もそう思った。しかも高輪と義兄弟だもんな」
「ぽっちゃりが好きそうな感じだったけど・・。まあ、幸せそうじゃないか」
「うん、顔が崩れてる。
高輪まで。あんな顔、初めて見た」
料理を食べながら、クス、と笑ってしまった。確かに丸山くん穂乃花さんに振り回されてる感じだけど、最後はちゃんと決めてる。のは知ってるから。

最後は写真タイムになって、列ができる。主役の四人はもちろんだけど、咲也くんがモテた。
「かっわいい! 」
「待ち受けにしたい~」
と女性陣が。綾乃さんが、
「(咲也)もう疲れてるから」
と言っても、
「椅子に座れば大丈夫よ」
「やーん、座ると王子さまみたいっ」
となって。それでも咲也くん、頑張って最期まで笑顔を見せていた。

偉いぞ。

一方の父さんはため息ばかりついていたそうだ。
「おめでたい席なんですよ、お父さん」
と母さんに何度も言われてた、とか。


色々あったけど、今日の四人は、輝いて見えた。


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その275

パンで悩む。

「今日はパンを食べたいナ~」
と思ってふらっと出かけると・・。 まず、
スーパーの(メーカーの)パンがいいか、お店を出してる― たとえば、どんく ―みたいなパン屋にしようか、個人のお店にしようか。
で迷い、
食パン、総菜パン、菓子パン、にしようか。お買い得にしようか、人気のあるパンにしようか。
いくつ買おうか。
家に帰るまで我慢するか、食べちゃうか。
で迷ってます。
想定外に買ってしまう時は焼きたての匂いがする時。嗅覚を直撃するなんて卑怯だー、と思いつつフラフラ引き寄せられ。
気が付けば取り皿いっぱいに買っている・・・。

ブームの頃、ホームベーカリーも買って時々作ったりするのですけど、これも全種類制覇! とは言えず。。
こちらはイースト菌の種類を決めてから悩む範囲は減りました。真空パックタイプを買うようになったせいです。(苦笑

パンの種類では悩んでも、パンの硬さではあまり悩みません。
日本人だからでしょうか、柔らかいものに偏りがち。非常食の乾パンも割と硬いのですが、硬いパンもあります。しかも日本一!(一説には世界一とも) 日本製!
軍隊堅麺麭(ぐんたいかたぱん)というのだそうです。さがしてみたら、某サブレに似た形ですけど食べるのになんと、カナヅチで割って口の中でふやかしてから、食べるのですって!
まあ、名前で分かるように、軍人さんの非常食。6ヶ月持つのだそう。 


思い出に残るパンがあります。
母と作った蒸しパン。近くの商店街のパン屋さんのカスタード入りパン。個人店のクリーム入りパン。生食できる食パン。
でもやっぱりバターや蜂蜜がとろけるような焼きたてがいいな・・・。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー52

「優菜ちゃん」
「智さん」
さすがに車を買う事はできなかったからレンタカーだけど、優菜ちゃんを寮まで迎えに行き初めてのドライブデート!
若葉マークは恥ずかしかったけど、助手席に初めて乗せるのは ― 家族は別にして ― 彼女、って決めてたから。
「さあ、どうぞ」
助手席のドアを開けて促すと、
「は・恥ずかしいです、それ」
「いいからいいから。一回やってみたかったんだ」
顔を赤くして言うのもかわいい。抱きしめてキスしたくなったけど、ここは寮の前。何やら視線も感じるし、
「早く乗って。みんな見てるよ」
「あ・・、はいっ」
言われて振り返って、急いで乗り込んだ。
「行ってきます」
見に来てた寮母さんに挨拶する優菜ちゃん。俺も、
「行ってきます」
「早く、とは言わないけど門限までには帰ってきてくださいね」
にこにこと、若いっていいわね~~、と呟きながら見送ってくれた。
「・・いい寮母さんだね」
「はい。寮のみんなもよく部屋まで行ってお喋りしてます。厳しいけど優しい人で、私もおかあさんみたいに思ってます」

運転も道路も順調。サービスエリアでは二人でアイスを食べ、水族館へ。

「うわあ! きれい! 」
水族館の目玉の一つ、水中トンネルのような所。周囲を魚や亀まで泳いでるのに、優菜ちゃんが目をキラキラさせて歓声を上げる。
「あ~、失敗した」
「え? 何がですか? 」
「カメラ用意しておけばよかった。優菜ちゃんの顔、すっごく綺麗だった」
「・・・そんな」
あ“~~っ、その顔もかわいいい!
一人でじたじたしてる背後で、
「パパー、イルカショーは? 」
「うん、もうすぐ・・、あと二〇分くらいだ」
「早く行こうよ! 席が無くなるよ! 」
と親子の会話。
「イルカショ―、見たいです」
「うん、行こっか」

楽しくて、周囲は全然見えてなかった。


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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー57

今日は苑田視線です。~~ から。


~~ 引き出物を持って実家に帰る。
「お帰りなさい。疲れたでしょう? お茶でも飲んで一休みして。それともコーヒーにする? 」
出迎えてくれたのは和美さん。
「父さんは? 」
「克敏(かつとし)さんが連れ出してくれたわ。会いたかったらすぐ帰ってくるよう連絡するけど」
「いえ、すぐじゃなくていいです」
「そう」

克敏さんは、和美さんの旦那さんだ。
「俺は和美にぞっこんなんだ」
と公言するくらい和美さんが好きでお子さんたちも好きで、仲良し一家。

「引き出物、見せてもらっていい? 」
「あ、はい」
手提げ袋はそう大きくない。四人で考えて選んだ物なら間違いは無いだろうと思っていた。
「・・・まあ」
テーブルの上に並んだのは、ペアのカップとランタン風ライト、お菓子、本のようなもの。
「趣味がいいわ」
「そりゃあ、あの人たちだから」
「随分評価が高いのね。珍しい」
コーヒーカップの向こうでくすくす笑う。
「崇さんのお父さんは残念がってたでしょうね」
「とても。
でも、退く気は無いから」
「それでいいの。あなたたちの人生よ」
静かに同意してくれる。それが嬉しかった。
「和美さん、ありがとう」
「どういたしまして。
私も、あなたが―― 静代の子が ――幸せでいてくれるのが嬉しい」
本当に嬉しそうな顔で笑ってくれた。


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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー58

今日も昨日の続き、苑田視点です。



夜、崇から電話があった。
― ・・・ひろさん」
しばらく沈黙が続く。
「言いたいことがあるならハッキリ言え」
― 俺たち、結婚式とか、出来るかな」
すぐに答えられなかった。それをどうとったのか、
― ごめん。変な事言った。
あ、咲也くん、かわいかったね。綾乃さんや穂乃花さ」
「・・・・おまえが着るなら、してもいい」
少しトーンが落ちた声で話を逸らそうとする崇を遮る。
― へ? 」
「おまえが、ウエディングドレス着るなら、結婚式やってもいい」
― ホント?! 」

いきなり声がキラキラになったな。

「冗談。おまえがドレス来たらコメディになる」
― ひっどー」
「けど、どうしてもやりたいなら、ちゃんと頼め」
ー はいは・・、『頼んだ』ら、して、くれるのっ? 」
「ドレスは着ないぞ」
― うん!
じゃ、じゃあ・・。
範裕さん、俺と結婚、と、結婚式、してください」
真剣な声。
「ああ。
俺もおまえと結婚して、式を・・したい」
夢の夢の、夢。だと思っていた。誰かを好きになって結婚することは。

崇となら、きっと・・


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苑田と新井くんのお話についてお知らせです。  追記をどうぞ。

『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー59

街路樹が色づき始めた九月のある日曜。
「ひろさん、行きたい所があるんだけど」
俺の部屋で昼食を終えたあと、崇が、正面に座り直し改まって言い出した。
「・・遠いのか? 」
「日帰りできる」
その様子に、予感がした。部屋の隅にある雑誌に目をやりながら、
「神社でも行く気か」
そう返すとフッと笑い、緊張が解けたようで、
「違う。教会」
言ってノートパソコンを立ち上げる。
「ここ」
覗けば、変わった形の・・、
「これが、教会? 」
「うん。オーガニック建設で無宗派の教会なんだって。そばにホテルもあるし、見学ツアーもあるんだ」
「分かった。手配してあるのか? 」
「・・行ってくれるの? 」
驚いた顔がおかしくて、つい引き寄せ、耳元で囁く。
「行きたいんだろ? 二人で」
ついでに音を立てて耳にキス。
「・・っ! ひろさんっ!? 」
「ははっ、おまえのその顔、久しぶりだ」
「も~~っ! 」
崇が顔を赤くして俺に馬乗りになろうとする。抵抗し、もみ合いになるが、いつの間にか互いに笑い出し、そのまま倒れこんだ。崇を下にして。
「晴れると良いね」
「雨でもいいさ」
笑い合って、そっと唇を重ねた。 ~~



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『プリズム』

『プリズム』36*肩を並べてー60

新井くん視点に戻ります。 



優しい、キスだった。ふんわり落ちて来た雪が唇に乗って溶けた、みたいな感じの。
そんなキスがもう一回。
ひろさんの気持ちが伝わってくる。

俺も伝えたい。

目を合わせられる距離に離れたひろさんに、
「俺もひろさんにちゃんと伝えたい」
「いつも届いてる。特にココからな」
「ぅあ、握っちゃ駄目」
自覚無しで勃ち上がり始めた雄を服の上から握られ、降参。
クスクス笑って、
「おまえはもう少しポーカーフェイスを覚えろ。
・・外に対して」
「『外に』? 」
「俺と居る時は、そのままでいい」

ひろさん、照れ臭そうに言う。
それ、反則なんだっては。

「ひろさんの方こそ、覚えてよ」
体の奥に点火された火はすぐ大きくなる、ってこと。
「何を覚えるんだ? 」
不思議そうに言うから、この際だ、覚えてもらおう!
「俺が、そーゆうひろさん見ると、襲いたくなる、ってこと」
「『襲う』?! って、あ」
腕を伸ばし、ひろさんの両頬を押さえて腹筋。俺の方から‘欲しい’のキス。
「っん・・、っ」
「・・っは、ぁ、ひろさ、ん」
もっとしたかったけど、限界。無理やり起こしてた上半身を倒して、
「服、脱がして、いい? 」
「嫌だ」

えぇ??

「支度も準備もしてない」
ひろさん~~~!
「ベッドなら」
俺、支度するし!
「・・。ほんとに分かり易い」
「ひろさんの前なら素直が良いんだろ? 」
「・・ああ」
ほんのり赤くなって言うひろさんは、誰にも見せたくない。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その276 とお知らせ

直線と曲線。
もしかしたら2度め、3度めかもしれませんが・・(苦笑

家に帰る途中、真っ直ぐな道があるんです。その先の信号を渡り、5分も歩けば自宅、という道。
真っ直ぐですから当然信号も見える訳で。 時々、「あ~~っ、もうちょっと’青’でいてよ! 」な叫びを心であげる事もあるんですよね。
そう。荷物を持ってダッシュしても間に合わなかった時。車で差し掛かった時。
ゴールが近くに見えるせいか、逆に遠く感じてしまう。

曲線は目先が変わるので、そう焦ることも無いのですが。
困るのは街灯の無い道を夜、車で走る時。先行してる車のライトを頼りにしていても現れては消え、現れては消え。。
お日さまがあると景色も分かるし恐くない。カーブの具合も分かりますもの。
・・時間はかかりますけど。


見た目、時と場合にもよりますが、だいたい、直線は固さ、強さを想像させます。 曲線は柔らかさ、しなやかさを。
道路でもそれは感じます。
走ってみたいのは北海道のまっすぐな道。長い橋。いろは坂の曲がり道。
体力があれば自転車で行ってみたいなあ。

トンネルは趣(おもむき)が違ってきます。
長ーいトンネルはそれだけで背中が冷たく・・・。ブルル
通るなら適当な温度、お天気、通り抜ける速度でサァ――ッ、と行きたいものです。

教習所はいろんな状況を考えて作られて施設。 私が通ったところは、坂道のてっぺんに踏み切りがありました。
一番苦手なのは縦列駐車だったっけ。
懐かしい思い出です。


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そしてお知らせ。
9月 2日・3日、記事をUP出来ないのでお休みさせていただきます。
(新井くんたちを待たせることになるなあ・・)

『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー53


「智さん、ありがとう」
「いえいえ~。どういたしまして」
イルカを見たくて前に座った優菜ちゃん。俺は用意しておいたレインウエアを着てもらって
スタンバイしてた。

前回来た時イルカショーも見たから俺は知ってるんだけど、この場所は水を被る。そして多分優菜ちゃんは知らない。
「なんでコレを着ないといけないんですか? 」
って不思議そうに聞かれたもんな。

「ここが良いです」
優菜ちゃんが決めたのは水槽の真ん前。もちろん事情を知ってる人たちは座ってないから、
そこだけ空席。
で、なぜか紅白の色分けされた席に小走りで恥ずかしそうに座り、早く座ってくださいと俺を手招きする。
(うわあぁ、可愛すぎ! )
俺もすぐ横に座って・・、周囲の視線は無視した。
で、始まる前に着用。

ショーは当然水しぶき満載で、優菜ちゃんはきゃああ、とか、水が・・っ、とか悲鳴を上げてそのたび俺にしがみつき、俺はきっと、デレデレの顔になってた、と思う。
“それではこれで終了です。ありがとうございましたぁ!”
の声にホッとした優菜ちゃんが俺にしがみついていたのに気付き、
「ご・ごめんなさいっ! 」
慌てて離れてしまった。
残念。俺は嬉しかったのに。
そのあともちろんタオルで水を拭きとり、レインウエアを脱いで俺たちも終了。
そして駐車場で、
「智さん、ありがとう。それと・・、ごめんなさい! 」
優菜ちゃんにものすごい勢いで謝られて慌てた。
「ゆ・優菜ちゃん? どうしたの? 」
「私が、前で見たい、って言ったから・・、あんなに水が飛んでくるなんて、知らなくって」
「そんな事! 」
ウルウルしてる優菜ちゃんに、
「俺がもうちょっと気が付いてあげればよかったんだ。だから泣かないで。ね? 」
オロオロ。
「でも」
「楽しくなかった? 」
「全然! 面白くて、楽しかった。・・あ」
「だったらいいよ。良かった」
「さとるさ・・・」
可愛すぎて、ぎゅっと抱きしめてた。



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