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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-7

「良かったわねー、宣言して。当分皆さんの話のネタになるし、誰もちょっかい出さなくなるわ」
デザートと言いつつワインを持って来て飲み出す和美さんに、
「・・酔っぱらってたんです」
「じゃ、嘘言ったの? 」
「違います」
勢いだった。
「ま、良いんじゃない。今は、結構受け入れられてる世の中だもの。理解してくれる人もいるし、隠して生きることも無いでしょ? 」
「だからと言って、あんな風に叫ぶものじゃない」
崇のお父さんが居ない時で良かった。と続けられ、シュンとなる。
「でも、嬉しかったでしょ? 範裕さん」
「それは・・」
赤くなるひろさんを見て、嬉しくなった。ひろさんが喜んでくれるなら、何度でも言える。
あ、でも、

会社では言えないか。

「口に出すな」
ポカリと殴られる。
「はい。気を付けます」
「・・・いいわね」
「和美さん? 」
声のトーンが下がってる?
「あ、何でもないわ。
さぁて、化粧落として帰ろう。あなた達はここで寝なさい」
「あ、はい」

和美さんは、仮装の荷物を持って帰っていった。

「ねえ、ひろさん。和美さん、ちょっと変じゃなかった? 」
「そうだな」
夜、ひろさんの部屋で並んで寝ながら聞いてみた。
「和美さんは兄さんの事も知ってるから、複雑なのかもしれない・・・」
「うん・・」



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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-8


翌日曜日。ひろさんのお父さんが帰ってきた。

「ただいま」
「お帰り、父さん」
そう、昨夜、この家は俺たちだけだったんだ。どこへ行っていたのかというと、
「こんなにきれいだったんだ」
「うわぁ・・! 」
食後、コーヒーを飲みながらタブレットで見せてくれたのは、本当にきれいな夕焼けと星空。朝日。
「山に上ったんですか? 」
「車で行ったから、登山とは言えないかな」
友達とキャンピングカーで出かけたのだそう。
「焚火に当たりながら寝転がって、空を見ていた。流れ星も見えてね。あっ願い事・・、と思った時には消えていて、何も願えなかった」
「それは残念でしたね」
「横にいた人は言えたんだ」
「へえ、凄い」
「シンプルだったよ。 『お金・おカネ・おかね! 』」
お父さんの再現に俺たちも吹き出す。

「星を見てて、思った。人間は小さいものだと。その小さい人間の喜怒哀楽は、もっとちっぽけなものだ、と」
しみじみ言うお父さんに、頷く。
「・・・もっと早く、家族で行けばよかった」
「・・。
今からでも、出来ます。 今度、俺たちと行きましょう」
できるだけ明るく、軽く返してみる。
「そうだよ父さん。男ばっかりだけど、テーマパームにも行ってみよう」
ひろさんも乗っかってくれた。
ハッとしたように瞬きして、でも、頷いて
「そうだな。家族・・か」
じんわり笑ったお父さんは、嬉しそうだった。


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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-9

のんびり過ごしてお昼まで食べて、ひろさんの家を出る。
「楽しかったね」
「父さんがあんなに上手いとは知らなかったよ」
お好み焼きの作り方と、ひっくり返し方だ。
冷蔵庫の残り物と冷凍うどんで作ったのも驚きだったけど、
「俺たち、裏返すのできなかったもんね」
「俺は、できた」
「えー? (あれを出来たというの? )」
「少なくとも、おまえよりは上だ」
「・・・」
不満げな俺を見て、
「また父さんとお好み焼きする前に、練習、しておくか? 」
「うん、する。お父さんを驚かせよう! 」
「まずはホットプレートを買わないとな」


マンションの、ひろさんの部屋で並んで座り、コピぺしてもらった星空の写真を見る。
「いいなあ。
ひろさん、今度一緒に夜登山しよう」
「そうだな。父さんも一緒に」
うん、ひろさんのお父さんはきっと行ってくれる。誘えば、母さんも和美さんも行ってくれるだろう。

俺の父さんは

黙り込んだ俺を見て、
「焦らないで、少しづつ進もう。
俺たちは生きてるんだから」
「うん」
そうだ、まだ時間はある。父さんだって、俺たちと会って話をしてくれてるんだ。
「何度でも話ししようね」
「いつかみたいにお酒を飲める日が来るといいな」
「うん」

俺たちと、俺とひろさんの家族で一緒にどこかへ出かけたり、食事したり。
そんな風景を想像してみる。
いいな・・。


「さて。明日からは年末に向けての追い込みだ。クリスマスもあるし、頑張らないと」
パン、と手を叩いて、ひろさんが気持ちを切り替える。
「これ以上頑張るの? ひろさん」
「当たり前だ。ちゃんと後ろをついて来いよ」
「ついてかない。追いつく」
「ほう? 出来るかなー? 」
「出来るよ! 」
「ま、転ばないようにな」
頭をポンポンと叩かれ、ついでに髪をくしゃっとされる。
ムッとして振り払い、
「必ず追いつくから! 」
宣言すると、ニヤッと笑い、、
「・・・っ!? 」
急に顔を近付け、唇を・・。
「がんばれ」
「~~~・・・ひろさん、っ」
「お、っと。明日は仕事。部屋へ帰って寝ろ」
抱きつこうとしたら避(か)わされた。



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その285

とろろにした長芋。美味しいですよね。
自然薯(野生と言うか自然に生えてる芋)もありますが、何が違うのだろう? と調べてみたら。

そもそも山芋とは、「ヤマノイモ科」に属しているイモの総称とのこと。特に日本原産のものを示し、「自然薯」も山芋の分類に入るそう。
諸説ありますが、「日本の山に自然に生えているイモ」だから「自然薯」と呼ばれているとのこと。
「自然生」と書いて「ジネンジョウ」とも言いますよね。発音だけだと分かりにくいですが、字として見ると、意外と名は体を表す呼ばれ方なのかもしれません。
対して長芋は、主に中国などから渡ってきた外来種であったと考えられています。
とは言え、こちらも諸説あり、現在の日本で流通している長芋は日本発祥の可能性もあるそうです。

特徴が出るのは粘りで、「山芋」に分類されるものは粘りが強いのに対し、「長芋」は水分が多く、山芋に比べると粘り気は少なめだそうです。
・・となっていました。 ちなみに旬は秋から冬。 これから美味しい季節です。


そう言えば、で食べられる芋は、長芋、山芋だけなんですって!
すごい食物なんだな・・・

私が好きなのはとろろにして食べる方法。シンプルなのも良いですが、海苔を入れたり、しらす・卵・おかかなど、色々トッピングするのも大好きです。
料理法としてはマグロのやまかけ、とろろご飯、叩いて潰したのに刻み昆布を和えたり、天ぷら、フライ、ステーキにもできる。
つるに生るむかごも美味しい・・・そうです。(まだ食べてないので (*´~`) 

少し前に小さめのすり鉢を買いました。 一部分におろし金のようなギザギザが付いてます。
偶然見つけたものですが、とろろを作るため専用にいい! と衝動買い。。
おろし金より手間はかかりますが、舌触りが滑らかです。 美味しいーー。

残ったら冷凍して、好きな時に食べてます。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*転がって、目が変わる-2

「おまえのせいだ」
優菜ちゃんの方を向いてた俺の背中に、あいつが言葉を投げつける。
「俺? 」
思わず振り返った。
「米原先輩。智さん」
こんどは優菜ちゃんの心配そうな声が背中越しに届く。
「どういう意味だよ」
「あのおん・・、佐田って女、おまえと婚約したから諦めろ、って優菜に迫ったんだ。おまけに出かけようとした優菜の邪魔しようとして転んで・・・」
「婚約者?! 」
なんでそんな話になる?
言葉を途切らせたあいつにつっ込もうとした、が、
「おまえ、優菜から離れるなよ! 」
俺の後方に何か見えたのか走り出す。
「いったい何が・・」
見えたのか、と目で追ったら見えたのは、頭が白い人。あれはまさか。。
「佐田、先輩・・っ?! 」
優菜ちゃんの悲鳴みたいな声。
頭を包帯でぐるぐる巻きした女性が、キョロキョロしながらこっちへ向かってくるのが見えた。まだ俺たちには気付いてない。
「どう、して」
「とにかくこっち! 」
顔色が悪くなった優菜ちゃんの手を引いて飲食スペースを出る。
どこかに逃げ込めれば一番だけど、目立つ服着てる以上無理だし部室に戻るしかない。

「ただいまっ」
「お、早かったじゃねー・・」
「どうした? 彼女、顔色悪いぞ」
「すいません、先輩、隠れさせてください! 」
俺と優菜ちゃんの様子に驚いた先輩たちだったけど、
「能見、こっち入ってろ」
大野が開けてくれたドアから隣の部屋へ。

「ここは、俺たちの準備室だから関係者以外、入ってこないよ」
「はい・・・」
「お茶、飲む? 」
未開封のペットボトルを手渡し、ようやく落ち着いた。




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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-10

一部、苑田視点があります。 ~~ から ~~ の間です。


十一月になると、気分は年末に向かって走り出す。
カレンダーもそうだけど、手帳も既に店頭に並んでて外回りの途中気になって寄ってみたりする。

「進化すご・・」
俺の知らないタイプの手帳や、使い方があって刺激になる。
でもとりあえずは、
「こんにちは。頼まれたもの、持ってきました」
「あ、ありがとう。助かるわ」
「それとこれも」
と得意先回り。

夜、ひろさんにLINEをいれた。
::ひろさん、今日は何時頃帰る? コンビニで見かけたから初おでんと肉まんしよう
::今夜は忘年会が入ってるから遅くなる
「え・・? 」
早すぎないか? と思いつつ、返信した。
::分かった。おでん、買っちゃったから冷蔵庫入れとく

「忘年会かー・・。でもその前にクリスマスだ。去年は失敗したから、今年は頑張ろう! 」
カレンダーで見て、今年も二十五日が平日だと解って少しテンション下がったけど、今年は同じマンションだ。色々出来る!
「お酒買って楽しもう」
つい、赤丸付けてガッツポーズしてしまった。


~~ 崇のLINEに、返事を打ち込みながら顔が綻ぶ。
「そうか、もうそんな時期か」
「どうしました? 苑田さん」
「あ、何でもないです」
今は取引先と忘年会の会場へ向かう途中だ、気持ちを切り替えておかないと。 

ふらつきそうになる足をこらえながら部屋の前へ行くと人が、立っている。
「あ、お帰り」
「・・・た、新井? 」
「やっぱり酔っぱらってる。大丈夫? 」
心配そうな顔で近付くのを見て、心が緩む。
「・・おまえの方、こそ、いつから居るんだ? 」
「ん~~、そんなに長くないよ。それより早く(部屋に)入ろ? 」


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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-11

俺を見て気が緩んだのか、体が揺れるひろさんを支えながら部屋へ入る。靴を脱ぐのもやっとな様子に、
「たくさん飲んだ? 」
「すすめ上手な、人に・・(っく)、隣に座られ、た」
吐く息が酒臭い。そしてハロウィンパーティーの時みたいにフェロモンが滲んでる。
うわー、ヤバかったんだ。
「呼んでくれたら迎えに行ったのに」
「‥独身者も、いたから」
「? どう言う・・、危なっ」
ジャケットを脱ごうとしてグラリと傾くのを慌てて抱きとめ、
「こっちで脱いで」
ソファに座らせた。
「水、持ってくる」
「崇」
「ん。座ってゆっくり脱いでて」
「たかし」
水を取りに行こうとした俺の手を引っ張る。
「・・何? 」
「居てくれて、嬉しかった。ありがとう」

ひろさん・・!!

気付いたら、押し倒してキスしていた。
「ん、・・んっ。っは、たか」
「っぅん、ひろ・さ、ん。・・っ」
角度を変えて深く、貪るように何度も唇を重ねる。

欲しいよ。もっと。もっと。
・・・・でも。

「たか・・、しっ」
息継ぎに苦しそうな声で俺を呼んで、ハッとした。
「ごめん」
何やってんだ。。
「水、持ってくる」

「はい。どうする? 体、拭くならタオル持ってくる、けど」
顔を見たら襲いたくなってしまうから、なるべく見ないようにしてコップを渡す。
「・・・崇。夜中に気持ち悪くなりそうだから、横で寝ろ」
「えっ?? 」
思わず直見した顔はちょっと心細い顔をしてる。

断れないよ、そんな表情(かお)されたら。けどさ、それ、拷問




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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-12

翌々日の夜、ひろさんから連絡が。
「『子湖塚さんの店で』待ち合わせ。なるべく早く行くから」
か。 なんの話だろう?

「こんばんは」
「いらっしゃいませ。(苑田さん)いらしてますよ」
目線で示してくれたのは、あの影になる席。
「ごめんね、遅くなって」
「いや、俺もさっき来た」
向かいに座れば子湖塚さんが、
「お待たせしました」
グラスとつまみに・・、
「スペイン風オムレツ・・もどき、です」
分厚い、五目玉子焼きだと思った。。

「ひろさん、何かあったの? 」
いつもなら、いろんなことを話すのに。
「いや」
けど。黙ってお酒ばかりに手を伸ばしてる。グラスを持った手に手を重ねて
「言ってくれなきゃ判んないよ」
「・・・。
笑わないか? 」
「うん」
何か言いかけて、黙る。

しばらくの沈黙のあと、
「やって、みたかったんだ」
「『やってみたかった』? 」
「こうやって、外で、待ち合わせ」
「? ? 」
「普通に、・・で、デートみたいな」
赤くなるひろさん。

うわ、その顔外でするなんて!
だ・誰も見てないよね?!

慌てて見回し、子湖塚さんとバッチリ目が合って・・、親指立てられた~・・・。


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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-13

終わりますよ。 と言ってから、ずいぶん経ってしまった・・ですね 💦
今回でようやくひと区切り出来た、のではないか。と思っています。 また、続きを(今度はちゃんと仕上げてから)お届出来るまで、お休みをさせていただきます。 ありがとうございました




気持ちよくお酒を飲んで、食べて、帰って来る。エレベータのボタンを押す前に、
「今日は、どうする? 」
「おまえの部屋に、行く」
「りょーかい」

了解、って言ったけど、俺の部屋で抱き合う事はほとんど無い。
俺のベッドはセミダブルにしてあるからシても平気なんだけどな・・・

「まだ片付いてるな」
「物が少ないからね」
テーブルに座って酔い覚ましのお茶を飲みながら言い合う。
「でも、おまえの匂いがする」
「・・・・っ、ひろさん。俺の理性が飛びそうになる事、言わないで」
「そうだな。寒いから湯たんぽ替わりにしてやろうと思った、とか、言わないようにする」
澄ました顔でお茶を飲み干し、
「先に寝る」

ひろさんー!
そんなでっかい釘を刺さなくてもいいじゃないか!

悔しいから、わざとくっ付いて
「湯たんぽ抱いて寝て」
手足を絡める。
「しょうがないな」
クスクス笑ってされるまま、ベッドの中。

静かに寝てるひろさんの、心臓の音が聞こえる。その規則正しい音に、俺の気持ちもゆっくり落ち着いていった。
(こんな風に一緒に寝るのもいいな。人の温もりってほんわかする)

~~ 崇に抱き付かれ、なぜか安心する。
この腕の中が一番だと、心も納得しているからなんだろう。
少し眠ったのか、意識がはっきりした時崇の寝息が聞こえた。

「ありがとう。俺を追いかけてきてくれて。
これからもずっと、そばに居てくれ。パートナーとして」
寝顔に、唇を重ねた。 ~~


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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その286

日本、という国。
二つの大陸とは海で隔てられた小さな島国(ユーラシア大陸とアメリカ大陸。太平洋と日本海)・・。イギリスにも似てますが、違う点も多く。
その一つに、『文化の最終地点』になっている。 という説。

言われてみればヨーロッパや中東、中国などユーラシア大陸の文化が日本に来て、日本の文化に多大な影響を与えている。
そしてここで止まり、アメリカ大陸には流れていかなかった。。
まあ、遠いですからねぇ、アメリカまでは。( ´艸`)

日本でとどまり、変化したものの中には着物があったり、料理(和食)があったり。
じゃあ、今ほとんど日本でだけ使ってるモノ、残ってるモノは? ・・・探してみたら。
元号、コンニャク、握り鋏、、ゴボウ(海外でも作っているようですが、日本人しか食べないらしいので)、日本語(人類史を通じて、日本語(日本)が唯一、植民化されなかった言語、ということで)。

そこで驚いたのが、鋏。 握り鋏、和ばさみとも言います。
握り鋏の発祥ははっきりしてないそうですが、世界各国にその痕跡は残っているのに、現在ほとんど日本だけで使われているのですって。
握り鋏(U型)はギリシャ時代の出土品にまでさかのぼって見られるそうです。日本最古は、北条政子さんが使っていたとか。
特にお裁縫の時に便利なのに、どうして使われなくなってしまったんでしょうねーー。
ただ握って力を入れるだけ、なのに。

U字型の和鋏に対して、X字型の鋏は中間支点式。洋鋏とかラシャ鋏、植物を切る鋏もそうですね。世界中で使われてる。


日本人て、面白い。 が今日の感想でした。


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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*転がって、目が変わる-3

「佐田さん、どうかしたの? 」
できるだけさり気なく聞いた。けど、優菜ちゃん、ビクッとして、
「・・・私が、悪いんです」
泣きそうな顔になる。
「それは優菜ちゃんのせいじゃない。
って、あの・・、米原、くんも、言ってたじゃないか。俺も同じ事を言うよ。

優菜ちゃんは悪くない。

だから、優菜ちゃんを守るためにも、何があったのか話して」
そっと抱きしめて、震えてるのを知った。
髪を撫でて、大丈夫、と繰り返す。

「え? なんて言ったの? 」
何か呟いたのが聞き取れなくて、問い直した。
「先輩が・・・、言ったんです」
「何を? 」

「私が『練習』だ、って、、言ったんです」
「『練習』? 」
ぎゅ、と俺のシャツを握って、
「わ・私は・・、智さんが、先輩とちゃんとするための、練習で、付き合ってるか、らそのつもりでいなさい。卒業したら結婚するから、私たちの家に遊びに来てもイイワヨ。
先輩、真面目な顔で・・、私、だんだん怖くなって、
変な事言わないでください。今から智さんの学際に行くんです。
そう言って部屋を出ようとしたら、
『わたしが代わりに行ってあげるから留守番してなさい』
って、腕を掴んできて・・、嫌です、って振り切ろうとしたら、タンスにぶつかって・・・、
血が、出て」
しだいに声が大きく、高くなる。
「いい。もういいよ、
ごめん。話さなくていいから」
「嫌です! 私、ビックリして、デモ先輩、
『あら、怪我しちゃった。いいわ、智さんに治してもらうから』
て、そのまま出ていこうとして、止めたけど、外に出てって、みんなに見られて・・」
「言わなくていいから! 」
震えながら言う優菜ちゃんを見てられなくて、思わず唇を塞いだ。



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『プリズム』

『プリズム』  あとがき

新井くんと苑田のお話がひと段落しました。
読んでくださる皆さまに支えられ、ようやく・・・、という感じです。 お付き合いいただき、本当にありがとうございました。 m(__)m

「苑田です。
俺たちのことをずっと見守っていただき、本当にありがとうございました。
これから先試練があったり、喧嘩したりすることもあると思いますが、二人で乗り越えていきたいと思ってます。またお会いできるのを楽しみに待っています」
「新井です。
今まで本当にありがとうございました。ひろさんと仲良くやっていくので、これからも応援お願いします! 」



彼らはこの先もきっと、二人で生きていくでしょう。互いを、尊敬できるパートナーとして。
これから先の話はまた時々・・・UPできたら、と思ってます。その時はまた覗きに来てあげてください。


そして お詫び。
途中から見切り発車状態になり、自転車どころか一輪車状態になってしまい、目標にしていた時間もズルズル遅れてしまって。。
ごめんなさい。


次回作については、まだ未定です。 あらすじはあるのですけど・・・(苦笑
できるだけ早く上げられるよう頑張らせていただきます。


それではまた~~♡    あ、金曜・土曜日はありますから( ´艸`)



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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その287

温もりが恋しい季節になりました。 そして今年もあと少し。
日めくりカレンダーの薄さに驚くこの頃です。
そして贈り物に頭が痛くなるのもこの時期。

家族や友人、近所から遠くに住む人たちまで、いろんな人へ、いろんな理由で贈り物。
せっかく渡すのだから喜んでもらいたい・・、と悩んで探して。
バレンタインやお正月ならだいたい決まってしまうけど、それ以外はお店をウロウロ。カタログは山のようになるし、もう大変です(苦笑
ですが、喜ぶ顔が、「ありがとう」のこえがあれば迷った甲斐があるというもの。


そう言えば動物たちも贈り物をしますね。主に交尾が目的の’プレゼント’だそうですが。
だから贈るのは雄ばかりなんですって!
雌は選ぶ立場。 偉いんです(エッヘン)。  何故なら露骨な話、精子と卵子の数が違うから。 だそう。
雄は精子の時から生存競争が待ってるんですねー。 頑張れ!

いつの頃からか自分のための贈り物もするようになりました。ご褒美、とも言いますね。
形になって残るもの、お腹に入って大満足するもの、記憶に残ってキラキラ輝いてるもの。 
思い出すと頬が緩みます。

これからいくつ増えるでしょうか・・・ たのしみです。



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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*転がって、目が変わる-4

途中、内海くんの視点が入ります。 ~~ からです。


冷たい唇。今までキスした中で一番震えてる優菜ちゃん。
俺がどうしたら、守ってあげられるんだろう・・。

「ん・・っ」
優菜ちゃんの苦しそうな声で我に返る。
「っ、ごめんっ」
はあ、はあ、と息をつく頬が赤くなってる。
「・・よかった」
「な・にがですか・・っ!」
「ほっぺが赤くなった」
「え? 」
「さっきまで、白かったんだよ」
「あ・・」
自分の頬を押さえる優菜ちゃん、可愛い。
「でも、どうしてそんなこと言ったんだろ? 」
佐田さん、とは言わずに聞く。
「私にも解りません。
だって、最初は、本当にお姉さんみたいで・・」
語尾が震えて、俯く。ぎゅっと握りこんだ手に手を乗せて、
「俺が守るよ。大丈夫」

「あの時からかも」
少しして不意に呟いた言葉に、
「『あの時』 って? 」
「あの、BBQの時、先輩、智さんにじっとくっ付いて」
「そんなはず無い。俺はあの人が優菜ちゃんの先輩で、和叔父さんに言われたから相手してただけで」
「でも、あれから、しつこく智さんの事聞いてきて・・。先輩」
「勘違いしただけだ」
それに、と言いかけて隣の部屋のざわつきに気付く。
優菜ちゃんもハッとした。

~~ 智があの子と連れ立ってこっちへ来るのが目に入った。
いかにも恋人同士な様子に食欲も失せて立ち上がろうとした時、様子が変な事に気付く。おや? と思っていたら。

修羅場到来。

二人が走り出したのを追いかける包帯頭の女は・・。
(確か彼女の先輩とか・・、佐田、だったな)
智が心配になりあとを追った。 それが正解だったのは智のゼミの展示スペースへ入った時分かった。



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