FC2ブログ

『プリズム』

『プリズム』11*大島ビルー13

 香川さんの決断は? 新井くんの行動は? どうなるんでしょう。
今日のRは前回より緩いですが年齢に達していな方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方、少し下がってどうぞ。











香川さんは、苑田さんを寝かせたベッドの端に腰をおろし、ゆっくり肩を撫でていた。厳しい目で俺を見据え、
「おまえは、どう思っている?」
半端な答は許さない、とばかりに俺に聞く。
「どう、・・・って?」
「苑田はおそらくおまえを好いている。そして今、助けを求めている。おまえにこいつを助ける気があるか?」
「俺じゃない。香川さんに、でしょう?」
「違う。おまえにだ。」
続けて言いかけたが、言葉を切って苑田さんに優しく笑いかけ、香川さんの手を両手で持ち自分の胸に導こうとしていた苑田さんをやんわり止めさせると、頬に手を添えた。
「はやく・・・」
「もう少し待て。」
訴える苑田さんを宥める。  我慢も限界だった。
「俺、向こうにいますから」
「新井、まだ話は終わってないぞ。」
「何の話です?!」
「苑田を抱けるか?」

え?

「苑田はまだクスリが抜けきっていない。抱いてやらないと狂うかもしれん。」
「クスリ・・・・」
思い出した。アンプル3本。
「抱いて、達かせてやらないと元に戻れなくなる。できないなら俺がするぞ。
やるか?・・・やめるか?」

だ・・抱く?苑田さんを・・・?

動揺していた俺を決心させたのは、
「もぅ・・・、香川さん・・・っ、・・助けて・・・・」
苑田さんの声だった。
「します。俺が、苑田さんを助けます。」
「・・わかった。」
香川さん、うれしそうに、安心したように笑って、す、と立ち上がる。
「や・・・、行かないで・・」
潤んだ目で見上げ、子供のように香川さんの手を離さない苑田さんに、
「大丈夫だ。そばにいる。」
言い聞かせ、髪を撫で、俺に目配せした。
「今度は、あいつに助けてもらえ。」
「だれ・・・?」
「おまえを大切にしてくれるやつだ。」
どうして欲しいか言うんだぞ。苑田さんに言い置き、俺の肩をポンと叩いて出て行く。
「終わったら声かけろ。」
背中越しに言葉を残して。

苑田さんが、部屋を出る香川さんからゆっくり視線を動かして、俺を見る。サイドテーブルの明かりではよく見えないんだろう。不思議そうな表情だったけど、俺がベッドに近付き明かりの中に入って顔が見えたら、息を呑んだ。

「たかし・・・。どう・して」
信じられない、とばかりに肘をついて上半身を起こす。
「香川さんに、ビルの外に出してもらったんじゃ、なかったのか?」
「・・範裕さんをおいて逃げ出すなんて、できません。」
「馬鹿な。このビルにはまだ進藤だっている。見つかったら・・・・」
「だったら余計です。一緒に出られないなら俺も行きません。」
「駄目だ!何のために俺が・・・」
「アンプル3本。
香川さんが言っていました。範裕さんがどうなるか、俺にも判らない、と。
そんな事までして俺を助けてくれた範裕さんを、今度は俺が助ける番です。教えてください、どうすればいいのか。」
また一歩近づく。
「来るな。」
怯えたように合わせていた視線が外される。
「範裕さん」
向こう側へ逃げようとする範裕さんを追って急いでベットに上がり腕を掴む。びく、と、身体が震えた。
「触らないでくれ」
おまえが、汚れる。俯いて、そう呟くのが心に刺さって、俺はまだ何か言いかけた唇を・・・塞いでいた。


 何と・・・!
新井くん、いきなりですか?



関連記事
スポンサーサイト



コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

鍵コメ❀さま。 ようこそ。  

いつでも遊びに来てくださいね~~。
ブログの更新は・・、たまに「今日はまだ水曜日だー、あと1日ある~~・・・」なんて、必死になったり(あ、どーしても過去に書いたままUP出来ないんです。書き直したくさん・汗)。

ええ、とうとう二人、ベッドイン!です。 ただ、素面ではありませんから~。 クスリ入りです。


香川サン、見えちゃってるんです。苑田と新井くんの気持ち。


何処まで行くか、は、お楽しみに。腐腐腐~~。




ありがとうございました。

新井くん~

こんな形で決断を迫られるとは(^_^;)
明日はRですね( ̄ー ̄)ニヤリ

Re: 新井くん~

Azさま。 ようこそ。

電源落とす前にいらっしゃいましたねー。滑り込み(笑)。

>こんな形で決断を迫られるとは(^_^;)

そーですねー。まさかの香川ジャッジです。でも、気が無ければ「やる!」とは言いませんよ~~。
つまり、そういうことなんです。 をほほ。


>明日はRですね( ̄ー ̄)ニヤリ

はい。スクロールしてみてください、結末っ。 Azさまはどんな予想を立てているんでしょう?




ありがとうございました。

勢いに乗っかれ~

なんだかもう、香川さん苑田君の保護者みたいになってませんか?
ま、確かに保護してくれたんだし、それに違いはなさそうだけどww
>「安心したように笑って」
くぅ~… ますみ様! ここ、グッと来たぁ…


こんな苑田君を目の前にしても、竿を折ったのをキッチリ守ってるし!
いくら互いに好きあってるってわかっててもこの場は香川さんがイタしても
良い状況であると思われるのにナァ。。
ヤバし!中島主任から香川さんに傾きそう…


この状況は、ホントなら進藤もビル内に居るし、マズイ状況だとは思うけど、
自分もクスリは残った身体だし、目の潤んだ欲情が納まりきれない苑田さんはいるし、
香川さんにズバッと抱けるか?と背中押されちゃったし、
新井君にしてみれば、一気に進むタイミングが押し寄せちゃった感じ?


行っちゃえ行っちゃえ~(^◇^)
って、素直に苑田君が縋ってくれるかしら…?
新井君のkissが上手かったらダイジョブか?ww 


夕方近くには台風もやみそう。
今晩は落ち着いてお楽しみ❤待てますわぁ

現在東西南北から風と雨が吹きつけ状態です。
学校も急遽、昨日の時点で休校が決まりました。
ますみ様お住まいの地域は大丈夫でしたか?

Re: 勢いに乗っかれ~

うさめりさま。 ようこそ。

>なんだかもう、香川さん苑田君の保護者みたいになってませんか?

今はその気分でしょう。苑田は新井くんを助けるのに必死だったし、新井くんは新井くんで「苑田さんを助けるんだ!」ってワンコになっていたんですもの。
オトナな香川サン、そんな二人を守る手練れ(てだれ)の用心棒になった感じかな~。

「はは、まあな。目を離せないのが二人もいたら自分事に関ずりあっちゃいられないだろ?よそに気が向いてる相手をどうこうしようなんて思わないから安心してくれ、 うさメリさん?」

あら?含みのある言い方しますね(クスクス)。


>新井君にしてみれば、一気に進むタイミングが押し寄せちゃった感じ?

言えてます。 それに新井くんだってオノコですから、受けて立たない訳にはいかない!
「そうです!苑田さん、俺のためにこんな目にあって・・。香川さんには助けてもらいましたけど、それとこれとは、別です。」

・・・、と、内心言ったらしいです(ほんと?)。


>って、素直に苑田君が縋ってくれるかしら…?

それはねー、・・・・腐腐。Rはもちろん19以上ですからちゃんとありますが。どうなんでしょうね~~。
楽しみにしてもらえるよう、はっぱかけてきます♪


>学校も急遽、昨日の時点で休校が決まりました。

! 先生方は学校に来るかもしれないですし、大変ですね。
こちらは明け方から強風雨。今の所、鉢植えが倒れたり・・、の被害はありませんが、華奢な傘だとすぐお猪口になりそう。そして長袖着るくらい気温が下がってます。 極力外出は控えるようにしてます。

うさメリさまも交通はもちろんですが、飛んでくる物には十分注意なさってくださいね。
・・・コンタクトの方々も苦労する日になりそうです。 どうそお気をつけて。




ありがとうございました。
トラックバック
コメントフォーム













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!
BLと、雑談をしています。週末オープン。

最新トラックバック
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。

Page Top