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『プリズム』

『プリズム』12*変化と決意ー3

二宮くんの正体は・・・?



倉庫も内部が変わっていた。
「・・・すっきりして、使いやすそうですね。」
「はい。私たちも探しやすくて、助かってます。」
「あ、これ、ずい分減ってる。また明日にでも持って来ます。」
「・・・・・新井さん」
「何か?」
「あの・・・、沢口課長の事なんですが・・・」
チェックしながら話していたが、二宮さんの口調が急に重くなった。
俺も、手を止める。
「申し訳ありませんでした。」
「??・・・あの、二宮さん?」
向き合った二宮さんが頭を下げて、続けた。
「沢口課長、私の・・伯父なんです。」

え?

「・・・・似てないですね・・・・」
「は?」
驚いて顔をあげるのへ、
「二宮さんの方がずっと男っぽい顔してる。眼鏡もかけてないし。」
きょとんとして、何を聞いたのかわからない、と顔が止まっていたけど、少ししてぷっと吹き出した。
「くっ・・・くははっ、あははは・・」
「っははは・・・」

「新井さんって、面白い人ですね。」
「そんな事ありません。今だって、思った事言っただけです。」
二人で笑って、親近感がわく。

仕事を続けながら二宮さんがポツリと言う。
「伯父は・・、出世したかったんです。」
「・・誰でも、そうだと思います。」
「ライバルだと思っていた人に、肩書きで抜かれてしまったそうです。家へ来て父と飲みながら話していました。」
「それは・・・」
「だからと言って許せることではありませんけど、分かる気もして。」
返事のしようがなくて黙ってしまう。
「・・波枝部長が庇ってくださって、異動にはなりましたが、課長なんです。」
明るく教えてくれた。
「良かったですね。」
「はい。」


「在庫チェック、終わりました。不足分は明日持ってきます。」
「ご苦労さま。・・・あ、ちょっと待って。」
湯島課長に相談があると言われ、一緒に部屋を出る。
「何でしょうか?」
「あのね・・、個人的に名刺作りたいんだけど、新井さん、お願いしていいかしら?」
名刺・・!
どきん、として固まってしまう。
「あ・・、はい。。それは、か・まいません。大丈夫、です。」
「そう?じゃあ、考えておいてください。私の方からも連絡いれます。」
「はい・・・」
笑顔を見せて部屋へ戻る湯島課長を見送るようにしてから、ぎくしゃく歩き出す。
元やさんの名刺を作ってそう時間がたってないだけに、タイムリー過ぎてこわいくらいだ。
湯島さん、どんな情報網を持ってるんだろう・・・・・。
 


二宮くん、コネで入社したと思われたくなくて、誰にも話してなかったようです。
顔もあまりにてなかったですし(?)。  でも、ホッとしてるでしょうね。
沢口課長、二宮くんのお父さんの、お兄さん・です。

そして新井くん、湯島さんにさり気なくお祝いのリクエストをもらったような感じです。


 


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コメント

湯島さんの名刺

どんなのかなぁ

シンプルで上質で上品で…

そんな感じ?

また名刺作りたい熱が再燃しそう(笑)
元やさんの時、検索しまくった(^_^;)

No title

また新たに新井君に救われた人現る~ ニノ ww

この癒しと言うか、間の抜けた感じと言うか
和ませる… うぅん 笑わせてくれる要素持ってるんだわぁ新井君

そっかぁ 嵐じゃぁなかったかぁ(爆
でも二宮君エライ。
言わなきゃわからないのに、ちゃんと叔父さんの変わりに謝罪して。。。
イイ子なのね!(^◇^)
今度オバちゃんがほうじ茶入れてあげるからね!

おっ!湯島さんも名刺ね(^_-)-☆
これは張り切って湯島さんに似合ったのを選ばないとね
ものすごーく期待して待ってると思うよ

お掃除指名してもらえそうだから、
次の機会があった時ワタシもハート型のサボテンでもプレゼントしようかしらww

Re: 湯島さんの名刺

Azさま。 ようこそ。

>湯島さんの名刺

あ、文房具好きのAzさま。そこにヒット(あはは)?
ええ、一応花の形を考えています。  そう、湯島さんに似合うシンプルかつ上品な。


>元やさんの時、検索しまくった(^_^;)

え??それ、は・・・・。お疲れさまでした(・・今更半分創作した、なんて言えない・・・。汗)。。





ありがとうございました。

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。

>和ませる… うぅん 笑わせてくれる要素持ってるんだわぁ新井君

ぷぷ・・。そう、そのへん天然入っているんです。あ、スレてないんです(苑田、、睨まないで)。
中島さんも苑田も、多分子湖塚さんも好きな部分。
進藤はそれを利用しようと思ってましたケド。


>言わなきゃわからないのに、ちゃんと叔父さんの変わりに謝罪して。。。
イイ子なのね!(^◇^)

ええ。にの君、経緯を湯島さんからこっそり教えてもらいましたから。だって、急な異動でしたもの。
新井くんとはこれから仕事上お付き合いがあるわけですし。


>ものすごーく期待して待ってると思うよ

だって。新井くん、どうする?
「そ・・それは。頑張って探します!けど・・、湯島さんに似合う名刺・・・・」
悩むな悩むな。どうしてもダメなら苑田さんがいるんだ。
「いえ、これは俺の仕事ですから(キッパリ)。」
ふ~~ん・・・。


>お掃除指名してもらえそうだから、

そう身の部屋だけでも、お願いしてみませんか?二宮くんもいる事ですし(笑)。
あ、ハート形のサボテン、きっと喜びますよ。・・・うわ
「えーー!それ、あたしも欲しいですぅ~~。」
・・・・水木さんv-356



ありがとうございました。

妄想は違った

湯島さんに(^-ェ-^).oO ( バーカ ネ) (`Д´) キッックこなくて良かった

Re: 妄想は違った

nichika さま。 ようこそー。

> キッックこなくて良かった

湯島さん、そんなことしませんて。
「でも・・、二宮くんみたいな親戚の子がいたら、自慢しそうだけど。」
「y・・、止めてください、湯島課長。」
「あれ?なんで赤くなってるんですかぁ、二宮くん・・じゃない、さん(’さん’て呼ばないと湯島課長に怒られちゃう。ぺロ)。」

和気あいあいのようです。。




ありがとうございました。
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