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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー33

~~ 智と焼肉を楽しみ帰るのを駅まで見送る。
「膨らんだお腹を撫でるなんて、僕でもしないのに」
笑いが零れる。ああいうところは兄に似たのだろうか。ジク、と胸が痛んだ。

「それより」
声を出して気持ちを切り替える。スマホを取り出し、タップする。遅い時間だし、と思っていたけど、
::なんすか?
すぐ返信が来る。通話にして、
「カラオケかい? 」
― そっすよ。煩いすか? 」
― 僕の声が聞き取れるなら構わないよ」
舌打ちでもしたような音が聞こえ、
― 移動しますんで一旦切ります」
「待ってる」
彼は智と違ってアクティブだ。友人としていい影響を与えてくれるだろう。
呼び出し音が鳴る。
「はい」
― 用件、何ですか? 」
「智のバイト、君も応援してくれたんだってね、内海くん」
― 智が頑張ってたんだし、邪魔したいわけじゃない」
それだけなら、と切ろうとしたのを、
「怪談には詳しい? 」
― は? かいだん? 」
「お化けの話の、怪談」
― 日本の・・ですよね? 四谷怪談くらいなら」
「そう。ボタン灯籠や、怪談ではないけど八百屋お七も知っておいた方が良い」
― 夏の夜の暇つぶしに、ですか? 」
「名田 智華子の研究に」
― ・・。あの時、智に執着してたおん(女)、女性ですか? 」
「やっぱり気付いてたんだ? 」
BBQの時。自分の彼女より気にしてたね。とからかえば、
― 俺の一番は智ですから」
さらりと言われ、苦笑した。

君には、渡さない。



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コメント

No title

こーゆー時の内海君か❣️ 笑笑
敵にもなれば味方にも。ようは使いようってか!
和弘さんの大人としての経験値の差だな( ̄▽ ̄)
でも内海君もさすがだわ❣️
よく見過ぎてるくらい見てる。し、そっちしか見てなかったんだろう
でも内海君も感じ取るくらい露骨だったのかな❓
と言うことは優菜ちゃんも薄々気付いてるんじゃないだろうか…女の勘は鋭いし…
優菜ちゃんの性格じゃ問う事もしないだろうし…
悩んでないといいけどな。。。

しかし、牡丹灯籠に八百屋お七 ⁉️
そこまでと感じ取ってる和弘さんなら
佐田さんどんだけなんだろう((((;゚Д゚)))))))

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


> こーゆー時の内海君か❣️ 笑笑

「もちろんです。智を守るためなら僕は何でも出来るんですよ、うさめりさん。☻」
「フッ、おっさんは仕事で平日大学に入れないもんな」
でも、智くんは和叔父さんの悪口言うキミは嫌いなのよ? 内海くん。


> でも内海君も感じ取るくらい露骨だったのかな❓
> と言うことは優菜ちゃんも薄々気付いてるんじゃないだろうか…女の勘は鋭いし…

今はまだ理性が働いている佐田さん、優菜ちゃんと同じくらいのべったり度です。
「智の彼女と同じくらい引っ付いてるなんてオカシイですよ、絶っ対! 智もその辺初心(うぶ)いから気付いてないけど」
そうねー。
「でも、佐田先輩、BBQ初めてだったんですから仕方ないです」
あ~優菜ちゃんもスレてないから。。


> 佐田さんどんだけなんだろう((((;゚Д゚)))))))

「え? 智さんは私の運命の人なだけですよ? うさめりさん。優菜さんだって話せばちゃんと解って、譲ってくれます(にっこり。by佐田智華子)」
ギョッ( ゚д゚) !?



ありがとうございました。
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