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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*誘いの手ー58

先輩たちからリーダーを押し付けられた翌日、おれは図書室で資料を漁っていた。
「えーと。去年は江戸時代と今を比べて好評だった、な」
そう言えば着物着せられたんだ。
「・・じゃなくて、今年のテーマ! 」
比較するのは分かりやすくて、俺たちの学部の説明にもなるからいいかと思うんだけど、
「去年と同じじゃ芸が無いし」
「智―、なーにブツブツ言ってんの? 」
「企画書? 」
後ろから覗き込む涼二と泉。
「そー。今年リーダー回ってきちゃった。助けて」
「無―理―。第一学部違うだろ? 」
「たまには肩書付くことやるのも良いもんだよ」
「俺にそんな才能無いって」
「いやいや頑張れ、大人になったんだろ? 」
「おい」
低めの、機嫌悪そうな声に、三人でビクッとする。
「内海? 」
「遅いから探しに来た。委員会、始まるぞ」
「え?! うわ、こんな時間! 」
慌てて席を立つと、弾みで手がぶつかり、ばさばさっと本を落としてしまう。
「いけなっ」
「いいから行きなよ。ここ、俺たちがするし」
「サンキュ、和泉。 行ってくる」

委員会は、大窪に助けられて何とか乗り切る。くたびれたけど。

「ただいま~~」
「おかえり。疲れた顔だね」
「うん」
「本、どうする? 」
「・・返却しないと」
「借りないの? 」
「ん~、どうしよ」
「写メっておけばいいじゃないか」
「あ、内海」
シャッター音がして、本をさっさと片付けだす。
「とりあえず表紙だけ撮ったから。あとでLINEしてやる」
「ああ、うん」
俺たちのやり取りに、
「内海、相変わらず保護者だ~」
「もう内定とってるし余裕してるな」

え? 内定?



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コメント

No title

い、いつの間にーーーーーーッ⁉️

と、智くんの心の声を代弁して叫んでみました

優菜ちゃんとのドライブデートで浮かれた後の
リーダー押し付けガッカリ ズドン…
内海くんの内定話にビックリ ズッドーン… …
浮かれすぎの代償みたいだわ(⌒-⌒; )

浮き上がって来れるのか❓智くん…



Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


> い、いつの間にーーーーーーッ⁉️

全くです。 内海くん、就活してる素振りもしてなかったのに。。
「あー、理由はじき分かるよ、うさメリさん。面倒くさいの回避してたらそうなっただけで・・。でも俺の本命は智だから」
?? ひょっとして、智くんに言えない理由・・?


> 浮かれすぎの代償みたいだわ(⌒-⌒; )
>
> 浮き上がって来れるのか❓智くん…

リーダーやることはきっと将来に役立つ! &浮き上がらないと恐いことがあるよーー♥ (←



ありがとうございました。
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