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『プリズム』

『プリズム』37*終わって、始まる-6

そのままずんずん歩いていたけど、冷たい風にひろさんがくしゃみして気付いた。
仮装したままだって事。
着物だけのひろさんはさすがに寒いはず。

「ごめん、ひろさん。この格好じゃ帰れないし、一回戻ろう」
本当は行きたくないけど。
「そうだ、な。荷物は全部あそこに・・ックシュン」
「大丈夫? 」
ジャケットを脱いで着せかける。
そこへ、
「あ~いたいた。良かった。駅まで、行っちゃったかと思って、焦ったわよ」
重かったのよー、と声をかけてきたのは、魔女の姿をした和美さんだ。両手に俺たちの荷物を持って息を切らせてる。
「崇クン、いくら焦ってたからとは言え、着替えもせず抜け出しちゃ、ダメよ」
「はい。すみません」
「本当にそう思ってる? 」
「思ってます」
にこーっと笑う和美さん。
「それならタクシー代奢ってちょうだい。家で着替えましょ」

は??

「あ、タクシー! 止まって! 」
都合よく(運悪く?)やって来たタクシーに手を上げ、さあさあ乗って。と俺たちを引っ張る。


着いたのは、ひろさんの実家だった。
「まずは着替えね。シャワー浴びてらっしゃい。何か作っておくから」
早々に浴室に押し込まれる。

ありあわせ、と言いつつピラフにオムレツサラダが添えられたのを食べながら
「みんな、ビックリしてたわよ」
「何がですか? 」
「あら、覚えてないの? 崇クン、『ひろさんは俺のなの! あんな事しちゃ駄目! 』って宣言してたじゃないの」
「・・・! マジですか? 」
「範裕さんも嬉しそうに頷いてたし。」
それは、覚えてますケド・・・




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