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『プリズム』

『プリズム』*エピソード・2

語り手は和美さんでした~。 では続きを。


「・・ん・・、」
「和美っ。 気が付いた!? 」
静代の声に意識が浮上する。
「・・ここは? 」
「保健室。あなたってば勉強のし過ぎじゃない? 目眩を起こして倒れそうになるなんて」
心配そうな静代の顔。髪を撫でようと伸ばされた手を、握る。
「何? 」
「彼が出来た、って、聞かされたの」
声が震えていないか、それだけが気がかりだったけど、
「どうして、知ってるの? 」
逆光で表情が・・・見えない。

失敗した?
でも、静代が話すまで待つなんて拷問みたいなこと、出来ない。

「付き合うの? 」
「・・まだ、決めてないわ」
「・・。止めておきなさいよ。受験生なのよ? 私たち」
考える間もなく瞬時に言葉が出る。
「でも・・、伊波(いなみ)くんだって勇気がいったと思うの」
年下なのに、と続く言葉は聞こえてなかった。
「一年・・、ううん、合格するまででも待ってもらいなさいって。
その、・・伊波くんだって、静代が不合格になったらきっと気に病むと思う。
だから、ね? 」
「うん。。そうね」

そのあと、静代は返事を保留し、合格してから付き合いだした。
そして、二学期が始まる前に、別れた。

「どうして? 」
「だって、面倒くさくなっちゃったんだもの」
「そんな理由? 」
「じゃ、性格の不一致」
「はあ? 」
『いいじゃない。
それより、ケーキバイキング行こ? 』



「・・・・。
あの時、私は鈍感だったわね。
同人誌を見せてくれたあの子もあなたも、私があなたに恋してたのに気付いてた。
そしてあなたは・・」
言葉がでなくなる。涙がこぼれそうになった。
「結婚するって聞いたときは、ビックリしたわ。けど、それ以上に驚かされたのは、私にも結婚しろ、って言った事よ。
だって、私は静代が好きだって自覚してたし。男性を愛せるとは思ってなかった」




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