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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*転がって、目が変わるー 18


「よ、どうだった? 」
翌日、内海が話しかけてきた。もちろん昨日のことだ。
「うん、和叔父さん、怪我もしてなかった」
「・・・あっそ。
優菜ちゃん、は? 」
「あ、うん。電車に乗る時は笑ってた。
・・・あーーっ! 」
思い出した! 
「・・んだよ、急に大声出すな」
大げさに耳を押さえる内海に。
「展示、説明するの忘れた!
写メも! 」
どうしよう・・、と愚痴る。
「渾身の作だったのに」
どよん、と暗くなった俺に、
「ふっふっふ」
内海がゆっくり携帯を取り出す。
「なんだよ? 」
「じゃ~~ん」

え? これ、俺たちの展示の写真・・? 

「動画もあるぞ」
自慢気な内海に、
「うっわーー、やっぱ内海、サイコウ! 」
思わずハグ。
「うんうん、そうだろ」
「これ、すぐ送って。和叔父さんもすっごく残念がってたんだ。
? 内海? 」
「悪ィ。すぐやる」
変顔をした内海だけど、即行で俺の携帯に着信点滅。

「すご。内海、よく撮ったな」
「そりゃあ、智の‘渾身の大作’だからな」
展示が丁寧に撮影され、最後に全体をパンしてる。それと、
「あれ? 内海、俺たちの制作には来てないよな? 」
「ああそれ? あそこに居た連中の写真も見せてもらった」
で、コピペしたんだ、と軽く言う。
「おまえなぁ・・。ま、いっか」
選別して送ればいいんだし。

もう少し聞きたいことあったけど、

「でさぁ、おまえ、俺には言う事無いの? 」
「内海に? 何を? 」
「俺が和叔父さんを呼んであげなかったら、あのあとどうなってたと思う? 」

そうだった。

「うん。
ありがとう、内海。助かった」
頭を下げた。


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