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『プリズム』

『プリズム』16*悩みは、いろいろ-3

高輪くんの悩みは、解決するのでしょうか・・・。そして丸林くんは?





俺と丸林くんが思いがけない言葉にかたまる。

「俺を・・、高輪が?」

なかば呆然と高輪くんを見る丸林くんにつられて俺まで高輪くんに視線がいくと、範裕さんが吹き出した。
「くくっ・・。よく似てる。
 高輪くん、君も崇を見てそう思った?」
「・・そうですね。雰囲気が似てて安心できる、って言うか。」

俺が?丸林くんと、似てる?

今度は二人で見合ってしまう。
それを見た高輪くんまでクスクス笑い出す。

「丸林くん、君はどう?」
「どう、って言われても・・・。こいつは俺より出来るやつで」
高輪くんの横顔を見たまま丸林くんが言うと、
「俺は、一つの事をこつこつ出来るおまえが羨ましかったよ。」
丸林くんの方を向いて、真面目に答える高輪くん。
「高輪・・・、急に、そんなこと言うなよ・・」
困ってしまって赤くなる丸林くんだったけど、嬉しそうだ。


「あの、こちら、お下げしていいでしょうか?」
ウエイトレスさんが来て、空になったお皿などを持っていく。

「さて、仕切り直ししようか。」
範裕さんがカップを持って立ち上がり、俺たちも続いてドリンクバーでそれぞれ飲みものを取って来て座りなおした。

「高輪くん、丸林くんの誤解もとけたようだから改めて聞くけど、仕事は嫌いじゃないんだね?」
「はい。どの部署でも、行った当初は‘よし、ここで頑張るぞ’って取り組むんですけど、ある程度一人で出来るようになると、何か違う気がして・・」
「でも苑田さん、高輪、ほんとに出来るんです。同期の中で最初に肩書き付くの、こいつだろうってみんな噂してて。」
丸林くんがフォローに回った。
「そんなことない。」
「あるさ。だっておまえ管理部も行ってたろ?あそこの課長変人なのに、誉められてたじゃないか。」
「こだわりはある人だったけど、変人じゃなかったよ。」
いつの間にか息が合ってきている。

「それなら、高輪くんがやったことないの、社長だけか。」

はい?・・・範裕さん、いま、なんて言ったんだ?
「社長・・・・ですか?」
「苑田さん・・。」

二人もびっくりしてる。

「違うかい?」
「違いません・・けど」

戸惑う俺たちにこう続ける。
「考えてみたら?気持ちが前向きになるかもしれないよ。」


範裕さん、って、時々ポン、と飛んでいく。


俺たちと、丸林・高輪くんの間に不思議な気持ちを残して食事が終わる。
高輪くんは、明るくなっていた。
丸林くんも笑顔だ。そして範裕さんの言った通り、二人の間に友情らしきものが芽生えはじめていた。

「じゃあ、丸林くん、お大事に。」
「はい。苑田さん、今日はありがとうございました。」
「苑田さん、俺も。本当にありがとうございました。来てよかったです。」
二人の挨拶に俺は内心自慢する。

そうだろう?範裕さんは、すごいんだ。




 廣済堂コンビ、誕生です~(笑)。 新井くんも苑田にのせられて機嫌が直りました。。ま、そうでないとね。



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コメント

No title

案外自分で自分の事がわかる!って事なかったりもあるし
この人とは話が合うなぁとは思っても
雰囲気が似てるとはあんまり思わないですもんね!
お互いの顔見て、そーかなぁ?てなもんですww

苑田君の一言で丸林君も高輪君に対しての思い込みも変わったし
高輪君も自分の悩みも打ち明けられて
丸林君との関係もイイ具合に築けられそうだし
新井くんも、二人の苑田君を見る目は尊敬の眼差しと理解出来た…のかな?ww
苑田君の持って行き方の上手さもあるけど
機嫌が直ったならそーゆー事にもなりますよね(^^)

第三者が客観的に見てる事を聞けて
その切っ掛けでイイ風が吹いてくるのって気持ちですよねぇ(о´∀`о)

ホントは言いたいだろーなー新井くん!
『どうだ!!俺の彼氏はスゴいだろ?』って(*^。^*)

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。

>この人とは話が合うなぁとは思っても
雰囲気が似てるとはあんまり思わないですもんね!

ええ、新井くんと丸林くんはその通りです。だから高輪くんも話やすかったと思いますよ~。
あと苑田も。新井くんの焼きもち・・、は想定外だったでしょうけど(笑)。


>苑田君の持って行き方の上手さもあるけど
機嫌が直ったならそーゆー事にもなりますよね(^^)

放し方と言葉の選び方は場数を踏んだ苑田だからこそ。 あとは気付きです。人間関係が上手くいくとそれだけで居場所ができて、仕事にも身が入りますし♪
新井くん、苑田からの’愛してる’、爆睡で聞こえなかったのが返す返すも残念ッ! 聞いてたら変な考えにならなかったのに~~(をほほ)。


>ホントは言いたいだろーなー新井くん!

とっても言いたかったでしょう。’俺の’を特に。。

「そりゃそうですよ!ひろさんは俺が見たってかっこいいし、威張ることしないけど仕事はいつでも上位にいるし、追いつくのに必死ですから!」
「必死・・って、だから聞きに来るのか?崇」
「あ、いや・・まあ。直に行った方が顔も見られる・・うわっ!・・ひどいよデコピンなんて」
「知らん」

・・。相変わらずです。



ありがとうございました。

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