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『耳から始まる恋愛』

『耳から始まる恋愛』*頼みごとー5

最後に智くんが頼るのはやっぱり・・・。



「ごめん、和・叔父さん・・、待った?」
「走って来なくてもいいのに。」

待ち合わせたのは祝日の夕方。俺は夏休みから始めた仕分けのバイトで貯めたお金をおろしてきた。
和叔父さんは仕事帰り。社会人になるとこんな日も仕事なんだと改めて思う。

「も、最悪。キャッシュコーナーで前の前の人がもたもたしててさ・・」
「智くん。」
「あ?・・うん」
「他の人のせいにしているように聞こえる。よくないよ。」
「・・はい。」
確かにそうだ、としぼむと、
「じゃ、行こうか。」
ぽんと肩を叩かれる。和叔父さん、やっぱり大人だ。

僕もあまり詳しくないけど、と言う和叔父さんと一緒に、初めて女性の品物のあるコーナーへ足を踏み入れる。
「どんなものがいいんだい?」
「・・・わかんない。」
「その・・、ゆうな・ちゃん、の、好みは?」
「好み・・・」
「智くん・・。」
途方に暮れる俺に和叔父さんもため息をつく。
「ちょっと、そこで休憩しようか。」
自販機のある休憩コーナーで座って、缶を開けた。

「智、ちょっと練習しようか?」
飲み終えて、へこんだ気分が浮上する。そんな俺の顔を見ていた和叔父さんが言う。
「練習?」
「そう。智にも何かクリスマスプレゼントをあげたいから、それで。」
それで? 何が言いたいんだろう和叔父さん。
「確か紳士服は上の階だったね。行こうか。」
意味が呑み込めない俺に笑って立ち上がる。
「待ってよ、和叔父さん。」

「・・・ネクタイ・・」
男物のフロアで和叔父さんが足を止めたのは、ズラッとネクタイが並ぶ一角。
「うん。智もそろそろ必要だろう?スーツやワイシャツは体型に合わせないといけないから時間もかかるしね。一番選びやすいんだ。
それで、何色が好きなんだい?」
「あ・・、緑」
和叔父さん、ちょっと目を瞠った。
「僕も好きな色だ。」
ふっと笑う。

そっか、和叔父さん、俺と好みが似てるんだ。




 智くん、新たな発見♪
でも、優奈ちゃんのプレゼント選ぶんだよね・・?



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コメント

No title

和叔父さん、自分に厳しい人とみた!
キッチリした真面目なお方なのね♪
智君に、見習い尊敬できる人が傍にいるって良かったねぇ・・・
って、話がプレゼントの話なのに(^_^;)

プハハ(●^o^●)智君、優奈ちゃんの好み
全然リサーチしていなかったってことね!
いくら恋愛初心者だからと言っても、恋愛初心者だからこそ
その辺はキチッと決めておかないと!詰めが甘過ぎ(笑)
さすがの和叔父さんも拍子抜け?
案外「そんなに深い付き合いじゃないんだな」って
ホッとしてる部分もあったりして…腐腐

あ~やっぱり和叔父さん智君にプレゼントって考えてた!
そ~よネそ~よネ♪
で、やっぱり智君は頭に無かったww

色の好みも一緒!
ここはペアルック←古ッ  にしちゃうのどぉ?ww

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。

>って、話がプレゼントの話なのに(^_^;)

そりゃ、カワイイ智くんのためですもん、あらゆる機会を捉えて育てて(?)ます。・・・いい男になれって。


>いくら恋愛初心者だからと言っても、恋愛初心者だからこそ
その辺はキチッと決めておかないと!詰めが甘過ぎ(笑)

ま、遠恋ですから。会えば優奈ちゃんの着ている服とか小物とかで見当つけられるんでしょうけどねー。
内海くんはあの通りですし、涼二くんは・・ラブ真っ最中で逆に頼りにならない。

元クラスメイトの未遊ちゃんに聞くって事を思いつかないのが恋愛ビギナーくん・・です。


>あ~やっぱり和叔父さん智君にプレゼントって考えてた!

モチロン!どう切り出そうかとおもっていたら・・、のグッドタイミング。しか色のも好みまで同じと分かって嬉しさUPだろうなあ。
ペアまで行かなくても、一緒に選んだ・・ものなら、ね。

優奈ちゃんのことは複雑だけど、応援しないといけないって思ってる和弘(叔父)さん。智くんが彼女の事をよく知らないのは内心やった、でしょうか。


智くんが和叔父さんへプレゼントを思い出すの、何時かなァ。




ありがとうございました。
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