FC2ブログ

『プリズム』

『プリズム』4*もうひとつの営業ー4

R 入ります。18歳未満の方、苦手な方はご遠慮ください。大丈夫な方はスクロールして、どうぞ。









































苑田は、大きく深呼吸して、心に積った澱(おり)のような怒りをやり過ごす。
外を見れば車が1台止まっていた。そばまで行くと窓が開き、
「進藤の難癖は相変わらずか?」
精悍な顔が笑いかけてきた。
「香川さん・・・」
「例の、積んできた。結構あるが全部持っていくか?」
「とりあえず車を(社の)駐車場へ入れてください。時々、見回りが来ますから。」
「はは、駐禁の違反切符を取られたらかなわん。わかった。」

苑田が指定した店に、香川は五分と待たせず姿を見せる。
「済みませんでした、無理言って。」
席に着いた香川に頭を下げた苑田に、
「面白い物、見つけてくるんだな。俺も自前で買い込んだし、損はしてない。気にするな。」
パンフレットのようなものを広げながら言う。
「・・へェ、こんな柄もあるんですね。」
「知らずに頼んだのか?」
チェックを入れる苑田へ少しからかい気味の声で香川が言えば、
「全部は知りませんでした。」
答が返る。
ひと息ついて、コーヒーを飲み、気になった事を聞いた。
「まさかあなたが直々に持ってくるとは思いませんでした。・・・なにかあったんですか?」
「いや、高松に会った帰りがけだ。」
短い言葉が戻って、それきり。



香川とは、進藤と一緒に行った接待の席で出会った。もう四・五年前になる。
方の網目をくぐる事もする男で、色々なつながりを持っていた。何故か苑田を気に入り、頼み事をするとどんな事も引き受けてくれる。ただ、自分の内へは決して入り込ませない。
だから苑田も、あえて香川の詮索はしなかった。

駐車場へ戻り、番号と柄を見比べながら五つほど選んで袋に移し、礼を言おうとして。
顔を上げた所を、ぐい、と肩を押され、壁に押し付けられた。苑田はそっと体の力を抜いて近付く顔に瞳を閉ざす。

香川のキスは、いつも苑田を追い上げた。寸前までイかされることはしょっちゅうで、だが、行為には至らず、一線を越えることは無い。熱く昂ぶった体を時には解放し、時に宥めるのは、いつも香川が居なくなってからだ。
しかし今日は、違っていた。

両手首を取られ、頭上で一つに纏めて固定される。
「かがわさ・・・」
初めての行為に苑田の体が強張るのも気にかけず、さらに空いた手がスーツの中へ入れられ、シャツの上から胸元を擦りあげられる。
「・・っ、香が・・・」
抗議の声を上げる前に再び口付けされ、蹂躙するかように荒々しく口腔を犯された。
「んっ・・、う、・・・・ふ・・。・・んん・・・っ」
呼吸もままならず、抗おうとする意識まで薄れかかる。
手が、苑田の股間を握りこんだ。 びくん、と跳ねる体へ膝を押しこみ足を広げさせる香川。
「・・・っ、・・ぁ、や・・っ、んぅっ・・・」
ようやく唇が離れ、強引な愛撫に喘ぐ息遣いと、駐車場内に響くのを恐れて押し殺した嬌声が、とめようも無く溢れて落ちる。
(嫌だ・・。こんな所で、達かせないでくれ・・・)
快感に追い上げられながらも流されたくない苑田は首を横に振って香川に訴えたが、見おろす香川の目の色は変わらず、何も読み取れない。
「ぃっ・・・ひァぁぁ・・・っ」
いつの間にかスラックスのファスナーが下ろされ、園田よりは節くれだった指が下着の奥で育ちきる前の雄を引き出し、先端から糸を引く透明な滴を纏わせながら直に扱いてくる。
耐えきれなかった。
「っく・・、あ・ぁう・・――ッ」
白い体液が飛び散る前に、先端に布のこすれる感触があったが、それでどうなるものでもなく。。
香川が足を割り込ませ、苑田を支えていなければずるずるとへたり込むところだった。
「・・・・・・。」
項垂れた頭上で何か呟く声がしたけれど、苑田は自分の荒い呼吸で聞きとれない。そして、萎えた雄がこの場で出来る限りの丁寧さで拭われ、優しく服の奥へおさめられる。最後に前を閉める音が羞恥を煽り、顔が火照った。

「どうして・・・」
それしか言葉が出ない。
「・・俺にも分からん。」
そんな言い草が、と目を上げれば、本当に困惑した顔に怒りがしぼんでいく。香川が、初めてみせる表情だった。
済まんな、と謝罪され、ゆっくり首を横に振る。
「俺は・・・、少し休んでから、行きます・・・。香川さんは?」
「長居し過ぎた。帰る。」
そうですか。
苑田が疲れた笑みで見送ると、
「トランクの中身、東京の部屋へ置いていく。いつでも取りに来い。それから・・、貸し一つにしていいぞ。」
車のドアを開けながら声を返してきた。



**香川さん ***

この方は株のトレーダーをしています。接待の席・とは、’噂’の接待・・です。訳はのちほど。。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

誰の声?

いつもキスだけだったのに、この日は香川さんが、こんな行為に出たのは、新井とのやり取りで、苑田の色気が増していたのでしょうか?
敏感にそうを感じて、手出してしまったのかな?
でも、駐車場って外でしょ?
声が響くっていうから、どんなところかは想像つくけど。
ちょっと強引なんでは・・・
きちんとハンカチか何かでカバーしてくれたみたいだけど・・・

気になるのは、苑田な聞こえなかったかもしれないけど、声が上からしたとかいうから、誰かいたってことでしょ?
誰に見られたのかしら…?


また明日楽しみにしています。
ありがとうございました。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

香川さん、謎も有りそうだけど色気も有りそう

ますみ様 Good Morning♪(。・_・。)ゞでございます

苑田くん、取りあえず中島先輩以外にも(新井君はまだこれから?)味方がいるようで安心しました(^.^)
香川さん?
ブローカーにしては意味深なお方の気配がプンプン匂う(( ̄_|
それに苑田くんの噂の接待はホンマモンの色接待!!?
香川さんにも際どい所までいたされちやってるし……
ん~~ん。。考え所がいっぱい!!!!
この先の展開が楽しみになってきましたo(^o^)o

Re: 誰の声?

蝶丸さま。 ようこそ。

>いつもキスだけだったのに

あ、これは香川の気持ちの揺れです。ちょっとした仕草が、香川にある事を思い出させてしまったんですよ。
まあ、進藤とのやり取りが苑田に残っていたのもありますが。

>駐車場

わ。説明不足でした・・。すみません。屋内の駐車場です。


>声が上からしたとか

こちらも文字足らずでしたね・・・。香川さんです。重ねがさねすみません(汗)。

自分では「よーし、大丈夫」って思っていても、抜けたりうっかりしていたりする事があって、教えていただくたびPCのこちら側で赤くなってます(たはは)。
また何かあったらお願いします。


ありがとうございました。

Re: No title

鍵コメしーさま。

ありがとうございました。見直してるのに・・・。眼鏡、変えた方がいいかなあ?

Re: タイトルなし

鍵コメゆーさま。 ようこそ。

はい。またいらしてください。お待ちしています。


ありがとうございました。

Re: 香川さん、謎も有りそうだけど色気も有りそう

うさメリさま。 ようこそ。

>ブローカーにしては意味深な

はい。苑田より10ほど年上の設定です。昔は色々あったようで・・。
出会った場所が場所でしたからねー。そのうち出ます。 待っててください(腐腐)。


ありがとうございました。

トラックバック
コメントフォーム













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!
BLと、雑談をしています。週末オープン。

最新トラックバック
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。

Page Top