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雑談のビックリ箱

雑談のビックリ箱その55

パーティに行ってきました。

といってもリアルではなく、ブログ村の中です。 よくお邪魔して読ませていただいている、とあるブログの方が、
「ブラインド・パーティに参加します」 と書いていたのに興味を引かれ、私もそのブログへ行ってみました。
いろんな方が、持ち回り幹事をして、お題や文字数を決め、参加を募る・・・パーティ。

5月に行われた時、作品出品者も、コメント側も、時期が来るまで匿名、が条件でした。   うーん、うーーんん。面白そう。
結果、飛びこんじゃいましたーーー!

無謀。

厳しいコメントもいただきましたが、刺激的でした。
そして今日と次回、その時出したSSを読んでいただこうと思います。 恥ずかしいですが。。。

SSって、書いたことがなくて、勢いでやったのでそっけなさすぎると思いますが、笑ってご容赦ください。   ではどうぞ。




「椎の木の下で」***

「その木を、傷つけるな。」
不意に声をかけられ、ギクリとして手を止めた。

「その木はもう運命が定まっている。だから、それ以上傷つけないでやってくれ。」
「なんで判るんだ?」
背後から近付く声に、自分のしていた事を隠すように体ごと振り返る。
そこにいたのは、俺よりは年上の男性だった。

「この木は、この場所にいてはいけないのだそうだ。もうじき、伐られる。」
彼は、ため息をついた。
「だが、そんなことをしなくても、これはもうすぐ寿命が尽きる。あと僅かなのに、人間には待てないのか。」
哀しげな目で俺を見て、木にそっと両手を当て、梢を見上げる。
その仕草が、木を抱きしめているようで、どきりとした。

男は、椎名、と名乗った。
「俺は濱野。濱野 英有生(はまの ひでゆき)。」


それから俺と椎名の付き合いが始まる。
花粉症の俺が樹木が好きではない事を残念がり、色んな木の生態を教えてくれる。
いつの間にか耳を傾けるようになり、熱心に聴くようになっていた。


「どうしたんだ?」
「・・・今日は花粉、ひどかったから。」
椎名は俺を見て目を丸くする。そりゃそうだろう。眼鏡にマスク、帽子まで被った俺は、どこから見ても、不審者だ。
 今までなら、風のある日はほぼ出掛けなかった。可能な限り家にいて、せめて雨でも降らないかと外を見ていた。
でも、椎名とはここでしか会えない。区画整理で伐られることが決まった椎の木を、同じ名前だからか彼はずい分大切にしていた。
「杉なんか嫌いだ。」
マスク越しのくぐもった声で不機嫌に言う。それでも椎名に会いたくて、出てきたから。
「・・・・・・これが、椎でよかった。杉なら会えなかったな。」
「・・・ごめん。そんなつもりじゃなくて・・・」
「分かってる。」
そう言いながらも寂しげな目をする。
「けれど、どんな木だって、種を作らなければ次代を残せないんだよ、英有生。」
「・・・うん」



別れは、突然。
「恐い・・・。恐いんだ、英有生。」
夜中に、部屋のドアチャイムを何度も鳴らした椎名は、開けたとたんそう言って俺に縋る指先も体も震わせる。
「と、とにかく上がれよ。ここじゃ落ち着いて話しも・・・」
「だめだ。・・・駄目なんだ。私はもう生きられない。木が・・伐られてしまうっ。
あ・・・あぁっ!」
「椎名?!」
激痛が走ったように椎名はもがいた。


「いやだ・・・。嫌だ、死にたくない・・・っ!英有生、助けてくれ、私を、あの椎の」
「椎名ッ!?」
不意に、椎名の体が薄れた。俺の腕を掴んでいた腕も体も、透き通っていく。
「ひでゆき・・・」


まさか・・・。
まさか!?

椎名は、本当にあの、椎の木?!

「!!」
「くっっ!」
腕に食い込むほど、椎名の指に力が入った。 そして、
「・・・英・ゆ・・・き。」
「ああ」
「最後、に・・・、君に会えて。よか・・・た。さよ・な・・・」
すう、と椎名が見えなくなる。
「椎名、しいなっ!」


俺は、走っていた。椎名と初めて会ったあの、椎の木のところへ。
息が上がり、よろけそうになる足を踏みしめ、やっと、辿りつく。
木は・・、切り倒されていた。






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 穴掘って、飛び込んで入り口塞ぎたい気分です・・・。

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コメント

既読

某所からジャンプしてすでに読んでますニヤリ

ラスの落ちがいいわw

と思ったらないわ。


あれぇ?


鍵括弧内最後の句読点省略、指摘されてましたけど
あれは半々くらいじゃないですかね。
あたしは付けない派ですが。

あたしは「無駄な改行」と思われる書き方をしてるので
自ブログでしか書きません。
スマホの悲劇でベタ書きしづらいんです。
一行25文字以内で改行するイレギュラー書式なので。

でも新しい場所に挑戦するますみさんに拍手!



Re: 既読

Azさま。 ようこそ。  ・・・なんですが~。


> 某所からジャンプしてすでに読んでますニヤリ

きゃあああ! 嘘・・。うそだと言ってーー。。どど、どこで? 聞きたいけど恐い。


> ラスの落ちがいいわw
>と思ったらないわ。

ページ数で4ページくらいになったので、前後編にしてます。’落ち’は来週、ですね。 ウフ。


> 鍵括弧内最後の句読点省略、指摘されてましたけど
> あれは半々くらいじゃないですかね。

指摘された所、確かに近ごろは無い方が多いようです。ただ、私としては言い切った時なんか、「。」があった方が伝わるかな―、と思ったりするので使おうか、です。


> スマホの悲劇でベタ書きしづらいんです。
> 一行25文字以内で改行するイレギュラー書式なので。

あは、ケイタイ小説的なんですね。きっと画面に合わせるからなんでしょうね。それに、ずらずら~っとあると見づらい。 PCに比べたら小さいですもの。


> でも新しい場所に挑戦するますみさんに拍手!

わーい、ありがとう! いやまあ、勢いで走ったから内容もざっくりし過ぎ。そのうち書き直したい。。
良い経験ではありました。
3点リーダーというもの 「… 」、も、初めて知った一つです。勉強になった==。



ありがとうございました。

No title

なんかとってもファンタジック!
ファンタジックって表現で良いのかな?
前後篇と別れているのですね。
まだ続きが読めるんだ♪楽しみだワ♪

穴掘って飛び込んで口ふさぐ前に
コンクリで固めておきましたので入れませんww

ますみ様も色々なジャンルにチャレンジされて
楽しみも一層増えていきますね!!
読むこちらも楽しみが増えます(^_-)-☆

私はなかなかあちこちにお邪魔する事が出来ないので←もう十分してる?
ますみ様のブログで色々見れるのが嬉しいです♪


またまたこちらに横レスリコメですが…(^_^;)
リアル サイトウ君。
中三でもサイトウ姓が結構いるのでクラスがわからないと
下の名前迄わからないのです。。。
コータだったら良いのになぁww
思わず、
「君、コータに似てるから写真撮らして」って言いたかったですよ~ww



Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


>なんかとってもファンタジック!

わ、そう言っていただけるとうれしい! はい、そう思って書きました。どこにでもあるドングリ椎の木。その木の精、椎名と濱野くんのお話です。 来週、後編お届けします。


> コンクリで固めておきましたので入れませんww

えーー~~っ。そしたら顔だけでも隠しますっ(笑)。


> ますみ様も色々なジャンルにチャレンジされて

今回はホント勢いがついて、まるでパチンコから飛んだ石、もしくは逆バンジー状態でした。。
ほかの方々の作品を見て恥ずかしくなったりもしましたが、まあ、そういう事で(←どういう事?)

お楽しみが増えたのでしたら私もハッピーですよ♪


> またまたこちらに横レスリコメですが…(^_^;)
> リアル サイトウ君。
> コータだったら良いのになぁww

あ、続・情報ですネ。 そうか、「さいとう」さんも多い名字なんだ。 いえいえ、こうた・までおんなじだったら腐女、バスで乗り付けちゃいますってー。
写真!?
今はアレ(こうたの従兄)と同じで知識ばっかり持ってる子がいますから、機会が来るまでジッと待ちましょう。えへへ。

学校では、運動会とかの写真、撮ったりしないんですか? 私たちの時は廊下に貼りだされて、申し込んだりしたんですけどねー。



ありがとうございました。

No title

新しいことに挑戦されるますみ様は素敵です。素晴らしいです。

ちょっともの足りなさを感じるのは、

>そこにいたのは、俺よりは年上の男性だった。
の後くらいに、英有生がなぜ、ここに来たかとか、時系列的には過去になるエピソードなどまじえて書いたりして欲しいなって

過去・現在・そして書かれていない未来を読者は欲しがっているのに、そこが欠けているのかなって思ったりします。

ゴメンナサイ。感じた事、勝手に書いてます。
非コメじゃないけど、よく無かったら非コメにして下さいね。

Re: No title

蝶丸さま。 ようこそ。


> ちょっともの足りなさを感じるのは、
>時系列的には過去になるエピソードなどまじえて書いたりして欲しいなって
> 過去・現在・そして書かれていない未来を読者は欲しがっているのに、そこが欠けているのかなって思ったりします。

ええ、そうですね。この作品を出した時のコメントにも、蝶丸さまと似た感想をいただきましたよ。余韻が乏しい、的な。
言い訳・・しちゃうと、あの時は私の中で完結してしまったんです。SSだったらこのくらいの文字数だっ。て。
ほかの方の作品読んで、文字数見て、「こういう風に書いて良かったんだ・・・」 でした(汗)。 

あ、次回の後半にちょっとだけ出てきます、未来のこと。
いつか、もっと膨らませてできたらいいなあ。そのときには、出会いから椎の木を傷つけようとした理由から、ちゃんと書かないと。


> ゴメンナサイ。感じた事、勝手に書いてます。

コメントは、感じたことを書くものですから何でも書いてください♡ 良薬は口に苦し、です。
それに、自分で気付かないことを気付かせてもらえるのは、一種の特権だ、と私は思ってます。えへ。




ありがとうございました。

お邪魔しました

ブラインド・パーティー 謎めいた名前にム腐腐
作者名が公表された時は、なるほどと。
個性的な 普段は訪れない方も読めて 不思議館でした。
先ほど再度のぞいたら 潔く跡形もなく 一読しかできなかったのが
寂しい感じです 
SSが初めて! 長文だけでも大変なのに? 集約するのも技なのでしょうか。 私もファンタジーだと思ってます!
そうですね、いつか未来図も拝読してみたいです。

Re: お邪魔しました

nichika さま。 ようこそ。


> ブラインド・パーティー 謎めいた名前にム腐腐

あーっ、ごめんなさいnichika さま! 公開日時までおしらせすればよかったですね・・・。
そうなんです。5月のパーティだったので、6/15日で終了。 すみませんでした。。

> SSが初めて! 長文だけでも大変なのに? 集約するのも技なのでしょうか。 私もファンタジーだと思ってます!
> そうですね、いつか未来図も拝読してみたいです。

はい。時々、’話のタネ’が降ってくることもありますが、そういうのは、ダ――ーッと書いてもたいがい20行くらい。SSにもなりません・・・。
椎名と濱野くんの話は、「未来」というお題があったので、それをうーむうーっむ、と考えてやってみました。
読み返すと恥ずかしい~~。  でも、何とか形になりました。

ファンタジーになってました? よかったー。ほとんどの方が人間同士だったので、場違いみたいで。かと言ってひっこめるのは幹事の方に失礼かと。

こんなものもあるな、と思ってください(汗)。

ええ、いつか膨らんで、彼らが呼んでくれるまで温めたいです。その時にはまたみてあげてください。



ありがとうございました。
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