FC2ブログ

『プリズム』

『プリズム』21**ガール・フレンドー11

上着も着ずにいた俺をひろさんは布団に座らせ、一緒に掛け物をかけてくるまる。
こんなことで、と笑われそうだけど、聞かないと。

「あのさ。ひろさん・・変じゃない?」
「変、ってどこが?」
「だから絹里さんの」
とたんに眉が寄る。
「彼女の話をしたいのか?」
「ひろさん・・、絹里さんの事、嫌い?」
「・・・・・嫌いじゃ、ない」
「でも」
「その話はしたくない」
「ひろさん」
「おまえが好きなら付き合えばいいだろう? もう寝る」
「ひろさん!」
苛立った顔をして、俺を押しのけ横になろうとしたのを引き戻そうとして、
「あ・・・っ」
上に乗り上げてしまった。
『いい加減にしろ。寝ると言ったはずだ』
時間も時間だし息がかかるほど顔が近いから、ひろさん、小声で拒否する。
『分かんないよ。どうして俺が絹里さんと付き合うんだ?』
手足をついて体を離し、俺も小声で聞き返した。
『気が合って、仲がいいんだ。 おまえのお父さんも喜ぶ』
『ひろさん!』
言ってから唇を噛み、プイッと横を向くひろさんにイラッとした。
『俺が好きなのはひろさんだ、って知ってるだろ? なんでそんな事言うんだよ』
少し無言のあと、
『・・・。俺は、おまえと結婚は、出来ない』
『関係ない』
『絹里さんは・・、可愛い女性(ひと)だし』
『ひろさんの方こそ、絹里さんを気にしてる』
『それは・・・』

口ごもるのを見て、あることに思い当たる。
ひろさんだって、最初から男だけでも、受け入れる方でもなかった。ってこと。

『ひろさん。
俺に抱かれるより、女の人を好きになって、抱きたい?』

恐るおそる、ひと言区切りの問いかけに、
「違う・・!俺は、おまえと絹里さんが『並んで歩いてるのを見かけて、似合うと思って・・・。妬いた・・・んだ』
途中から慌てて声を小さくして、目まで伏せたひろさんの答にびっくりする。
「ひろ・・『ひろさん?・・・も一回言って?』
俺と絹里さんを見かけた、ことより、最後の言葉に、聞き間違いかと思う。
『範裕さん』
そっと髪を撫でて、待つ。

『・・・おまえが』
『俺が?』
『絹里さんと一緒に居る所を、見て・・・・、嫉妬、した』

『ひろさん・・!』
嬉しくって、耳まで赤くしたひろさんをぎゅうッと抱きしめた。
まさか、焼き餅やいてくれるなんて思わなかった。
『すっごく嬉しい』
桜色になった耳に囁くと、
『も・・、いいだろ。寝るんだ』
重いし退け、と邪険な言い方をする。照れてるんだ。
『はいはい。お休みなさい』

いつの間にか起きてしまった分身をまずひろさんから離し、立ちあがる。
(これ以上居ると俺が辛いし)
見られないように苦笑し、部屋へ戻ってからヌこう・・、と。

「崇」
電気を消し、背中を向けたところで呼びとめられ、振り返る。闇の中、布団が動いて起き上がったような、シュッと布の擦れる音がして、ひろさんの手が寝間着の足に触り、
「あっ・・。ひろさ・・・」
股間にまで上がってきてそこに触る。
『だめだ、よっ。触んないで・・・』
『さっきから当たってた。こんなにしたまま寝られるのか?』

(ひろさん、意地悪だ)

『そんな・の、いいだろ? 何とかするし』
だから、強弱つけながら言わないでほしい。歩けなくなるじゃないか。
『・・・じっとしてろ』

え?・・・・ええっ?!






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ





 聞きに行って良かったね、たかしクン?
ひろさんがヤキモチ焼いたの、聞くことが出来て。・・・だからってソレはいかんと思うけど。。
ここは一階、おとーさんとおかーさんの寝室が近いんだよ~~。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

No title

新井君は、まだまだ苑田君との事浮き足立っている部分が多いのかな?
こうやってちゃんと話をして、わからない所は聞いて不安を取り除いて行かないとだね。
そしたら、こんな嬉しい言葉が聞けるって事だよ!
で、彼氏の好みも知って行かないと。
食べ物・飲み物・色・こだわりの物 etc
自分で選べたらこんな誤解を生むことは無かったんだしね♪

まぁ、そのお陰(?)で…
え~~!苑田君さっきの仕返し?
と言うか、苑田君だって体の芯は冷え切っていなかったって事じゃないの?腐腐

壁に耳あり障子にメアリ~!
・・・メアリーが居たら怖い\(◎o◎)/!(笑)
今度は父さんトイレに起きて来るかも!?
ほら、普段飲み慣れないシャンパン開けちゃったしww

指濡らして障子にプツッと穴をあけて眼球が覗きこんでるとか!?
あ、障子張り替えるの大変だからそれはしないか・・・
でも年末の大掃除に向けて張り替えるから気にしないか?ww

それとも、何かうなされる様な声が聞こえて範裕君か?と思って
そっと障子を開けて目に入ってきた光景は!?
・・・これは夢・・・そう、夢・・・

と、父さん起きて来る前提で妄想書きまくり・・失礼いたしました(^_^;)

新井君、くれぐれも声 出さないように!

Re: No title

うさめりさま。 ようこそ。


> 新井君は、まだまだ苑田君との事浮き足立っている部分が多いのかな?

どうでしょうか。出会いは、まあ、普通の範囲内・・かもしれませんが、その後が普通じゃない部分もあって、お互いの好みとかよく知らないまま来ちゃった、のはありますね~。


> で、彼氏の好みも知って行かないと。

それは、これからプライベートで出掛けるなんて機会もこともあるはずなので。そしたらまた、サプライズがッ♪
毎回こんな事はないだろうけど (チェッ、残念。 ←誰??)


> 壁に耳あり障子にメアリ~!

・・って、障子に女の子の絵が描いてあったり?(笑)
近頃ならあり得そうですー。そしてしっかり目の位置は穴が・・・。きゃあ~。。


> ・・・これは夢・・・そう、夢・・・

新井と―さんのこのセリフ、後々聞けるかも(ぷくく)。あ、夜ではありません、はい。


> 新井君、くれぐれも声 出さないように!

「出せませんよっ!・・・出せる訳、無いじゃな・・・っ、(ムグムグ)」
あははー、口押さえた。 新井くん、分かりやす。
続きは、月曜です。



ありがとうございました。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

鍵コメさーさま。 ようこそ。


はい~、キツネ色の焼き餅はいい具合に恋人同士のスパイスになります。腐腐。ただ焼き過ぎると焦げ付いて大事に。

苑田の巣の表情を知ってるの、新井くんだけですから、ほんと役得(?)


布団の上の話し合いが微妙な終わり方をしたせいで、いえ、お風呂の中から燻っていたものがここでとうとう。苑田だってやられっ放しは好きじゃない。崇の興奮に煽られました(てへへ)。

場所は忘れてないと思うんだけど・・。

月曜日にむ腐腐です♡



ありがとうございました。
トラックバック
コメントフォーム













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ますみ

Author:ますみ
FC2ブログへようこそ!
BLと、雑談をしています。週末オープン。

最新トラックバック
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
ようこそいらっしゃいました!
よろしければポチっとしてください(ペコ)。

Page Top