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『プリズム』

『プリズム』5*ライバルと過去ー5

苑田の回想が入ります・・。そしてここからRも。ハードな場面も出てくるかと思いますので、18歳未満や苦手な方はご遠慮ください。 大丈夫な方は、スクロールしてどうぞ。
























~~子湖塚の店を少し離れたところでリダイヤルする。プライベートの携帯は持たされている物で、出るのはもちろん進藤だ。
::俺を待たせるとは度胸がついたもんだな、苑田。」
::・・・・今日は、何だ?」
::おまえを呼ぶ用は一つしかないだろうが。相手が待ってるんだ、すぐ来い」
::―――― 場所は?」
ここからそう遠くないところの名前を言われ、タクシーを探すために大通りへ歩きだす。
(初めて進藤と会話を交わした時は、こんな風になると思ってなかった・・・。)

なぜ隆裕の相手の親戚と、しかも会社の同期で出会わなければいけなかったのか。
重いため息がもれた。



☆ ☆ ☆



「済まないな、苑田。付き合わせて。恩に着るよ。」
進藤がそう言って自分の接待に俺を連れ出したのは、まだ二人とも同じ営業一課にいた頃だった。
もう、四・五年前の話だ。



☆ ☆ ☆



「どういう事だ、進藤。こいつをさっさと外せ。」
「意外に似合ってるじゃないか、苑田。」
身動きできない俺を前にあいつはそう言って、見たことの無い卑しい笑いを浮かべると、ベルトに手をかける。
「何をする」
「決まってるじゃないか。営業してもらうのさ、俺のためにな。」

着ている背広の両袖と背中に鉄パイプが通され、動くことの出来ない俺に聞かせるように、わざと音を立ててベルトと釦(ボタン)を外し、ファスナーを下ろす。その上でスラックスを押し下げると手を放した。
「・・っ」
足下(あしもと)に落ちて絡まるボトムと晒される下半身に、頬が羞恥で染まる。


目を固く閉じ、顔をそむけることしか出来ない苑田に、耳を疑う会話が聞こえた。
「ほう。これが君の」
「はい。お気に召していただけましたか?」
「なかなか良さそうだが、味はどうかな?」
「さあ、それは。今回初物をご用意したので。」
「初物?」
「ええ。いかがです?」
進藤の言葉の意味はほとんど理解できない苑田だったが、話していた男二人には通じたらしい。喉を鳴らした。
「本当だろうね?」
「本当ですとも。こちらも今回はそれだけ配慮していただきたいですからね。」
押しの強い言葉には答えず、男の一人が無言で手を伸ばし、苑田の、まだ何の反応もしていない雄を下着ごと握る。

「んあっ」
いきなり急所を握られ、たまらず声が上がり痛みに目が開いた。
「いい声だ。」
そのまま平然と嬲り続ける男を睨みつけても効果はない。
「はっ、放せっ・・・・、くぅ」
体をひねって腰を引こうとすると力を入れられ、痛みに動けなくなる。
「河中さん、そこまでにしてください。商談(はなし)が先です。でなければこれは無しです。」
進藤が焦らすように相手の腕を掴んで引き離した。
「む・・。まあ、よかろう。楽しみは取っておくほうがいいからな。それで、条件は?」
「では、こちらへ。」

進藤が二人を連れ移動する。体の力が抜け、やっとまともに息が吐けるようになった。
(一体これは、何だ?・・・どうしてこんな事に・・・・・)

まだ酒が残っているのか意識を集中できない。それでも記憶を辿ると、
進藤に拝むようにされて彼の接待に付き合い、ここまで来たことを思い出した。来てみれば、自分の知らない分野の話、彼の取引相手が時おり自分を視線で舐めなわす不快さに居心地の悪い思いをする。自然、酒を飲むピッチが早くなった。進藤に、
「飲みすぎるなよ。」
と言われた事までは覚えているが・・・。
(あのあと、俺は・・・?)
記憶が、ない。気付けば、まるで洗濯物みたいにぶら下げられ、進藤の取引の材料にされようとしている。何とか逃げ出せないものかと見回し、あたりの様子が分かるにつれ、不快感がこみ上げてきた。

 正面には大きな鏡が自分を映しだし、両脇にはテーブルとソファーがいくつか並んでいる。しかもソファーにはすでに人が座っているのだ。唇を噛んで視線を下に落とせば、足元は一段低くなり円形のタイル張りになっている。そして目に止まったのは、排水口だった。
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