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『プリズム』

『プリズム』24*それぞれ、一歩ずつ-29

「苑田さんも仕事になると頑固なとこあるし、市島さんも熱心だからそのあたりで意見がぶつかったくらいだ。それに、プレゼンだって市島さんが自分でやるって言って」
「え? そうなんだ・・・」
ふーん、市島さんがね・・。 北森が呟く。俺だって驚いたもんな。それでつい市島さんを探したら、向こうで女子に話しかけられているのが見えた。

「苑田さんに、色気、分けてもらったのかな市島さん。ここんとこ、モテてんだよなぁ」
「馬鹿言うなよ。市島さんがそんな事する訳ないだろ」
真似して見ていた北森の言葉に、ムッとしながら言い返す。
「市島さんはただ、人と話をするのは上手くなかっただけだ。色んなこと覚えてるし、いい人なんだぞ」
「んな怒るなよ―。だってさ、俺なんかずーっと苑田さんの側にいるのに、あんな風に女子が寄って来てくれないからさぁ。おまえには絹里さんがいるし」
彼女欲しい・・、と呟く北森に、もう終ったんだとは言えない。どう言えば絹里さんが少しでも傷つかずに済むだろう。
「あー、もうこうなったらネットで婚活するかな~~」
「社内で探せばいいじゃないか」
「やだね。給料の額とか知られるじゃないか。それにケンカでもしたらすぐ噂になる」
ああ、そういうこと。俺も、絹里さんのことすぐ広まったんだっけ。

ん? 婚活?

「北森、今ネットで婚活、って言った? 」
「・・んー? っく、なんで、よ」
わ、酔っ払い始めてる。
「だから、ネットで彼女探すって」
「それ? だからさ、パソコンによく出てるだろ? ‘内緒で婚活・・・’とかいうの。あーいうのだとぉ、自分から「彼女出来ました」って言いだすまで知られないらし・・っ、から、便利だって」
「そうなんだ・・」
「おまえは、する必要ない、だかんなっ。ちくしょー、絹里さん、持ってってー・・」
「はいはい、ごめん。ほら、グラス空だし」
「おー、注げ」
北森の差し出したグラスにトクトクとビールを注ぎながら、
(ネットで婚活、か。参考になることあるかも)
思っていた。


打ち上げは一時間ほどで終わり、二次会へ行く人たちもいたけど、俺はその気になれなくてそっと抜け出す。駅へ向かう道の前方に、見慣れた背中が見えた。

苑田さんと、市島さんだ。
初めて顔合わせした頃の棘とげしい感じだった市島さんが、苑田さんと肩を並べて何か話しながら歩いてる。

「苑田さーん、市島さーんっ」
嬉しくて、寄った勢いもあって、声を上げて後ろから二人に飛びついた。





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北森くん、新井くんに色々投下してます。 笑

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No title

ネットで婚活
えーーーっ?!知らなかったの?新井君!!
さすがにオバチャンでも知ってるわよぉ~~
波に乗れてないなぁ新井君…
仕方ないか山男だから←意味違うてww

北森くんの嫉妬が仕事の事じゃなくてモテ具合にとは(((^^;)
そんなヤキモチ妬いてるうちは彼女出来ないんじゃなぃ?ww
市島さんは自分を変えることが出来たからの結果でモテてるのよ~
北森くんも、先ずは自分磨きすれば
自ずとみてくれる子も出てくるよ!
苑田くんの色気は、新井君にしか向けられていないのよ~ヒミツだけど腐腐♪

二人の背中に抱きつく新井君
これだけで、良いチームだったのがわかりますねぇ(^o^)

Re: No title

鍵コメうーさま。 ようこそ。


こちらも寒かったですよ! 前日との温度差、10℃以上!!
雪は降りませんでしたが風が冷たい! 手袋して、クリ―ニングに出すはずの服をもう1回着ちゃいましたーー。

桜の時期は天気が不安定、なんてよく言われますがこの温度差はね・・・。 どうぞ風邪などひきませんようお気をつけください。


あはは、私も打ち上げに混ざっていたので酔っ払ったようです~。 ゴメンね北森くん。



ありがとうございました。

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


> ネットで婚活
> えーーーっ?!知らなかったの?新井君!!

「知りませんでしたっ(ちょっとムスッ)。ネットで見るのってニュースとか検索ばっかりで、目に入らなかったんですよ、うさメリさん。
それに・・、ひろさんがいるし(照れ)」
おーい、最後はノロケ?


> 北森くんの嫉妬が仕事の事じゃなくてモテ具合にとは(((^^;)

> 市島さんは自分を変えることが出来たからの結果でモテてるのよ~


「え? 違います? 俺、仕事はそこそこできてる方だと思うんすよ。身だしなみにも気ぃ使ってるし。なのにモテ期全っ然来ないんすよー。
風呂もまめに入って磨いてます!」
・・いや、そうじゃなくって。。 打ち込める趣味があるとか、仕事のスキルUPにチャレンジするとか、そっちなんだけど。


> 苑田くんの色気は、新井君にしか向けられていないのよ~ヒミツだけど腐腐♪

「う・・うさメリさん、そんな、誰かに聞かれたら・・(恥ずかし顔)」
あれー? 苑田クン否定はしないのね。。


> 二人の背中に抱きつく新井君
> これだけで、良いチームだったのがわかりますねぇ(^o^)

「はい。私もとても勉強になりました。一番、は、苑田くんのこと・・、だと思います」
「市島さん・・。俺も市島さんがこんなに素晴らしい特技を持ってるなんて知りませんでした。なにかあったら聞きに行くかもしれません。その時はよろしくお願いします」
「い、いやそんな・・・」
「俺もっ。市島さんと組んだら教えてもらえるし♪」
「崇。人任せにするんじゃない」

漫才みたい。笑



ありがとうございました。




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