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『プリズム』26*G・Wの再会ー40


「馬鹿ってのは、本当に馬鹿なんだな」
香川さんがため息をついて言う。
「克彦。
その前に説明しなさい。何故苑田くんと彼が・・、新井くんと言ったか、ここの、このような姿でいるのかね? 」
「決まってるじゃありませんか。俺が客になってやると言ったのに断るからです。大島ビルに出入りして、そのおかげで仕事をもらってるくせに客を選ぶなんておこがましいと躾けていたんですよ。
お父さんだってそうしていたんでしょう? 」
質問の答えを聞いて、宮崎さんの顔色が変わる。
得々と喋っていた周防の頬に平手が飛んだ。

「お・父さん・・? 」
「おまえがそこまで愚かだと思わなかった。
・・香川さん、申し訳ない。 この通りです」
ぶたれたショックで固まる息子を見向きもせず、香川さんに深く頭を下げる。
「そこまでなさらなくても。宮崎さん、全てが貴方のせいでは無い。この男の持って生まれたものです。
ただ・・」
「お父さん! 何でこんなチンピラに頭を下げるんですか?! おまえもおまえだ、一体なに様のつもりだ! 」
自分が優位だと信じてる周防が香川さんの胸倉を両手で掴む。
次の瞬間。
「ぐは・・ぁっ」
呻き声を出してがくりと膝を折り、腹を押さえて蹲った。


あとで苑田さんが教えてくれた。
香川さん、周防の腹を膝蹴りしたんだそうだ。 早くて見えなかった。。


「宮崎さん、これ、まだ必要ですか? 」
表情も変えず、香川さんは転がった体をグイと踵で押す。あうぅ、と顔を歪ませる周防。
「・・・・ええ」
ため息をついて宮崎さんが答えた。
「これにはまだ子が居ません。先方から望まれ、養子に出したので、その責務くらいは果たさせないと」
「成る程。では、教訓で済ませましょう」
二人にしか分からない会話の後、
「おい、田代、三宅」
出入り口のドアの方を向いて人を呼ぶ。俺には見えなかったけど、呼ばれた二人はびくっと全身で跳ねあがって香川さんを見た。




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 周防、お父さんにまで呆れられてしまった。
悪あがきはしない方がいいと思うけど。見方は居ないよー。

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コメント

No title

「これ」
親の前でも周防をモノ扱いww
何と言われても庇いようのない救いようのないバカ息子に
道理を叩きこんでもらわなければですね!
出来れば親として自分の手で教え込みたいのはやまやまでしょうが
人に任せなければならない程性根が腐ってしまっているし
チョット痛い目にあわないと聞く耳さえ持てなさそうですもんね…

宮崎さんには見ざる聞かざる言わざるでいてもらいましょう・・・

では香川さん。
宜しくお願いします\(^o^)/←喜びすぎ

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


> 親の前でも周防をモノ扱いww

いえ、名前も呼びたくなかったんです、香川さん。でも宮崎さんの前なので気を使ったんですよ、一応。。
ほかの時なら 「どうする? どこまで生かしておく? 」 になってる(ヒエェー)。


> チョット痛い目にあわないと聞く耳さえ持てなさそうですもんね…

聞く耳、持つかなぁ・・・、これ。
ほんと、宮崎さんの実子とは思えない。頭脳明晰と頭がいい、のは別物なんだわー、という見本でしょうか。


> では香川さん。

「おう、任せろ。・・・と、苑田? おまえがやるか? 」
キャーッ、香川さんッ! だからそんな事言っちゃだめってーーー。  うさめりさんの期待に満ちた目が。。




あ・ありがとうございましたっ。
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