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『プリズム』

『プリズム』28*繋ぐ手。離す手。-33

今日から本編に戻ります。
新井くん、取引先が色々な曲がり角です。  



俺の取引先は今、過渡期なのかもしれない。現状維持できるだろうか? それとも、攻めに行った方が良いのか?
丸山君と別れ、そんなことを考えながら帰った。

いまいちすっきりしないまま出社。
誰に相談したらいいんだろうと思いつつ仕事してたらコピーを間違え、
「新井くん、上下が逆だよ」
「え? うわっ、すみません! 」
小野山係長に提出する書類をミスってしまう。昼も社食で食券を押し間違え、
「珍しいわね、新井さんが特A定食だなんて」
と給仕のおばさんに言われる始末。給料日はまだ先なのに何やってんだか・・。

「おー、豪華じゃないか新井。大口の契約でも取って来たのか? 」
頭付きのエビフライが二匹も乗った定食は目を引くようで、トレイを持って席を探してると北森が声をかけてくる。
「違う。押し間違えたんだ」
「ほー。ま、めったに食べない特Aなんだ、味わって食べろよ」
横に座ると、協力してやる、とエビを強奪していく。
「あっ、俺のエビ」
「ん~~、旨い。ごっそさん」
まだ物欲しげに見てる。これ以上はさせるもんか。

「美味かったー」
「良かったな」
食べ終わった俺におごってやる、と北森が出したのは、
「ただのお茶じゃないか」
「俺がわざわざ持って来たんだぞ」
「はいはい」

「で、悩み事は何かな? 営業のホープ」
「ホープは余計だ、事情通」
お茶で一息ついて、
「おまえに仕事の悩みを言ってもなー」
「そりゃ無理だ。 ・・・なんで苑田さんに聞かないんだ? 」
痛いところを突かれてムッとする。
「自分でなんとかしてみたいんだ」
パチクリした後、
「分かる! 苑田さんに聞くと即行教えてくれるけど、自分がスカスカみたいな気になるもんな」
「意味は分かるけど、おまえだって営業のホープだろ? 」
「『ホープは余計』だよ、新井クン」
ぷっと吹き出し、
「まあ、頑張れ」
そのうち飲もうぜ。北森が席を立ちながら誘い、いいな、と返事した。




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 悩んでぶつかってスキルを上げて。 目指せ「苑田さん」!
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コメント

No title

あらま。
自分で何とかしたいとか!
随分と大人になったわねぇ
の割にはドジもするわ・・・
こんなところはまだまだお子ちゃまかしら?www

そうね!
先ずは自分でやれるところまでやってみて
最終的に苑田さんに「どう思う?」って聞いてみてもいいかもしれないし
上手くいって事後報告出来ればそれもいい。

ちゃんと自分で最後まで出来て、だんだんとスキルあげて
上に行く事出来て来るんだもんねぇ
苑田さんとはイク事出来てるから次は仕事でイケないとね!腐腐

Re: No title

うさメリさま。 ようこそ。


> 随分と大人になったわねぇ
> の割にはドジもするわ・・・

まだ多方面に気を配るのが出来てないのデスねー。ま、倉庫から営業になってまだ2年くらいですから。伸びしろに期待しましょう。


> 最終的に苑田さんに「どう思う?」って聞いてみてもいいかもしれないし
> 上手くいって事後報告出来ればそれもいい。

「上手くいって事後報告で褒めてもらえる、っていうのが一番なんですけど・・。難しいですかね? うさメリさん」
やるって決めたんなら頑張りなさい~(フレーフレー)。


> 苑田さんとはイク事出来てるから次は仕事でイケないとね!腐腐

「う。。は、はい。仕事でもイケる男になりますっ」
うさメリさま、GJ!



ありがとうございました。
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